自然再生区のヨシ原で植物を観察しよう 第3回霞ヶ浦自然観察会
日程:2022(令和4年)6月18日(土)曇り 梅雨の中休み
日程:2022年5月7日(土)身近な植物を観察しよう
日程:2022年5月21日(土)霞ヶ浦にはどんな魚がいるのだろう
霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎自然再生事業区H区周辺 歩数:9,292歩(自宅から帰宅まで 霞ケ浦環境科学センターから徒歩約30分) |
日時 2022(令和4)年6月18日(土) 9時30分〜12時30分 場所 霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎自然再生事業区H区周辺(霞ケ浦環境科学センター下) 案内 小幡和男(茨城県霞ケ浦環境科学センター) 集合場所・時間 茨城県霞ケ浦環境科学センターエントランスホール 9時〜9時30分 送迎バス 土浦駅東口発9時 見ず 募集人数 30人(小学生以上、小学生の場合は保護者同伴) 参加費無料 <主な植物> ハンゲショウ、コウホネ、ミクリ、ヨシ、セイタカヨシ、ジョウロウスゲ、ウキクサ、コウキグサ、アメリカオオアカウキグサ、オモダカ、ミズアオイ、カラムシ、ホソムギ、ネズミムギ、タガシラ、ケキツネノボタン、ガマ、コモチマンネングサ、ツルマンネングサ、ヨコハママンネングサ、セリ、ドクゼリ、イグサ、コゴメイ、クサイ、フトイ、ヤナギの仲間、ショウブ、キショウブ、マコモ、タコノアシ、ヤナギトラノオ、アサザ、ミズヒマワリ、シロネ、ホソバノヨツバムグラ、ヤエムグラ、キシュウスズメノヒエ、アサザ・・・・ |
JR土浦駅9:00発の茨城県霞ヶ浦環境科学センターのお迎えバス、上野発土浦駅終点が牛久駅発が8:46土浦駅着、東口のお迎えバス停に向かい乗り込むと直ぐに発車、このバスの最終乗客だったようです。
定刻の小幡先生の号令で皆さん集合、小学生のお子さんも参加され、約30名で目的地に向かう。
左:ハンゲショウ 右:参加者は長靴姿!
裏門から校庭に入ると池、先生は立ち止まり、ハンゲショウのお話、ちょうど咲き始めで感激、2014/5/24妙義ノ鼻ときも観察。
このハンゲショウは半夏生で、筑波実験自然公園が今頃が満開、同時にセッコクも奇麗ですのでお出かけください。この池のショウブが既に花は終わりですが、ショウブの湯の香りを楽しむ。
左:コウホネ 右:ミクリ
コウホネ、花期は真直ぐ上を向くが、ちょっと皆さんにお辞儀!
すでき、硬い実になってきた。
左:池には観察植物が多い 右:ヨシとセイタカヨシの比較 現地にも沢山
ヨシとセイタカヨシの比較は、このセイタカヨシの枯れた茎にある、茎の根元がまだ青い・・・・この辺を触るとかゆみがでるそうです。
左:ジョウロウスゲ 右:ウキグサとコウキグサ
ウキグサとコウキグサを試験管から手に写す、水面に出た表を裏にし、根が複数のウキグサは薄い茶色、根が一本はコウキグサです。アメリカオオアカウキグサは現地から帰る途中に先生が見つけ説明してくれる。
庭の池にまだまだ植物はあるが、先生曰く「ここで説明を続けると・・・・・今日の時間が無くなってしまう・・・」と言いながら現地へと向かう。
左:ウキグサとコウキグサのレンコン水田 右:前回がレンコンが植えられ、今回は成長中
レンコン水田に一面に広がるウキグサとコウキグサ、茶色のがウキグサで緑色がコウキグサ。
今日は6月に入り梅雨だが中休み、レンコンの葉の上で水滴がスルリと水をはじいている。家のサトイモの葉にも梅雨日は同じように水をはじく、この水を集め習字の墨に使うと上手くなると教えられたが今は教えているのかな?
左:ホソムギ 右:水面にはうように広がる・・・・アカシキ (イネ科雑草):ここ?
ネズミムギもホソムギもイネ科、この二つの違いを説明してくれたが良く分からないが、上の写真はホソムギ、よくよく見ると可愛い花がイネ科のごとく続いている、きっとネズミムギが側に有れば良く分かったかも。ホソムギとネズミムギは雑種を作りやすく、ネズミホソムギと呼ばれれるそうだが、隣の友人が中間的な形態のものを突き出して〇〇モドキを見つけて見せてくれたが、うなずくのみ!
アオカモジグサとカモジグサもイネ科でちょっと似ていますが、説明はなかったようです。
先生は水田に埋まりそうになって、説明の植物をつかむ、、、メモを付けず名前が解らない?
オモダカ
オモダカが3枚の白い花弁、一輪が姿を現す。真っ白な美しい花を咲かせますが、繁殖力が強いため稲作においては厄介な雑草となってしまい、駆除方法・防除方法が大変。鑑賞には美しいが!
ミズアオイ葉は、笹のように細く尖った形をしていますが、成長するにつれ光沢のあるハート型のかたちになります。ミズアオイの名は、葉がフタバアオイの葉のかたちに似ているところから、水辺のアオイ「ミズアオイ」と呼ばれる。花期はまだ先!
これはケキツネノボタン
先生がタガラシとケキツネノボタンを並べて説明、山道ではキツネボタン、ここではケキツネノボタン。
左:ケキツネノボタン(毛狐の牡丹)キンポウゲ科 右:タガラシ(田辛子)キンポウゲ科
ケキツネノボタンとタガラシの区別、また、ケキツネノボタンとキツネノボタンの差も区別がつかない?ケキツネノボタンとキツネノボタン花だけ見ると非常に似ていますが、名前からも分かるように、ケキツネノボタンには茎に毛が多く生えているし、近くの公園やここにはケキツネノボタンが咲き、筑波山などはキツネノボタンが多いみたいで、注意!
ケキツネノボタンとタガラシの区別ですが、先生が並べてくれ違いが解るが、さて現地で単独で見つけると直ぐ解るかな!
左:花期のガマ 右:ガマ
ガマとヒメガマ、ここにはガマだけが生え、咲いたばかりの花と雌しべ雄しべが解るガマが生えている。どちらも日本全土の池や沼に分布する多年草で、水中の泥に地中茎を伸ばし成長する大型の抽水植物。今日見ている「ガマの穂」は、ガマの雌花のあつまりです。つぼみの時は淡い緑色をしていて、果実が熟していくと濃い茶色になります。雄花は、雌花の上についています。
ガマは、雄花穂と雌花穂の間隔がなく、接した状態になっています。写真はガマです。
ヒメガマは、雄花穂と雌花穂の間に軸がむき出しになっています。ヒメガマはガマに比べると、雌花穂も小さく、葉も細い。
左:ガマの花の姿 右:スックット伸びた姿 名前は聞き取れなかった!
マコモ(真菰)イネ科 左:新芽を探す先生たち 右:新芽が付いています
参加者だボート見つめるだけでした!
いきなり先生は斜面を駆け下り、抜いて捨てられたマコモに取りつく、直ぐに解るが新芽の付けたマコモを探している。
マコモは「真菰」と書き、イネ科の植物で大物です。先生に話ですと「マコモタケ」や「マコモダケ」と呼ばれることがあり、日本ではゆかりが深く、古事記や日本書紀にも「マコモ」が登場するほど食用や薬用として用いられ親しまれていた植物だそうです。参加者も良く知っている。
白鳥が水地の中に首をいれマコモの根元から新芽を見つけ、このやわらかい新芽を食べている、先生が器用な手さばきで根を割って見せてくれる、竹の節のようなものが付いており美味しそう。
マコモダケ:夏を過ぎると、マコモに寄生した黒穂菌の影響で根元の部分の茎が横に肥大してきます。その部分を先生が口にした『マコモタケ』と呼ぶそうです、この肥大したところ先生が指で外皮をむいた白い部分です、資料によると長さ15〜25a、直径3〜5a、重さ50〜250cに育ったものでこれを食すのだそです。知識の無い私はとても新鮮でした。
左:ミコシガヤ(神輿茅)カヤツリグサ科 右:キシュウスズメノヒエ イネ科
ミコシガヤはカヤツリグサ科、とても立派。ジョウロウスゲ、オニナルコスゲ、アゼナルコもスゲの仲間。
参考:2015年 自然再生地(AB区再生地)の湿性植物 2014年 妙岐ノ鼻 ヨシ原と多様な湿性植物
キシュウスズメノヒエはイネ科、先端が二つに分かれている、一度見たら忘れない姿だが、名前は直ぐに忘れてしまう。メモ用紙の上に載せただけ、後ろから撮影されてしまった(笑)、あいうえお順の一枚にもメモを記したがアンケート用紙と同時に何処かで落としてしまった、次回からメモは専用のノートを使いたいものです。
左:茎の棘は凄い 右:コモチマンネングサ&ツルマンネングサ
左:ヨコハママンネングサ 右:H区間 長靴必須の湿地帯
コモチマンネングサ&ツルマンネングサは一枚の写真で撮影だがヨコハママンネングサは離れて写る、ヨコハママンネングサの花が印象的でした。
今日の観察場所は「霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎自然再生事業区H区周辺」でここに入っている。ここはA、B、C・・・H,Iと区間が分かれている、上記のA,B区間でボートに乗って中央の島に(2014年 水性植物とのふれあい)・・・・・の所。今日は茨城県霞ヶ浦環境科学センターから一番近いH地区、地図的には土浦市とかすみがうら市の間にある、AからI区間を観察するには全体で数`で先生に導かれると数日は必要ですネ。
H区間の両側に長い堤防が置かれ、安全で効果的な、環境学習の場で、霞ケ浦に向かって左の堤防から入り、この堤防の上で観察、ここを出て、直ぐ右の湿地帯に入っている所です。
H区間 長靴必須の湿地帯で長靴を履いていない人(お向かいのバスの人・・私を含め)は試したが埋まってしまい遠望すのみ(笑)。
左:ジョウロウスゲ(上臈菅)カヤツリグサ科 右:ドクゼリ
泥沼からドクゼリを湿地帯に入れない人の為に運んできてくれる。日本三大有毒植物はドクウツギ、トリカブト、そしてドクゼリの3つの植物のことを指します。食べると死亡者が出るほど、毒性の強い植物です。セリは水田などに採りに行き食べるので、誤食する事は有りませんが、心配です。毒がある植物には見えないほど、可愛い花を咲かせますがこの花も毒を含んでいます。時期は6月〜7月で、白い小花がまるく咲きます。花言葉の「あなたは私を死なせる」「死も惜しまず」です。長靴を履いてこなくて良かったかも(笑)。毒がある部位は全草です。花・茎・葉・根のすべてのことで、特に根の部位の毒が強いといわれていて、食べることはもちろんできません。皮膚からも毒を吸収するため、見つけても触らないように。汁を塗って、死亡した例があります。素手でもってこられ見せてくれなしたがこの後は無事と言う!
今度はH区間の安全地帯を歩く。
左:テンツキ ? (亡くしたメモに!) 右:亡くしたメモに!
左:ゴキヅル(合器蔓)ウリ科 右:コゴメイ(小米藺)イグサ科
ゴキヅルを参加の方が見つけ教えてくれる。花期:8〜11月、水辺に生える雑草で、つるは細くて長くのび、葉と向き合って出るつるで他のものにからむ。葉は互生し、三角状披針形で、先がとがり、基部は矛のように横に少し張り出す。果実が器の蓋がとれるように割れることから、合器蔓と呼ばれる。
コゴメイはイグサと同じイグサ科、イグサの穂はまとまっているが、コゴメイは写真の通りバラバラと先生が説明。クサイ、スズメノヤリもイグサ科です。
左:ヤナギトラノオ(柳虎の尾)サクラソウ科 ここ 右:ホソバノヨツバムグラ(細葉の四葉葎)アカネ科
ヤナギトラノオの名前は葉がヤナギのように細いことからつけされ、低地では1bを超える背丈になることがあるが、尾瀬では20〜30aと低く、草の中に隠れてしまい、見つけられないこともあるという。
ヤナギトラノオ(柳虎ノ尾)サクラソウ科、尾瀬は常連ですがヤナギトラノオを観察したことは有りません、人気の大江湿原の尾瀬沼側の端で、7月初旬に木道にしゃがみ、草の間をのぞくと見つかるそうです。ヤナギトラノオ自体の数は尾瀬ではあまり多くはありません。名前に『ヤナギ』がつきますがヤナギではなくサクラソウ科の植物です。花が虎の尾のようにみえ、葉がヤナギに似ていたのでヤナギトラノオになったようです。身近な人里植物の春の様子を観察しよう 第1回霞ヶ浦自然観察会で一輪咲いていましたが、虎の尾に見えた気がします。
先生の足元にホソバノヨツバムグラ、葉は4〜5輪生、ときに6輪生し、写真には有りませんが。狭長楕円形または倒披針形、花期には枝先に2〜5個のまばらな花序をつくり、花冠は白色3裂ときに4裂、写真では3裂のみ、私にカメラではごれが限界、薄日が差すと感度がちょっと上がるけど!ヨツバムグラ、ヒメヨツバムグラに似るが、葉先は丸みを帯び、花冠が3裂すること、分果の表面は平滑であることから区別できるようです。表層に緩く浅い流水のあるような湿地では、冬期でも草体の一部が常緑で見られることが多いとのことです。
クルマムグラ:2014年6月25日 (水)晴れ後曇り 荒海山(帰路は豪雨の中を!)(関東梅雨本番、連日の雷被害、日光を避けて正解)、2013年10月14日 (月) 快晴 体育の日 尾瀬:沼田街道の紅葉狩り 尾瀬の沼山峠から七入へ
キクムグラ:2014年6月25日 (水)晴れ後曇り 荒海山(帰路は豪雨の中を!)(関東梅雨本番、連日の雷被害、日光を避けて正解)
オオバノヨツバムグラ:2014年9月13日(土)移動日 晴れ @14日(日)中央蔵王 晴れ・雷雨, A15日(月)南蔵王 快晴後曇り, B16日(火)北蔵王 晴れ・一時雨,17日(木)移動日 曇り 蔵王連峰(中央蔵王+南蔵王+北蔵王)
エゾノヨツバムグラ:2005年7月 23日 (土)晴れ 会津駒ケ岳「中門岳」 、2015年7月25-26日
(土−日)快晴 前夜、尾瀬高原オートキャンプ場でテント泊 鳩待峠・山ノ鼻・至仏山・小至仏山
ホソバノヨツバムグラ:2017年8月24-27日 曇り、雨、快晴、晴れ 乗鞍岳・姫川源流・八方尾根をグリル一回り・故郷へ 大王わさび農園、白馬ジャンプ競技場 姫川源流、八方池
左:ジョウロウスゲ 右:アサザ(浅沙)ミツガシワ科
今度は「長靴を履かない人も入れます・・・・」と誘われ、アスファルトの観察コースに突っ込みます、アスファルトの小径から右に90度曲がる・・・・「無い・・・・」の先生・・・・でも葉が有るらしい・・・・2013年 霞ヶ浦 浮島(和田公園&妙岐の鼻)で目にしたアサザの葉である。筑波実験植物園散歩でも見ることができます。
左:ミズヒマワリ 右:ヤナギの花
アスファルトの小径に戻り、霞ケ浦湖畔に出る、深呼吸場の小さい岸、湿地の特定外来生物指定種のミズヒマワリが数輪の花を咲かせている!
アスファルトの小径にはホソバノヨツバムグラの群生地が続く。。。。係の方が、広い自然再生事業地に鍵をかけ、先生に感謝しつつ、茨城県霞ヶ浦環境科学センターに引返す。
2015年 自然再生地(AB区再生地)の湿性植物にも足を踏み入れている、この地区は未来にも観察路として、残して欲しい再生地でした。
かんHP:わたしの天気予報