尾瀬:沼田街道の紅葉狩り 紅葉  尾瀬の沼山峠から七入へ

 

日程 20131014日 (月) 快晴 体育の日

コース

つくば市城山4:00=(国道294)⇒真岡=(国道408)⇒宇都宮=(国道4)⇒西那須=(国道400352)⇒道の駅「たじま」=(国道352)⇒8:03桧枝岐・七入バス停8:10=(会津バス)⇒尾瀬御池=(会津バス)⇒8:55沼山峠8:58―(0:39)→会津駒ヶ岳展望台9:37―(0:23)→抱返ノ滝10:00―(0:48)→道行沢橋5番橋10:48―(1:10)→道行沢橋2番橋11:58―(0:21)→赤法華沢橋12:19―(0:08)→展望の坂12:27―(0:19)→硫黄沢橋12:55―(0:15)→13:10桧枝岐・七入バス停「七入駐車場」=(帰路も同じ 国道4は西那須野−矢板間大渋滞以降ガラガラ、高速は渋滞続き)⇒つくば市城山

 

台風26号が太平洋から16日関東地方に接近、1214日の体育の日連休は快晴の秋晴れ、特に今日が最高と言うので、朝3時半に起き4時に自宅を出発、宇都宮に入ると国道408から日光男体山・女峰山、高原山、那須連山が見え始め、国道4に入り日の出、峰々は薄く赤みを帯びる、今日一日秋晴れ!国道400に入る、東北道西那須野塩原Ic、道の駅「湯の香しおばら」、手前に新トンネルの塩原温泉、尾頭峠の長いトンネル、鬼怒川からの国道352に合流、一気に山王峠、超えると走り易く道の駅「たじま」、田島・尾瀬分岐の三叉路「早坂」、国道352は尾瀬御池・小沢平・平ヶ岳登山口・奥只見湖・越後駒ヶ岳登山口枝折峠を経て新潟県小出へと走る、1010日頃から11月初まで紅葉狩りドライブか楽しめる、この三叉路を尾瀬方面に入ることになる。会津高原尾瀬口駅、中山トンネル。

そろそろ会津バスの七入バス停の時刻が気になる、6:40,8:10,11:05,1235,140016:00が沼山峠行,17:40は尾瀬御池迄。希望は8:10,11:05発、8:10に乗れないと11時まで待つことになる。


七入駐車場 七入山荘の手前にもある、無料

道の駅「番屋」はパス、内川交差点で国道401を見送り、三ッ岩岳登山口の小豆温泉、ここまで来れば七入に8時には楽勝、会津駒ヶ岳登山口、森の温泉館アルザ前発8:00(バスを待つ人達)、桧枝岐村役場、キリンテ、一人の男性が待つ七入バス停に7:55、準備後8:03にバス停に立つ。バスは私達を乗せ、計10名ほどを乗せ尾瀬御池へ、ウルシ類や山ブドウが色好き美しい紅葉、尾瀬御池バス停で駐車場の客が乗って満席、ぶな平展望で運転手さんの説明、仮停車のサービス。


ぶな平 車窓から 沼田街道はこの下を通過する

8:55沼山バス停着、乗客の多くは沼山峠経由尾瀬沼に向かう、トイレを済まし、標識を見て七入へ下る。今年の6月‘ここ’には七入から沼田街道を歩き、尾瀬ヶ原・三条ノ滝経由で小沢平を歩いている、家内を誘って今日ここを下る。


沼山峠経由尾瀬沼への階段

沼田街道は沼田、戸倉、大清水‘ここ’、三平峠、尾瀬沼、沼山峠を経てここ沼山バス停へ、約5.5`の七入に向かって下り始める。


沼田街道入口

針葉樹林、尾瀬沼への登りと同じ樹林帯、6月の時は木道を隠す積雪。今日は登山道に落ち葉、甘い香りがただよい紅葉狩りの楽しみでもある、まもなく雑木林、ムシカリ(オオカメノキ)が現れる。


ムシカリ(オオカメノキ)

ムシカリは6月に美しい散房花序をだし小さな両性花を沢山付ける、縁には装飾花がとり巻く、別名:オオカメノキ。花の見たい方はここ’、尾瀬沼、裏燧林道、うさぎ平や渋沢温泉経由の小沢平への登山道に多く咲きます。

今日出遭った下りの人は、七入バス停から乗った男性(尾瀬のガイドを行う人、ムシカリをオオカメと呼ぶ)、尾瀬沼ビジターセンターに勤める男性、昨日初冠雪の燧ケ岳に登った男性と私達、登山道で遭った登りの人は、二人の男性、ご夫婦、黒く焼けた山男。


紅葉狩りは足元から頭上・左右に!

七入バス停から同行の男性は慣れた登山道らしくスイスイ下ってしまう、美しい白ぽい薄い緑色の葉の木を見上げていると、運よく別の男性が追いつく、聞くと「コシアブラで小葉5枚、、」この方が尾瀬沼ビジターセンターの男性「七入から尾瀬御池、沼山間はウルシ類が多く、ここの多いかと期待、ここは見当たらない!」そうですね「ウルシ類は林道を開いた縁に多く、ここは原生林、、、」と私が答える、ヤマウルシ、ツタウルシ、ハゼノキ、ヌルデはドライブ中に楽しめ、原生林内にはあまり見かけない!


コシアブラ 意外と高木、春の芽生えとは別物見たい!

コシアブラ、ウコギ科。ヤマウコギ、タラノキ、キズタ、ヤツデ、ハリキリ、ハリブキ等が仲間でコシアブラ、タラノキ、ハリキリは上質で美味い山菜、家内はコシアブラやタラノキの美味しさは良く知っている、6月のここ沼田街道ではコシアブラはまだ芽生えていなかった。落ち葉を拾って5枚の小葉、掌状複葉を確認、頂小葉が最大、縁に鋸歯、1011月黒く熟すらしい。


ムシカリ スイカズラ科

今度は赤い実、赤色に熟す、ガマズミも赤く熟し、ヤブデマリは黒く熟す、筑波山にはガマズミやヤブデマリを見かけるがムシカリは無い!


カエデ類は登山道から離れ、、、

紅葉に目玉はカエデ、イロハモミジは尾瀬には無いようです、ウリハダカエデ、ミネカエデだろうか?


このコース唯一の展望 会津駒ヶ岳

紅葉の登山道を下ると会津駒ヶ岳、6月は雲海で燧ケ岳か会津駒ヶ岳?不明、歩いているコースが燧ケ岳の山麓、会津駒ヶ岳に間違いは無い。


抱返ノ滝


抱返ノ滝 滝から流れる清流  ぶな平らの長池湿原が源流か?冷たい!!

展望からちょっと薄暗い細い道に抱返ノ滝(だきかえりのたき)入口の標識、入って見ると、音の迫力は無いが、岩を流れ落ちる姿が落差25b、末広がりに落ち、家内は鳳凰三山を下って南精進ノ滝、鳳凰ノ滝、白糸ノ滝、五色ノ滝を私と見ているが感動の一言「素晴らしい」!三条ノ滝は素晴らしいが、美しさは別物。


抱返ノ滝に生えるには、エゾアジサイかな?

滝の登山道にアジサイ、エゾアジサイだろうか?美しい滝を観瀑し登山道に戻る。


ノンビリ、紅葉狩り

抱返ノ滝の後は登山道は一変、大きな坂は無くのんびり、しかも大きなジグザグ道、落ち葉も深く、上を見るとブナ類が多くなってくる、左眼下に沢が見え、どこを写しても絵になりたまらない!

大木が根元から倒れ、枯れている、雨風で倒れたのだろうが、登山道脇で間接的に人災かも知れない。


ツリバナ 吊花 ニシキギ科


ツリバナ 吊花 ニシキギ


コマユミ 小真弓 ニシキギ科

ニシキギ科、紅葉の綺麗さはカエデと争って綺麗、ニシキギは我が家にも植えられている、和名で錦木、枝にコルク質の翼が発達、葉は対生、熟して裂けると橙赤色の仮種皮につつまれた種子が1個現われる。今日のコースにニシキギは見当たらず最も近い仲間に、翼ができないコマユミが現れる。ツリバナ同様に今日は紅葉が始まったばかりで、緑と赤のグラデーシヨンが見事で、その中にコマユミは赤い小さな実が点在し、ツリバナ中から赤色の種子が、これも吊り下がるように顔を出す。良く見るマユミに似ているが、マユミはツリバナほど種が飛び出さない。マユミ

仲間には葉が大きいオオツリバナもツリバナ同様に熟して5列、ヒロハツリバナは熟して4列だそうです。マユミを探し、下り続ける。

 

周囲に太いブナが現れてくる、この辺りの紅葉に見頃は今度の週末だろう。


オオツリバナ


美林のブナ林

 

道行沢橋五番橋、先ほどにビジターセンターの方と再会、日に焼けた山男は知り合いの方らしい、大きなリックサックを背負っている。以降美林のブナと美景の沢が続く。


道行沢

しばらく、美しいブナ林、美しい沢を見て緩やかに下る。


道行沢橋五番橋から道行沢橋一番橋と続きます、ルンルン!

美くしい、道行沢は抱返ノ滝の上流から流れ出し、赤法華沢橋手前で寒川に合流、硫黄沢橋後尾瀬御池方向から流れ出す沢を合わせ桧枝岐川が七入駐車場の前を流れ、舘岩川を合わせ伊南川となって尾瀬沼・三条ノ滝から流れる只見川と合流。尚、会津高原尾瀬口を流れる荒海川は阿賀川(大川)となって、喜多方市山都で只見川に合流し、福島・新潟県境で阿賀野川になり新潟市で日本海に流れ出る。至仏山や平ヶ岳から群馬県に流れ出す奥利根湖・ならたま湖・洞元湖は利根川源流で中ノ岳と丹後山間に利根川治水百年記念がある‘ここ’。日本海・太平洋の大都市の源流が尾瀬、尾瀬を人の手で汚してはいけませんね!


時々木道が続く

道行沢に五番〜一番、四番が無く、三番橋の標識はクマザサの中、古い橋は通行不可、新しい三番橋がすぐ下流に!


続き美しい渓谷が楽しめる

道行沢橋1番橋を横切って、サワグルミやホウノキが目に付く登山道を行くと、赤法華沢に出合う、沢から離れ、いきなり展望良い坂道。

このサワグルミは7月戸倉、戸倉から鳩待峠間にの多い‘ここ’、5月に本年度の枝先に雌花を付け、雄花より長い、長くて驚く、10aほど、雌雄同株なのし高木を見上げるが実が確認できない、ビジターセンターの男性は「樹皮がサワグルミ、、、」なるほど暗灰色、やや深く裂け、古いものははがれる、オニグルミは暗褐色で縦に裂け、雌花は紅色で上を向きサワグルミとは異なる、実は美味しく食べられる。


最後の下り坂

展望良い坂道の石ころに腰を下ろし休憩、ここが最後の下りです。送電線が頭上を走る、会津駒ヶ岳か三ッ岩方面の展望は高い位置、ここは標高1100bほど会津駒ヶ岳は2133b・三ッ石は2065b、燧ケ岳は2356b。いずれも会津の自慢である。


クルマムグラ 車葎 アカネ科

足元にミツバが群生、落ち中に車の車輪のように輪生する葉のクルマムグラが現れる、登山道が明るい高原、美しい大葉のクマササが多くなって、今まで無かったマユミが多くなる。

クルマムグラ(車葎 アカネ科)は普通6個輪生、家内と数えると6,7,8個、花期は67月。オククルマムグラが有って分布も同じ!


マユミ 真弓 ニシキギ科

家内と探してきたマユミ、コマユミに比べ色がちょっと白みを帯びる、ツリハナもコマユミもここまで来ると見当たらない。


ナナカマド 七竈 バラ科

登山道から離れた雑木林の中にナナカマド、球形の赤玉。今年9月に沼原から白笹山経由・南月山・茶臼岳・姥ヶ平へ、台風18号で実が吹き飛ばされていた‘ここ’。


シラカバ林

美しクマササ、雑木林に入ると右にシラカバの美林、葉は散っている。


硫黄沢橋 標高:沼山峠1,700b・現在地1,100b・七入1,070b

コース最後の橋、6月は雪解け水でゴウゴウと流れ、しかも4時頃薄暗く、ちょっと怖かったが、今日は水量は少なく別の沢かと思える。渡って笹に囲まれた登山道は急に広くなりT字路、左は硫黄沢橋の上流の堰堤が見える、右が七入、林道終点に5台ほどの駐車場があって1台の車が止まってる、七入駐車場まで美しい樹林、カラマツ林、カラマツの紅葉はまだ先。


七入山荘から散策するのも楽しい


ツルリンドウ 蔓竜胆 リンドウ科

6月に沼山峠から尾瀬沼に向かう登山道に可愛く咲くのはイワナシツルリンドウは加波山にも生え、北海道〜九州の山地の木陰に生える。つるは紫色を帯び、葉は有柄で対生し、裏面は紫色を帯びることが多い。果実は液果で、残存する花冠の上に突き出し紅紫色に熟す。花期は810月。


ヨツバヒヨドリ 四葉鵯 キク科

ヨツバヒヨドリ、奥日光、尾瀬の登山道の木陰に生える。ご覧のように花期は過ぎるが、葉は4個輪生、ヒヨドリバナ(葉は対生、短い柄)、サワヒヨドリ(葉は3裂)が筑波山、加波山に見られるがフジバカマは葉は3深裂で対生だが見かけない。

ヤマブドウ、紅葉を引き立てるが、ここまでの登山道では実がなっていない、七入山荘の裏で最後の1房を見付ける、きっと小屋の関係者がこの1房を残したのだろう、美味しそうに熟し頂く(誠に済みません!)、ヤマブドウはブドウの中で味は一番である。


沼田街道 尾瀬自然観察の森林歩道

13:10七入バス停に着く、4時間、地図上では約2時間ですが紅葉狩りはたっぷり時間を取りたい、そんな沼田街道です。


ツタウルシ 蔦漆 ウルシ科

七入バス停から広い駐車場へ移動、雲ひとつない秋の青空、燧ケ岳の峰がちょっと覗く、風は強い。インスタントラーメン休憩です、青空の下美味しい一品、広い駐車場だが車はポツポツ、同じようにお弁当を広げる人達、桧枝岐川が美しい。


ヤマブドウ 山葡萄 ブドウ科

こちらは実の無いヤマブドウ、葉は互生、葉に対生して巻きひげをだす、果実は球形、房になって垂れ、10月頃黒紫色に熟す、家内曰く「ブドウより大きな種、、、味は良い」。我が家の散歩道にはエビツルが黒く熟しこちらも美味しい。ヤマブドウの方が果実はちょっと大きい!


七入駐車場

七入からキリンテ、初めて登った会津駒ヶ岳、下ったキリンテバス停の寸前でバスが発車して桧枝岐役場まで歩き、これも楽しいが!七入バス停発は9:04,11:14,13:24,14:44,16:54,17:44でキリンテ、ミニ尾瀬公園、、森の温泉館アルザ前と走る。17:44以外は会津高原尾瀬口、会津田島駅まで走る、尚、桧枝岐(中土合)公園6:20発は会津高原尾瀬口、会津田島駅まで乗れます。以上2013/10/14現在、詳細は会津バス。

キリンテから歩いている登山者を見かける、桧枝岐を走り、森の温泉館アルザ前(アルザ尾瀬の郷)、続いての屏風岩で休憩。


屏風岩

屏風岩は国道352沿いに広い駐車場、桧枝岐川が美しい渓谷を作り、対岸が屏風岩、巨岩に上がって昼寝を楽しむ、あまり長いと、、、帰宅が遅れるぞ!

道の駅「たじま」、日光・鬼怒川は込むので早坂から国道400で那須塩原へ、国道4の手前の東北道西那須野塩原ICで渋滞、国道4は矢板までのろのろ渋滞でここは我慢!高速も渋滞、矢板から自宅までスイスイ!

 

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