5月リベンジで山頂まで in2014 福島・栃木県境:会津高原尾瀬口駅 |
日程:2014年6月25日 (水)晴れ後曇り、下山後雨(帰路は豪雨の中を!)
山頂から尾瀬に山々・越後駒ケ岳・会津駒ケ岳か見える!
ムシカリ(虫狩)スイカズラ科 別名:オオカメノキ
徒歩:19435歩(前回16,713歩:七ケ岳綺麗ですから山頂直下までをご覧ください下さい)
コース 前回:2014年5月3日 前回をご覧の方はここをクリック つくば市城山2:50=(国道408号)⇒さくら市宝積寺=(国道4号)⇒那須塩原市西三島=(国道400号)⇒国道121・400合流点=(国道352・121・400号)⇒国道121・352号分岐点=(国道352号)⇒荒海山(太郎岳)登山道案内図・荒海山入口(銅竜橋)6:03=(林道 未舗装)⇒6:22八紘鉱山跡6:28―(0:14)→登山ポスト6:42―(0:02)→ダムの渡渉点6:44―(0:14)→豪快なダム6:58―(0:09)→河原・渡渉点7:07―(0:27)→沢分岐7:34―(0:29)→町村堺尾根鞍部8:03―(0:26)→一回目の下り(リョウブ)8:29―(0:37)→荒海山姿現す9:06―(0:14)→二回目の下り9:23―(0:33)→巨岩通過9:56―(0:04)→10:00雪壁(雪庇)断念場所10:30―(1:29)→町村堺尾根鞍部12:09―(0:33)→沢分岐12:42―(0:38)→河原・渡渉点13:10―(0:19)→豪快なダム13:29―(0:16)→ダムの渡渉点13:45―(0:11)→登山ポスト13:56―(0:08)→八紘鉱山跡14:04⇒帰宅 今回:2014年6月25日 今回はそのままご覧ください つくば市城山2:00=(国道408号)⇒さくら市宝積寺=(国道4号)⇒那須塩原市西三島=(国道400号)⇒国道121・400合流点4:57=(国道352・121・400号)⇒国道121・352号分岐点5:16=(国道352号)⇒荒海山(太郎岳)登山道案内図・荒海山入口(銅竜橋)5:20=(林道 未舗装)⇒5:35八紘鉱山跡5:35―(0:18)→登山ポスト5:53―(0:00)→ダムの渡渉点5:53―(0:13)→豪快なダム6:06―(0:10)→河原・渡渉点6:16―(0:13)→沢分岐6:29―(0:18)→町村堺尾根鞍部6:47―(0:21)→枯れ木大木7:08―(0:04)→荒地も長綱場7:22―(0:13)→倒れた大木根越え7:35―(0:11)→一回目の下り(リョウブ)7:46―(0:10)→荒海山姿現す7:56―(0:06)→荒海山姿現す8:02―(0:09)→巨岩通過8:11―(0:04)→雪壁(雪庇)断念場所8:15―(0:03)→綱場8:16―(0:22)→8:32南稜小屋8:40―(0:00)→8:40荒海山(標高:1580b)9:10―(0:15)→巨岩通過9:25―(0:27)→荒海山鞍部9:52―(0:45)→枯れ木大木10:37―(0:18)→町村堺尾根鞍部10:55―(0:15)→沢分岐11:10―(0:10)→河原・渡渉点11:20―(0:13)→ダムの渡渉点11:33―(0:01)→登山ポスト11:34―(0:11)→八紘鉱山跡11:45=(0:15)⇒荒海山(太郎岳)登山道案内図・荒海山入口(銅竜橋)12:00=(国道352・121・400)⇒道の駅「しおばら」13:01=(国道4・408)⇒16:40つくば市城山へ帰宅 関東は梅雨本番、24日田代山は晴れらしい、荒海山や尾瀬の天気、25日は晴れそう、天気予報通では晴れ間がでるが、午後から南会津は雨という、、、、 国道4号の那須塩原市西三島で国道400号塩原温泉・西那須野塩原ICの道標、道の駅「しおばら」から峠に、塩原温泉手前で長い新トンネル、濃い緑の塩原温泉の渓谷、日塩もみじラインを左に見送って、右に現われる橋を渡れば、次のY字路に日留賀岳への道標が現れる。橋を見送り、更に深い緑、古くなった長いトンネルを抜け、国道121・400号の合流点、会津西街道、道の駅「たじま」でトイレ休憩、5,6台が停まっている。国道121・352号分岐点で大きく左折し尾瀬に向かう。会津鬼怒川線会津高原駅を左に見て、銅竜橋の手前で「荒海山(太郎岳)登山道案内図・荒海山入口」(手前に別の入口、こちらには荒海山の印がない)だが工事中車両侵入禁止、ゲートがオープン、入って見ると直ぐに舗装道、砂利道の荒れた道路を進むと、八紘鉱山跡に着く。前回と同じ様に比較的広い空き地に車を停める。
右に渓谷を見て狭い林道を進む、車の跡、中央に雑草が生え、マイカーは使えないし、歩いた方が渓谷を満悦できる、前回の残雪は嘘のよう!
やや、ぬかった道、空は青空が見え、山頂には10時頃には立てそう、午後から雨の南福島。
登山ポスト、開けようとしたが無理、この辺りで車の跡は薄くなる、続いて渡渉点、下山時ならそのまま沢に入るが、まだ始まったばかり、靴は濡らせない、右の岩場を使って狭い沢幅で飛び越える。
工事中らしき現場?残雪の時は荒れた場所は雪で隠されていた!散らばった枯れ木は放ったらかしだろう。
草むらに囲まれた旧林道、ウワバミソウはイラクサ科、イラクサ科にアカソ、ヤブマオ・メヤブマオ・ナガバヤブマオがあるが、上右の写真はカメバヒキオコシだと思います、シソ科かイラクサ科は花が咲くと解りますが。
旧林道も、今は登山道、一度は歩きたい静かな荒海川上流。この滝より先は八紘鉱山の遺跡は無いようです。
荒れた道、足跡はあるが、明瞭ではない。
川に向かってやや下る、左から沢が流れ込み、河原、前回に比べ水量は少くなく、簡単に渡れる。午後から雨、雷で大荒れになれば反乱しそうなところ。
渡渉点を渡り、流れを左に見てちょっと進むと、沢が二分、大木に道標がぶら下がる、前回見やすく直したままでした、細い登山道が小さな沢沿いに伸びている。
短い距離だが、印象深い沢歩き、沢に足を取られそうな所を登ると、最後の堰堤になる、堰堤の上は砂が蓄積され、ダムの上に腰を下ろし一休み。
堰堤から、沢底を歩く、ただ、水量は少なく歩きやすい、ただ、浮き石が有るので足元に注意、両方の斜面にシダ類が多く、寂しい所だが薄暗い谷というイメージなく、意外と明るい、訳は周囲の木々がスギやヒノキの植林ではない!サワグルミやホウノキが見られます、このサワグルミの果序は、花の後で長く伸び20〜40cmの果穂になるが食べられない、オニグルミの種子は食用になるが、広く市販されるテウチグルミやシナノグルミに比較して種子がやや小さく、殻が厚めで非常に固いので、美味しい中身を取り出すのは容易ではない。その代わり味は濃厚でリスやネズミの食料としても重要ですね、石で砕いて食べたものです。
沢底歩き終わると、左右に沢が分岐、その中央が尾根道になって、町村堺尾根鞍部まで急坂が続く。家の近くのヤエムグラや登山口で見つけたクルマムグラとは違うムグラでキクムグラのようです。
長い綱場を登り、しばらく急坂、今日(下山時は見える)はガスって見えませんでしたが、荒海山が見えるポイントを過ぎ、更に急坂。
ピークを過ぎ、荒れた登山道は沢にむかって下ると、沢出合、前回下山時真っ直ぐ沢を下ってしまったところ! 沢出合から綱場の連続、沢の中央に綱、太さ3aほど、この綱を使って上がる、足元は悪く、そのうえ水が流れ靴は水浸し、綱が終わると源流らしき点。
町村堺尾根鞍部へ向かって、土道の急坂、登り切ると町村堺尾根鞍部、右に進めば中山トンネル?ここは左折し、荒海山直下まで、上下の少ない尾根道歩きになる。
町村堺尾根鞍部から美しいブナ林、ところ所にギンリョウソウが姿を現す、初夏の山の面白み!枯れ木の大木、最初のピーク。
足元味はイワウチハやショウジョウバカマが生え、既に花期を過ぎている、前回は見頃でした。
幾つかのピークを越える、決まってアスナロなどのシンボル的な大木が目に付く。
このアスナロ、ヒノキ科ですが、葉っぱの裏側にY字が有りません、バナ林はアスナロが多くなると、少なくなってきます、尾根の裏側(北側)を巻きますが木々の間の展望、薄暗い、このアスナロ、登山コースで一番太いのは?と思いつつ先に進む。
アスナロは無くなって、ダケカンバが現れる、登山道から離れた位置に一本のムシカリ、やや、登りに坂になって宙ぶらりんの綱場が出てくる。
この綱場を通過し上に出ると木の根っこの階段、ショウジョウバカマやイワウチハの群落がある、木々の間から荒海山が見える、倒れた大木をくぐり、巻き道の中心部、雪の重みで根元が大きく曲がる木々、貴重な展望だが表側(日光側)は雨雲に包まれる、七ヶ岳方面も同じく見えません。 横切って、ちょっと明るいピーク、中間点で、7時半頃、バナナとゆで卵を取り休憩、登りの下りの誰一人会いません!
リョウブ、大木のトドマツが生え、アスナロも再び現れる、この辺りから山頂まで下りは無く、だんだんキツイ登りになる。
荒海山が雲の中から姿を見せる、まだまだ山頂は遠いいが、期待の持てそうな青空が上空に広がる。
キツイ登りは続く、上の方に大きな岩、手前に四角の岩、見上げると岩に根をはる木々、ここは右の狭い道に入る、雪が残って何度も立ち尽くした場所、今日は改めて、その険しさを知る、雪の中では見えない危険!
右に流れ落ちる谷、岩を回り込むが、ここにも太い綱、足を滑らすと、谷底、一人やっとの通過道、続いて綱の無い土と小石の登り、前回引き返した場所だが、雪が無いとまったく別な場所、七ヶ岳を眺めた前回の展望は草が伸びとても入れない、雪が有れば隠れてしまう草。 残雪に隠れ見えなかった綱場は急で登山口から荒海山山頂間で一番危険個所、撤退は正しかった!と認識。 綱場を通過すると、マイズルソウ、ゴゼンタチバナが待っている。
両手を突いて登る、頼れる木の根は数本枯れており危険、確かめて登る、この綱の無い岩場を登るとやや平坦、主稜線に立つ。青空が一変、ガスに覆われ視界ゼロ、細か霧が吹きつける。両サイドが切れ落ちる箇所を越え、南凌小屋に着く、#26象ELEPHANTのドアを開け、登山ノートを開くと6月1日印、下手な字で「わたしの天気予報 FUMIKAI 」と記し、閉じる。
南凌小屋から5,6歩、荒海山山頂1580b、別名:太郎岳。福島・栃木の県境、太平洋と日本海の分水嶺で利根川水系と阿賀野川水系に流れ出る、展望は360度のパノラマで、近くの七ヶ岳、尾瀬の燧ヶ岳、会津駒ケ岳、男鹿山、高原山、那須連峰そして日光連山。「大河の一滴ここより生る」と刻まれた石碑が倒れている。
山頂に着いた、360度のパノラマは視界ゼロ、前回は山頂直下で断念、しかたなく山頂の雰囲気を味わう、おにぎりを1個、、2個時間をかけゆっくりと味わう、展望を期待して! そろそろ下山開始、一瞬雲が流れ、尾瀬の燧ヶ岳、会津駒ケ岳が見える、まだ、雪景色。 七ヶ岳は山頂のみ雲の間から、日光方面の山々は見えない。 山頂の展望は木々が伸び、尾瀬方面の展望は南凌小屋から主稜線の方が良いので移動する。
町村堺尾根鞍部辺りから見え始めたヤマグルマ、雄しべや枝・葉が、車の輪のように付くのでヤマグルマの名。ヤグルマソウ(矢車草)と似た名前だが全く別物、写真も撮りにくく、花や実のアップがなかなか撮れないでいたが、ここ山頂は目の高さ。
すぐ隣に東峰、2等三角点が有ると言うが、展望は隠れ、このまま下山。 デジカメをリックにしまい、両手をあけ、下山開始、登るときは下山が心配でしたが、産むが易し! 長い綱場を降りると、登り時見逃した植物が、、。
ツクバネソウは先が尖った卵形の葉が4枚(稀に5〜6枚)輪生する。花被片は外花被のみで4枚ある。雄しべは8本。雌しべの柱頭は4裂する。果実は球形で、黒く熟す。花期は5〜6月。クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)は茎の先に 6 〜 8 枚の葉が輪生し,その中央から花茎を出し,淡黄緑色の花をひとつつけます。外花被片と内花被片はそれぞれ 4 個ずつ。
ツクバネソウと並んでユキザサが生え、巨岩の下りほっとする。
右はヒメモチ(姫黐)モチノキ科、日本固有種北海道の南西部から本州の山陰地方にかけて日本海側に分布、葉の脇に1個から数個の白い小さな花をつける。花径は5〜10_くらいである。花弁は4枚で、卵形である。萼片は4枚で、緑色の半月形をしている。雄花には雄しべが4本ある。雌花には緑色の子房と退化して短い4本の雄しべがある、葉の先は尖り、縁に鋸歯は無く。葉は革質で薄く、表面にはつやがある、実は球形の核果で、熟すと赤くなる。アズマシャクナゲやヤマグルマは多いが、ヒメモチはこの株のみ認識。
シャクナゲにはアズマシャクナゲおよびハクサンシャクナゲは日光白根山や草津白根山(本白根山)が有名、アズマシャクナゲの方が低い標高に咲き、花期の早いようです。ここ荒海山にはハクサンシャクナゲは見ませんでした。 荒海山から急坂をどんど下る、最初の鞍部、薄暗ところ、一輪のギンラン、シャクナゲも多い!
足元に小粒の花が落ちている、見上げてみるとドウダンツツジが咲き誇る。
ガスで見えなかった七ヶ岳が姿を現す。
クロヅルはニシキギ科で本州の日本海側の山地,紀伊半島の山地,四国,九州,朝鮮半島,中国の深山に分布する落葉藤本だそうです、荒海山は日本海・太平洋の分水嶺、枝がつる状になり,赤褐色であることが命名、7,8 月に円錐花序を出し,白い小さな花をたくさんつけます。花は約6ミリ、花弁5個、雄しべ5個、がくは5裂、雌しべ1個、子房は三角形3室、果実は、翼果、長さ8〜12_、翼3個、淡緑色〜紅色を帯びる、9〜10月に熟し、黒褐色の種子がある。別名:ベニヅル(紅蔓)、アカネカズラ、ギョウジャカズラとある。尚、実はオニドコロにも同じようにヒレの付いた実ができる。同じような花がツルマサキやマサキにも咲く。 町村堺尾根鞍部に戻って、再び急坂を下る、雷は近くで鳴り出す。
左:町村堺尾根鞍部 右:沢から尾根道へ 沢下り、長い綱から離れると、間違えてそのまま沢を下ってしまいそう、前回はここで間違う! ここは、左(下る方を見て左)の岩場に隠れたように綱がある、ちょっと危険で、沢をそのまま下った方が安全と考えてしまう!この綱を下ると、沢から尾根道に入る取付きがある、もーここまで降れば安全です。
登り時は見えなかった荒海山がクッキリ!でも雷は鳴り続ける!
尾根道が終わって、今度は沢底歩き、堰堤まで続く。 渡渉点を渡り、河原を抜け出すと、前方に雷雲が昇っている!
ヤマアジサイはユキノシタ科。タニウツギはスイカズラ科、二つの初夏の花が咲き出すと梅雨が明け、真夏がやってくる!
ヒメヘビイチゴは低地〜山地のやや湿った林縁や草地などに生え、茎は細長く、地をはい群生する、正にそんな感じの所に生え、イメージも似ている、葉腋から花柄を出し、直径約7_の黄色の花を数個つける。花弁、がく片、副がく片はともに5個。花後に花床はふくらまず、いちご状の果実をつくらない。葉は3小葉からなり、小葉は楕円形で、薄く、縁に粗い鋸歯がある。裏面は白っぽい。花期:6〜8月で分布:北海道、本州、四国、九州。ヘビイチゴと開花時期が重なっているが本種の方が個体数は圧倒的に多い。果実はヘビイチゴのように赤く熟さないこともあり、あまり目立たいそうですが、ここは足元に無数に生え踏まないように撮影、薄暗く鮮やかな黄色の花、可愛い小葉の縁には粗鋸歯があって、ヤブヘビイチゴやヘビイチゴとはちょっと違います。
八紘鉱山跡、静か! 車に乗ったとたん、雨が落ちてくる。 以下、国道352号に出るまでの花達です。
バイカウツギは本州の岩手県から四国・九州に分布している、高さ約2mの落葉低木です。6月から7月に枝先に白いさわやかな花を咲かせます。また、茎が中空のためにウツギの名前がついています、鉱山の敷地内に、純白で清楚な感じのする花を咲かせ芳香を放ちますから、ウツギのように植えたのでしょうか?
左:マタタビ(木天蓼)マタタビ科 右:ガマズミ(莢蒾)スイカズラ科 マタタビ科にはキウイフルーツ、サルナシとマタタビ。サルナシもマタタビも山林中、特に林縁に多く生えている、マタタビは花期に、葉の表が白くなる。これはドクダミ科のハンゲショウと同じ原理で、葉の表皮が、葉体から剥離するからだと言う。花が葉陰で咲き、目立たないので、代わりに虫を呼ぶためとも。実の成る頃には、もとの緑色に戻る。 リベンジ登山、植物が多く観れて満足、植物観察は楽しいが、時間が必要、余裕をもって早目に出かけかが、登山中雷に合わず正解、夏至は過ぎたがまだまだ日は長い、7月は尾瀬方面へ! 国道352号に出て、国道400・121号は会津田島へ、日光街道に入り会津ラーメンによる、昼時で込み合っている、ブラジルで日本のサカー敗退を確認、しばらく雨が止んだが、鬼怒川・塩原温泉&那須分岐で、塩原温泉へ、矢板に抜け、国道4号で激しい雨にあう、ニュースで日光市が大荒れ、国道408号で止み、筑波山が見えた頃再び集中豪雨、自宅に着くと今ちょうど降り出したと言う! |