日光白根山 標高2,578b ハクサンシャクナゲの大群落の美しい斜面を登る

日程:2003726日 曇り 

コース

自宅―(車)→4:00菅沼登山口5:15−(2:10)→7:20弥陀ヶ池−(1:00)→8:50稜線−(0:10)→9:10日光白根山−(0:40)→10:20避難小屋→(0:10)→10:50五色沼湖畔−(0:05)→11:10五色山分岐@−(0:15)→11:30色山分岐−(0:01)→11:35弥陀ヶ池−(1:30)→13:20菅沼登山口

 


弥陀ヶ池から山頂に取付くとすぐにハクサンシャクナゲが現れる

 

360度の大パノラマを期待、頂上は岩だらけで防ぐもの無し、日光連山、至仏山・燧ケ岳、上州武尊山、などが見える、梅雨明けの遅れている今年、残念ながらこの展望は無し、しかし、弥陀ヶ池から稜線のコースはハクサンシャクナゲの大群生が斜面に大きく広がって素晴らしいものでした。


ハクサンシャクナゲ


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月に入るとマルバタケブキ&ハンゴンソウの競演で日光白根山が黄色に染まって素晴らしいそうです。

家を発したころは雨、金精峠を昇って金精トンネル手前で男体山を眺める、山頂は雲で隠されていたが姿は見える、星こそ出ていないが空はだいぶ明るくなってきた、展望は期待できるかも。

菅沼登山口で準備を完了、515スタートする、砂利道を行くと弥陀ヶ池2.9`とあって、ハンゴンソウの大群に囲まれた山道を行く、上高地で見られるケショウヤヤナギに似たヤマギの木が美しい、まもなく樹林に入る、座禅山の登りになる、大きな石がゴロゴロし歩き難いが、人造の階段が多くなった山道とは違って嬉しい。

展望は無い、誰もいない静かな登りは気分が良い、時々クモの巣が顔を襲うが、今日最初の登山者の証であってクモはせっかく精根尽くし網を張ったのに、虫を捕らえないうちに壊され大変迷惑だったろう。

弥陀ヶ池 1.9`/菅沼登山口1`地点から50bほどで、登山口に「崩壊地は迂回、、」と表示されていた崩壊地に着くなるほど金精峠側が大きく崩壊し危険である、かなり前の事故で迂回路はしっかり踏まれている。

その先はアズマシャクナゲの大群生地、花期は6月頃で来年の花芽を製造中である。

標識は1/3間隔で立てられ、弥陀ヶ池 0.9`/菅沼登山口2`地点、今までは花が付いていないゴゼンタチバナが多かったが花を付けるものが増えてきた。林床はカニコウモリで埋めつかされ、なかなか良い雰囲気である。

1`を切るとすぐ着くような気分になって、なかなか着かないので「まだ―かよー」という気分になる、道がようやく平坦になって、幾分下ると鹿から保護している保護地に着く、弥陀ヶ池湖畔に出る、梅雨空だが、やはり美しいものは美しい、池の回りの山々が影を写し樹林の影の風景は思わず息を飲むほど!

保護地にシラネアオイが無いか探すが見つからない、ヤマオダマキ、マルバタケブキ、グンナイフウロ、カラマツソウは見つかる。

湖畔を半周し湖畔で休憩、寒い、今年は何故か梅雨明けが一週間遅れている、今朝のニュースでは宮城県北部で震度6程度、寒い日が続き雨も降り続いているらしい。

時間はタップリあるが、体が冷え込む前に、日光白根山に取り付く、後から来た3人の男性がぐんぐん登ってゆく、すぐ、ハクサンシャクナゲの大きな木があって見頃だ、丸山からロープウェイで登ってくる道が座禅山から下って合流する。

いきなり急斜面を登る、この急斜面はすぐ終わり、広いお花畑に着く、ミヤマバイケイソウ、マルバタケブキ、ハンゴンソウが多い、クルマユリ咲いている。圧巻はハクサンシャクナゲである、凄いに尽きる。


斜面を埋め尽くす

このシャクナゲを観賞しながら、ガレ場を登る、時々ルートが不明になるが、黄色や赤の矢印を探しコースを修正しながら登る。


コケモモ

コケモモもギッシリ生え可愛い花をつけている、上を見上げると岩が頭上に突き出す、大きな岩の間はバランスを崩さないように登る、目の前が空けた稜線に飛び出る、風が強く寒い、ちゅうど岩陰があって風を防ぎ休憩、眼下にシャクナゲが美しい。

今度は赤茶けた岩場を登る、ピークに着くが、いったん岩場を下って、次のピークが日光白根山山頂である、標高2573b、北から、南から強風が吹きつける、時には雨を含んでいる。

残念ながら全く展望なし、山登りはだから魅力があるものだ、晴れていれば良いに決まっている。梅雨時の花ハクサンシャクナゲはなかなか見ないが、今回はその点大きな収穫でした。

山頂から避難小屋に向かう、いちど下って火口原に、おそらく真夏には消えるだろう沼を見て、神社を通過し、火山特有の砂礫地を下るお花は多く、楽しく下る、展望は無い、やがて樹林帯にはいりダケカンバが美しい。

やがて高原状に着く避難小屋が建ち、山頂で会った男性が着替え中、寝具や炊事道具が氾濫。


避難小屋

サクラ(チシマサクラ?)の実を見ながら下る、カニコウモリで林床が埋め尽くされて美しい、沢であるが水量は無い、やや平になって五色沼湖畔に着く、広大で美しい。避難小屋で始まった「水場」への標識が右に向いている、水場まで5,6分らしい。


五色沼 あれ!これなーに?

湖畔を左に行き、半周、足元にはハクサンフウロなどが沢山咲き誇る、山並みも綺麗だ、半周し湖畔で休憩、五色山分岐を通過し、樹林帯の狭い道を登る、急である。

木々に捕まって登る、ハンゴンソウなどが多い斜面に着き、まもなく五色山分岐のコルに着く、タカネサクラ(チシマサクラ?)が満開の老木がある。


タカネサクラ

ちょっと登ってお花畑を通過し、樹林を抜けると弥陀ヶ池湖畔にたどりつく、半周し木道を渡って、後は菅沼へ同じ道を下る、標識は距離1/3毎に二回あって、思ったより楽に下れる。

菅沼登山口駐車場には10台ほど停まっている、今日は比較的空いていた。

時間は早い、湯滝、光徳牧場、戦場ヶ原と竜頭ノ滝を見学し、宇都宮を目指す、
宇都宮は今夜花火大会、国道408号へ抜けるのに大変でした。

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