霞ヶ浦環境科学センターイベントin2014 霞ヶ浦水辺ふれあい事業 |
日程:2014年6月14日 (土)晴れ
水生生物とのふれあい事業「メダカの観察をしよう」に4年生の孫と参加してきました。
参加者は42人、霞ケ浦環境科学センターの相崎センター長から「かつて身近だったメダカが,今は絶滅危惧種に指定されていること,メダカは北日本と南日本の集団に大別され,さらに土地ごとの固有種がいること,生態系を崩さないよう,買ったメダカを安易に放さないこと」などを説明して頂きました。
参加の子ども達がメダカを上池に放流。このメダカは霞ヶ浦周辺の固有種だそうです、元気に育つと嬉しい!
その後,歓声をあげながら玉網を使いメダカやフナ,ザリガニなどを上池・いきもののにわ・森の広場で観察。
メダカの観察教室も行われ,先生の解りやすい説明で、体色変化や,ビーズを疑似餌にしたメダカのサッカーなど,楽しみながらメダカの生態を教えていただく、小さなメダカの力強い生態に感動、メダカは絶滅危惧種から除外されることを願いたい。
参加は午前中で解散、午後から投網の講習が行われるので、私たちは昼食し、投網の実演に参加
メダカの放流
メダカの観察教室
メダカの豆知識(メダカの学校の復習)
◇オスとメス◇
メダカのオスの背ビレには切れ込みがある。
メダカのオスの腹ビレはひし形で大きい。
メダカのメスの腹ビレは三角で小さい。
◇体の色◇
メダカは周囲の環境で「白っぽいから黒っぽい」と変化、周りから目立たないようにし、外敵から守っている。
群れになって泳ぐのも外敵から身を守るため。
◇泳ぐ力◇
メダカは流れの速いところは苦手、水草があれば、その影に隠れます。頭を上流に向け、流されないようにしている。
周りの景色が動くと、メダカは「流される」と感じ、もとの景色にもどるよう、努力します。
◇エサ◇
メダカはミジンコが大好き、ミジンコは水中に住む動物プランクトン、また、メダカの目は上の方についているので、水面近くのエサが食べやすいようです。
◇背光反射◇
強い光を背中にメダカがうけると、光を背中側にして泳ぐようになる。宇宙に出かけたメダカも背中に光を受けるように泳ぎます。
◇メダカのお願い◇
絶滅危惧種と言われる:優しく、大切にしてください。
買ってきたメダカを:地元で生活しているメダカと遺伝子が違うメダカが混ざってしまう。
カブトムシの幼虫を頂く
持ち帰り、庭先で飼っている、育つといいのだが!
午後の投網教室
基礎から
思いが、やる気があれば! 先生のように綺麗に広がれば!
霞ヶ浦の魚の調査にも欠かせない投網、魚を均一に収集でき、生きたまま捕獲できます。
基礎は教わった、後は根性!
頭からつ足の爪先までバランスよく投網しないと、先生のようにパット開かない!
水生生物とのふれあい事業「夏休みを先取り!?霞ヶ浦とふれあおう!」に4年生の孫と参加してきました。
霞ヶ浦環境科学センターで開会式後、専用バスで、自然再生地区へ。
一面レンコン 花が咲き始めてきた
左:ジョウロウスゲ 右:ヌマトラノオ
ジョウロウスゲはカヤツリグサ科でとても珍しい植物!
ヌマトラノオはサクラソウ科でオカトラノオは筑波山周辺に生えるが、ヌマトラノオは霞ヶ浦周辺に生え、両者とも可憐で綺麗。
左:ハンゲショウ 右:ドクダミ
ハンゲショウは半夏生、「半夏生」というのは雑節の一つで、夏至から11日目のことを言う。このころに花をつけるというのが名の由来、ドクダミと同じドクダミ科です、霞ヶ浦環境科学センターの庭に並んで生えています。
左:シロネ 右:ヤナギラン
左:霞ヶ浦とは? 右:自然再生地区
国土交通省霞ヶ浦可川事務所市村さん、霞ヶ浦は面積が東京ドーム4,700個分、面積全国2位、一番深いところが7b、、自然再生のお話。
昔は生き物が多くすみ、今は少なくなっている。その原因は@汚れた水 A強い波 B堤防
そこで、植物や魚、鳥が住みやすい霞ヶ浦にしたい、、、
そして、今日は植物を増やす為に作られた“池A”“池B”を訪れ観察する。
バスは霞ヶ浦湖畔の自然再生地区到着、植物観察、ヨシで工作、ボートの体験乗船、投網体験を通し「水生植物とのふれあい事業」を実施開始。
◇植物観察◇
左:池A 右:マコモとヨシ
堤防の外に池Aが作られ、鉄で囲まれた場所、穴があけ霞ヶ浦の水を入れた池、これから観察する植物が生え、魚や鳥も増えてきた、セイタカアワダチソウの外国の植物も生えてきた。
さっそく、福田先生からの説明は小中学生が対象だが保護者にとっても植物観察の面白さを体験、孫たち小中学生は大人以上に霞ヶ浦とのふれあいを楽しんだようです。
マコモとヨシ、霞ヶ浦では、湖周全域に分布しますが、やや泥深いところを好む傾向があり、並んでヨシが生える。ヨシの葉には横に走るシワシワがある。
左:タチヤナギ 右:アカメヤナギ(マルバヤナギ)
タチヤナギは葉の中央が赤み、アカメヤナギは全体が赤み。この2種類の見分けが解かれば、霞ヶ浦のヤナギ観察は大丈夫!
左:オギ 右:ドクセリ
オギはイネ科でススキとそっくり、先生は「茎に毛が多い」と説明、小穂がない今の時期はヨシとススキとの比較だ!
ススキ・オギは葉が細くて中央に白いすじがある、ヨシは葉の幅が広くて中央のすじは目立たない。さてススキとオギだが、株になるのがススキで一本ずつ立つのがオギ。オギの群落やススキの群落を見てもススキと思うが、ススキは山野や路傍の至る所に生え、オギは主として河岸のような湿地に生えるので注意して観察。オギは乾燥地には生えませんが、ススキは、オギの生えるような所にも生えますので、両者が同じ場所にあって、2種類の穂が仲良く並んでいることも多くあります。小穂の基部にある毛が、オギの方が白いのでオギの方が明らかに白く見えます。また小穂を比べて見ると、芒(のぎ)(コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のこと)の有無が明確で、ススキのことを芒とも書くが、ススキには芒があるが、オギには芒がない。
日本三大有毒植物は写真のドクセリと筑波山にも生えるトリカブト、川岸や山の崩れたところなどに生えるというドクウツギ(筑波実験植物園に植えられている)。
左:ヨシの根 右:セイタカアワダチソウ
ヨシの根はヒゲの部分で、太い部分は茎、空洞で酸素は送られる、レンコンも同じですね。
セイタカアワダチソウは根に他の植物をはねのける力があり、自分だけが繁栄するそうです。
左:ヒメガマ 右:キシュウスズメノヒエ
ヒメガマは雄花穂と雌花穂が離れている、ガマは離れていない、コガマはガマと同じく離れていないが、小さいので解る。
キシュウスズメノヒエは穂の枝は通常2本で稈の先端に対生状につくのが特徴だそうです。花期は8〜9月。
シロネ
シロネは霞ヶ浦環境科学センターの庭にも生え、葉の脇ごとに白い花を密集してつける。花は上唇と下唇からなる唇形。触ってみると茎の断面が四角形。葉の特徴は葉は細長い楕円形で向かい合って生え(対生)、次ぎの対生は90度回転して付く、日が良く当たる!葉の縁には鋭い鋸歯がある。
◇ヨシを使った工作◇
参加者を2班に分け、植物観察とヨシを使った工作を班ごとに実施。ヨシを使った工作では、ヨシの笛とヨシの小舟を工作。
草笛とは、草の茎や葉を巻いたりして、吹く笛。今回はヨシの葉の先端を広げ、芯の葉を引き抜き、巻いた状態で中腹部分を指で押さえながら吹く。簡単な工作だが、一発目は失敗する、葦笛は参加者全員が完成する。麦笛は麦の葉の先端の芯の葉を巻いて吹く。葦笛などより吹き方が容易で、音色も良い。
ヨシの小舟は、大きめのヨシ葉を一枚つかって、船を作る。参加者は作った小舟を池Bに運ぶ!
◇ボートの体験乗船、投網体験、小魚と戯れる◇
池B
中央に離れ島、ボートの体験乗船、投網体験を通し「水生植物とのふれあい事業」を実施開始。
左:ヨシの小舟を浮かす 右:今にも降ってきそうな天気、筑波山の山々が見える
ボートの体験乗船
ボートで渡った離れ小島を探索
投網体験
簡単にパット広がらない、基礎を知って、練習・・・練習、、、、広がると珍しい魚が多く編みね掛かります。
ここは堤防を作り直し、霞ヶ浦の水が入り込む池B、また離れ小島が波を防ぎます。いろいろな魚が編みに掛かりました、、、、
夏休みにまた来てみたい池A,Bでした、池Bで海パンで遊びたい!
霞ヶ浦水辺ふれあい事業とは?
水性植物や魚とのふれあい、霞ヶ浦を思う人々との交流をとおし、霞ヶ浦に興味を持つことにより、流域住民の水質浄化に対する意識高揚を図ることを目的に、市民・企業・行政による「霞ヶ浦水辺ふれあい事業実行委員会」を組織し、市民参加による実践型の浄化啓発事業として様々なイベントを実施しています。
霞ヶ浦水辺ふれあい事業
6/14:メダカの観察をしよう! 参加
7/5:夏休みを先取り!?霞ヶ浦とふれあおう! 参加
以下予定
7/21:釣りゲーム(泳げる霞ヶ浦市民フェスティバル内)
10月:水性植物とのふれあい 内容未定
11/9:53PICH UP!
主催
霞ヶ浦市民協会、土浦青年会議所、ワールドバスソサエティ、NPO法人水辺基盤協会
霞ヶ浦問題協議会、霞ヶ浦グランドワーク、国土交通省霞ヶ浦可川事業所、
水資源機構利根川下流総合管理所、土浦市、かすみがうら市、霞ヶ浦環境科学センター