「水草を観察しよう」第5回霞ヶ浦自然観察会
アサザ ササバモ コウホネ タヌキモ など
日程:2023年8月19日(土)快晴 台風6,7号が去り、暑い日が続く
日程:2014年5月24日 (土)妙岐ノ鼻 ヨシ原と多様な湿性植物
日程:2022年5月7日(土)身近な植物を観察しよう
日程:2022年5月21日(土)霞ヶ浦にはどんな魚がいるのだろう
日程:2022年6月18日(土)曇り 梅雨の中休み
日程:2023年3月18日(土)小雨(一日中雨)身近なコケを観察しよう
日程:2023年5月6日(土)晴れ 強風自然再生区のヨシ原で植物を観察しよう
日程:2023年5月20日(土)曇り後晴れ 強風 妙岐ノ鼻でオオセッカとコジュリンを観察しよう!
ササバモ(笹葉藻)ヒルムシロ科 沈水植物 ヒルムシロやオヒルムシロに似た花を咲かせる 「オオバコ(大葉子)の花に似ている」と小幡先生が教えてくれる |
日 時 2023年8月19日(土)10時〜12時 場 所 茨城県霞ヶ浦環境科学センター施設「生きものの庭」 案 内 小幡和男先生(茨城県霞ケ浦環境科学センター 環境活動推進課) 参加費 無料 送迎バス 土浦駅東口発 9時20分(送りセンター発12時10分を予定) 集合場所・時間 茨城県霞ヶ浦環境科学センター 9時50分 持 物 飲み物、筆記用具、帽子、汚れても構わない服装、保険証など、 |
送迎バスはJR常磐線土浦駅東口発 9時20分「例:東京駅7:39⇒日暮里7:57⇒牛久5:54⇒9:08土浦」、土浦駅ホームから東口まで約5分。冷房の効いた大型バスがやって来る、5人の予定者をのせて出発。現地集合者が多い。
土浦駅東口から右折、初めなら驚く広大なレンゲ畑、花は盛りを過ぎるが、白やピンクの美しい花を見ることが出来る。国道354号に出て霞ケ浦大橋方向に進み、直ぐに総合病院土浦協同病院方向に右折、前方に霞ケ浦が見え、県道118号で左折、茨城県霞ヶ浦環境科学センターの道標に従うと、目的地の霞ヶ浦環境科学センターです。
左:霞ヶ浦環境科学センター エントランス 右:生きものの庭 エゾミソハギ ミソハギが咲く上池
バスを降り、エントランスに入れば、受付、「生きものの庭」は霞ヶ浦環境科学センターの裏庭で上池・四阿・いきもののにわ・森の広場・石棺・展望デッキ、下池も有るが現在は水も無く今回の案内場では無いようです。上池から条件がそろうと富士山が大きく見える!
左:水草を観察しよう 右:ハンゲショウ(半夏生)ドクダミ科
小幡先生から「水草を観察しよう」のご説明が行われる、浮漂(ふひょう)植物・沈水(ちんすい)植物・浮葉(ふよう)植物・抽水(ちゅうすい)植物を「霞ケ浦にすむおもな植物」を見ながらなのでとても分かりやすい。
浮漂植物:ウキクサ、コウキクサ、ミジンコウキクサ、トチカガミ、サンショウモ
水面に浮かび、根は水中
沈水植物:エビモ、ササバモ、マモツ
全体が水中に沈む
浮葉植物:ヒシ、アサザ、ガガブタ、オニバス
葉が水面に浮かべる
抽水植物:ヨシ、ヒメガマ、マコモ、オギ、ミクリ、シロネ、ウキヤガラ、ジョウロウスゲ、ミズアオイ
葉と茎を水面に出す
*海浜性植物:ハマヒルガオ、ハマエンドウ、コウボウシバ
「生きものの庭」で水草を観察
浮漂植物・沈水植物・浮葉植物・抽水植物の植物を小幡先生が「生きものの庭」で短い時間で真夏日の中一気(途中休憩タイムを10分間あるが)に説明してくれる、参加の私は数回水を補給する(笑)。ここ「生きものの庭」は日陰がほとんど無い!
上池にハンゲショウの花。参加の大人は知っている、お子さんの参加者は?半夏生は夏至(6月21日頃)から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間を半夏生といいます。田植えは半夏生に入る前に終わらせるものとされ、この頃から梅雨が明けます。「半夏生」は気候の変わり目として、農作業の大切な目安とされています。このハンゲショウは9/16に予定される妙岐ノ鼻でも草藪の中で観察できますが半夏生の時期から大きく外れ見つけられるでしょうか?
左:ミソハギとエゾハギの差 右:「ショウブの花はどちら?」と2枚の写真?
ミソハギとエゾハギの葉と茎の関係に差があると先生が二本並べてくれる、と言っても私は同じく見えるのだが・・・・・。
でも、調べて見ると「ミソハギ」は、花茎やガクが無毛だが、「エゾミソハギ」は一面に白い毛が生えているのが特徴。また花柱の先端が太く、花も全体的にボリュームがあり、葉の基部はやや茎を抱く。原野や湿原、休耕田に生えて群生することが多い。
みそはぎロード 栃木県大田原市中田原 巻川「2020年8月19日」をご覧ください!
続いて、2枚の写真を見せ、「どちらがショウブの花か?」・・・・・ほぼ全員が正解している。
左:コウホネ スイレン科 右:ヒツジグサ スイレン科
コウホネもヒツジグサも尾瀬ヶ原 2021/7/25-26の池塘に咲き、湿原の花。尾瀬ではコウホネをオゼコウホネと呼び、今日見た河骨と差が有るという。
ヒツジグサは「午後2時(未の刻)に咲くので「未草」と名付けられた」と言われるが、尾瀬ヶ原に午後2時に行かなくても咲いています!でも午後2時頃ですと日が上から指し、撮影にはベストですから!
左:ガガブタ(鏡蓋)ミツガシワ科 右:アサザ(浅沙)ミツガシワ科
ガガブタ、葉がハート型に切れているが隣のアサザはこの切れが無い。
ウキグサ、コウキグサ、根はウキクサは複数本、コウキクサは一本。葉の裏は紫色と緑色差がありあす。
左:オモダカ(沢瀉・澤瀉・面高)オモダカ科 右:アサザ(浅沙)ミツガシワ科
オモダカは田んぼにも生え、とても奇麗な花を咲かせるが、農家にとっては大型雑草のオモダカは養分の収奪力が大きいので、多発すると水稲の生育を抑制し、収量の減少につながり厄介な植物です。ヘラオモダカ、サジオモダカも有って葉の形が異なる(上池に生える)。
左:ガガブタ(鏡蓋)ミツガシワ科
一日だけ咲くガガブタ、白い花弁には多数の毛があり、花期は7-9月、多数の白い花を咲かせる。花は葉の少し下の部位から出る。水面から出た花には5弁、その白い花弁の周辺は細かく裂けていている。
見れば見るほど水草は面白い
暑い、給水時間
上池周辺の水草
デンジソウ:クローバに似た水草、小さな群落でした。
ヘラオモダカ、サジオモダカ:オモダカと同じ水草、葉の形が異なる
ヒメガマ、ガマ、コガマ
タコノアシ:花期:8-9月で今は特徴が無い
ミクリ:ミクリ・ヒナギキョウを見る(茨城県行方市霞ヶ浦ふれあいランド周辺)2014/8/9の自然観察会でみているが、今回の写真は無いが「栗のような実」でした。
左:トチカガミ 右:オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科
トチカガミの花期は7〜10月。花は白色で3枚の花弁を持つ。雌雄異株で雌花と雄花がある。池の花を摘み取って見たが私では雄・雌の区別は難しい!
葉はほとんど円形のハート型の濃緑で光沢がある。小幡先生から裏の袋を触ってと言われ、そっと触ると浮袋が実感、これは裏面気嚢(浮袋)で、裏面中央には盛り上がった部分があり、このふくらみが浮き袋になって水面に浮かぶ。
ササバモ(笹葉藻)ヒルムシロ科
ヒルムシロ(蛭筵)ヒルムシロ科もササバモに似た花を咲かせてくれる、ヒルムシロも沢山展示されていたがデジカメには取り忘れ(笑)。
左:??? 右:オグルマ(小車)キク科
左:オニバス(鬼蓮)スイレン科 右:ヒシ(菱)ミソハギ科
「ひまわり(権現堂堤)ホテイアオイ(道の駅:童謡のふる里おおとね)オニバス(オニバス池)」2021/8/11でオニバスを見て来た。また、「水郷トンボ公園」2021/9/14でも。水底の地下茎から葉柄を伸ばし、夏ごろに巨大な葉を水面に広げる。葉の表面には不規則なシワが入っており、葉の両面や葉柄にはトゲが生えている。夏に紫色の花を水上につけるが、開花しない閉鎖花を水中に多くつける。
小幡先生が小学生に葉の表門を触ってと言うが、触らない、鉛筆で恐る恐る裏返し裏面を見ると更に鋭いトゲがある。夏に紫色の花を水上につけるが、開花しない閉鎖花を水中に多くつける。
オニバスの浮葉の直径は条件がよければ2bにも成長、一年でここまで伸びるそうです。
左:ヒシ(菱)ミソハギ科 右:未来の先生
ヒシは北条大池「〒300-4231
茨城県つくば市北条1477−1」に一面生え、良く実を採ったものだが、今は無いようです!
イヌタヌキモ
(犬狸藻)タヌキモ科
小幡先生はイヌタヌキモの名札があるが、タヌキモの説明でした。水中の藻に袋のような捕虫嚢があり、ミジンコなどを捕らえて消化する食虫植物だそうです。先頭の芽は緑で、よく見ると極小さな丸い葉のようなものがあるが、この中にミジンコなどを捕らえているそうです。水中に生える食虫植物のひとつ。
10時から12時、約2時間。小幡先生がお一人でご説明、主な物しか記録できない自分・・・・終わりに先生が「マコモ(真菰)イネ科」のご説明、中から真っ白な可食部分が現れ、マコモダケのご説明・・・・この時近くの日陰で休みながらお聞きする・・・・・帰りのバスは予定通り土浦駅に!
HP:わたしの天気予報