【筑波山】真夏に花、イワタバコを探して 不安定な天気なのに、家族・友人・団体の登山者、観光客でにぎわう イワタバコ、タマガワホトトギス、コバギボウシ、ダイコンソウ、ツクバネ、ツクバネソウ、ガンクビソウ、クサギ、タマアジサイ等 |
日程:2015年8月16日 (土)梅雨
お勧め日☛2011年4月16日の裏筑波
湯袋峠側から尾根コース、早すぎ☛2015年3月29日の裏筑波
開花の予感☛2015年4月4日の裏筑波
4月の積雪は5年ぶり☛2015年4月9日の裏筑波
台風6号一過を期待☛2015年5月13日の裏筑波
女の川を登って坊主山を下だる☛2015年5月19日の裏筑波
男の川を登って坊主山を下だる☛2015年6月10日の裏筑波
湯袋峠、筑波高原キャンプ場、つつじヶ丘、東筑波ハイキング☛2015年6月16日の裏筑波
風返し峠と湯袋峠中間点からつつじヶ丘駐車場を歩く☛2015年7月4日の裏筑波
コース
つくば市城山7:30=(国道408号)⇒田中(国道408・125号交差点)=(国道125号)⇒R42・R14交差点=(R41)⇒セイコーマート真壁鳥羽店(桜川市筑波高原キャンプ場入口)=(林道)⇒男の川登山口手前駐車8:23―(0:03)→男の川登山口8:26―(0:31)→延命水(沢源頭)8:57―(0:08)→薬王院コース合流9:05―(0:06)→大石重ね9:11―(0:20)→展望台(休憩所)9:31―(0:10)→迂回路(男体山登口)9:41―(0:09)→9:50男体山山頂10:00―(0:05)→立身岩10:15―(0:05)→10:20御幸ヶ原10:27―(0:21)→10:48女体山山頂10:55―(0:15)→御幸ヶ原11:10―(0:06)→大石重ね11:16―(0:04)→坊主山11:20―(0:20)→11:40男の川登山口手前駐車
今は曇りだが、9時から昼過ぎは晴れ、夕方(15時頃)から雨の予報、昼過ぎ下山予定で、イワタバコ(2014/8/20は見頃)を見に出かけた、国道408号(真岡まで125・408は同じ道)が国道125号と交差しる田中から筑波山は良く見えるが、山頂部分は雲がかかる、雨をふらすような雲に見えない!
田中からしばらく国道125号、左に国道125号は離れ、美しい筑波山を右に見て、左折し、桜川を渡ると、R42・R14交差点で、直進は筑波山神社・つつじヶ丘駐車場方面、左折し、筑波山を右に見て、R14/141交差点でそのままR41を走り、薬王院コース(つくし湖)入口を見送り、セイコーマート真壁鳥羽店の交差点を左折し桜川市筑波高原キャンプ場方向に入る、この道は羽鳥道で、登山道の道標が時々現われるようになると、全国緑化行事発祥の地の案内を見送り、続いて三差路、右折すると林道鬼ケ作線(桜川市真壁町羽鳥の鬼ケ作から桜川市真壁町酒寄の大鍋に至る約2.1km、裏筑波観光道路と林道酒寄線を結ぶ、途中、薬王院コースが横切る、全線舗装で、幅員はほぼ全線で4mあり、車のすれ違いも可能)で、ここに数台の駐車場(男の川登山口手前駐車)で、坊主山への登山道は約50b入った所、下山は坊主山からここに下だることになる、横切る薬王院コースはこの先です。
ここに車を止め、筑波高原キャンプ場への林道に戻って、薄暗い林道を数分登れば男の川橋、ここは林道の左右に駐車場がある、この橋の手前が男の川登山口。
左:男の川登山口
右:マツカゼソウ(松風草) ミカン科
マツカゼソウは枝先に集散花序、最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく、葉の特徴葉は3回3出複葉で、互互生。 3出複葉というのは、1枚の葉が3つの小さな葉に分かれる。 それが3回枝分かれを繰り返して1枚の葉となる。
小葉は倒卵形で柔らかく、裏面は白色を帯びている。 頂小葉が大きい。
登山道入ると大滝大聖不動明王、ここの標高445b辺りで男体山山頂の標高872b・女体山は877bで約430b登ることになる。
タマアジサイ(玉紫陽花) ユキノシタ科
タマアジサイの花序は初めは球形で、総苞に包まれている、やがて総苞は落ち、淡紫色の両性花多数を白い装飾花が取り巻く、両性花には、花弁と萼片が4〜5個、雄しべが8〜10個、花柱が2〜3個ある。筑波山では裏筑波に多く見られます、ただ、男の川コースでも入口辺りに多く、筑波高原キャンプ場より標高が高くなると見れません。
左:カシワバハグマ(柏葉白熊) キク科
右:ガンクビソウ(雁首草)キク科
筑波山の裏登山道でカシワバハグマやオクモミジハグマ(奥紅葉白熊)が見られます、花は良く似ていますが、葉がカシワバハグマはカシワに、オクモミジハグマはモミジに似ています。
ガンクビソウの頭花は円筒形で舌状花はなく、淡黄色の多くの筒状花を頭花の先につけます。頭花の基部には両端が細くなる細長い総苞片を数枚放射状につける。サジガンクビソウ(匙雁首草) の頭花は円筒形で舌状花はなく、淡黄白色の多くの筒状花が集まったもの、頭花の基部には両端が細くなる細長い総苞片を数枚放射状につける。ヤブタバコ(藪煙草)は茎の中程で枝を分け横に広がり、それぞれの茎に葉を並べ、それぞれの葉腋に径8_ほどの目立たない頭花をほぼ下向きにつけるので、茎に花が多く並んで下垂しているように見えるのが特徴です、頭花に花柄がないのも特徴です、頭花は樽型〜首の細いトックリ型で舌状花はなく、淡黄色の多くの筒状花をつけます、頭花の基部には短くて先が丸い総苞片を数枚放射状につける。コヤブタバコ(小藪煙草)はヤブタバコに似ていて葉がやや小さいので「コ」ですが頭花はコヤブタバコの方が大きい。
男の川コースとり、筑波高原キャンプ場周辺等の方がカシワバハグマやオクモミジハグマが多いいようです。ガンクビソウは右に沢が見える急坂に生えていました。
左:ツクバネソウ(衝羽根草)ユリ科 右:ミヤマシキミ(深山樒)
ミカン科
ツクバネソウは登山口から沢源頭辺りまで良く見られ、近年少しですが増えているように思います、実は黒く熟し、この実とガクの姿が羽根つきの羽に似ていることから名づけられている、筑波山にはツクバネも生え、これらの名前も同じ意味、実が黒いのはこのツクバネソウだけ、黒い実を付けるのは秋になる。
ミヤマシキミは常緑低木、葉は互生、先は鈍く、基部はくさび形、ふちは全縁、革質で表面は光沢があり、裏面には透明な油点がある、葉柄はすこし赤紫色を帯びる、雌雄別株、枝先に円錐花序だし、香りのある白い花を多数つける。果実は核果、12〜2月に赤く熟す、花期は4〜5月、写真は今年の実で冬に赤くなる。下山に経過した坊主山辺はミヤマシキミの大群を見ることができます。
男の川コースが沢底を歩くようになって、沢源頭(延命水)に着く。
沢源頭から薬王院コース合流点辺り
沢源頭を過ぎると、春はニリンソウなどの、筑波山では人気のお花畑ですが、この時期はその様な雰囲気は全く想像が付きません、ユキザサ(雪笹
ユリ科)に実が付き、まだ緑色、この実はガラス玉のように光沢のある赤に変わる頃まで目立たない。
傾斜が緩くなって登りきれば、薬王院コースと合流する、左折し、美しい樹林帯をゆっくり登れば標高710b、山頂まで566bの道標を通過する。
左:まもなく三差路
右:大石重ね
三差路:右は自然研究路(男体山経由御幸ヶ原)、左は自然研究路(御幸ヶ原)、右折すると大石重ね!
左:霧の東屋
右:美しい自然研究路の入る
美しい自然研究路の入る
美しい自然研究路の入る、やや傾いた石段、この階段にはガードが付けられて安全だが、慎重に進みたい、尚、ここは登りに使った方が安全、御幸ヶ原から男体山経由の場合は下りになるので、御幸ヶ原から自然研究路に入り場合は男体山に向かって右、大石重ねへ下って、大石重ねから登りたい所です。
タマガワホトトギス(玉川杜鵑草) ユリ科
タマガワホトトギスの花は黄色、ホトトギスやヤマホトトギス赤紫、シロバナヤマジノホトトギスは白。ヤマホトトギス(山杜鵑草)は、女体山から筑波高原キャンプ場、更には湯袋峠へ下だる沢沿いのコースで良く見られます、従って、女体山から筑波高原キャンプ場方面(2012/8/22)に1分ほど下って見たいものです。
イワタバコ(岩煙草)イワタバコ科
イワタバコは多年草、湿った岩壁に着生し、葉がタバコに似るのでこの名がある、筑波山では限られた場所に生え、同じ時期に咲くが、今日は16日、例年よりちょっと早く見頃になったようです。御岳山のレンゲショウマを梅沢渓谷経由で見に行った時、林道梅沢線でイワタバコ(2005/8/20)を見つけました、ここも湿った岩壁でした。
左:自然研究路の幾つも案内版が置かれている 右:晴れていれば木々の間から富士山が見えるのだが!
左:展望台(休憩所)のコアジサイ 右:晴れていれば富士山が見え、関東平野が望める
自然研究路を大石重ねから登って来ると、一個目、二個目と休憩所が二箇所置かれている、一個目は休憩には良いが展望は期待できないが、二個目の休憩所からの展望は素晴らしい、男体山・女体山・立身石と並んで是非訪れたい所ですが、立身石とここの展望台は自然研究路に入った人だけが立寄れる、立身石は御幸ヶ原から数分なので観光客も寄って欲しい所です!
左:展望台(休憩所)のクサギとキハギ
右:キハギ 木萩 マメ科
左:クサギ(臭木)クマツヅラ科
右:リョウブ(令法) リョウブ科 クサギの奥に咲き
クサギの蜜を求めアゲハチョウが次々と飛来!このクサギは秋に変身し、黒っぽい青紫の実を付けます、周りの赤い花びらのように見えるのはガク、クサギの葉などを傷つけるとかなり強烈な臭いがしますが、今日は展望が期待出来ないが、ここはコアジサイ、キハギ、クサギ、ヤマホウシ、ミズナラ等多くの樹木を観察できる。
左:展望台(休憩所)のヤマボウシ(山法師) ミズキ科ヤマボウシの実
サッカーボールのような縫い目模様がある実で、赤く熟くし、甘く軟らかい黄色の果肉で、食べることができる。
右:この辺ミズナラが美しい
展望台(休憩所)から自然研究路に戻って、急な石段を登ると大石重ねから、二個目の東屋、東屋の前を通過、傾斜が緩む。
左:崩壊地の迂回路
右:コバギボウシ(小葉擬宝珠) ユリ科
ここから、御幸ヶ原への自然研究路は男体山の直下で崩壊、この崩壊地の迂回路があって、直登するコースがある、もともと有った道で、多くの人が使っていた、この迂回路は崩壊地が回復しない限り恒久的!男体山に登るにはとても面白いルートです。
ブナやツツジ、リョウブ等の多い登山道で細く一部岩場も有るが、NHKの鉄塔脇を急騰する好ましい道です、問題なく男体山に登ることができる。
左:クマシデ (熊四手) カバノキ科 右:イヌシデ(犬四手)
カバノキ科
男体山山頂、ガスが視界を遮る、晴れていれな、関東平野の奥に雄大な富士山が見えるのだが!
ツクバネは雌雄異株で、雌株が男体山山頂にある、ツクバネは半寄生植物、登山道の脇に有るが、多くの登山者は気づかない!
ダイコンソウ(大根草) バラ科
男体山山頂から御幸ケ原に下ってしまう人が多い、二人の登山者(若いカップル)を誘って崩壊地を案内し、立身岩へ、チャンスが有れば誘うが、例に漏れず、お二人とも満足してもらえた、立身岩に二人を残し分かれます。筑波山にせっかく登ったら、男体山・女体山以外に立ち寄って欲しい立身石である、続いて自然研究路を歩いて欲しい!1、2分で御幸ヶ原、多数の人々、やはり、夏休みの休日で家族連れが目立ちますが、立身石や自然研究路を歩く家族がおらず残念です。
左:ボタンヅル(牡丹蔓) キンポウゲ科
右:ツユクサ(露草) ツユクサ科
御幸ヶ原のベンチで休憩後、女体山へ、閉じられたカタクリの里、美しブナ林を見つつ、セキレイ石、ガマ石。
左:カントウヨメナ(関東嫁菜) キク科
右:女体山への階段でコバギボウシ(小葉擬宝珠) ユリ科
女体山は全く展望なし、小雨が降りはじめ、急いで御幸ケ原へ、御幸ケ原では団体さん迷子になったご婦人、1人勝手に動かず別れた場所で待つように教える、辺はガスで、よく見えなくなる、大粒の雨が落ちてくる、大勢の人がケーブル駅に駆け込む、、、、予報では一時的に止むが夕方は雨の予報。
一番安全な坊主山経由のコースを使って下山する、まず、御幸ケ原で自然研究路を右に入る、このコースは薬王院コースと同じ、大石重ね手前の東屋で、雨具を着ける、大粒の雨が落ちる中、登る登山者が数人。。。。坊主山からの下りは雑木林の葉が雨を防いでくれる。
HP:わたしの天気予報