【筑波山】  女の川沿いに女体山へ、下山は薬王院コース(坊主山)の枝道を下だる
女体山(標高:877b)・男体山(標高:871b)  男体山は巻いてしまった!

日程:2015519日 (火)曇り

お勧め日2011416日の裏筑波
早すぎ☛2015329日の裏筑波
開花の予感☛201544日の裏筑波
4
月の積雪は5年ぶり☛201549日の裏筑波
台風6号一過を期待☛2015513日の裏筑波

  
左:ブナとヤマツツジ                                右:ユキザサの群落

コース

林道鬼ケ作線入口駐車場(裏筑波観光道路側 男の川コース登山口駐車場手前)9:55―(0:08)→筑波高原キャンプ場・深峰歩道登山口分岐10:03―(0:06)→女の川案内版10:09―(0:18)→ポンプ施設10:27―(0:03)→沢分岐10:30―(0:18)→赤丸マーク岩10:48―(0:10)→巨岩(左右の踏み跡)10:58―(0:09)→ユキザサ群生地11:07―(0:04)→巨岩のT字路11:11―(0:02)→筑波高原キャンプ場コース合流11:13―(0:09)→11:22女体山11:27―(0:17)→11:44ブナとヤマツツジ(カタクリ園)11:49―(0:01)→11:50御幸ヶ原11:59―(0:00)→自然研究路入口(薬王院コース方向)11:59―(0:10)→自然研究路・薬王院コース分岐12:09―(0:03)→男の川コース・薬王院コース分岐12:12―(0:10)→坊主山12:22―(0:14)→巨木12:36―(0:07)→12:43林道鬼ケ作線入口駐車場

  裏筑波の沢は男の川・女の川、表筑波には男女川が流れている、そして桜川に流れ、霞ヶ浦に流れ込む。茨城県生活環境部環境政策課が発行する水郷筑波国定公園筑波山ガイドマップを観ると、裏筑波は桜川市、表筑波はつくば市、つつじヶ丘側は石岡市と三市に囲まれ、男体山/女体山を中心に、林道が山麓を走っている、今日は女の川沿いに登って、薬王院コースとほぼ並行する坊主山から林道鬼ケ作線に下だることにする。地図には記されていないが、良く踏まれ、要所は整備されている。

  つくば市から国道408号を北上すると、国道125号に4差路・田中交差点で出合、直進すると、右に筑波山が美しく見えてくる、正面に筑波山を見て、桜川を渡ると、R14に交差、表筑波は筑波山神社・つつじヶ丘駐車場は直進(R42)、ここは左折し、Y字路でR14と別れR41に入る、つくし湖分岐(薬王院コース登山口)を見送り、左にセイコーマート真壁羽鳥店が見え、ここを右折、筑波高原キャンプ場・深峰歩道登山口方向へと導かれる、アカマツ林、全国緑化行事発祥の地の案内がある林道を右に見て、林道鬼ケ作線入口に着く、この林道鬼ケ作線の入口に駐車場があり、ここに停める。

 
左:キブシ(木五倍子)キブシ科                    右:コゴメウツギ(小米空木) バラ科

林道鬼ケ作線の入口の駐車場は数台、筑波高原キャンプ場・深峰歩道登山口方向へ進めば男の川橋の有る男の川コース登山口駐車場です。

 
左:林道鬼ケ作線案内図        右:筑波高原キャンプ場・深峰歩道登山口分岐

男の川橋が男の川コース登山口駐車場で、男の川と登山道を見送ると、まのなく、筑波高原キャンプ場・深峰歩道登山口分岐で、筑波高原キャンプ場に入る。

 
左:フタリシズカ(二人静) センリョウ科                                    右:女の川案内版

フタリシズカが林道の縁に沢山生えている、ヒトリシズカに対し、花穂が2つ、というのが理由ですが、実際には穂が15本とまちまち、正しくは静御前とその亡霊の舞姿を2本の軸にたとえたことからだそうです。ヒトリシズカもセンリョウ科、当然、センリョウ(千両)と同じ仲間です。

女の川(めのがわ)は男の川(おのがわ)に比べ、険しく、規模も大きい。裏筑波のコースは筑波高原キャンプ場コース深峰歩道が筑波山コース別ガイドに掲載されているが、男の川コースや女の川コースは未掲載、男の川、女の川は記されている、それによると男の川源流は標高550b辺り、女の川源流は標高650b。この女の川から砂利道を筑波高原キャンプ場に少し行くと別の川がある。

 
左:女の川入口付近                       右:クマシデ (熊四手)カバノキ科

女の川案内版の脇を入ると、いきなり沢底を歩くようになる、木々は谷底であり、競争して伸び、背の高い木々が多い。

クマシデもアカシデ(赤四手)、イヌシデ(犬四手)ともカバノキ科、クマシデの葉は他の二種類より長く、基部が少し心臓形で左右不ぞろい、葉脈の側脈が20対ぐらいあって綺麗に並行、イヌシデは葉に不規則な二重鋸歯で表裏とも白い軟毛がある。アカシデは不規則な鋸歯、毛がほとんどなく小形、新芽が赤い。筑波山を歩くと何れも登山道に名札が付けられているので注意してみたい。

 
左:エンレイソウ(延齢草)ユリ科                   右:カエデ類が多い、奇麗な新緑

エンレイソウは裏筑波に沢山生えている、足元に大きな葉の姿を広げビックリ。

 
左:ツルアジサイ(蔓紫陽花)ユキノシタ科                 右:沢を迂回、登山道は急坂

別名:ゴトウヅルのツルアジサイ、大きな岩に絡みつく、幹や枝から気根を出している、高い木にも張り付いて登る。葉には葉柄があり、枝に対生し、形は広卵形で、葉の先端は、尖り縁は鋸歯になる。花期は6月〜7月で今日は一輪も咲いていない、小さなややクリーム色の両性花が集まる花序のまわりに、白色の4枚の花弁状の萼片を持つ装飾花が縁どる。似たものにイワガラミ、蔓になり、アジサイに似た花序が出る点で共通するが、イワガラミは装飾花に発達する萼片が1だけである点で大きく異なる。

 
左:ポンプ施設                                右:ツクバネソウ(衝羽根草)ユリ科

女の川の底の踏み跡を追ってきた、急に登山道は左側を登るようになって、沢を迂回する、最初に女の川を登った時は、この左側の道に気づかず底を歩き苦労したが、ポンプ施設をジックリ見たものです。2013/5/12は下山に使って、この道を発見している。

女の川説明版からポンプ施設までは、沢の左側を意識して進めば、ポンプ施設側を歩かず、良く踏まれた登山道を見つけやすくなる。

 
広い河原

ポンプ施設を見て、登山道は安定する、大きな石が現れ、女の川コースの核心部。

 
左:何個目かの渡渉点                   右:丸太の椅子が並んでいる

渡渉点を幾つも渡ってきたが、ここの渡渉点がそれらしい、だが特に問題はない。丸太の椅子が数個並び、休憩所を作った人の暖かい気持ちが伝わってくる、腰を下ろして見るが、丸太が細く、よろけてしまう、近くに倒れた木が横たわり、その一部を苦労して工作した様子が微笑ましい!感謝!

  
左:最後の明瞭な道                               右:道が消え、源頭!丸い赤マークが付いている:おにぎり岩!

沢の左に登山道を見つけ、再び沢を横切ると道は、沢底で消える、キョロキョロと回りを見回すと30bほど先に白っぽく目立つ、赤いマークを付けたおにぎり岩を見つける。


女の川コースを愛する人がマークしてくれた!

この岩に近づくと周りの石と違って白っぽい石に赤いマークが付けられる、この先マークらしいものは無かった。最初に女の川を登った時は木々にマークが付けられていたのに、それとも見落としたか?

 
左:この巨岩の前を通過                   右:踏み跡を見つける

大きな岩が現れ、この手前に踏み跡、自然の階段を登る、左から右に向かう踏み跡では崩れた岩場を横切る、右から登山道らしき踏み跡、ここを上に、マークは無い。大木の横を通過、以前もここを通過しており、目安になっている。

 
左:この木にマークが有ったが?                   右:ツルアジサイ(蔓紫陽花)ユキノシタ科

岩場を左に登る、左の斜面を登って筑波高原キャンプ場コースに行けるかも知れないが、道もなく藪が広がる、ここは真っ直ぐ上に続く岩場の踏み跡を頼って登り続ける。 二本の木が立っている、この木にマークが付けられていたが、成長し続け消えたようです、ここの岩場に腰を降ろし休憩、美しい苔岩と新緑の木々、時々小鳥の声、姿を探すが新緑の葉は大きくなっている。ここで見るツルアジサイは女の川の下部にくらべ規模が小さい。   

 
左:岩場上部                          右:巨岩、登山道がここで切れる

踏み跡を追って、左から右へ続く、上の方に大きな岩が見えて、踏み跡も続くが、着いてみてガッカリ、岩の左右に薄い踏み跡、どうやら、この岩の方向に向かわず手前で左に向かう方が良かったようです。筑波高原キャンプ場コースは左側です!

この岩で右側に行くと深峰遊歩道のコースへ出るようです、ここは左に進む、岩を超えると足跡は消え、ここは深峰遊歩道と筑波高原キャンプ場コースを結ぶ細い山道が横切るのでその所まで登り詰める、落ち葉が多く足を滑らせ難儀の急登だが、美しい新緑は続く。

ただ、注意したいことはヤブ蚊が耳から首を必要以上に攻めてくる、手で追い払うような数ではない、ハンカチを帽子にはさみ防虫ハンカチ、それでもダメ、急いで歩くしかないが、足元の花たちはデジカメに収めたい!

 
左:ユキザサの群生地                           右:モミジガサ(紅葉傘)キク科

足元にはユキザサが凄い勢いで咲き乱れる、葉の大きなオオバユキザサが有るが背丈の1bほどになるそうですから、筑波山山道で見るものより大きいが、ブナやシイ、カシ帯の山地の林の中などの日陰に生える、ごく一般のユキザサ!

混じって、ヤブレガサと良く似たモミジガサ、葉がモミジに似て、かつ傘状をしておりこの名がついている、一方ヤブレガサは破れ傘をすぼめたような感じ、ヤブレガサかなと思ったが様子が違う、切れ込みの浅く、モミジガサですね。

  
目標の横道に飛び出る 左:飛び出た方向から 右:巨岩の前を通過して振り向く

ここを右に行くと深峰遊歩道方面(行ったことはない!)、左に進むと筑波高原キャンプ場コースに飛び出る。ここまで来るとヤブ蚊はいなくなる(^^♪。

 
左:ヤマツツジ                                                     右:筑波高原キャンプ場コース出合

薄暗い女の川コースから出ることになる、明るい木々に変わって、ヤツツジが迎えてくれる、筑波高原キャンプ場コースは良く踏まれ、雨の後で滑りやすい。

 
左:サルナシ(猿梨)マタタビ科                    右:ホウノキ&ヤマツツジ

もーすぐ女体山山頂・御幸ヶ原・ロープウェイの分岐広場、その手前の樹林で樹林が多く、楽しい所、特にホウノキ、ヤマツツジそしてサルナシ、サルや熊はサルナシが大好きとのこと、サルがわれを忘れて食べることから「サルナシ」と名付けられ、サルがサルナシを集めて洞穴にためて醗酵させたのが「さる酒」といわれています、つるは丈夫で、谷川のつり橋を架けるのに用いられた、つる性落葉樹で、茎は太く10aぐらいにもなり他の樹木に絡み付いて自生。またマタタビとサルナシはよく似た木(ツタ)ですが、マタタビは、葉が白くなることで、葉の白くならない「サルナシ」と見分けがつきますが、慣れない私には特別は?しかも、筑波山には両方見られます、マタタビは、つつじヶ丘から国民宿舎「つくばね」に向かう入口付近に見られ、つつじヶ丘から数分の所でカメラマンがやって来ます。

 
左:スズタケ (篶竹) イネ科                      右:ツクバネウツギ(衝羽根空木)スイカズラ科

スズタケ男体山近くで花が咲き花を咲かせた後は枯れてしまう」現象が起き、特に立身岩と男体山に間がひどいですね!
筑波ケーブルカー&ロープウェイのブログに「 笹の花が咲きました、調べてみると笹の花、竹の花というものは数十年(60年〜120年)に一度の頻度で開花するそうです。1世紀で一回咲くということからセンチュリーフラワーなどとも言われているそうです。昔は、数十年に一度の光景であったため、不吉の前兆だと思われていたようですが、なかなかご覧になれない光景ですので、筑波山にお越しの際に見つけたら写真にとってみてはいかがでしょうか?」との事です、最近、噴火、地震と発生が続き、温暖化、、と自然変動していますね。

ツクバネウツギは、この時期筑波山で見れる代表的存在、よく分枝して茂り、葉は対生、先はしだいに細くなってとがる。基部は広いくさび形〜円形、縁には不規則な鋸歯があり、裏面の主脈の基部の両側に白色の短い開出毛が密生する。葉柄は有毛、新枝の先にふつう2個ずつ花をつける、子房は細長く、一見花柄のように見える、花は白色、ときに淡黄色や淡紅色を帯びる。花冠は漏斗状で、細い花筒からやや急に鐘状に広がる、先はやや唇状で、上唇は2裂、下唇は3裂、下唇の内側に橙色の網状紋がある。雄しべは4個、花柱は1個、花筒の基部には棍棒状または球状にふくらんだ蜜腺がある。萼は基部まで5裂、萼片は長楕円形、果実はそう果、長さ814mmの線形、911月に熟す花期は56月でとても可憐で弱々しい花びら。

 
左:岩ばかりに女体山山頂                     右:マルバウツギ (丸葉空木)ユキノシタ科

晴れ間が期待でき、富士山を期待したが、ご覧通り真っ白、11時すぎで筑波ケーブルカー&ロープウェイ営業、今日のケーブルカー:9:00、ロープウェイ9:20が始発、乗ってきた若い夫婦も展望が無く寂しそう。

マルバウツギは対生、葉身は卵円形または卵形で、両面ともに星状毛があり、縁は不揃いな鋸歯がある、まだ満開ではない、花序のすぐ下の葉は、他の葉と形が少し異なるそうです、自宅の近くの畑の境界に植えられ今が満開のウツギ。

 
左:ツクバグミ 筑波茱萸 グミ科              右:イワガラミ(岩絡み)ユキノシタ科

ツクバグミは別名:ニッコウナツグミ、57月に熟すナツグミと似ている、夏に果実が熟すのでナツグミ、アキグミは、ナツグミにやや遅れて4月下旬ごろ葉の脇から、多数の小さい白い花を付け、やはり秋に実が熟す。良くわかない:アキグミは海辺の砂浜、山地に自生、落葉性で実が秋に赤熟する。ナツグミ:山地に自生、落葉性で夏に実が赤熟する。トウグミはナツグミに似ていて大型で食用にする、ますます判らん?

イワガラミ(岩絡み)はツルアジサイと生態が良く似るが、ツルアジサイ(荒海山)は装飾花が4枚、イワガラミは1枚。花期は67月なので、すぐ咲きませね!

 
 左:つつじヶ丘へ                                    右:ヤマツツジの登山道を御幸ヶ原へ下だる

展望に恵まれない山頂を下って御幸ヶ原へ、山頂からつつじヶ丘への下山道がある。  

 
左:ツクバネソウ(衝羽根草)ユリ科       右:キヌタソウ(砧草)アカネ科

女体山からガマ石、セキレイ石辺りの登山道の縁には多くの植物が生える、だが、素通りしてしまう人が多く、デジカメを構える人は少ない。

ツクバネソウはエンレイソウと同じユリ科、だがキヌタソウはアカネ科でヤエムグラの仲間、互いによく似たものが多く、花や果実が径12_ほどととても小さな草本なので見分け難い仲間です、葉は、長さ36a、幅12aほどで、この仲間では大型です、葉は茎に4輪生し葉柄はなく3本の葉脈が明瞭で目立つのが大きな特徴です。葉の形態は、花は晩夏〜初秋に円錐塔状の集散花序を多くつけ、径3_ほど、小さく白色で花冠は4裂、デジカメに納めるには苦労する。この時期はツクバネソウとそっくりです。


 
左:ヒトツバカエデ(一葉楓)カエデ科                          右:リョウブ(令法) リョウブ科

ヒトツバカエデ加波や筑波山で花期でない時に見ていますが、別名:マルバカエデ、葉は花がつく枝に1対、花のつかない枝に1-4対、対生する、葉身は、分裂せず(イタヤカエデの様に!)、卵状円心形で、先端は尾状にとがり、基部は深い心形になり、縁には波状の鋸歯がある。花時までは、葉の両面に細伏毛が生えるが、成葉ではほとんど無毛となる。葉柄は長さ3-5aあり、花時には軟毛が密生するが、成葉ではほとんど無毛となる。花期は5-6。葉の展開後に、総状花序が有花枝の先端から直立する。花は淡黄色。果期は8-10、果実は翼果で、翼果にははじめ淡褐色の毛が密生するが、のちに全体に細毛が残る程度になる、翼果は上向きにつき、翼は鈍角に開く、秋には淡黄色に紅葉し美しい。  

リョウブの葉は枝先に集まってつくし、筑波山に多く男体山山頂回りの登山道も多い、樹皮は表面が縦長な形に剥げ落ちて、その後茶褐色で滑らかになるので、それと判る、葉は倒卵形に近い楕円形、縁には細かい鋸歯、表面にはつやがなく、無毛または微毛を生じ、枝先にらせん状につくが、枝先にまとまる傾向が強い。花は夏に咲き、花弁は白く5裂する、枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ、果実はさく果で3つに割れる。

  
左:ヒイラギソウ(柊草) シソ科          右:オトコヨウゾメ スイカズラ科

 
シナノキ (科の木、級の木)シナノキ科

見上げると、花が沢山、驚くほどですが、花が終わって果実になってくる頃だそうです、毎日筑波山に来ないと、、、見れない花かも!

大きな岩の道を下ると、カタクリ園:以下ヤマツツジとブナの美を楽しむ!


雨上がり、しっとり濡れ、鮮やか

 
ちょっと薄暗いが、ヤマツツジは、はえます!


登山道の縁に栄える!

御幸ケ原に着くと、小学4年生位の生徒の遠足、雨模様だが止んでおり、生徒たちは皆元気で笑顔、やはり自然の筑波山は、登山者を喜ばす。筑波ケーブルカー山頂駅の2Fは無料休憩室、ちっと肌寒いので上がって休憩する、ここは多くの椅子もあって団体登山者も入って休めますが、ここでも昼食は禁止のようです!これを知ってか、生徒たちは別の店を予約して、この店に上がるそうです。筑波山ケーブルカーは、大正141925年)年10月に、関東地方では、箱根ケーブルカーについで2番目、全国でも5番目に開業したという歴史を持つそうです、一方、筑波山ロープウェイは昭和401965年)年より運行を開始し、ここ筑波山はケーブルカーとロープウェイの両方が運行するという日本でもなかなかない珍しい山、地上を登るケーブルカーに比べ、空中を進むロープウェイの最大の魅力はなんと言っても眺望です!よく晴れた日には東京スカイツリーをはじめ、東京都心のビル群や遠く富士山をご覧になることもできますと、人気でケーブルは90年、ロープウェイは90年と運行、安全第一「最大乗車人員は、ケーブルカーが107、ロープウェイが71となっています。ただし、ロープウェイは、風が強く吹いている場合、風でロープウェイが揺れないように、ウェイト(重り)を乗せます。この為、50名様までしかお乗せできない場合もありますが、定員になった場合には臨時便を出します。お客様をお待たせしないようにしています。」と言う、今日のような雨模様でも多くも観光客がやってくる。

 
自然研究路へ

御幸ケ原で昼食し、晴れ間を待つが、期待はずれ、薬王院コース&自然研究路(男体山に向かって右へ入る)、ツクバの名がつく植物に説明版:ツクバトリカブト、ツクバグミ、ツクバネウツギ、ツクバネソウ、、、と数多い。

 
左:ウリハダカエデ(瓜膚楓)カエデ科              右:男の川コース分岐

自然研究路に入ると名札の付く木々が多い、かすれて読めない、ちょうと若い男性(マラソン姿の)が通過、聞くと「サワシバ」と読んでくれる、サワシバ(沢シバ カバノキ科)は、葉は互生し、葉身は卵形あるいは広卵状心形。基部は心形、先は急鋭尖頭。洋紙質で、縁に細かい重鋸歯がある。シデの仲間で唯一、基部が明確な心形なので区別できる。雌雄同株、雌雄異花でサワシバの花は45月に咲く、本年枝の先から雌花序が、前年枝から雄花序が垂れ下がる。背が高すぎ撮影に困難。筑波山にはクマシデ、アカシデ、イヌシデが仲間で生えている。なお、カエデ科のチドリノキにサワシバに似るがカエデ科の葉は対生で判別できる。

ウリハダカエデはカエデ科、イロハモミジ、オオモミジ、ウリカエデ、ハナノキ、ヒトツバカエデ、ミネカエデなどがある。

自然研究路の折り返し点から、薬王院コースになって、直ぐに男の川コースを見送る。

  
薬王院コース

 
左:ミズキ(水木) ミズキ科                  右:サワフタギ(沢蓋木) ハイノキ科

どんどん平坦な登山道を行くと、杉林に入る手前で坊主山入口、右折し薬王院コースと離れる、杉林を、ちょと、横切ると巨岩、何方が手前の木々を切って明け、この岩に上がれる!

 
巨岩に上がって見る

 
左:ヤマボウシ(山法師、山帽子)ミズキ科                       右:ミズキ(水木) ミズキ科

巨岩を降り、坊主山の山頂へ

 
坊主山山頂付近へ

坊主山+男体山+女体山は桜川市(真壁)側から眺めると双児峰+1峰に見える、それが坊主山、おにぎり岩がシンボル!

 
林道鬼ケ作線入口駐車場へ下る

坊主山から薬王院コースと並行して林道鬼ケ作線に下り登山道ある、この道は山姥(自称)さんの教えてもらっている。

 
左:美林                                                               右:大木のモミの木「これって筑波山では一番大木で護神様!」

良く踏まれ快適、薬王院コースの長い階段に比べても数段上の立派な登山道、美しい樹林帯、ミヤマシキミがとても美しく、ミヤマシキミは筑波山・加波山・雨巻山の中でも12を争う。

 
左:三差路?                             右:林道鬼ケ作線

林道鬼ケ作線に飛び出る、なんと林道鬼ケ作線入口駐車場は登山口から直ぐで1分とかからない!

HP:わたしの天気予報