新緑真っ盛り 裏筑波山コースを満悦・自然研究路巡り
女体山(標高:877b)・男体山(標高:871b) 昼過ぎは晴れの予報ですが?
湯袋峠から筑波高原キャンプ場をへて女体山−御幸ヶ原−自然研究路−男体山 下山は深峰遊歩道をへて湯袋峠 

日程:2014527日 (火)晴れ

筑波山は裏コースを歩かないでは語れない!

昨夜から今朝にかけ激しい雨、朝は小雨の五月雨で雨の止んだ9時過ぎ自宅を出る。筑波山が良く見える国道408125号の合流点(田中交差点)では山麓は晴れ渡り、双耳の2峰から雲が取れない。

山頂に立って、晴れたら360°の大パノラマになるかどうか行ってみないと判らない。。。どだが!


女体山から霞ヶ浦方面を望む

コース

つくば市城山9:00=(国道408号)=>田中交差点=(つくばバイパス)=>筑波山入口=(R14R41)=>田交差点=(R150)=>10:15湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`地点手前の駐車場(二台のスペース)10:15―(0:24)→湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`地点10:19―(0:52)→サワガニ説明版11:11―(0:35)→林道出合(湯袋峠・筑波高原キャンプ場分岐)11:46―(0:10)→筑波高原キャンプ場11:56―(0:17)→筑波高原キャンプ場上部・女体山1.5`12:13―(0:16)→Y字路(女体山山頂0.9`地点)12:29―(0:30)→女体山山頂・ロープウェイ・御幸ヶ原分岐の広場12:59―(0:03)→13:02女体山山頂13:37―(0:18)→自然研究路入口(時計と反対周り)13:55―(0:07)→14:02最下地点の東屋14:10―(0:11)→見晴台14:21―(0:11)→14:33男体山山頂14:43―(0:05)→崩壊地点14:48―(0:02)→14:50立身岩14:56―(0:05)→15:01御幸ヶ原15:03―(0:24)→深峰遊歩道入口15:27―(0:15)→林道分岐・筑波高原キャンプ場入口15:42―(0:08)→女の川15:50―(0:08)→筑波高原キャンプ場15:58―(0:06)→林道出合(湯袋峠・筑波高原キャンプ場分岐)16:04―(0:15)→サワガニ説明版16:19―(0:21)→16:40湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`地点手前の駐車場(二台のスペース)⇒自宅へ

 
左:コクサギ 小臭木 ミカン科               右:ヨシ

湯袋峠は桜川と石岡を結ぶR150の峠で、湯袋峠から桜川市方向に少し下ったところに、「筑波連山縦走のみち」が筑波高原キャンプ場をへて女体山山頂に向かう、そのコースと登リ口がある。「筑波連山縦走のみち」はJR水戸線岩瀬駅から筑波山・筑波山口までで、雨引山・加波山・足尾山・きのこ山・筑波山を巡ることになる。

この登り口周辺にわずかな駐車場(2台)がある、湯袋峠方向に向かうと上曽峠に向かう林道分岐辺りに駐車エリアがある、それでもダメ(考えられないが)な時は国民宿舎「つくばね」まで行き停めることになる、この時は国民宿舎「つくばね」から筑波高原キャンプ場歩き、下山はつつじヶ丘駐車場から国民宿舎「つくばね」に戻ると楽しいコースを歩く事ができる。

わずかな駐車場(2台)に車を停め、関東ふれあいの道 湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`(真壁駅は、つくばりんりんロード真壁休憩所です)の道標を藪の中に見付け、次ぎの木の橋が筑波高原キャンプ場に向かう関東ふれあいの道の入口である、しばらく、沢沿いに古道を歩く、ここを良く歩く人は「ミニ奥入瀬」と呼んで愛し、好んで四季を楽しんでいる。

木の橋を渡ると、小さな花畑で四季を代表する花が咲いている、今はニガイチゴが果実を膨らまし夏には赤い果実になって美味しい、ヒメウツギが可愛い花を沢山咲かせている。

 
左:ニガイチゴ(苦苺)バラ科        右:コゴメウツギ(小米空木)バラ科 

林に入るとY字路、右に進むと行き止まりになる、ここは左へ、小さい手作りの道標が示している。

 
左:古道の石畳 右:ウワバミソウ 蟒蛇草 イラクサ科

裏筑波は表筑波(筑波山神社やつつじヶ丘駐車場から登る)に無い、自然豊かで、関東ふれあいの道が通っている。

 
左:左右対象に美しいシダ                右:ウリハダカエデ(瓜膚楓)カエデ科?

美しい渓谷が続き、筑波高原キャンプ場までは人の気配はほとんど感じない、小さな滝も続く。

 
美しい渓流と古道

この雰囲気は、表筑波では味わえない、筑波山の姿が見え、旧真壁駅から女体山山頂を目指した昔を忍ばれる。コースのハイラトは「サワガニ説明版」の有る休憩ベンチ広場、ベンチに腰を下ろす人が少なく、コケが生え始めている。ここはニリンソウ、エンレイソウの多い所です。

 
古道の階段を登ると!

サワガニ説明版の先から、丸太の階段を登ると、薄暗い杉林に入る、再び階段、この辺りから傾斜がキツクなって来るが、岩場はない。小さな沢を大きな石を超えて横切ると、長い古い石段を登る、左に細い流れの沢が続き、登リ切るとヤブデマリは満開、夏にはヤマアジサイが咲き誇る所、細い流れの沢を渡渉すると細い道が雑木林を縫って、丸太の階段を登る、この丸太の階段は数回繰り返すが、旧石畳に比べると新しい階段です。この雑木林を登ってしまうとアカマツやヤマザクラの大木、そして再び薄暗いスギ林を平坦に進むみ、丸太の階段を上がれば林道に飛出る。

 
左:林道出合                    右:ウリハダカエデ(瓜膚楓)カエデ科?

林道出合は左:国民宿舎「つくばね」&つつじヶ丘駐車場へ、右:筑波高原キャンプ場へ。ここは右へ進む、植物観察中のグループに良く出会います、林道の縁に四季の草花が競い合う。

筑波高原キャンプ場は筑波山の花畑で、見逃せないのに多くの登山者は駐車場に車を停めると直ぐに登山道に入ってしまう?

 
筑波高原キャンプ場の植物(1

 
筑波高原キャンプ場の植物(2)

キャンプ場の管理棟の前が広場で休憩に良い、トイレがキャップ場の入口、キャンプ場中央の二箇所にある、この中央トイレと登山道のキャンプ場エリアに四季の草花が多く生え、見事です、大きなベンチもあって、加波山・日光連山の展望を楽しめる。

キャンプ場の上部に筑波山への道標が有って、背の高い笹に囲まれる、しばらく進むと、スギ林、緩やかに登リ。足元にユキザサが多く生え、果実を付け始めている。

 
左:キブシ(木五倍子)キブシ科     右:ミズナラ(ミズナラ)ブナ科

 
左:可愛い一ツ葉?          右:ユキザサ(雪笹) ユリ科 

三差路(下山時にはY字路)、左に下る道は筑波高原キャンプ場・国民宿舎(つくばね)方面に下っている、ここは真っ直ぐ広い道で傾斜のある登山道を登る、カタクリの時期は筑波高原キャンプ場同様群生が見られます、右はミズナラなどのブナ林が美しく、表筑波では味わえない。

広い傾斜を登リ切ると、右に曲がり狭い登山道に入り、大きくジグザグに登って行くと、ベンチ替わりに休める石が左右に転がっている、さらに先に進むと、右の林から良く踏まれた登山道がある、女の川コース2013/5/21)で筑波高原キャンプ場から深峰遊歩道登山口方向にある、女の川登山口に下っている、魅力のコースだが一般的ではない。

さらに進むと、上空に女体山が見え、今度は左に藪道が現れる、注意しないと気づかないが!この登山道は途中厳しい急坂があって、巨岩・薄暗い谷、お花畑が広がる変化のあるコース、筑波高原キャンプ場・国民宿舎(つくばね)方面に下っている。


上空に女体山が見えるのだが!ガスで無理!

 
左:右:女体山・御幸ヶ原・ロープウェイ分岐

女体山・御幸ヶ原・ロープウェイ分岐に到着。つつじヶ丘駐車場からのコースもここに合流し、ベンチの有って賑わう広場です。女体山山頂へは御本殿の石段を上がる、360°大パノラマですが、流れるガスにスッポリ囲まれ視界はゼロ。

前回2014/5/17に登った時も女体山山頂の視界はゼロだった、しかし、下山後つくば市からスッキリ晴れた筑波山が見えた、予報も同じく午後から晴れ、今日は登山者が登っては、直ぐ下山するが、私はしばらく待ってみた!

富士山や東京スカイツリーが見える条件を関東平野は揃えられなっかたようです、日光連山の方は雲が広がって遠望できません。

 
左:女体山山頂(1)            右:ツクバグミ 筑波茱萸 グミ科 

筑波山の梅雨本番は花が綺麗です梅雨本番の筑波山2013/6/29’。

 
女体山山頂(2

 
左:女体山山頂(3)右:女体山山頂から御本殿の石段を下る

女御本殿の石段を下り、再び、女体山・御幸ヶ原・ロープウェイ分岐に下って、御幸ケ原へ。

 
左:キヌタソウ 砧草 アカネ科 右:ヤマアジサイ

ガマ岩、セキレイ石をへて、大きな岩の登山道を下る。

 
左:ヒトツバカエデ(一葉楓)カエデ科       右:ブナ林の一本のヤマツツジ

岩場の広い道を下り終わるとカタクリ園で今は閉鎖、大木の古木なブナが生え、ヤマツツジが一本だけ美しく妖精のように咲いている。

 
左:ミズナラ(水楢)ブナ科           右:時計と反対回りに自然研究路に入る

ブナの美林を抜けると御幸ヶ原だが、御幸ケ原に下るには幅広い石段を降りる、この石段に大木のミズナラが生えている、コナラ(小楢 ブナ科)との違いは葉柄が無いのがミズナラ、有るのがコナラ。クヌギ(櫟 ブナ科)の葉は栗の葉に似て、ミズナラやコナラとは違いが判りますね!筑波山にはミズナラが多い。

御幸ケ原を横切って、突き当たりに男体山登リ口、その右にトイレ、さらにそのトイレの右に、男体山を時計と反対回りする自然研究路がある、美しい樹林帯を下り、展望は期待できないが、加波山方面が良く見えるポイントがある。


加波山方面を望む

このポイントからどんどん下る、薬王院コースにもなっている、こんなに下ってしまって大丈夫かと思うころ、左の藪に細い道を見付ける、ここを入ると東屋、入らないでなお下ると薬王院コースと自然研究路の三叉路に出る。この三叉路に「願い事を小石に書き収めると、その願いがかなう」大石重ねがあります。

この東屋は自然研究路の最下部に位置し、のんびりするには静かな場所で、人気が高い!

 
左:自然研究路最下部の東屋     右:急登が続く自然研究路

東屋で休憩し、今度は男体山・御幸ヶ原に向かって自然研究路を登ってゆく、ただ、自然研究路が男体山山頂直下を通過する辺りが崩落し、御幸ケ原に回れない、従って、途中で男体山山頂に登って御幸ヶ原に向かうことになる。

 
左:自然研究路は植物観察の宝庫      右:つくば市・関東平野方面の展望

急登が続く自然研究路、急な木の階段を登ると、展望岩。2013/6/29の自然研究路

 
左:見晴台のコアジサイ            右:男体山周辺

自然研究路から外れ、展望岩へ、岩場の陰に生えるコアジサイの開花はまだ、コアジサイ(小紫陽花 アジサイ科)は筑波山、加波山、雨巻山などに多く、梅雨の6-7月、小さな散房状花序でかわいらしい花を咲かせます、色は淡碧色からほとんど白色まで変化し、大型のアジサイの様な装飾花はなく、花はすべて両性花で種子をつける。名前は小型のアジサイであるため「小紫陽花」と呼ばれ梅雨時登山の目を楽しませる。

展望岩、関東平野の奥に富士山、右に目を移すと浅間山等が望めますが今日は厚い雲ばかり。巨岩の腰を下ろし休憩するには絶好の場所だが。

自然研究路に戻って、この先は崩壊で通行不可なので、東屋の手前で、細い道に入り、NHKの鉄塔経由で男体山山頂へ!

 
左:ホシザキユキノシタ(星咲き雪の下)ユキノシタ科                    右:女体山を望む

ホシザキユキノシタは筑波実験植物園では花期を迎えているが、写真の通りまだ、「つくば市の花」に指定されている珍しいユキノシタ。つくば市の鳥はフクロウ、木はケヤキとされ、フクロウは「農村・人里環境を代表する鳥で森の哲学者ともいわれています。知恵と技術の象徴であり,学園都市を擁するつくば市にふさわしい鳥です」として選ばれている、つくば市城山の東の森に飛来するが、大木の林がアット言う間に倒され、埋め立て工事が進み、森の哲学者は住みかを変えてしまうだろう!

先の展望岩から男体山辺は植物の種類が多く、大勢参加する観察会が時々開かれているが、崩壊で一周不可!

 
左:自然研究路の崩壊地           右:立身岩から(1

男体山から御幸ケ原に下る、岩場の急降下、下り切ると三叉路の小さな広場。左は御幸ヶ原、右は自然研究路で多くの人は御幸ヶ原へ下る。ここは右の細い急降下を選択、右に崩壊現場が見え、反対側の自然研究路が見える復旧の予定は聞こえてこない。

自然研究路に下り、崩壊現場を改めて確認、崩壊の下は御海2014/3/16 2013/12/21)辺りのようです。

ここは御幸ヶ原に向かって左に石段を大きく下って、鞍部に立身岩の説明版、筑波山のパワースポットには大石重ね、ガマ岩、セキレイ石、大仏岩、北斗岩、出船入船、胎内くぐり、高天原、白蛇弁天、大杉(筑波山神社)等だが、立身岩は危険な巨岩の展望として人気が高い、ただ、男体山には登るが立身岩を訪れる人は少ない。

 
左:立身岩から(2)           右:自然研究路の生きている倒れ木

立身岩は、自然研究路の展望岩同様、多くの植物が生え、展望も素晴らしい、写真の立身岩から(2)は、つくば市方面か走ってきて、筑波山入口(R14R42)のお馴染みの交差点、ここを右方向(桜川市)に進む無と裏筑波エリアになります。

立身岩から自然研究路に戻り、続いて御海入口を見送ると、大木は倒れ横切っている、名物になっている、頭を打ち付け内容に潜る。

 
左:ヤマツツジ               右:ヒメシャラ(姫沙羅)ツバキ科

まのなく御幸ヶ原、筑波山神社から登ってくる登山道が合流。

 
左:オオナルコユリ(大鳴子百合)ユリ科               右:深峰遊歩道入口

御幸ヶ原には男女川源流「紫峰杉」がある、筑波山のパワースポットに選ばれていないのは不思議だ、でも一度訪問すると行かなくなる、御海同様行き止まりが原因かな?ケーブルカーの方に降りられれば、、、。

女体山に登ったので、御幸ケ原からトイレ(女体山側の)の前を通り深峰遊歩道入口からユスホテル跡へ下る、このコースは荷上車が通るが出会ったことはない、途中にベンチが数箇所置かれている。

 
左:シラキ(白木)トウダグサ科       右:ウツギ(空木)ユキノシタ科

裏筑波を代表する古道で、下り始め直ぐに大木のマユミを見て、ブナ、イヌブナ、ミズナラ、ホオノキ、アワブキ、エゴノキ、コバノトネリコ、アカシデ、イタヤカエデ、ウリハダカエデ等、中でも葉が美しいシラキが目に付く、その葉の縁は全縁だが、大きな波状で、若い葉柄は紫色を帯び、上端には12対の腺点がある。一つの枝につく、葉の大きさがまちまちなのが特徴、秋にはサーモンピンクに紅葉する。

深峰遊歩道登山口には広い駐車場、林道歩きになるが、ユキノシタ科のウツギやスイカズラ科のニシキウツギが咲き退屈しない。

 
左:ウリハダカエデ(瓜膚楓) カエデ科 右:マユミ(檀、真弓) ニシキギ科

林道を歩く、杉林を下り時間を稼ぐことも不可能では無いが、林道をノビリ歩く方をお勧めする、車で通過すると気づかない植物が多い、また、昆虫の研究を志す若者がニシキウツギに集まる虫を観ようと仕掛けが付けられている。

 
左:筑波高原キャップ場入口         右:ナルコユリ(鳴子百合) ユリ科

筑波高原キャップ場入口を入り、女の川とさらに一本の沢を見送りと、登りになって筑波高原キャップ場に着く、朝出会った若いご夫婦の車は無い、女体山で雲の切れ目から展望を楽しんだ事だろう。彼らは裏筑波は今日が初めてとのこと、好きなコースにインプットされた事だろう!

 
左:ホウノキ(朴の木)モクレン科           右:ノブキ(野蕗)キク科

キャンプ場を後に、湯袋峠に下ります。

  
トチバニンジン(栃葉人参)ウコギ科

 
左:エンレイソウ               右:ヤブデマリ 小さい花びらが一枚

 
ミニ奥入瀬に相応しい美しい渓谷


古道

 
裏筑波 筑波連山縦走の道 関東ふれあいの道
だんだん忘れられる古道!

HP:わたしの天気予報