燕山(標高701b)・加波山(標高709b)
花の入公園から一枚岩を通り、天狗ノ踊場経由で燕山をへて加波山
燕山&加波山の紅葉はまだまだ!             2014108日「皆既月食」日本全国で皆既食を見ることができます 

日程:2014108日 (水)晴れ 6日:台風18号関東直撃

 

今日の加波山、紅葉はまだまだ、11月に入ってからだろう、しかし、2012/12/1頃は初冠雪、従って、11月中旬までと考えたい、谷川岳・尾瀬辺は1010日頃だから約1月後です。

コース

花の入公園上部登山口7:40―(0:27)−>滑滝「一枚岩8:07―(0:15)−>天狗ノ踊場・加波山分岐8:22―(0:20)−>8:42天狗ノ踊場8:55―(0:24)−>石垣跡のピーク9:19―(0:16)−>筑波連山縦走路合流9:35―(0:03)−>燕山(標高701b)9:38―(0:08)−>9:46筑波連山縦走路休憩所9:55―(0:15)−>加波山神社・社務所10:10―(0:20)−>10:30親宮本殿・たばこ神社・加波山神社本殿・加波山大神社10:58―(0:17)−>林道出合11:15―(0:13)−>真壁/長岡・加波山分岐11:28―(0:11)−>滑滝「一枚岩」入口11:39―(0:11)−>天狗ノ踊場11:50―(0:14)−>大きく左曲がり12:04―(0:39)−>一般車ゲート12:43―(0:12)−>滑滝「一枚岩」分岐12:55―(0:05)−>13:00花の入公園上部登山口 徒歩18,744

加波山は筑波山から良く見え、美しい山ですが、登山者の数は極少なく、静かな山歩きができる。時々桜川市発行のハイキングマップを片手にした登山者を見かけます。JR水戸線岩瀬駅から加波山をへて筑波山に登り、筑波山口まで歩き、バスでJR常磐線土浦駅かTXつくば駅に向かう人も見かけます、私も何度か筑波連山縦走路を歩いています、今年は紅葉のシーズンに歩いて見たいものです。

つくば市から筑波山を右に見て真壁方面にR41を走ると、樺穂小学校の近くに加波山登山口の道標がある、これを見送り、○○石材の大きな看板の奥に「花の入公園」の看板がある、ここに入り、道なりに沿って進むと、花の入公園に入口、駐車場とトイレがある、この先トイレは無いのでお借りする。この駐車場に車を停めて、花の入公園内を歩いても良いが、滑滝「一枚岩」には、走ってきた林道をそのまま進み、左に民家を見て、続いて花の入公園の上部?にアジサイの道があり、直ぐ先の左に2台分の空地があので、ここに車を停める、まだ一度も車が停まっており困ったことは無い。

直ぐ先で右に別れる砂利道の林道はある、最近ここに滑滝「一枚岩」の手作りに投票が置かれている、台風18号の影響で流され林道は荒れている、花の入公園の上部?のアジサイ道と合流する、ここは大きく左折し、展望が開け、再び分岐、ここにも滑滝「一枚岩」の道標が置かれている。

真っ直ぐ林道を進むと、やがて天狗ノ踊場に着くが下山に残しておき、ここは滑滝「一枚岩」の案内に従う、ここから天狗ノ踊場まで薄暗い道が続く。時々車が入ってくる、一台がやっと通過できる荒れた道、種類の覆い樹林帯で、飽きずに進め、大なホウノキの下が林道終点

 
左:メナモミ(雌ナモミ) キク科       右:タマブキ(珠蕗) キク科

林道終点にメナモミの群落、ヤブタバコやコメナモミと似ているが、ヤブタバコは長い枝を放射状に伸ばす、コメナモミの葉はアカソに似ている。

林道から離れ、小さな沢を横切る、本格的な登山道なり、右の下に沢が見え、やがて、その沢の淵に出る。

 
左:滑滝「一枚岩」      右:天狗ノ庭踊場直下

沢沿いに荒れた道を登れば、美しい滝が現れ、次は問題の渡渉点に着く、水量が高いと手前で、岩を上手く使って右岸に渡り、巻いて行くが、台風18号から数日後で、水量は少なく、一旦沢に降り、大きな石の上から滝の左に踏み跡を見て、超えてしまう。サラシナショウマは自分の重さで垂れている、まもなく、滑滝「一枚岩」が見え、一枚岩の上に立って上下を眺める、紅葉景色は良いのだがまだまだ先です。

続いて数bの綱渡り、足元は割れ目を踏み、手は綱をつかみ慎重に渡る、台風18号が岩の表面を洗い落とし、滑ることはない、日照りが続くと表面が滑りやすい!

沢に再び近づき、滝の上に出る、巨岩が何時落ちても不思議でない位置にある、沢の対岸の斜面から、第二の滑滝が落ちてくる、ミヤマシキミやアオキが林床を飾り、沢は平坦になり、ちょっと一息入れる。流れからちょっと離れるが、再び沢沿い、ガレ場が二つ続く、二個目のものは最近発生、ここは木を頼る、薄暗い巨岩の群を通過。

沢を横切る、沢床を歩く、踏み跡は消えるが、藪を通過すると、天狗ノ庭踊場直下・林道経由加波山分岐、直進はここから沢底・急坂と林道まで悪路が続く、ここは左折し天狗ノ庭踊場へ、アキノキリンソウの群落だが花期は過ぎている、トラバース、リボンを追う、大岩の横を通過、沢を横切る、巨岩の前に出る、イノシシが駆け上がる、イノシシは左へ逃走、右へ、行き止まりだが、左に上の写真「天狗ノ庭踊場直下」がある、この間を抜ける、抜けたら右へ右へと上がるが、ここは直登も面白い。

 
天狗ノ庭踊場

直登すると天狗ノ庭踊場より左の林道に出る、天狗ノ庭踊場にて休憩、ウラジロノキ(裏白の木)、リョウブ、アカマツ等が周囲に生え、展望の良い。ただ、手前の岩には簡単に登って休憩、だが天狗が踊る前方の岩には私は登らない、、、。

 
左:ウラジロノキ(裏白の木)バラ科    右:コウヤボウキ(高野箒)キク科

天狗ノ踊場を離れ、左へ数歩で燕山登山口がある、取付きには短い綱が置かれている、木々を頼りに急登、頑張って登ると、左からの登山道に出合う、アカマツの多い坂を登り、迷う所があるが、直ぐに本道に出る、松林を抜けると、コウヤボウキの群落、多くの巨岩が次々と現れる、天狗ノ踊場の岩は、これらの岩と無関係では無い。

ここを抜けると雑木林に変わる、道は急な坂だが、明るくなる。

 
左:オトコヨウゾメ(男莢迷)スイカズラ科  右:オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)キク科

 
左:ツクバネ(衝羽根)ビャクダン科           右:サルトリイバラ(猿捕り茨)サルトリイバラ科

どんどん、登ればツクバネの群落、ツクバネは落葉低木。ツガ、モミ、アセビなどに半寄生し、雌雄異株である。花期は56月。雄花は散房状につく、雌花は枝先に1個だけつき、子房の先端に細長い葉状の苞が4個ある。果実は卵円形で、その先端には花の後に大きくなった苞が残り、羽根つきの羽根に似る。

サルトリイバラは落葉つる性半低木、海岸から山地の林縁に生える。枝にカギ状の刺が散生する。刺と葉柄の巻きひげで他物にからみついて、つる状に茎を伸ばす。葉は互生し、葉身は円形〜楕円形。先端は小さくとがり、基部は円形。ふちは全縁。革質で、表面には鈍い光沢がある。両面とも無毛。脈は35個。葉柄の基部に托葉の変化した1対の長い巻きひげがある。葉の展開と同時に、葉腋から散形花序をだし、淡黄緑色の小さな花を多数つける。雌雄異株。果実は液果で球形、秋に朱赤色に熟す。花期は4〜5月。上の写真は、未熟!

小さなピーク、リョウブは生え、石垣の跡がある、ここから小さく下る、以後燕山まで急坂が続く。

ヤマツツジ、コアジサイ、コナラ、リョウブ、ミヤマシキミなど生え、最後は木々に捕まって登りきりと、筑波連山縦走路に飛出る、標高:701bの燕山山頂に着く、燕山から筑波連山縦走路を歩くと、クマシデやリョウブが目に付く、手すりに付いた木段を下り、鞍部から登り返す、ヤマボウシ、ヒトツバカエデが生えている。


ヒトツバカエデ(一葉楓)カエデ科

ヒトツバカエデを見たいなら、加波山、燕山から筑波連山縦走路休憩所間と加波山神社・社務所から加波山山頂間に生えている。別名:マルバカエデ(丸葉楓)と呼ばれ、写真の様に、葉に切れ込みが無いことから、葉が対生でカエデ科ですね。

筑波連山縦走路の休憩所に着き、休憩所からNHKの鉄塔が見え、これから加波山に向かう林道は鉄塔に保線道になっている。ヤマアジサイが生える林道をクネクネと下る、加波山神社との分岐、林道は八郷町大塚へ、林道を離れると加波山神社。

 
左:加波山山頂辺り         右:林道歩きは面白い

筑波連山縦走路は加波山神社・社務所を通り、加波山山頂まで最後の登り、石段は苔むし、美しい雑木林がこれを囲み、登り切ると親宮本殿・たばこ神社・加波山神社本殿・加波山大神社が次々と現れる、筑波山から加波山はよく見えるが、こちらから筑波山を眺めるには林道に降りないと無理である。

下山は加波山大神社の前の巨岩とブナを見て一本杉方向に進み、田宮・真壁・長田方向に下る、本宮路と呼ばれるコースで直ぐに林道に着く、ここを左折すると筑波山が良く見える。

筑波山を眺めたら林道を引返し、しばらく進むと新宮路と呼ばれるコースで真壁・長田へ、加波山神社まで5分の道標が現れる。このまま林道を歩き通すと、滑滝「一枚岩」入口に着く、ここを下ると天狗ノ踊場・加波山分岐に下山、見送って林道をそのまま進むと、45個の沢を見る、大きな岩壁を見て、天狗ノ踊場に着く。林道歩きはツマラナイ!と思うか、楽しいと思うか?何処の山に行っても必ず「ツマラナイ!楽しい!」所がある、ツマラナイ所を歩いてこそ、楽しい所がある、、、この林道の存在価値、、、、と考えながら歩くと、大きく左折、この辺りイヌザンショウ(犬山椒)やヌルデ(白膠木)が多い。

大きな沢の音、水量の多い沢なのでトンネルが作られている、崩れおちた箇所に工事完了の跡、どんどん下ると一般車のゲート、ここ辺りの崩れが発生していた。間のなく滑滝「一枚岩」分岐に着き、車を停めた場所はすぐである。

HP:わたしの天気予報