白丸駅から梅沢を遡り梅沢園地、梅沢渓谷の三滝を見学、大岳山から御岳山へ、イワタバコレンゲショウマを鑑賞し御嶽駅。  
大岳山(標高1267b)鍋割山(標高1084b)奥ノ院(標高1077b、男具那ノ峰:おくなのみね)

 

日程 2005820日 (土)晴れ

コース

JR常磐線天王台4:39=(常磐線)⇒上野5:30=(山ノ手)⇒神田5:51=(中央線・青梅線)⇒白丸8:20―(0:10)→白丸トンネル8:30―(0:10)→梅沢大橋8:40(歩道の橋、渡ると東屋、水道有り)―(0:20)→アメリカキャンプ場9:00―(0:15)→涼しいトンネル9:15―(0:15)→梅沢線・滝群9:45―(0:15)→梅沢園地10:00―(0:05)→三ッ釜ノ滝10:05―(0:10)→10:15ネジレノ滝10:25―(0:10)→大滝入口10:35―(0:01)→10:36大滝1045―(0:05)→大滝入口10:50―(0:10)→大岳山標識11:00―(0:15)→丸太橋11:15―(0:15)→荷揚げ用レール横切る11:30―(0:00)→沢出合11:30―(0:10)→沢源頭11:40―(0:20)→枝尾根分岐12:10―(0:20)→主尾根:鋸山・大岳山分岐12:30―(0:05)→大岳山12:35―(0:15)→大岳山荘前の展望広場12:50―(0:20)→鍋割山分岐13:10―(0:10)→鍋割山巻道分岐13:20―(0:10)→鍋割山山頂13:30―(0:20)→奥ノ院山頂(男具那ノ峰)13:50―(0:20)→長尾平分岐14:10―(0:10)→御岳山神社14:20―(0:10)→14:30富士峰公園:レンゲショウマ群生15:50―(0:00)→15:50みたけさん駅16:00=(ケーブル、バス)⇒16:20御嶽駅16:40=(ホリディー快速おくたま号)⇒都心へ

ここ数日暑い日が続く、レンゲショウマ群生地が御岳山有り、御岳山レンゲショウマ祭り(今年で6回目)が開催されている、レンゲショウマは長い枝に幾つも花を咲かせ、上から下へと開花するので長い間楽しめるそうです、今年も8月末まで楽しめそうでした。また、同じキンポウゲ科のサラシナショウマ(秋の花)は、長い穂が伸び開花の準備中でした、こちらも楽しみですね。


レンゲショウマ

立川駅6:52発青梅行きに乗り、青梅駅で奥多摩行きの電車を待つ、青梅駅ホームに「立ち食いうどん屋」が最近オープン、なかなか感じが良く、立川駅に比べると混雑も無く落ちといた雰囲気は最高です。

10分後青梅駅7:40発、流石に登山者の多い電車がホームへ、御嶽駅でドット降り、古里駅・鳩の巣駅でも降り、以降ガラガラ、白丸駅で降りたのは二人、地元の人と私。

駅を出て、階段を下って真夏の国道411号青梅街道を右(奥多摩駅方向)へ、白丸トンネルを過ぎ、多摩川に架かる梅沢(うなざわ)大橋、歩道は梅沢橋、梅沢橋を渡ると小さな公園、東屋、水道が有る、ここは奥多摩駅の方が近いかもしれない、奥多摩駅・白丸駅の道標が現れる。

神庭(かにわ)集落で梅沢を渡って上流へ、マスの養殖場の右をアメリカキャンプ場に向かう、キャンプ場は多くの家族連れで賑やか、道端にハグロソウ、面白い顔をした花でピンク。キャンプ場を過ぎると人の気配は無くなる、時々車が行き交う。

狭い谷になってくる、林道梅沢線は崖崩れも無く安定し歩き易い、橋を渡ってトンネル、このトンネル内は涼しい、抜けると反対岸に渡る橋、まもなく天地沢が合流、イワタバコが岩肌に咲いている。右眼下の渓谷はとても美しい、ただちょっと距離があるのが残念である。


イワタバコ

沢の向こう側にワサビ田が見え、まもなく、左に美しい滝が現れ、続いて右下に滝が見える、大きな岩の裏にその滝の滝見台への踏後、木の根に捕まって滝見台へ、流れの大きな滝で見事なものです。林道に戻ってまもなく、梅沢園地に到着。案内地図、東屋、簡易トイレと有って、荷物を上に運ぶレールが見える。

梅沢深勝路に入り、すぐに丸太の橋、美しい渓谷入口に相応しい美景。

カメラマンにお会いする、白丸駅から大岳山直下まで出会った人はこのカメラマンだけでした。「上に行くほど素晴らしいですよ!」とのこと。

最初に出合う滝が、三ッ釜ノ滝、美しい三段の滝だ、滝壷の下を横切って向い側の岸から眺めると一段と美しい。滝に沿って鉄製の階段を登って滝中段の壷に出る、飛び込めば涼しいだろうがちょっと危険だ。標識に従ってなお急登、木の根がぎっしり張っている。ネジレノ滝分岐(下)、分岐を下ってネジレノ滝へ、林の中を数分進むと沢底に出て、滑り易い岸を横切ると小さな滝、ネジレノ滝はその奥の岩壁に隠れている、二段の滝で上下が90度に曲がっておりネジレノ滝と呼ばれる、素晴らしいものである。ネジレノ滝分岐(上、ネジレノ滝は登山道の上下に入口が有って戻る距離は短い)に戻ってまた急登、涸沢を横切って登り切ると大滝入口。


ネジレノ滝

入口からジグザグに下ると木々の間に美景の滝、大滝が見えてくる、滝壷は大きく、滝壷から少し下った沢底から見ると良い。滝底の沢には巨岩が転がってさらに滝を美しく飾ってくれる。

大滝入口に登り返し、大岳山への標識に「悪路」と記されている、心配しながら数分の急登を登れば杉林になって大岳山の標識、しばらく平坦な道、悪路どころかとても歩き易い美しい登山道が斜面に続き、やがて涸沢を横切って直ぐ、丸太の橋で沢を渡る、沢底を10b程歩き反対側の登山道に移る、この辺り美しい渓谷でゆっくり登りたい所だ。荷揚げ(大岳山荘へのものか?)のレールを横切る、この後悪路になるが直ぐ若宮沢ノ出合

都心から近く真夏と言うのに冷たい清流が流れ、汗を流し、水を補給する(この沢の源頭は直ぐ上なので汚れは無いだろう)。梅沢は右の沢で別れ、今度は左の若宮沢沿って傾斜の大きい急登、ここは荒れた道、悪路と呼ぶ程ではない、流れが細くなって沢の源頭は近い。源頭は大岳山山服が崩れ落ちた跡で、その上に出ると崖崩れの崩壊地だがとても美しい所だ。整備され危険な所は無い。

今度は杉林を過ぎ、ヤブの多い登り道、これまで以上の傾斜が続き辛い登り、展望は全く期待できない、稜線が見えやっと尾根だが、めざす主稜線ではなく、枝尾根で右に折れ、左眼下に別の沢の音、なお登り続けると、ツルリンドウが一株地面をはい、ラッパの様な花を咲かせている。

やや傾斜が増し、暑い日差しが差し込み体が日照る、汗がドット額を流れ、体中が暑い、先程までの沢歩きは涼しかっただけにその差は大きい。

緩くなれば、鋸尾根と大岳山の分岐に飛出る、ようやく主尾根、主稜線に到着。同時に人の気配、今度は左に折れ、急な岩道を登れば大岳山山頂。山頂は絶好の展望地だが無神経な人々が汗ばんだシャツを低木に干し景観を自分達で落としている、真に残念です、やや木々が伸び展望が無くなってきたとは言え素晴らしい。

御岳山に向かって、急降下、まもなく大岳山荘の裏の広場に下りる、大岳山荘の前に降り右に行くとトイレ、その前は屈指の展望台になっている、ここを見逃して過ぎてゆく人が多い。富士山の雄大な姿が晴れていれば望める所だが、すっぽり雲の中である。

山荘の裏の登山道に戻り、細い登山道を御岳山に向かう、しばらくは岩場の連続、梯子や補助の鎖を頼る、やがてのんびり歩ける尾根道になる樹林に囲まれ展望は無いが人気の御岳山と大岳山を結ぶ登山道で多くの人が行き交っている。ヤマホトトギス、ツリフネソウなどが現れる。

鍋割山・奥ノ院を経て御岳山と御岳山・岩石園の分岐、ここは右上に登り鍋割山へと緩やかに登る、大きな声でおしゃべりの絶えない三人の女性に抜かれる、次いで鍋割山巻道を見送ってやや傾斜が大きくなって登り詰めるとハギ(ツクシハギ、丸い三枚の葉が印象的)が登山道に現れ沢山花を付けている。まもなく展望の無い鍋割山山頂に到着。

鍋割山から奥ノ院・御岳山(長尾平)へと下る、短い急降下、直ぐに鍋割山の巻いた道と合流する、今度は奥ノ院を巻き長尾平への分岐を奥ノ院へ、大門の様な大木2本の間を登る、大きな岩に腰を下ろし休憩。足元に数株のツルリンドウ、ツツジが多い所、岩場を登れば奥ノ院山頂、ここは関東平野の展望が良い。山頂には小さい石の祠が祭られている。

急降下、直ぐに建築中の奥ノ院、大きな杉の斜面を下る、道を間違えたかと思う頃、下の方で人の声が聞こえると長尾平分岐、観光地帯に入る、人の流れに乗って御岳山ケーブル駅へ、ケーブルには長蛇の列、駅前の広場を横切って、レンゲショウマ群生地へ向かう。


レンゲショウマ

14時半、駅広場から緩やかに登れば、既に観光客は少なくなった園地。ゆっくりレンゲショウマを楽しむことができる、斜面一面に咲き誇っている、聞くと花の満開はまだ先らしいが、可憐で美しく何時までも見ていたい、そんな思いのする園地です。

この後、サラシナショウマが咲くとのこと、今は緑の穂が長くなって開花の準備中、早春にはカタクリも綺麗とのこと。

御岳山のレンゲショウマは昔から自生、人の手は周囲の環境創りで、木の枝を落としたり、雑草の刈り込みをしたりして、レンゲショウマが好む環境にしているそうで、今年で6回目のレンゲショウマ祭りだそうです。

1550分、駅は空き、一台待ちでケーブルに乗れ、滝本からバスで御嶽駅。

御嶽駅からは16:40発 「ホリディー快速おくたま号」で、新宿へ直行。
奥多摩駅方面からの登山者も多く、御嶽駅で満席、多くの人が座れない。

隣に座った栃木県小山市からの女性三人、JR日帰りで気楽に「駅からハイキング」の【御岳山レンゲショウマハイキング】に参加、昨年はポイントを積み上げて「帽子」をゲットしたそうだ、本日の旦那様の登山は信州の岩菅山、レンゲショウマだけのハイキングには不参加とのこと。そのJRのパンフレット(7・8・9月号)を見せてくれ、箱根の駒ケ岳、志賀高原の四十八池、今回のように土曜日の開催が少ないのが悩みの種だという。

HP:わたしの天気予報