2016/5/11  筑波実験植物園散歩 今週のベスト3!:クレマチス、ハンカチノキ、乾燥地の植物いろいろ

ハコネウツギ、タニウツギ、ヤブウツギ、マルバウツギが多くの花を見せてくれる!

2016-006

日程:2016511日 (水) 曇り

 今日は朝方まで荒れた天気だが、8時頃から雨が上がり、筑波実験植物園は昼頃には23.5℃ほどに上がり、蒸し暑い、曇だが明日は24℃を超え熱くなって、今日以上に植物観察は好ましい日であるとのことだ。

 行こう、植物観察へ、行き先は筑波実験植物園へ!

 


チガヤ(茅萱)イネ科 2015/5/12の筑波実験植物園

今年も、つくば市の分離に多く咲き誇る!

 

 

  
左:ヤマボウシ(山法師) ミズキ科         右:シャリンバイ(車輪梅) バラ科 ここ

ヤマボウシは筑波山の薬王院コースを登ると坊主山があります、この周囲と自然研究路の展望台に大きな木が有ります、筑波実験植物園のヤマボウシも素晴らしい。

シャリンバイは海岸に多いけど、花が綺麗で公園に良く植えたれている。

 
左:コゴメウツギ(小米空木)バラ科         右:キエビネ(黄海老根)ラン科 

コゴメウツギは筑波山周辺の裏に群落が多く見られます。

キエビネは花色が黄色なことで呼ばれているようです、離れて切るとキンランに似ていますよね!

 
左:ハコネウツギ(箱根空木)スイカズラ科 ここ       右:チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科

直ぐにでも雨が追ってきそうなのに、大きな画用紙を広げて写生、対象は上写真のハコネウツギ、花の色が、はじめは白で、それが薄いピンクから紅色へと変化する、箱根の名がつくが、箱根に自生するものは少ない。

チョウジソウは家内が友人から頂き、庭先で咲いています

 
左:ノイバラ(野いばら)バラ科        右:ノアザミ(野薊)キク科

今、筑波実験植物園でクッキリと青空の下に咲くのがノイバラとノアザミだと思いますネ!

 
左:イタドリ(虎杖)タデ科 別名:スカンポ          右:アマドコロ(甘野老)ユリ科

美味そう!なイタドリは、タデ科の多年生植物、大きく育ちビックリ。別名:スカンポ、食べると酸味があり登山の時に口に入れたことがある。

アマドコロ、花が終わり、実になりかけですね。

 
左:ゴマギ(胡麻木)スイカズラ科       右:マルバウツギ(丸葉空木)ユキノシタ科 別名:ツクシウツギ(筑紫空木)

ゴマギ名前の由来は葉にゴマに似た香りがあるからで、匂いをかぐ!花はガマズミ、サワフタギに良く似る。まだ赤くなる前のゴマギの実。葉はガマズミ、ムシカリなどと比べ、先が尖り、葉脈がはっきりしている。

筑波実験植物園ではマルバウツギが目を引きつける、ユキノシタ科のウツギにはウツギ、ヒメウツギ、ウラジロウツギ、バイカウツギなどがある、畑・畑の分離に良くウツギが植えられる。

タニウツギ

 
左:コマユミ(小真弓) ニシキギ科        右:タニウツギ(谷空木)スイカズラ科

コマユミ、マユミ、ニシキギは良く似ているが、筑波実験植物園でニシキギが目には入りませんネ。

タニウツギの花は56月に咲き。ここは日当たりがよくピンクの花をたくさん付けて美しい。

ドクウツギ

 
左:ドクウツギ(毒空木)ドクウツギ科      右:サワフタギ(沢蓋木)ハイノキ科

ドクウツギは北海道から本州の近畿以北の路傍や川原や崩壊地に分布する。小枝は四角形をしており、中は空洞。髄が発達する。葉は対生、左右2列になっており、羽状複葉のようにみえる。3本の脈が特に目立つ。葉柄はほとんどなく、先が尖っている。花は黄緑色をしており、5枚の花弁をもっている。ただ、花が蕚片よりも小さいため目立たない。雌花は5本の離生した心皮をもっている。花弁は開花後も宿存し肥大化して子房を包みブドウのような房状の果実になる。果実は多肉で紅色になり目立つ。後に黒紫色に熟する。

サワフタギとタニウツギは似た名前!青い実の成るサワフタギ、植物はあまりありませんし、しかも、それはほとんどが草で、木ではサワフタギくらいしかありません。サワフタギの実は瑠璃色と呼ばれる鮮やかな青。瑠璃というのはラピスラズリと呼ばれる鉱物で、アフガニスタンが主な産地です。ラピスラズリは古くから、洋の東西を問わず宗教と結びつき、最高位の色として扱われてきました。仏教における瑠璃は、浄瑠璃光世界として浄土を象徴する色となっています。サワフタギの別名は「ルリミノウシコロシ」です。瑠璃色の実はこの木をとても印象深いものにしています。高崎自然の森近くにも生え鮮やかです。

キンラン

 
左:キンラン(金蘭) ラン科             右:ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科

キンランは金色に輝く花の意味でキンランと名付けられ、ギンランは花が白色で、キンランに対してギンラン。高崎自然の森は両方咲きますね、筑波実験植物園でも両方見かけますが今日はギンランを観ませんでした。

ウグイスカグラ4月〜5月ごろ、淡いピンク色で先端が5つに開いたラッパ状の小さな花を咲かせます。楕円形の果実ができます。この果実は赤く熟します。食べると甘いでネ。


カジカエデ(梶楓) カエデ科 と  ホウノキ(朴の木) モクレン科

筑波実験植物園の奥は樹林帯で、大きなホウノキが有って新緑が綺麗です、この地に入って来る人は少ないですね。ただ、木々の下に咲く植物を探すのは面白い!

 
左:カジカエデ(梶楓) カエデ科          右:メグスリノキ(目薬の木) カエデ科

カジカエデ、メグスリノキも新緑は立派ですが、紅葉も綺麗で、特にメグスリノキの木は数本植えられ楽しみです。

 
オオバボダイジュ(大葉菩提樹) シナノキ科

シナノキとは「皮がしなしなする」ことからとか、アイヌ語で結ぶ「しばるの意味」だとか、諸説があります。信州とは違います。道内にはシナノキとオオバボダイジュの二種が自生しており、緑化樹としてもよく用いられる。


ムシカリ(虫狩)スイカズラ科 別名:オオカメノキ(大亀の木)

日光・尾瀬方面の山をあるくと美しいムシカリ、オオカメノキが生え、これから花が綺麗に咲き楽しみです!

 
左:ヤマグワ(山桑)クワ科             右:ダンコウバイ(壇香梅) クスノキ科

ヤマグワの雌花は1本の花柱の先端が2裂する、この花が終わりちょっと残念。実は集合果で、熟すと赤色から黒紫色となる。甘く美味しい。食べると、口の中が赤くなる。

ダンコウバイは雌雄異株。3月下旬〜4月、葉に先立って、前年の葉腋に、散形花序を13個付ける。実が付いていないので雄株かな?同じ仲間のアブラチャンは筑波山でも良く見かけるがダンコウバイは見かけませんネ!

 
ジャケツイバラ(蛇結茨) マメ科

ドクウツギと同じようにジャケツイバラも凄い名前ですね!筑波山や宝篋山に生え見事ですが宝篋山では切られたかな?蛇結茨、恐ろしげな名前は、ちょうど蛇のような太さになる枝や鋭い刺の小枝が絡まった様子を表しているのだそうです、今度行った時は幹を確り撮影してきましょう。

 
カマツカ(鎌柄) バラ科 別名:ウシコロシ(牛殺し)

カマツカは短枝の先に複数の散房花序を出し、花径1aくらいの白い小さな花をたくさんつける。花びらは5枚で丸い。葯の色は白から黒に変わる。雌しべの柱頭は3つに裂け、つけ根の部分には白い毛が密生する。

 
左:ハマヒルガオ(浜昼顔) ヒルガオ科              右:ハマナス(浜茄子) バラ科 別名:ハマナシ(浜梨)

ハマヒルガオ、ハマナスを見たら、海岸植物を観に出掛けたい、茨城県は霞ヶ浦や太平洋が有り、しかも、南限北限の植物が多く面白い所です。

ハコネウツギ

 
ハコネウツギ(箱根空木)スイカズラ科

ハコネウツギは花の色が、はじめは白で、それが薄いピンクから紅色へと変化するが、最初から白、薄いピンクの花もあるそうです、先ほど画用紙を広げた女性は消えていた、小雨が降ってきたからか?

シャリンバイ

 
左:テイカカズラ(定家葛)キョウチクトウ科             右:シャリンバイ(車輪梅)バラ科 ここ

テイカカズラは筑波山の弁慶茶屋跡に生え、大きな木にからみつく、果実は長さ20a近くの長い袋果で、普通2個ずつ対をなしているのが面白い。筑波実験植物園ではまだ実を見ていないのだが?

 
左:サワオグルマ(沢小車)キク科         右:ハンゲショウ (半夏生、半化粧) ドクダミ科

オゼミズギク(尾瀬水菊 キク科)はミズギクの変種で、尾瀬に多く生へることから付いた名前で、本州北部の高層湿原、湿地などに生育。サワオグルマも同じキク科オグルマ属です。

ハンゲショウは半夏生、半化粧 と書き、別名:カタシログサ(片白草)。夏至(夏至とは昼の長さが一年で最も長い日 2016/6/21)から11日目を半夏生。この半夏生のころに、花を開き、葉が白くなるから半夏生と呼ばれる。今日は511日で一番美しい新緑です!

 
左:ヤナギトラノオ(柳虎の尾)サクラソウ科      右:クロバナロウゲ(黒花狼牙) バラ科

ヤナギトラノオは茨城県が絶滅危惧種に指定している湿地性の多年草です。霞ヶ浦湖畔の一部で細々と生息しています。参考

クロバナロウゲは北海道、本州中部地方以北の亜高山帯の湿地や湿原に生える、北海道では低地にも見られる。茎は上向きの伏毛が密生する。下部は地を這って分枝し、黒い花のミヤマアケボノソウここ

 
アサザ(阿佐佐)ミツガシワ科

アサザは縁が糸状に裂けてフリルのようになった黄色い花を花茎の先につける。花びらは5枚あるが、花の根元はつながっており、合弁花である。一日花で午前中に開き、夕方には閉じる。アサザは霞ヶ浦や北浦で、夏になると花を咲かせる「ミツガシワ科」の水草。霞ヶ浦を代表する植物ですが、絶滅が心配される希少種。

 
ヒツジグサ(未草) スイレン科 

ヒツジグサはここです。

 
オゼコウホネ(尾瀬河骨) スイレン科

オゼコウホネはここです。


池で!

  
左:ツクバネウツギ(衝羽根空木)スイカズラ科        右:キリンソウ(麒麟草、黄輪草)ベンケイソウ科

ツクバネウツギもハコネウツギも今日は素晴らし!

キリンソウは海岸から亜高山帯までの、岩場や乾燥しやすい草原に生える多肉質の植物。花が開くと良いのにね!

 
サンショウバラ(山椒薔薇) バラ科

サンショウバラはここへ登れば富士山と同時です!

 
左:カナメモチ(紅要黐)バラ科 別名:アカメ            右:トチノキ(栃の木)トチノキ科

カナメモチの新芽が赤く綺麗なため、生垣としてよく植えられている、大きな庭が無いと!

トチノキは山に行くと時々見かけ、花咲いている時に通過すると必ず見上げませんか?

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