日光太郎山(標高2367b)小太郎山(標高2328b)登れば素晴らしい展望、小太朗山も太朗山も素晴らし!
太郎山は男体山と女峰山、大真名子山、小真名子山の後ろになってしまう  山王帽子山(標高2077b)

日程 201663日 (金)快晴 霜の降りる

日程 2002年8月31 快晴

  
:小太郎山と太朗山の間から
手前が鬼怒沼山から帝釈山・田代山、後ろは武尊山、至仏山、平ヶ岳、燧ケ岳辺り           
:ハガタテ薙分岐辺り 後方は皇海山、日光白根山、金精山、温泉ヶ岳

 

沖縄が梅雨に入り、関東の梅雨がそろそろの6月初め頃は日光辺りは好天気に恵まれ、日光白根山の雪が融け始め、5月末から多くの登山者を集めている。今日は展望の素晴らしい奥日光の奥々にある太朗山へ。女峰山(標高2,483b)山頂から眺めた太郎山は:女峰山、帝釈山(標高2,456b)・小真名子山(標高2,323b)・大真名子山(標高2,375b)、標高:2,367b。

太郎山は 2002/8/31に登っており、2回目になる、表日光連峰から外れ、女峰山からの縦走路に外れてしまう。登山道は志津越、光徳牧場、山王峠とあるが、今回も山王峠から、多くの登山者は光徳牧場(無料の広い駐車場)から山王峠まで歩きますが、山王峠の太郎山登山口に軽自動車1台分の空きが有りここに停める。

つくば市城山2:30=(国道408号)⇒真岡 長岡交差点3:47=(R47 国道352119120号)⇒東武日光駅前5:00=(国道120号)⇒明知平5:32=(国道120号)⇒光徳入口=(林道)⇒6:05山王峠6:12−(1:00)−>山王帽子山山頂7:12―(0:19)→鞍部7:31―(0:29)→ハガタテ薙分岐8:00―(0:57)→小太朗山山頂8:57―(0:06)→剣ヶ峰9:03―(0:23)→9:26太郎山9:46―(0:20)→剣ヶ峰10:07−(0:10)−>10:17小太郎山10:22―(0:30)→ハガタテ薙分岐10:52―(0:15)→鞍部11:07―(0:35)→山王帽子山山頂11:42−(0:34)−>12:16山王峠12:17=(林道)⇒12:22光徳牧場12:45=(林道 国道120号)⇒13:00歌ヶ浜駐車場13:10⇒帰宅

徒歩:18,819

 

 
:明知平から筑波山           右:太朗山登山口

自宅から国道408号に出る、まだ真っ暗だが、この時間ですと南下する車(都心へ荷物を運ぶ)が多いいが、真岡・鹿沼方面に行く車はほとんどゼロ、これが平日の国道です。火星地球接近のニュース、右の空に大きな三日月、ちょうど筑波山スレスレの高度、初めは筑波山の右、消えて、再び左に見えてくる、何度も車を停め撮影と思いました、素晴らしい眺めを見ながら進む。登山は往復の車運転は十分注意、真岡を過ぎると夜明け、鹿沼に入るとライトは不要、今市・日光はまだ黄色の点滅、馬坂からいろは坂、ツツジの花は消え、新緑が美しい、男体山を見ながら明知平へ、この時間明知平はゲート、反対の駐車場&トイレ側は空いている、長いトンネルの手前に空き地があり、ここから双耳の筑波山が美くしい、明知平からの姿は奥日光へ入る楽しみの1つです。

二荒山神社入口には早くも5,6台の車が停まっている、美しい中禅寺湖を見て、竜頭ノ滝入口は工事中の1時信号、戦場ヶ原では男体山の尾根からの日の出を狙う熟年のカメラマン、戦場ヶ原の終わりに光徳牧場入口、ここを入り、光徳牧場駐車場を右に見て、左に光徳ロッジ入口を見て、山王峠への林道(山王林道)を走る、この辺りに太朗山登山口が有るそうだが車窓から不明、ズミが多くなって、山王峠(標高1730b)のピーク手前に「太朗山」(上の写真)の道標、その前に1台の空き、ここに車を入れて停車、この手前カーブに数台の駐車場がある。

 
:厳しい登りです            右:日光白根山が大きい

最初に来た人は気づかない?ここを入ると美しい登山道が始まる、初めは笹に囲まれ、美しい新緑、樹林帯の登りが続く、やっと高い山、日光白根山かと思うが、直ぐに誤り、最初の高い山は皇海山でした、木々の間から日光白根山が見え、急登が続く、やがて、登山道は展望の主役が日光白根山、手前の前白根山や金精山が良く見える、同時に大きな木の枯れた姿を見る、足元に朝霜のあと、日陰は長袖でも寒いくらいです。

キツイ登りが続き、ようやく傾斜が緩み、笹に囲まれた気持ちの良い雰囲気である、手前の三岳(標高1945b)を越え、広い視界が広がって、るんるん気分で、登って行くと、

 
:燧ケ岳                右:山王帽子山

展望は開け、尾瀬の主役に燧ケ岳が頭を見せてくれる、同時に大きな雪化粧の会津駒ヶ岳が長い稜線を見せている、見事です。

山王帽子山山頂は木々に囲まれ展望は良くないが、木々に囲まれ雰囲気がある。

 
:男体山             右:戦場ヶ原

山王帽子山山頂を超えると、今度の主役は男体山であり、眼下に戦場ヶ原が大きく広がっている、そして荒れた道を下る、直ぐに深い笹に囲まれた登山道になって、ここは平坦ですが再び急降下、ここで、これから向かう小太朗山と太朗山が高く見え、思わず手元の地図を広げる、同じ高さにハガタテ薙分岐、小太郎山の標高2328bは山王帽子山より300bも上である。

急降下は樹林帯の道、ここの下りは帰りには当然登りとして通過する事になる。

 
:鞍部の大木                右:登り始めの大木

樹林から抜け、再び笹の道に出る、鞍部が見え、とても明るい広場だが素通り、登り返すが、ここで小休止!

 
:登り坂           右:日光白根山

木々の斜面を登る、日光白根山が良く見え始め、登山道は雨で現れ凹、木の根を頼って登ると、再び樹林帯、荒れた道が続く。

 
ハガタテ薙分岐付近

頑張って登ると、足もピンクの花びら、アズマシャクナゲです、大きな群落では無いが、とても綺麗ですが、下山時は日が当たりますので、お花見は下山時!

光徳の太朗山登山口からハガタテ薙を登る道が合流する、ハガタテ薙分岐、太朗山難所の1つ、この分岐は標高2030bで、山王帽子山の2077bには及ばない。

 
ハガタテ薙分岐から、傾斜は緩いが、樹林帯の登りはキツイ

こちらが標高を上げると、日光白根山は一段と高くなってくる。

 
:遠望の富士山          右:尾瀬の山々

樹林の木々を抜けると、笹に覆われて、気持ちの良い尾根道、振り向くと富士山が美しく見え、ここまで登って来て良かった!

ダケカンバの尾根道、一段と尾瀬の山々が美しい、ずっと眺めたい、燧ケ岳は何度も登っているが、燧ケ岳山頂から太朗山を意識して眺めたことは無い、次回登ったら日光白根山、男体山、女峰山以外に太朗山、大真名子山、小真名子山も注意したいものです。解るかな?

 
:会津駒ヶ岳                右:小太朗山山頂

穏やかな登山道を上がれば、鬼怒沼山から帝釈山と田代山(双耳に見える)の峰々の奥に、雪化粧の見事な会津駒ヶ岳が横たわっている。

登り切ると小太朗山に飛び出る、ここから、日光白根山、戦場ヶ原、中禅寺湖、男体山、女峰山、小真名子山、大真名子山、尾瀬の山々、会津駒ヶ岳などが良く眺められ、待望の富士山が一段と雲海の上に見える、感動の大きな展望です!

遠望の北アルプスが見え、浅間山も大きく見える。

  
: 大真名子山と男体山の向こうに筑波山            中央:これから進む太朗山  右:剣ヶ峰

大真名子山と男体山の間に立派な筑波山が見えるが、上の左写真の大真名子山山頂から一番遠い双耳の峰です、解らない峰(大真名子山山頂から一番目)?現場では良く見えているから遊びに登ってください。

山頂には、既に太朗山へ行けれ「ここの方が展望が良い、、」と言われ、次々と峰々の説明をしてくれるが、、、、私は先を急ぐ。

次の太朗山を見て、足場の悪い坂を下りる、直ぐに剣ヶ峰、行き先を失う?痩せた岩場で両側が切れ落ち危ない、冷静に周囲を見回すと「剣ヶ峰」と記された大岩の右下に下れば安全なコースが有る、ちょっと引換し下って、剣ヶ峰を迂回する。

 
:剣ヶ峰を迂回し小太朗山を振り向く           右:ハクサンシャクナゲ

剣ヶ峰を迂回し、小太朗山を振返る、この剣ヶ峰を通過するとハクサンシャクナゲの群落を見て、小さなピークを過ぎ、鞍部に下って、砂礫地の岩場を慎重に登る。

 
:お花畑               右:新薙・山王峠の分岐

登り切ると再び樹林帯、右にお花畑を見下ろし、振向いて富士山を望み、左に太朗山を見上げる、先行の人が見える、最後は岩場を上がるかなと思って進むと、新薙・山王峠の分岐に着く。

この分岐を下ると、お花畑で太朗山の火口原、乾燥化が進み花の期待はできないらしい、続いて新薙を通過し三本松へと下る。

新薙は日光三険の1つで、説明すると:<<日光三険とは以下の3箇所を指す>>

    千鳥返し:志津峠と大真名子山の間にある難所。鎖と梯子が据え付けられている。今日通過したハガタテ薙分岐から下る所

    馬の背渡り:女峰山と帝釈山の間にある狭い尾根上の道。ここ

    新薙:太郎山の山肌のガレ場。

この分岐を過ぎ、岩場をちょっと登ると太朗山山頂で小太朗山より広く大きい、素晴らしい展望で小太朗山より大きい!

 
:日光白根山                右:中禅寺湖

富士山が見え、見える山々で一番高い、納得の日本最高峰。赤城山、浅間山、北アルプス、、、と遠望。

父親の男体山、母親の女峰山、兄弟の大真名子山、小真名子山。日光白根山、尾瀬の燧ケ岳、会津駒ヶ岳。。。。

太朗山に登るまで姿を見せてくれた富士山は9時半を過ぎると雲海に姿を隠す、富士山は何も無かったように見えるだけ!

先行の方も下山し、一人最後の展望を楽しみます。

 
左:小太朗山と途中のピーク       右: 太朗山から男体山

下山も同じ道を引き返す。

  
左:砂礫地の岩場を慎重に登る。             中央:キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)スミレ科  : ハタザオ(旗竿) アブラナ科

登る時に写さず登った砂礫地の岩場を慎重に下る、写真では一ヶ所足の運びが面倒でした。

花は、ここの岩稜に生え、足場を確保して撮影。

キバナノコマノツメ至仏山で知り合った女性に初めてお聞きしたスミレ、和名にスミレが付かない、この由来は、黄色の花で葉の形状が馬の蹄に似ていることからだそうです。ミヤマキスミレ(日本海寄りの高山)、ナエバキスミレ(茎、葉柄、葉脈が赤みを帯びる)、タカネスミレ(和名:高嶺菫。秋田駒ヶ岳、岩手山、薬師岳に生える)など有るが!タカネスミレはキバナノコマノツメ類で、葉が厚手、質が堅く、鋭い光沢、茎はせいぜい10aと言うのでこれかも知れない。

ハタザオだがフジハタザオ(富士山中腹)、ウメハタザオ(仙丈岳あたり)、ミヤマハタザオなど、ミヤマハタザオに近いかも知れません。

ようやく、剣ヶ峰、下山時は大きな岩を巻くようにルートが明白、この辺りにもハクサンシャクナゲが多く花期が楽しみです。

 

  
 左: ヒメイチゲ(姫一華) キンポウゲ科          中央:ジムカデ(地百足)ツツジ科              右:コイワカガミ(小岩鏡)イワウメ科

ヒメイチゲは林の中や高山のハイマツの陰に生え、葉も花も簡素で可愛い、頂きに一輪の花を咲かせ、花期は67月、この時期山を歩くと所々で見つけ嬉しい気分になる!ただ群れはあまり多くない。ハクサンイチゲもキンポウゲ科で、花期は78月、こちらは梅雨明けで大群落の雄大な光景ですね!

ジムカデは若枝の先に一輪、下向きに花を付ける。この種のツツジ科が多く、コメバツガサクラ、コケモモ、ウラシマツツジなど、今年の梅雨明け時期は何処に出かけますか?

コイワカガミは先が房のように分かれた赤い花を下向きにつける、根元の葉は丸形で鏡のように光って反射している。イワカガミより高い山に生え、並んで咲いていることもある。

 
: 小太朗山山頂                     右: ミネザクラ(峰桜) バラ科

剣ヶ峰を迂回し、岩場の上に立ち、ここで休憩、尾瀬の山々が雄大です、一旦ちょっと下って、小太朗山を見上げて、小太朗山へ登り着く、これから太朗山に向かう、二人の登山者に出遭います。彼らによると、山王峠辺りは3℃で登山道に霜が降り今朝は寒い日で、そのぶん快晴でした。

再度展望を楽しみ、下山開始、富士山は既に雲の中、稜線尾根を下る、老夫婦が登ってくる「後!少しで山頂です、、、」と言うと、お二人はお元気、剣ヶ峰の迂回路をご説明、私以上の経験者だが「有難う!」と笑顔で答えてくれる。

 
: ムシカリ(虫狩)スイカズラ科 別名 オオカメノキ                   右:気持ちの良い下り道

小太朗山からシャクナゲのハガタテ薙分岐まで、花を探して、展望を確認して下る。木の根が時々足を引っ張るので転ばないように気を付ける。

ムシカリは虫が好むというので虫狩だが、亀の甲羅のような形をしたちりめん状の葉からオオカメノキ「大亀の木」のほうが良く使われる。ムシカリは新緑に良く似合い、時々現れる姿を立ち止まって鑑賞する。

 
ハガタテ薙分岐のシャクナゲ群生地

ハガタテ薙分岐に到着、登りとは違って日が入り込み美しさを増してくる、日光白根山+シャクナゲの写真は今である!

 
:鞍部の大木                   右:鞍部から山王帽子山の中間から太朗山

ハガタテ薙分岐でシャクナゲと遊び、その後はどんどん下る、大木がある、鞍部に降り立つ。

男性に出遭い、続いて山王帽子山から下ってくる女性に出遭う、彼女は光徳ロッジからスタート、太朗山から新薙を経て、裏男体林道で引返すそうです。私も彼女ほど若ければ、光徳ロッジ→裏男体林道→新薙→太朗山→山王帽子山→山王峠→切込湖・刈込湖→湯ノ湖→光徳入口→光徳ロッジを歩きたい所だ!「年寄、、、」の言葉が出て、彼女に叱られた、それにしても11時を回っており、彼女が光徳ロッジに着くのは17時以降になるだろう。しかし、お元気である。

鞍部から山王帽子山まで、樹林の中を登ると、一面深い笹原に出る、ここで傾斜は緩むが、再び急な坂を登る、まもなく、振向くと小太郎山、奥に太郎山が双耳で見えてくる。

 
:男体山            右:木々の多い山王帽子山

美しい、太郎山を振返り、更に高度を上げると、広い青空に男体山が負けず大きく見えてくる、山王帽子山山頂で、年配の人が先に下って行く、今日初めて会う人達で、山王帽子山に遊びに来たらしい、後ろから若い青年が抜いて行く、彼は新薙方向から登って来たのかも知れない。山で出遭った人は:太朗山経由の人は女性2人(単独とご夫婦)、男性8人。そして山王帽子山までは男性2人ですね。

 
:下り坂                        右:太郎山登山口

日光白根山、古木が枯れた笹の道を見て、展望の無い樹林帯に入り、急降下!

まもなく、樹林帯から抜け出し、再び笹に囲まれる登山道、ダケカンバが美しい。太郎山登山口に飛び出れば、そこは駐車場である。

 
ズミ(小梨、酢実) バラ科

歩きから解放され、新緑の美しい林道を下る、山王峠と光徳ロッジの登山道は別のコースですで「光徳ロッジ→山王峠→切込湖・刈込湖→湯ノ湖」と周遊できます、またお勧めは、竜頭ノ滝バス停からバスに乗って、光徳入口バス停で降り、光徳入口から、このコースに入り、湯ノ湖から戦場ヶ原を散策し、竜頭ノ滝までは楽しい日帰りコースです。

光徳ロッジに入り、遅い昼食(自前のおにぎりです)、そして、ミルクを使用したアイスクリーム(300円)は昔から変わらず美味しい。しぼりたての牛乳は150円です。売店で聞くと、冷えてロッジのレンゲツツジはヨレヨレになってしまったとのことでした。

 
歌ヶ浜
:日光白根山            右:男体山

戦場ヶ原、竜頭ノ滝、中禅寺湖とドライブ後、歌ヶ浜の駐車場で休憩。

いろは坂はスイスイ、特に大きな込みは無く、帰路へ。

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