オサバグサが二つの峰の間で群生!
 
田代山(標高1926b)帝釈山(標高2060b)

日程2007617日 (日)快晴

 

コース

つくば市2:30=(国道294号)⇒宇都宮IC=(東北自動車道)⇒西那須野塩原IC=(国道400号)⇒道の駅たじま=(国道352号)⇒舘岩村・湯ノ花温泉入口=(林道)⇒6:40猿倉登山口(手前100b道路沿い)6:45―(1:15)―>小田代8:00―(0:15)―>田代湿原入口8:15―(0:05)―>木賊温泉分岐8:20―(0:15)―>田代山避難小屋8:35―(0:10)―>田代山側鞍部8:45―(0:15)―>中間点枯れ沢に残雪9:00―(0:15)―>帝釈山側鞍部9:15―(0:30)―>9:45帝釈山頂上10:20―(0:25)―>中間点枯れ沢に残雪10:45―(0:35)―>田代山避難小屋11:20―(0:20)―>田代湿原入口11:40―(0:15)―>小田代11:55―(0:25)―>水場入口12:20―(0:20)―>12:40猿倉登山口12:50=(0:30)⇒国道352号出合13:20=(国道352号)⇒道の駅たじま=(国道400号)⇒西那須野塩原IC=(東北自動車道)⇒宇都宮Ic=(国道4408号)⇒つくば市へ

 


オサバグサ

 

 昨日に引き続き快晴の会津、今日は宇都宮ICから西那須野塩原ICまで高速を利用、矢板辺りを通過する頃、高原山や那須連峰は低い雲で見えなかったが、西那須野塩原ICを降りる頃には朝日が当り素晴らしい夏山の姿が目に入って来る、

 国道400号と日光からの国道121352号が合流し、道の駅たじま辺りはむせかえるような緑の山々が美しい、、5:30 道の駅は車も少ない、雰囲気からして尾瀬に向かう人が多いようです。まもなく先日登った七ケ岳が見えてくる、国道352号は国道400121号と別れ左折する、中山峠5:50 。トンネルを抜けると舘岩村、南会津にどっぷり漬かる、湯ノ花温泉入口が田代山登山口への入口です。

 国道352号から湯ノ花温泉までは広い観光道路、その先は約15`の悪路に耐え走る事になる、道幅は意外と広くバスも入ってくる、今日は5,6台のバスが入った、私の車は乗用車だが底を突くような運転はしない。

 6:40 猿倉登山口に着くと、登山道入口の駐車空間は満杯、100b手前に戻って道端の空地に置く、さらに200b戻ればバスが5,6台は余裕で駐車できる空間がある、困るのは田代山や帝釈山山頂辺りにはバス一台分の団体さんが休める空間は無い。

 登山道入口 6:45 沢を渡り、沢を左に見て広葉樹林帯に入る、ジグザグに登れば下山時に助かる最後の水場がある、ここで忘れずに水の確保、5bほど右に下れば沢底です 6:55

 10分ほど登ると周囲の山が見えてくる、ちょっとゆるむが、続いて急登、大木のダテカンバを過ぎると、さらに展望が開けてくる、山頂1.5`の地点で新潟から来られた団体さんに出遭う、後発の男性二人、他の人は先にぐんぐん登っているようです。「オサバグサを見に来られました?」と聞くと「なにそれ?」とご返事、後で団体さんの女性にもお聞きしたが「??」でした、この後帝釈山山頂でお弁当を食べていると、女性2人+男性1人が団体本部を待たせ登って来る、この三人は、今日は興奮して眠れない、オサバグサも山頂の360度の展望は凄かったですから。

 一歩の幅が大きい丸太の階段、尾根に出ると、足元がぬかり、木道が現れる、コバイケイソウが大きく葉を伸ばし、ミズバショウは末期です。

 8:00 小田代、右に雪化粧の山が見える、この雄大な眺めは田代でクライマックスを迎える、チングルマが木道を飾る。前方上空に田代山が見え、この峰を目指し急登する、日光の女峰山、大真名子山、小真名子山が雄大、足元にはバイカオウレンが無数に咲く、マイズルソウは咲きだしたところ、さらに展望が開け、新潟の団体さんのメンバーに出遭う、さらに本体は先に進んでいるとのこと。

 雲一つ無い青空、最後の登り地点で日光白根山が太朗山と根名草山の後ろに頭を見せている、そして田代入口、日光連山の最も良く見えるポイントです。


ピンクのツツジと日光連山
左から女峰山、小真名子山、大真名子山、太朗山
奥が男体山

 数b進むと、木道が一方通行になっている、ここは右に進む、目前に会津駒ケ岳三岩岳(三ッ岩岳)が雪化粧で現れる、ここ田代山(標高1926b)の湿原も標高は高く、会津駒ケ岳の標高2133bには及ばないけれど、ここからの駒ケ岳の展望は最高である。


木道から眺める会津駒ケ岳

 湿原に散らばる池塘群、木賊温泉との分岐、田代の中心部、まだまだチングルマの開花は少ない、でも木道脇にはギッシリ咲き誇る。

 田代中央の木道を登り切れば、今度は左に日光連山、そして最高地点ではあまり展望は無いが、湿原を上から望めて素敵な休憩地点、でも指定席は少ない。

 さてこの後はオサバグサ、友人の女性が昨年友人と観賞に来られ教えてくれたものである、なんどか田代山に登ったが、湿原のお花と大展望に心を奪われ帝釈山まで足を延ばしていない、今回の目的はこのオサバグサの出遭いと帝釈山からの越後駒ケ岳と平ヶ岳の展望である。

 田代山避難小屋の横を通過、8:35 樹林に入り、下って直ぐオサバグサの群落に出遭う、


オサバグサ

  暗い樹林帯の床に無数に生えるその姿に感動、オサバグサ街道が帝釈山まで続く、田代山側の鞍部から大きな上下もなく、ショウジョウバカマ、黒花のエンレイソウが咲く、もちろん主役はオサバグサ、会津駒ケ岳が時々良く見える所があるが、樹林の中を進む、中間点の沢(枯れ沢)に残雪、サンカヨウも咲く、9:00

 深い溝状の登山道、ここ辺りもオサバグサが多い、湿地帯、細い木々の林、ぬかるみ、今度は9:15 帝釈山側の鞍部、登り切るとそこは山頂手前の肩のようなピーク、ここで左の日光連山が再び見えてくる、高原山の麓に住むご夫婦に出遭う「昨日は高原山で富士山を展望、、」とのこと、私は庚申山からですと話が弾む。

 さらに急登、今度は岩場をすり抜ける、9:45 360度のパノラマ、帝釈山頂上に到着、左から那須連峰、高原山、女峰山、小真名子山、大真名子山、男体山、太朗山、日光白根山、根名草山、奥に上州武尊山、笠ヶ岳と至仏山、目立つのが燧ケ岳、平ヶ岳、大きな中ノ岳、越後駒ケ岳、荒沢岳、すぐそこの会津駒ケ岳、、と続く。


左から笠ヶ岳、至仏山、奥に巻機山、燧ケ岳

  狭い頂上に大勢の登山者、快晴の展望はすっかり疲れを忘れ、皆さん「あれは、、あそこは、、」と山名を上げ、子供の遠足以上の盛り上がり、一番遠くに見えるのは飯豊山かな!

  山頂から離れ、巨岩の上でお弁当を開く、新潟の団体の中で三人だけ登って来る最高の笑顔で!


お弁当の広げた近くの岩の下にさく イワカガミ

  10:20 オサバグサ街道を引返す、ここは帝釈山・田代山側両方から縦走して、それぞれ往復する、街道です。

  先ほど行きで出遭った人に会う、これまた楽しい出遭いです。

  といっても、どちらから登るのが良いか?聞かれたら、私は田代山からと答えておく、理由は帝釈山から登ったことが無いからです。

田代山避難小屋から下りは右の木道をのんびり、


田代湿原のお花畑はこれから

このコース会津駒ケ岳が見事、


チングルマ、これからが本番

右の日光連山も素晴らしい、後はのんびり猿倉登山口へ下ればよい。

HP:わたしの天気予報