東武日光駅からバス、霧降高原→赤薙山→一里ケ尾根→女峰山→黒岩尾根→行者堂 
赤薙山(標高2010b)女峰山(標高2,483b) 黒岩(標高1,917b)


日程:201565日 (金)晴れのち曇り、下山後本降りの雨

2002/6/8 霧降高原から女峰山往復
2004/10/23 表日光連峰縦走

 
一里ケ曽根のシャクナゲと女峰山山頂のミネザクラ

コース

つくば市城山3:30=(国道354408号)⇒寺内南交差点(国道408294号分岐)5:00=(国道408号)⇒長田交差点5:11=(R47、国道352号)⇒7:00東武日光駅7:40=(東武バス日光)⇒8:05霧降高原(霧降高原リフト跡地)8:05―(0:28)→1,445/1,445到達・小丸山8:33―(0:06)→赤薙山/女峰山・丸山分岐(キスゲ平)8:39―(0:38)→焼石金剛9:17―(0:20)→赤薙山/女峰山分岐(手前)9:37―(0:11)→赤薙山/女峰山分岐、赤薙山山頂9:48―(0:57)→赤薙奥社跡(標高:2203b)10:45―(0:15)→2209(一里ケ曽根始め)11:00―(0:41)→2295峰(一里ケ尾根終点)11:41―(0:11)→水場11:52―(1:08)→女峰山山頂(標高:2483b)13:00―(0:30)→唐沢小屋13:30―(0:30)→箱石金剛14:00―(0:11)→赤薙山方面展望14:11―(0:10)→巨岩 笹原の斜面14:21―(0:05)→雲竜渓谷を見下ろす展望台(女峰山―東照宮「苦しけれど登りたし」)14:26―(0:04)→ユキワリコザクラ群生地の斜面14:30―(0:08)→遥拝石 黒岩14:38―(0:04)→大きなガレ場斜面 ユキワリコザクラ群生地14:42―(0:05)→再び男体山見える(日光へ尾根道を下だる)14:47―(0:08)→八風14:55―(0:02)→美林のカラマツ林の始まり14:57―(0:05)→道端の巨岩シロヤシオ(ゴヨウツツジ)群落15:02―(0:06)→日光・女峰山標識90°曲がる15:08―(0:19)→白樺金剛15:27―(0:10)→ヤマツツジ群生15:37―(0:08)→水場・美しいササ原が広がる15:45―(0:13)→ヒノキ林(短い)15:58―(0:05)→稚児ケ墓16:03―(0:25)→杉林16:27―(0:05)→殺生禁断の碑16:32―(0:06)→林道出合・日光道標16:38―(0:11)→日光・女峰山標識 杉林を下だる16:49―(0:06)→行者堂16:55―(0:07)→行者堂取付き階段17:02―(0:04)→法華堂・二荒山神社入口17:06―(0:02)→公衆トイレ17:08―(0:02)→17:10総合会館前バス停17:10=(東武バス日光)⇒17:23東武日光駅=(復路も往路と同じ)⇒帰宅 徒歩:36076

 
左:国道408号 下妻市辺り                右:国道352号 日光杉並木街道

天気予報は今日は夕方から雨、明日は一日中晴れる時間が長いと伝えている、ただ、梅雨の気圧配置になってきている、早い話、今日女峰山に行かないとシャクナゲ、ミネザクラの花を見るタイミングを失うことになる。前回2002/6/8 霧降高原から女峰山を霧降高原・高原ハウス:駐車場から往復で登っている、2004/10/23には 表日光連峰縦走を志津越え(男体山登山口)から馬立経由で女峰山へ、その後小真名子山、大真名子山と回って下山している。

  今日は東武バス日光を利用し、霧降高原から登って、黒岩尾根を下だる。

 
左:霧降大橋から女峰山                                         右:東武日光駅―霧降高原・大笹牧場行

 定刻通り、7:40発の霧降高原行の乗る、一人の山ガールが乗って、乗客は二人、霧降大橋を渡ると、霧降大橋バス停、運転手さんに聞くと「無料で東武バス日光営業所に車を止められ、便利ですよ!」との事、霧降、霧降滝、隠れ三滝入口、高原歩道入口etc……を経て霧降高原、約25分 大人420

 霧降高原レストハウス411月の開館時間は917時で、まで開館前でP3まで行かないとトイレは使えない、鹿柵を開け、天空回廊1445段に取り付く「開けて置くから閉めてネ!」と伝えると「ハイ!」とハッキリ、山ガールと呼んでは失礼な、山に慣れた美人ハイカー、靴は履きなれ、歩く姿も美しい、聞くと「先週は黒岩尾根を登って、山頂は独り占め、今日は気になった丸山、隠れ三滝、、、」と言う、こちらの予定と黒岩尾根の様子を聞くと「標識さえ間違はなければ大丈夫、、ただ、新緑の長い道歩きが続く、、」、「筑波山には最近行ってないな!」と言う、きっと他の山に行ってしまい、チャンスが無いのだろう。

 今日は千葉から交通機関を使っており、先週の黒岩尾根の交通機関?だろうか、聞きそびれてしまった。

 有料リフトは取り外され、24時間無料の天空回廊1445段が置かれ、旧リフトの横に有ったキスゲ平までの登山道は霧降高原レストハウスの裏にある、この登山道は下山に使われ、1445段と違った自然に触れられる。

 
左:オオバユキザサ(大葉雪笹) ユリ科                                  右:レンゲツツジ(蓮華躑躅)ツツジ科

「これ何?」と言いながらシャターを押す「ユキザサにしては大きい!」と彼女、続いてレンゲツツジは毒性、他のツツジは毒がない。

 
左:天空回廊1445段を途中で振り向く                            右:双耳の筑波山

天空回廊1445段の半分の登らない内に「体が暖かくなって、、」とギヤを入れ直し、先を急ぐ、私の方は女峰山山頂なで約5時間半、下山の黒岩尾根が3時間半で自分のペースを崩す必要はない、ただ、夕方は雨の予報がちっと気になる。

1445段目/1445段中、おめでとうゴール到着」ここには、小丸山、小丸山展望台からは晴れた日には、富士山、東京スカイツリーを望むことができます、今日は無理だが、雲海に浮かぶ筑波山が印象的。ここは丸山・女峰山方向に進む。

 
左:キスゲ平                           右:遠望の富士山

回転式の鹿柵を通過、ここがキスゲ平で、丸山方面が見えるが先行した彼女の姿は見つからない?

笹に飾られた尾根道を登る、遠望の富士山が見える、筑波山と重なる方向かと思ったが大きく違って、方向としはずっと右、やはり標高3776bの富士山は高い。丸山から見えただろうか?

展望を見ながら、コメツツジの群落は広がる、複数の細い道は付いているが、上を目指すと間違いない、ここのコメツツジが7月頃咲くらしい、このコメツツジが登山道を覆いかき分ける。四国の剱山から三嶺の縦走路、特に三嶺が凄かった!

 
左:焼石金剛                              右:コメツガの林

登山道から離れている、見晴らしの良い岩場、登り続けると右に斜面はコメツガの林が広がって美しい、キスゲ平から丸山(標高:1689b)、大山(標高:1158b)は眼下に広がるようになってくる。

 
左:眼下に広がり笹の斜面                      右:シロヤシオの咲き残り

これから登る赤薙山山頂から続く斜面が美しい、尾根道はこの縁を通過し、足を滑らせれば、笹の斜面を一気にころがり落ちてしまう。

 
左:女峰山へ                                右:樹林の中を根の張り出した道を登る

女峰山へは右の道標、直進の道が付いている、赤薙山山頂に向いている、ここは道標に従う、薄暗く、展望に無い、木の根と格闘し登る。

ふと、一人に美人ハイカーが追いつく、挨拶程度の会話、再開は女峰山山頂の手前でした。

薄暗い急登、トラバース気味になって、木々の間から遠望の雪化粧の飯豊山が見える、女峰山・赤薙山・キスゲ平の標識が出る、彼女はどちらに向かったか?と思うが、ここは女峰山へ足を進める、確か前回来たとき赤薙山山頂の横に飛び出ている。彼女は赤薙山までかもしれない!

 
左:コミヤマカタバミ(小深山傍食)カタバミ科                    右:ムシカリ(虫狩) スイカズラ科 別名:オオカメノキ

登山道は、大きな木の根を越え、歩きにくい、どうやら、赤薙山を巻くような感じトラバースのように道、ムシカリはポツポツと現れ、アクセントをつけてくれる。

まのなく、ピークに出て、キスゲ平、女峰山と赤薙山の分岐で、赤薙山山頂まで50bと示され、下山は通過しないので寄って見る、先ほどの美人ハイカーの立ち寄った形跡は無い、女峰山へ向かっている。

 
左:赤薙山山頂                       右:赤薙山山頂から

赤薙山山頂は女峰山縦走路から左に向かう、三等三角点が良く目立つ標高2010bで、展望は樹林に囲まれているが、木々の間から、男体山(標高:2484b)、これから向かう女峰山(標高:2483b)が続きて良く見えるが、標高2455b帝釈山(たいしゃくさん)に隠れ、標高2375bの大真名子山、標高2323bの小真名子山は見えない。いよいよ日光連山の中に入った感じです、日光連山は主峰の男体山、女峰山をはじめ、大真名子山、小真名子山、赤薙山、帝釈山、太郎山、根名草山等の山々から成り、最高地点は関東以北の最高地点でもある奥日光の奥白根(標高:2578b)である。関東地方北部に堂々とした山容を現す男体山、女峰山、大真名子山、小真名子山などは、特に日光表連山と呼ばれる。従って今歩いている縦走路は「表日光連峰縦走」」と呼ばれ、霧降高原―赤薙山―女峰山―富士見峠―大真名子山―小真名子山―志律越え―三男体山―中禅寺湖が良く歩かれ、今日下山する唐沢小屋で一泊する12日(男体山をパスし、三本松へ下るコースが一般的)。

 
足元はイワカガミ、左右はムシカリ

赤薙山山頂を後に、赤薙奥社跡を目指す、先ほどの分岐に引き返し、ひたすら、岩と岩の間を小さい上下を繰り返す、細い尾根道。ところどころにイワカガミの群生、時には回り込む道、ムシカリの花が緊張の連続に一息、ホットさせてくれる。

 
左:悪路、表日光連峰縦走の特徴であり魅力!        右:ムシカリ
ムシカリ:46月に枝先に散房花序を出す。白い大きな花は、花冠が大きくなった無性花(装飾花)が4枚、花序の中心にある小さな花が両性花。

巨岩の横を通過、続いて綱場、綱と木々の根を頼る、小さなピークに立つと高い位置に栗山ダウ・夫婦山・月山が見える展望、再び尾根道、ここは良く踏まれている。

 
左:展望ポイント                    右:イワカガミが続く  白っぽい!

岩が多い、細い尾根、展望は抜群、、、

 
左:イワカガミが続く  濃いピンクと白っぽい花びら!                                           右:ここで腰を下ろす

ようやく、厳しい岩場が終わり、やや、平坦な尾根道、腰を降ろし、地図を広げてみると「起状巻道あり」と記載、そろそろ標高2203bに近づく。

 
左:ホットする展望 日光市だろう                        右:標高2203b 赤薙奥社跡 

この辺り、尾根が続くが、左側は険しい雲竜渓谷(黒岩尾根の遥拝石・黒岩から見える)に面している、原生林が美しい!

飽きない道が続き、ムシカリや大きなミネザクラを見て、登山道は小さな広場の赤薙奥社跡に飛び出る、ここは小さな台地の休憩場、見えないが、南側は大鹿落しの大ナギとなって数百bも落ち込んでいる凄いところだ、下山時に通過する「黒岩尾根の遥拝石・黒岩」から、赤薙山から一里ケ曽根を一望する。

 
左:赤薙奥社跡と標高2209bの鞍部                      右:バイカオウレン(梅花黄蓮)キンポウゲ科

赤薙奥社跡から急降下、短い下りで枯れ木多い鞍部、薄暗い樹林帯を、荒れた登山道を登り返す、足元にイワカガミとバイカオウレンの群落が現われる。

 
左:イワカガミとバイカオウレンの群落                         右:一里ケ尾根の始まり

登り切ると、2209b峰、黒岩尾根と並び、今日のコースのハイライトで、一里ケ曽根と呼ばれる、長く平坦な尾根道が続く、下山時に通過する「黒岩尾根の遥拝石・黒岩」から平坦に見える所です。古語で尾根のことを曽根と言う、日光白根山に中曽根(五色沼から湯元温泉)がある、1里は、尺貫法における長さの単位で、現在の中国では500m、日本では約3.9km、朝鮮では約400mに相当する、一里ケ曽根は徒歩約35分でしたので、一里より短いようです。

最初は視界のきく岩尾根が続く、

 
左:シャクナゲ                       右:イワカガミの群落

シャクナゲにはアズマシャクナゲ、ハクサンシャクナゲが、今年は咲く時期が早いアズマシャクナゲで、今日は咲き残りらしいが、素晴らしい!蕾のハクサンシャクナゲは日光白根山2003726日 曇り)と同じ頃で霧降高原のニッコウキスゲが咲き出す頃より、少し遅い時期だろう。

曽根は尾根道、大きな上下がなく、足元にはイワカガミ、バイカオウレンが咲き誇る、なんと、群落が次々と現われる!

 
左:可愛い                      右:ミネザクラ

イワカガミの群落を観ると、オオイワカガミ・イワカガミ・コイワカガミと有ると言うが、ここはイワカガミだろう、そして濃いピンク色。イワウチワの花は終わりだが、イワカガミの葉は中央部に切れ込みがありハート状、イワウチワは丸い葉で中央部に切れ込みがない(うちわの形)。

 
シャクナゲ 開花のシャクナゲは少ない?

アズマシャクナゲは咲き残り、だが、コメツガの林の中に咲き、まるで、妖精のようです、、、、。

 
尾根道が続き、シャクナゲの林も続く

この辺りは枯れ木が多く、明るい尾根だが展望はあまり期待できません、花の無いシャクナゲが続く!

 
左:会津駒ケ岳                             右:燧ヶ岳

深い原生林に変わって、木々の間から、雪化粧の尾瀬の山々、会津駒ケ岳から燧ヶ岳が見事!

「あの雪化粧の山々は。。」と、後続の青年(30歳を超えているそうです)、独立の高い山は燧ヶ岳、良く見えないが左は至仏山、右に広がるのが会津駒ケ岳、、、女峰山山頂から黒岩尾根を下るという、、、、以後、日光(行者堂)まで姿を見ませんでした、早いスピードなのか?唐沢小屋から馬立経由で寂光ノ滝に下ったか?

 
左:色あせたシャクナゲ                          右:一里ケ曽根のピークと道標

切れたシャクナゲの群落だが、咲き残りが再び現れ、標高2295b峰に飛び出る。

 
左:那須方面                                        右:女峰山の美しい姿

長かった一里の先の赤薙山、女峰山へ続く厳しい尾根道が見える、那須方面、尾瀬の山々の遠望と素晴らしい。

 
水場

2295b峰から足場の悪い急坂を慎重に下だる、女峰山への最後の下りになる、赤薙奥社跡から下った鞍部の様に立ち枯れが多く見られる、鞍部から登り返すと、直ぐに大きな道標の水場、右20b、寄らない理由はない、小さな流れ、美味しく冷たい水、空になってきたボトルを満たす。

 
左:バイカオウレン                                右:コメツガの荒れた坂

水場からコメツガの倒れた坂を登る、足元にはバイカオウレンが無数に並ぶ、まだ山頂まで1時間半、いや、もーちょっとだ。

 
左:大鹿おとしの大ナギ                                          右:ヒメイチゲ(姫一華) キンポウゲ科

荒れた林の道を上がると、左にガレ場、もーここから岩場登り、一番キツイ、岩場の道が山頂手前まで続く。

 
左:残雪                               右:森林限界を超えた坂道

細いダケカンバが数多く生え、この根が崩れを防いでいる、ここを懸命に登る、展望は開け、その分怖い、足を滑らせないように、上に向かう。

上から下ってくる美人ハイカー、赤薙山の手前で簡単に抜いて行った女性、彼女は女峰山山頂を12時に下り始めたと言う、山頂まで私なら30分の所、厳しい岩場を登り切った所です、地元日光、霧降高原を階段は散歩道、同じ道を使って女峰山山頂には時々登るという、聞くと黒岩尾根コースはまだ歩いてはいない「夕方から雨の予報、、、」と気づかう、彼女の話だと山頂にまだ56人と言うか、日光(行者堂)まで人の気配はなかった、山で出会った最後の人になった。

 
大展望

女峰山山頂は見えている、まだ先、ここまで、登って来ないと味わえない至仏山・燧ヶ岳・会津駒ケ岳・七ヶ岳・・・・の大パノラマ。

 
左:遠望の富士山            右:ミネザクラ

やや平坦地、ミネザクラが登山道に、満開です。ハイマツの主稜線、標高2464bの二等三角点のやや広い台地に立つ、雲が多くなってくる、ハイマツに覆われた細い稜線をゆく。

  
女峰山山頂 (標高:2483b)

申し分のない女峰山山頂の展望を独占する、縦走路は始発の赤薙山、先に進むと小真名子山、大真名子山、男体山と続き、高原山、那須連峰、帝釈山脈から尾瀬の至仏山・燧ヶ岳、会津駒ケ岳が楽しめる。どうやら雨模様の空、早々引揚げ下山した後で自分も腰を降ろし、遠望を楽しむことはせず、唐沢小屋へ下だる、社殿の前に唐沢小屋への道標がある。

 
左:日光白根山                       右:大きなガレ場

山頂から2002/6/8は赤薙山へ引き返す2004/10/23は帝釈山→富士見峠→小真名子山→大真名子山→志津越えと歩き、今日は唐沢小屋へ下だる、急降下だがコメツガの林を下だる、帝釈山の奥に太郎山(標高:2367b)が顔を出し、その先に日光白根山(標高:2578b)が雄大に見えてくる。

林の下部がガレ場の上部です、ここが大きく崩れ慎重にガレ場の上にでる、黄色のマークを追うって下るが崩れの方が整備より早い、ガレ場を右方向に下って、途中で左に横切る、中央にコメツガが数本、ここに唐沢小屋の道標、見上げると下ったガレ場の大きさを認識する。

 
左:樹林帯に囲まれる                右:唐沢小屋

ガレ場から樹林帯に入ると登山道は安定、スイスイ下ると水場10分/裏見ノ滝日光・二荒山神社・女峰山の立派な道標の置かれる唐沢小屋の庭に飛び出る。この標識には二荒山神社と記され黒岩尾根とか東照宮の記載はない、水場10分/裏見ノ滝日光を見送り、二荒山神社へ下だる。

 
黒岩尾根コース入口

コメツガの樹林に入る、沢に出合い、残雪が流れている、男体山が見えてくる、道はほぼ水平で、女峰山の裾野を横切っている。

 
左:ガレ場                         右:ムシカリ

歩きにくいガレ場、大きさは女峰山直下より小さいが、横に滑り落ちそう、こんなガレ場は急いで渡ってしまいたい、しばらく前女峰(標高:2359b)の山腹をトラバース、小さな上下を繰り返す、左から男体山・大真名子山・小真名子山が続き、大真名子山と小真名子山の間に日光白根山が見える。

 
左:女峰山&帝釈山               右:箱石金剛

女峰山山頂以後、展望では縁のなかった女峰山が帝釈山(標高:2455b)を従えて見えてくる、ただ、以後、東武日光駅まで、女峰山は見えませんでした。

地図に竜巻山(標高:2224b)に記され、箱根金剛の道標が登山道の左上にある、箱根金剛は行者の一里塚(1里毎に旅行者の目印として設置した塚)です。

 
左:赤薙山&一里ケ曽根は見える                          右:美しい笹の斜面

唐沢小屋・黒岩の道標、’黒岩’の文字はここで初めて、ここから登山道は急降下、赤薙山&一里ケ曽根が見えてくる、同時に、右は見晴らしの良い笹の斜面、この斜面の上部をトラバース、巨岩は鎖を使って横切る、

 
左:男体山が木々の間に!                       右:赤い岩が転がっている

左に赤薙山、雲竜渓谷が見えてくる、「女峰山←→東照宮 苦しけりされど登りたし」。


厳しい渓谷を覗く 七滝

今度は笹の斜面を下だる。

 
ユキワリコザクラ群生地の斜面

 
ユキワリコザクラ群生地の斜面

この斜面の中頃に、ユキワリコザクラ群生地が現われる、ユキワリコザクラ(雪割小桜 サクラソウ科)は本州の東北地方から北海道の山岳地に生育する高山植物で、サクラソウの仲間でハクサンコザクラミチノクコザクラなどがある。

 
遥拝石 黒岩

下り終わると、黒岩の展望台、雲竜渓谷の大断崖に糸を引くように落ちる七滝が見える、女峰山と赤薙山は、もとはひとつの成層火山と言われ、ガイドブックによると現在のアカナ沢の奥に爆裂火口が生じて二つの山に別れ、険しい雲竜渓谷が生まれてという、七滝の大断崖は1685年の日光地震によって生じ、七滝沢の源頭に高さ150b、幅約1`にわたる馬蹄形の壁をめぐらす。

 
稜線の右山腹を巻く大きなガレ場  ユキワリコザクラ群生地のある

黒岩の展望台から、稜線を歩かず、右斜面を巻く大きなガレ場を横切る、こんな所で雨、ガスが発生すると石に刻まれた印、ケルンが助けになる、ここはほぼ水平に巻いて行く、中間辺りにユキワリコザクラが可憐に咲くが、ここは近寄って観察はせず、短時間で横切りたい。

 
左:火山岩の尾根                   右:八風の道標が見えてくる

大きなガレ場を過ぎ、振向くと赤薙山が怪物の様に見え不気味です!視界を上げると男体山が見え、女峰山・日光の道標が現われる、ここは二荒山神社でなく‘日光’であるって明確、火山岩の尾根を下ると八風に着く、ここから、日光まで、新緑の尾根歩きが続く。

 
美林のカラマツ林

八風からカラマツ林、新緑が美しい、朝、同じバスの女性「長い、新緑の道、、、、迷うことはない!」を思い、淡々と下だる。

 
今度はゴヨウツツジ(シロヤシオ)

ゴヨウツツジ(シロヤシオ)は咲き残りもない!見たければ、ここまで登ってこなくては!

 
白樺金剛

白樺金剛、ここも行者の一里塚、明るい所です。

 
ヤマツツジは咲き、広い尾根に出る

散りだした、ヤマツツジは見事、カラマツの樹林帯を抜けると明るい尾根に出る。

 
水場付近

このコースでは唯一の水場、一里ケ曽根と女峰山との鞍部の水場には立ち寄ったが、雲が雨雲に変わり、先を急ぐ。

 
足元は笹、雨が降れば大変だ!

 
稚児ケ墓

檜の林に入り、抜けた所に、稚児ケ墓、「禅定修行のため女峰山に登った実道防という層を慕って後を追った稚児がこの地まで来て力尽き死んでしまった。実道防はこのことを知って悲しみ、断崖から身を投げて死んだ」という、悲しい伝説、、、、。

 
左:ニシキウツギ(二色空木) スイカズラ科                                  右:ズミ(酸実、桷)バラ科

ここまで下ってくると、日光市に近い花が咲き出す。

 
ヒトツバカエデ (一葉楓)カエデ科

足元は黒い土に変わってくる。

 
歩きにくい、道

雨が何時落ちても不思議でない、空模様!

 
薄暗い樹林帯に!

深い樹林帯なので、少しの雨なら大丈夫。

  
左:殺生禁断境石                       中央:林道出合                       右:登山道があって行者堂へ

大きな石、殺生禁断境石、これより奥の狩が許されたという、下ると林道に飛び出るが、左折しると登山道があって行者堂に続く。

 
左:最後の標識                          右:行者堂と大木

行者堂は日光の山々を開山した、勝道上人を偲び、今日の登山の無事と、雨に降られず下山を感謝し、お礼を!

 
左:行者堂                右:石畳が日光まで!

行者堂から長い石畳が続く、勝道上人や弟子の座像が安置されている開山堂がある。

 
左:行者堂入口                     右:二荒山神社

行者堂入口の石段を下って二荒山神社入口を見送って、国道120号は直ぐ、手前に公衆トイレがあって便利です。西参道バス停は右、ちょうどバスが目の前を走り、右折し、総合会館前バス停へ、多くの乗客が降りられ、間に合った!

バスに乗ったタイミングで、雨が落ちてきた、東武日光駅まで歩いても下り坂の約20分だが、雨の時は有難い。

東武日光駅から車、自宅まで止まない雨です。

HP:わたしの天気予報