古道で四国の峰を登る
バス・電車で明峰めぐり

 

四国の明峰の古道を歩き、見頃のアケボノツツジ&ヒカゲツツジにミツバツツジに出合う
 剱山(標高1955b)丸石(標高1684b)高ノ瀬 (標高1741b)三嶺 (標高1893b)
  
西赤石山(標高1626b)西山(標高1429b)
  
石鎚山(標高1982b)(天狗岳・弥山  面河山(標高1525b)

 

日程 2007430日〜55   友人からの贈り物⇒キレンゲショウマ

30日雨、1日曇り時々晴れ、2日曇り時々晴れ、3日快晴、4日晴れ時々雨後曇り

 
石鎚山のアケボノツツジ

コース

1日目 430日(月)昭和の日
 
東京八重洲口 20:30発⇒高速鳴門4:535:03松茂(・・・・⇒7:50高知駅)
  
※ 松茂からJR徳島駅まではタクシー

2日目51日(火) 剱山
  松茂5:05=(タクシー)⇒5:15徳島駅5:45=(徳島線)⇒6:45穴吹駅8:20=(美馬市市営バス)⇒9:55木屋平村川上車庫=(大型トラック)⇒垢離取(こりとり)=(大型トラック)⇒剱山龍光寺手前の登山口・一ノ森迄2300b地点10:25―(0:25)→広い窪地10:50―(0:05)→追分(富士ノ池・剱山・一ノ森分岐)10:55―(0:10)→一ノ森迄1450b地点11:05―(0:25)→一の森迄30分地点11:30―(0:35)→12:05一ノ森ヒュッテ12:06―(0:01)→一ノ森右ピーク12:07―(0:07)→12:14一ノ森三角点ピーク12:15―(0:10)→一ノ森右ピーク12:25―(0:15)→二ノ森12:40―(0:15)→12:55経塚森13:10―(0:05)→13:15剱山頂上ヒュッテ(泊)・剱山

3日目52日(水)剱山から三嶺縦走
 
剱山頂上ヒュッテ5:15―(0:09)→剱山山頂5:24−(0:01)→見ノ越分岐5:25―(0:15)→巻道(三嶺14`地点)5:40―(0:18)→次郎笈(じろうぎゅう)峠(三嶺分岐)5:58―(0:00)→5:58次郎笈6:10−(0:05)→次郎笈峠6:15―(0:07)→巻道合流(230b先に水場)「丸石1.8`・剱山1.8`」6:22―(0:23)→丸石0.6`・三嶺13.6`・次郎笈1.5`・剱山3.4`地点6:45―(0:12)→7:03丸石7:05―(0:20)→丸石避難小屋7:25―(0:05)→三嶺8.0`・剱山4.6`・奥祖谷かずら橋2.4`7:30―(0:15)→小ピーク7:45―(0:03)→こわれた小屋・展望良い7:48―(0:07)→小ピーク7:55―(0:05)→水場標識「高ノ瀬(こうのせ)0.25`・三嶺10.2`・丸石2.4`・剱山6.8`」8:00―(0:25)→高ノ瀬8:25―(0:05)→水場標識「三嶺9.7`・剱山7.3`」8:30―(0:10)→広い笹原8:40―(0:05)→石立山分岐「三嶺9.0`・剱山8.0`・石立山6.2`」8:45―(0:30)→1732ピーク左斜面9:15―(0:05)→ピーク9:20―(0:20)→美しい樹林・鹿にかじられた木々9:40―(0:20)→巨岩のあるピーク10:00―(0:05)→鹿の食害が凄い10:05―(0:00)→白髪避難小屋(名頃下山道有り)「三嶺5.0`・高ノ瀬5.0`・剱山12`」10:05―(0:05)→ふるさと林道分岐10:10―(0:10)→白髪山分岐「三嶺4.5`・剱山12.5`」10:20―(0:15)→小ピーク越え鞍部10:35―(0:05)→下の堂床分岐「三嶺3.2`・剱山13.8`」10:40―(0:15)→巨岩10:55―(0:00)→上の堂床分岐「三嶺2.0`・剱山15`」10:55―(0:10)→沼11:05―(0:30)→大きな岩・鎖場11:35―(0:25)→12:00三峰12:05―(0:10)→沼・三峰ヒュッテ12:15―(0:35)→小さな沼12:50―(0:05)→名頃1.4`・三嶺1.8`12:55―(0:10)→ガレ場・塔丸方面展望良い13:05―(0:15)→平尾谷川出合13:20―(0:15)→三嶺登山口(平尾谷登山口)13:35―(0:10)→登山者用駐車場・トイレ14:05―(0:10)→14:15名頃バス停15:20=(四国交通)⇒15:45久保バス停16:14=(四国交通)⇒18:05阿波池田駅18:45=(土讃線)⇒19:35琴平(特急に乗換え)20:0020:09多度津駅20:14=(予讃線)⇒21:11伊予西条駅―(001)→ホテル青木(泊)

4日目53日(木)憲法記念日 西赤石山周辺散策
ホテル青木・伊予西条駅8:03=(予讃線)⇒8:15新居浜駅9:09=(別子山地域バス)⇒10:15別子ダム・日浦(ひうら)登山口10:15―(0:25)→小学校跡10:40―(0:15)→ダイヤモンド水10:55―(0:10)→近道分岐(沢を渡る道)分岐「直進」11:05―(0:10)→ピーク11:15―(0:10)→重任局(じゅうにんきょく)跡11:25―(0:10)→近道合流11:35―(0:05)→歓喜抗入口11:40―(0:05)→近道分岐「近道選択」11:45―(0:15)→笹ヶ峰分岐12:00―(0:00)→銅山峰12:00―(0:30)→12:30西山12:35―(0:20)→銅山峰12:55―(0:30)→13:25東山13:40―(0:10)→銅山ヒュッテ近道入口13:50―(0:20)→ヒカゲツツジ群生14:10―(0:05)→銅山ヒュッテ手前の分岐14:15―(0:45)→15:00東平(とうなる)15:20=(高松が住いの方に車で運んで頂く)⇒15:30マイントピア別子バス停16:50=(ちとせバス)⇒17:10新居浜駅17:25=(予讃線)⇒17:37伊予西条駅・ホテル青木(泊)

5日目54日(金)みどりの日 石鎚山から面河へ下る
 
ホテル青木・伊予西条駅7:43=(せとうちバス)⇒8:40石鎚ロープウェイ前―(0:02)→さんろくしもだに(下谷)8:50=(石鎚登山ロープウェイ)⇒さんちょうじょうじゅ(成就)8:55―(0:03)→リフト乗場8:58=(石鎚リフト)⇒リフト終点・展望台下9:10―(0:10)→NTT DoCoMo鉄塔9:20―(0:05)→9:25石鎚神社中宮成就社(トイレ)9:30―(0:00)→石鎚鳥居登山口「山頂3.5`」9:30―(0:15)→八丁・土小屋分岐9:45―(0:10)→アケボノツツジ群生地9:55―(0:10)→山頂1.5`10:05―(0:10)→10:15鎖の岩登り(渋滞)10:40―(0:30)→夜明峠11:10―()→鎖場11:30―(0:15)→土小屋分岐「土小屋4.0`」11:45―(0:15)→面河渓(おもごけい)登山口分岐12:00―(0:10)→石鎚山山頂・弥山(大渋滞のため天狗岳中止)12:10―(0:05)→面河登山口分岐12:15―(0:15)→水場12:30―(0:00)→12:30広大な笹原の斜面12:40―(0:00)→崩れた沢12:40―(0:20)→大きな沢(このコース内で、雨激しく降る)13:05―(0:05)→愛大小屋(新築、登山道修理作業の人々に出合う)13:10―(0:15)→面河渓登山口3880b・頂上3000`地点(山頂面河渓入口から初めての道標)13:25―(0:00)→アケボノツツジ群生地13:25―(0:30)→雨止む・ヒメシャラ・モミ・ブナの美林が続く「面河渓登山口2300b・頂上2300`地点」1355―(0:35)→面河渓登山口0.88`・頂上6`地点「自然の石を利用した石段が登山口迄続く」14:30―(0:10)→巨岩の崩れ地「この辺り広い範囲で崩れている、ご夫婦に出会う(国民宿舎面河荘に泊まって明日置いてきた車を取に土小屋へとのこと)」14:40―(0:05)→大岩「面河渓登山口0.4`・頂上6750`地点14:45―(0:10)→面河渓石鎚山登山口(標高600b)14:55―(0:25)→国民宿舎面河荘手前の橋15:20―(0:15)→橋15:35―(0:05)→トンネルを三個抜ける15:40―(0:05)→15:45面河バス停・山岳博物館17:10=(伊予鉄久万バス)⇒18:04久万18:10=(伊予鉄久万バス)⇒19:17松山市駅19:20=(伊予鉄道路面電車)⇒20:00JR松山駅20:25=(いしづち34号)⇒22:32坂出駅22:37=(マリンライナー72号)⇒23:22岡山駅0:48=(はやぶさ)⇒9:58東京駅

6日目55日(土)こどもの日

00:20岡山駅0:48=(はやぶさ)⇒9:58東京駅
 

垢離取:神仏に祈願する前に海水や冷水を浴びて、心身の汚れを落とし、清めること。
剱山山頂ヒュッテ:0883-68-2028088-623-4533
ホテル青木:0897-53-1118(石鎚山と西赤石山両方とも便利、特に石鎚山への始発バス7:43は人気)

 

コース

1日目 430日(月)昭和の日
 
東京八重洲口から高速バスJRドリーム高知に乗る、松山行きのバスは3台出たが、高知行きはほぼ満席で定刻に発車一台、どこをどのように走ったかは知らないが、何時の間にか鳴門海峡を渡っていて、激しい雨が降っている、鳴門で乗客を降ろし、続いて高速を降り松茂「徳島空港」で私だけ降りる、雨は小降りになってきた、徳島市街に入ると晴れてくる。

2日目51日(火) 剱山   

タクシーは3台、1台が予約していた松茂タクシーで、運転手さんは早朝空港までパイロットを送った後だとのこと、市内を案内をしながら入って行く、徳島大を左に、阿波踊りは8月の中旬のお盆。

JR徳島線徳島駅5:45発二両編成だが一両は回送、「がく:学」など駅名を読みながら穴吹駅に降りる6:45着、川上行きの美馬市バスは8:20発、タップリ時間は有るが駅の売店以外店は無く、おいなり弁当を買う、駅前は国道192号、高校生の通学時間、忙しいのは自転車置場のご夫婦、道路を渡ると吉野川美しい風景が広がる。雨が再び落ちてくる。

 8:20定刻で発車、乗客は1人、穴吹川出合手前で男性が乗ってくる、「剱山を登って明日家族の待つ高知へ行くのだそうだ」、四国の新緑、特にここの穴吹川(国道438号)は四万十川以上だと彼(伊予西条の人)は言う、本当に美しい、晴れてきた、頭上に美しい峰、運転手さん一時停車してくれる、428日から56日(5月の土日も)まで滝ノ宮バス停で見ノ越(剱山登山口)行きのバスに接続している、彼は滝ノ宮バス停で見ノ越行きに乗換えて行く。「穴吹駅8:209:42滝ノ宮9:5010:45見ノ越/帰りは見ノ越14:1515:10滝ノ宮15:1916:41穴吹駅 私の乗ったバスは穴吹駅から川上まで直行です」

ビラ:美馬市代替バス「剣山行き(見の越)バスの案内」「滝の宮・剣山線 運行時刻表」4月,5月,7月,8月,10月,11月運行
問い合わせ先:美馬市木屋平総合支所「福祉環境課」0883-68-2113
 200751日現在


バスの窓から

1時間半 川上バス停に到着、一人とぼとぼ歩き出す、雨は上がった、突然大型トラックがバックして戻ってくる「乗りなよ、バスの運転手から連絡(無線:彼らは無線での交信が無いと狭い道を走れない)が入り、その人を上まで乗せていってくれよ!」と伝えられたそうです、コリトリ(垢離取)でやや広い国道438号から狭い橋を直角に曲がって「道幅=大型トラック」の道に入る、剣神社辺りで堰堤工事が行われ生コンを運んでいる、毎日徳島から2時間自家用車で穴吹川までやって来てお仕事を続ける、60代のお孫さんを持つ運転手さん「ここから登ってね!」と川上から徒歩だと2時間剱山龍光寺手前の登山口で降りる。東京から夜行でやって来た体に大きなごほうび!四国のみなさんありがとうございます

川上から歩くと、トラックが走った道を横切ったりしながらの登山道で、歩き出した地点は追分まで30分の登山口。

一ノ森2300b 10:25 林道を離れた時はいきなりの急登だが、見ノ越に登山リフトができる前は主要な登山道であり、実に歩き易い古道である、ゆるやかになって、広い窪地、立ち枯れの木々が目立つ、10:50 杉・桧が無くなって自然林となって古道は一段と安定して歩き易い、10:55 追分の到着、休憩に良いところ、三差路、左は一ノ森へ、右は一ノ森を経由せず直接剱山へ、登って来た道への矢印は「富士ノ池」に向いている。ここから美馬市市営の一ノ森ヒュッテへの道標が時々現れる、一ノ森まで1450b地点11:05 回りの美林の床は笹原が広がる、この笹原、三嶺まで延々と続くことになる。

森林研究路コースと言っても言い過ぎではないほど美しい樹林が続く、太いブナに苔が同居、朝の雨がしずくになって苔を伝わって落ち静かな雰囲気です、小鳥の声が時々聞こえる。


バイカオウレン

太いブナから細い木々に変わって、しばらく緩いのぼり、登山道脇に一ノ森ヒュッテに向かっての電柱が現れる、二本の大木を見ると、一ノ森ヒュッテまで30分、一ノ森と言う名称を示すような美しい樹林が続く、一面雪が降ったかのように、太い木の根にバイカオウレンが咲き誇る、11:40 ようやく森林限界を越え、笹原の広がる稜線に飛出る。ガスで展望はゼロ、一面が笹に覆われたゆるやかな斜面を登って行く、12:05 どんどん笹原が大きく広がってくる、一ノ森は美しい。

一ノ森ヒュッテ、静かだ、ヒュッテの右側の道を登ると一ノ森の稜線の右のピーク、三角点は左へ200bとある、直ぐに三角点でその距離100b程に感じたけれど、午後から晴れの予報だが、三嶺方向からの強風が吹き荒れる、ゴヨウマツが見事な姿、このような強風が見事な枝振りを作ったのだろう。

 再び最初のピークに戻って、さらに右のピークへ、展望はみんなガスの中、もとのピークに戻って剱山へと向かう、笹原の斜面を急降下、最初の目標は二ノ森、一ノ森から20分程でシコクシラベの保護地、二ノ森に着く、森になっている。

 続いて経塚森 道標が無ければ通り過ぎてします、ここで風邪をよけ昼食、いきなりガスの中から剱山が見えてくる、笹に覆われた山容はまさに四国の明峰である。

 剱山頂上ヒュッテへは山頂へ真っ直ぐ向かう登山道から右に折れ、トイレの裏から剱山頂上ヒュッテの前に出る、12時 宿泊客でこの時間に着く人はいない、受付を終ると部屋に入らず直ぐに山頂へ向かう、雲が切れだし最高の展望が望めそうだ、ヒュッテと剣神社は隣り合わせで、その間を上がると木道が左右山頂に向かっている、右に向かうと雲海荘が静かに建っている山頂ヒュッテと経営者は同じで混むと開くそうです。凄い風邪は吹き抜ける、登って来た木屋平(こやだいら)・穴吹方向がガスの間に見え迫力、ただ明日向かう次郎笈(じろうぎゅう)・三嶺方向はガスで見えません、剱山山頂シコクザサや高山植物の保護で木道が引かれている。

 あまりにも風邪が強いのでヒュッテに戻って、部屋に入ります「カエデ」の三人部屋に今夜は1人です、再び風もだいぶ弱くなって、サンダルで山頂へ、三嶺方向は見えませんが、今度は一ノ森から二ノ森・経塚森の稜線が見えシコクザサの稜線は感動です。


剱山頂から一ノ森までの稜線

日帰りのバスツアーの人に聞くと、あまりにも風邪が強くリフトが泊まってしまい、見ノ越から歩いて登ったそうです、そのツアーの人が続々登って来る。

ヒュッテの戻ると大勢の宿泊客、団体40人(明日は移動日で3日石鎚山に登るとのこと)ほどと一般客10数名、滝ノ宮で見ノ越行きに乗換えた男性も到着。

3日目52日(水)剱山から三嶺縦走

 縦走の成否は早出だ、歩ける明るさになったらスタートです、4時半、ヒュッテの計らいで団体さんより先に食事ができ、5:15剱山頂上ヒュッテを出る、剱山山頂を大きく下る、岩がゴロゴロの急斜面、次郎笈・見ノ越分岐、ここからは剱山を巻いて見ノ越へ行けるので次郎笈に立寄って下山する人が良く歩かれるのだろう、団体さんもここを使うと言っていた。

 急斜面の下りはここで終って平坦な美しい笹道を行く、晴れない、鹿が笹原から逃げて行く、しばらく楽しい笹尾根コース、誰も会わない、1人旅が三嶺手前の鎖場まで約7時間と続きます

 三嶺分岐「次郎笈の巻道分岐」14`地点、コツツジの急斜面を登り切ると次郎峠、次郎笈と間違えるかも知れないが三嶺方向への登山道が有る、さらに登り切ると標高1929bの次郎笈(四等三角点)に到着、この先の東ノ肩方向に向かって見るけれど、ガスで見えないので次郎峠 6:15 まで戻ります。

 次郎峠の道標の「三嶺」の文字は消えているが、ここを下れば巻道にぶつかるであろう、回りはガスで頼れるのは道標と度胸である、細い登山道を下ると巨岩、6:20 そして巻道が合流 6:22 この巻道に水場が有るらしい。

 丸石1.8`三嶺15.2`、剱山1.8`地点でまだまだ、準備運動程度の距離しか進んでいない。

 道は一変、ルンルン気分の尾根道になる、緩い下りが続き、左下にスーパー林道が見える、ショウジョウバカマやスミレが現れる、林になって急降下、かなり下って、再び笹の原、スーパー林道分岐の広い笹原の鞍部 ゆるやかに0.6`登ると、笹にスッポリ覆われた丸石(標高1684b)に到着。

 7:03 剱山から約2時間の丸石、ちょっと休憩し7:05 先に進む、雑木林を下って、ウラジロモミ林、剱山とは山容が違う、 自然林が続く、ツツジも多いがまだまだ硬いつぼみ、時々尾根から外れるが、ほとんど尾根道、左の尾根に移る二重状況の所を通過、左にようやく新緑を迎えた山々が見えている、新九朗山辺りか?

 笹と自然林、この規模の光景は関東近辺には無いだろう、ウラジロモミに囲まれた丸石避難小屋に着く、7:25 5,6人は楽に泊まれる広さ、玄関は二重ドアで保温されて、小屋の中は綺麗です。


丸石避難小屋

 小屋の裏に回って、雑木林を進みます、三嶺8.0`・剱山4.6`・奥祖谷かずら橋2.4`地点、2.4`で奥祖谷かずら橋に下れるなかー、と思いつつ、8.0`の三嶺に向かう。

 ここに来て丸石周辺の登山道よりだいぶ、笹の濃さが薄くなってくる、そして登山道に石が多く出てくる、平坦な登山道が雑木林に続き、展望はあまり良くない、ただ自然林はとても美しい、7:45 小さなピークを越え、広い草原に飛出る、展望は良い、立石山の稜線が素晴らしい、この辺り高ノ瀬峡、別府渓谷と高知から入る所だそうです。こわれた小屋、そしてピークに登り返し、高ノ瀬への急登りが始まって、高ノ瀬250b・三嶺10.2`・丸石2.4`・剱山6.8`の水場入口、急坂の岩場をよじ登る、こんな所に良く先人は道を付けたものである、巨岩を数個越えると、細い道が薮の斜面を上っている。

 テント一張りの広場(火を使った跡がある)を過ぎ、標高1741bの高ノ瀬に到着 8:22 剱山から3時間でした。

  高ノ瀬で休憩し、尾根道を三嶺に向かう、8:30 三嶺9.7`・剱山7.3`とようやく、10`を切った三嶺、そして高ノ瀬の稜線から急降下、少し荒れているけれど全く問題はない、そして登山道は良く踏まれている、展望の良い笹原に出る、ここから白髪避難小屋直前まで、尾根に飛出たり、右ピークの斜面をトラバースして行くので、急な斜面では笹の根が邪魔になる、でも明るい雰囲気は続き、とても気分の良い所です、剱山から縦走して良かったと思えるところです。

 標高1732bをトラバースする辺りが特に印象に残ります、9:15 しばらく笹の原をルンルン気分でノンビリ歩きます、雰囲気として、笹の原ですが、小さい尾瀬を歩いている気分です。

高ノ瀬辺り鹿の食害が目立ちます、モミが絶滅しそうです、その鹿さん時々姿を現す回数が増えてきます。9:55 鹿の食害に有った森を抜け巨岩を越えます、標高1700bのピークでしょうか。一度笹原に出て、次のモミ林は全部の木が鹿にかじられています。

  大きく90度曲がって笹原に下ると、白髪避難小屋の草原に飛出る、10:05 三嶺5.0`・高ノ瀬5`・剱山12`地点です。剱山から5時間です。

  白髪避難小屋は丸石避難小屋と形も大きさも内装もほとんど同じです、こちらの方が少し早く建てられたようです。


縦走のクライマックス 白髪山周辺

  小屋を過ぎ、水場7分の標識、そしてツツジ類に覆われたピークを登ります、白髪山分岐、ピークを越え、急降下、さらにピークを越え、下って、登りだすと、三嶺3.2`・剱山13.8`の堂床分岐(下の)、急登が上見える巨岩に続く、韮生越と地図に記されているところだ、やっと巨岩を越える、10:55 再び堂床分岐(上の)カヤハゲ(東熊山)です、三嶺2.0`・剱山15`地点、12時までに三嶺に着く予定が達成しそうです。この三差路は西熊渓谷から八丁小屋を経て三嶺に登り、下山はカヤハゲ(東熊山)を通る周遊の重要地点だそうです、この後で三嶺の鎖場で有った登山者たちは、このコースを歩いていました。

 残念ながらまたここも下る、しかも急降下です、鞍部 11:00 から三嶺まで下ることなく1つ目11:05 沼を見てから2つ目 11:10 3つ目11:12 とピークを越えて行きます、バラが密集、ツツジも多く、森林限界を越え、前面に巨岩の岩壁11:25 最初の鎖場はこの岩の耳にあたる部分を登っている、4つ目のピークが三嶺らしい。

 その鎖を登り切ると久しぶりに人の声、光石登山口から三嶺に登って白髪山方向に下る男性一人、女性2人の登山者、「四国で何処がいいと聞かれたら、三嶺ですと答える」と言う。11:50 尚この人達、地元の人は、三嶺(みうね)を「サンレイ」と呼ぶのだそうです。

 その三嶺の良さはここから、一度広い尾根に出る、すぐ手強い鎖場の急登、目と鼻の先にコメツツジの群生、12:00 三嶺に到着、予定通り剱山から7時間でした。展望は全くなし、広く山頂を覆うコメツツジの大群落にはビックリ、開花時にここに立てば素晴らしいことでしょう。


三嶺山頂にコメツツジの群落がある

 三嶺から剱山へ17`の道標を確認し、昼食、今度は名頃へ下る、12:05 直ぐに池、池の前が三嶺ヒュッテ分岐、12:15 今回一ノ森から縦走した登山道で一番荒れているのが、ここ三嶺直下の登山道です、小さな沼 12:50 名頃1.4`・三嶺1.8`地点を過ぎると、ガレ場に出る、進行方向に塔丸(標高1713b)が立派、双耳に見えるのは奥の丸笹山(標高1712b)だろう、残念だが剱山や次郎笈はまだガスがかかっている。

   この辺りまで下ると新緑、ジグザグに下って、沢に出合、13:20 美味しい水だ 平尾谷川源流、平尾谷川は祖谷川に流れ込む枝川では水量の多い方らしい、カツラ・ブナなどが美しいところだ。

 登山道は崩れた後を何度も横切る、美林の新緑が続く、13:33 林道出合、三嶺登山口、以前はここまで一般車も入れたそうですが、崩れが大きく現在は通行禁止、

30分ほどで、三嶺登山者用駐車場に着く、30台は停められ、水洗トイレまである。

 名頃は民家も多く、祖谷川が流れ山々に囲まれた小さな村、バス停は駐車場から橋を渡って国道439号に出て左折し、100bの所、「名頃」と書かれている。14:15

バスは15:20まで無い、そんな所に昨日バスで登った彼が見ノ越から歩いて来たと言って再開、見ノ越からのバスは平日の2日は運休だったそうだ。見ノ越から2時間半とのこと。そこえ、フランスの若者達が奥祖谷かずら橋から下ってくる、ここから往復だったと言う。

定刻15:20 新緑に飾られた渓谷を久保へ、そのまま阿波池田行きのバスに乗る、バスはかずら橋の先で左折、小便小僧は右の祖谷渓で一宿のホテル祖谷温泉があるとのこと、祖谷トンネルを抜け大歩危(おおぼけ)駅で彼らは降り高知へ向かう。

大歩危駅前まで入ったバスは橋を渡って国道32号(徳島北街道)を走る、右が大歩危峡、小歩危駅、国道319号を見送り、まもなく阿波大橋を渡ると阿波池田駅は直ぐ、ここから多度津に抜け、伊予西条まで、特急で約2時間半、でも車の運転を考えれば楽である。連泊のホテルだが夕食は外、直ぐ前の居酒屋で生ビール+味噌汁+サバの塩焼き+おしんこ、後は風呂に入って寝るだけ、明日は西赤石山の銅山越を散策する。

剣山から三嶺縦走木屋平村(美馬市)川上から垢離取(こりとり)を経て一ノ森、剱山、三嶺(ミウネ、地元の人はサンレイ)さらに天狗塚を経て久保に下れば完走とのこと、今回は天候と後工程の都合で三嶺から名頃に下りました。この縦走路で印象の深いところは、次郎笈と丸石間のスーパー林道分岐の美しい光景高ノ瀬(こうのせ)から白髪避難小屋へ近づく綺麗な笹原三峰手前の鎖場から山頂の登り三嶺の峰を覆うコメツツジの大群。振り返って見て、どこも新鮮な光景で退屈しない7時間でした。

4日目53日(木)憲法記念日 西赤石山周辺散策

今日は伊予西条駅から電車で新居浜駅へ、駅前から西赤石山登山口の日浦経由別子山地域バスがある、伊予西条を8:038:45でも充分)に乗って、新居浜駅8:15着、別子山行きは9:09発、松山市から別子山にアルバイトに来た女子大生5人を乗せ満席(私も含め予約済み)、途中帰りに下るマイントピア別子バス停、大永山トンネル手前で休憩、休憩するほど高度を上げてきている、朝から素晴らしい青空、バス乗客はバスから降り風景を楽しむ、住友フォレストハウスで乗客を降ろし、日浦登山口で私だけが降りる。大きな駐車場は満席で道端にいっぱい車が停まっている。

10人程の大学らと登り始める、別子ダムを見下ろし、石畳の古道、銅山道を登って行く、かつて1万人が暮らした別子銅山、今は新緑の綺麗な林の中に石垣が残り、主な建物が面影を残すに過ぎない、住友金属が社運をかけ、自然に戻している銅山跡である。ピンクのツツジ、足元にはスミレ、西赤石山は四国で花の多い山として人気が高い、そのひとつがアケボノツツジです、幾つ物橋を渡って、小学校跡など見ながら登る、ミツバツツジが飾る、ダイヤモンド水でのどを潤し、橋を渡る、ここのミツバツツジ(アカイシミツバツツジだろうか?)は渓流と相まって特別に綺麗です。


銅山跡に咲く ミツバツツジ

その先で近道(近道は沢を渡る)分岐、そのまま古道を選択、いきなり激しい急坂、ありがた事に樹林が日を遮ってくれる、急坂は直ぐに終って西山の裾野を巻いて行く、枯れた沢を渡る、誰も通らず静か、道は平坦、まもなくモミの林へと石段を登る、重任局の置かれた高台、モミの大木を見て右に行くと、枯れ沢を横切る、少し下って沢を二つ横切ると、近道に合流、大勢の登山者に出会う、続いて歓喜抗入口、鉱山を発見したところだとの事。

再び近道分岐、ここは展望が良さそうなので近道を行く、展望は大きく開けてくる、まもなく笹ヶ峰分岐、笹ヶ峰まで5`とある、銅山峠に着く、左が西山、右が東山経由西赤石山、西山にアケボノツツジが多いと言うので、緩やかな砂地上の道を行き、最後はツツジの多い斜面を登り切ると、西山山頂で、山頂はツツジの木々に囲まれているが、まだ開花は無い、数日後開くであろう木も一本だけ、見頃は一週間後だろうか、さらに右奥に入り込むと、岩場の展望地、向い側の山裾にアケボノツツジが咲いて綺麗だ、地元の若いご夫婦が休んでおり、「満開なら、あの山は燃えるように綺麗ですよ」との事。

引き返し、東山に向かう、お花の咲く尾根道、


シコクハタザオ 尾根道に咲いている

下山時刻で今から西赤石山山頂を往復するとバスに間に合わない、行けるところまで登って見る、スミレが綺麗だ、白い花、そしてヒカゲツツジが現れる、開花は数輪、見頃は数日後。


アケボノツツジ

明石から西赤石山にこられた人達、休んでいる巨岩の辺りが東山だろう、先に進んでアケボノツツジと思われるツツジを見たところで引き返す。

再び明石からの人に出会い、明日石鎚山で再会をしましょうと言って分かれる、車での彼らは西赤石山にその後登ったようです(石鎚山の八丁辺りで再会する)。

下りはマイントピア別子まで、しかもマイントピア別子から新居浜駅まで最終バスが16:50、銅山峠手前に銅山峰ヒュッテ近道の入口がある、そこを1人の男性が下って行く、同じように後に続く、13:50 深い樹林、日浦からの登山道とは大違い、ミツバツツジが多い、アケボノツツジは無いようです、足の速い男性が離れてしまう頃、期待していたヒカゲツツジが現れる、彼は気付かず通過して行く、関東の栃木県鹿沼市の二股山のそれとは背が高く見事だ、14:10 さらにちょっと下った所にも群生、とても美しい。


見頃のヒカゲツツジ  綺麗です

銅山峰ヒュッテに着く手前で、出会った高松市の男性にこのヒカゲツツジを教えてあげる、東平駐車場から往復で登った時には気が付かなかったという、高松から単独で良くここ西赤石山に来ると言う。銅山峠ヒュッテからこの高松市の男性に案内して頂く、登山道はヒュッテ近道と違って日浦から銅山峠に登った道と同じく石畳の美しい古道であり、ミツバツツジが、ここぞとばかりに咲き誇っている。

高松市の男性の話ですと、朝の登って来た時に比べ一段と開花が進み美しいと言う、尚、健脚向きには馬の背コース、今歩いているコースは柳谷コースとのこと、登山道は柳谷を渡って行く、第三通堂(坑道)、鉱山で使われた機材が並んでいる、東平(とうなる)の駐車場は直ぐである、広い駐車場にはトイレ、記念博物館等多くの施設が有って、西赤石山の登山口のメインになっている。

歩いてマイントピア別子に行くには第三通堂から一度ピークを越え2時間半の工程だが、銅山が栄えた頃は住宅がぎっしりと階段状に並んだと言う東平、今では銅山の里自然の家を高松市の男性の車で離れると一気にマイントピア別子に着いてしまう、高松市の男性は以前静岡に単身赴任していた頃、毛無山や山伏、竜爪山なぞは裏山のような感覚で良く歩いておられたようです。本当に助かったと同時に四国の良い思い出になりました、この記事を読まれると嬉しいのですが、本当にありがとうございました。

マイントピア別子バス停15:10、予定の1時間半前に到着。バスは16:50発である、6歳の男の子とそのおばあさん&おじいさん、なんでも電車とバスで松山市から遊びに来たと言う、お父さんは釣りだそうだ、新居浜駅まで同行する、新居浜駅17:10着、男の子達は特急で松山へ、私の方が早い普通電車17:25に乗って伊予西条には17:37着、今日は18時半に食事、ノンビリし明日の石鎚山に備える。

伊予西条は名水100選、ホテル青木の水も湧き水らしい、とにかく美味しい。

銅山峠繁栄時には一万人が生活していたと言う別子銅山」が見事に自然を取り戻している、そんな古道を日浦登山口から歩いてみました、若い青年から熟年の人々で賑わっていました、ダイヤモンド水を上下に銅山の面影が残され、その石垣の横にピンクのツツジ、足元にはスミレが咲き誇ります。マイカー登山は東平ですが、栄えた頃は要人の訪問に使っていた林道終点の要だったようです。
足尾銅山も何時かはこのように美しい自然を取り戻せたら嬉しいですね。

5日目54日(金)みどりの日 石鎚山から面河渓へ下る


   ホテル青木を7時に出る、徒歩1分伊予西条駅の売店でおにぎりを購入、石鎚ロープウェイ行きは7:43発、昨日小田原を普通電車を乗り継いで大阪へ、夜行のフェリーに乗って松山へ、電車で伊予西条に着いた若者達、今日は石鎚山に登って、伊予西条に戻って、松山から夜行のフェリーで帰るのだという、7:43以降の工程は私と似ているが、私は面河渓に下って松山に出て、坂出⇒岡山、岡山から寝台列車にて東京へ。

伊予西条駅を定刻7:43に発車、加茂川を遡る、四人連れの女性、横に座った、聞くと「今日四国に入り、石鎚山を登って明日の予定は天候しだい」石鎚登山ロープウェイには約1時間満席、やはり表玄関口である。

石鎚ロープウェイ前バス停、「臨時のロープウェイが発車し」と聞こえる、結構急坂を登って山麓下谷、片道1000円、やはり往復を買う人が多い、ロープウェイは一気に標高1300bを上がる、瓶ヶ森が美しい、8分で山頂成就に着いてしまう、歩けば約2時間半、ロープウェイ降りてさらに上に行くと展望台、さらに上に行くとリフト入口、今日は午後から雨の予報、とにかく早めに山頂に着きたい日である、2分ほどでリフト乗場、待たずに乗れ、ゆらゆら、一瞬リフトが止まる「お客の安全の為急停止、直ぐに再開します、、」。リフト降り場、左に曲がって成就に向かう、やや下って登り返す、石鎚神社には水洗トイレ、立派な境内、大きな山門を抜け、八丁へ下る、スミレが足元に沢山咲いている、八丁鞍部に着く、ここは西之川から、土小屋への道が分かれている。


石鎚のアケボノツツジは豪華

今度は登り、ブナが多くなって、アケボノツツジが咲いている、綺麗、アカヤシオツツジと何処が違うのか?

ここで出会った岡山の人からの情報「岡山県爪ヶ城(津山市 広戸仙)のベニドウダンツツジが綺麗よと教えてくれる3人女性 6月上旬

アケボノツツジはこれ以上先には無いらしい、だんだん急坂になって、木の階段を登って行く、目の前に鎖場「試し鎖と巻道」の分岐、試し鎖に行く、先行する女性4人はバス同乗者達、鎖場では時々スムーズに登ったり下ったりすることが出来ない人が多いけれど「頑張れ、、、」等の掛声はさらにプレシャーを与えるので「後ろから人が来ないからゆっくりネ」くらいにとどめたい。

この鎖で解ったが渋滞し時間のロス、通過しても大きな効果が無いので、この後全てに鎖場はパスし巻道を選択しました。この鎖場の峰を前社森(ぜんしゃがもり)で、展望は素晴らしい。

ここの下りも渋滞、やっと降りたが、ここだけで30分も掛かってしまった、茶店が有る、鎖を使った人、巻道の人、成就へ下る人で混雑。

昨日 西赤石山の銅山峠で出会った、明石市の人々にここで再会し、思わず感激、今日は石鎚山を登って帰路につくそうです。「私は今回、帰路岡山駅経由で帰るのだが、岡山駅から米子駅(JR伯備線)「5:34発⇒9:03」を使うと面白いかもしれない!」

ゆるやかに登って行く、前方に石鎚山の全容が広がる、岩場に取付いている人々も良く見える、アリが甘い塔に這い上がっているように見えて面白い。

広い夜明峠(よあかしとうげ)、一息ほっとしたいところ、この後混雑でゆっくり休めません、ここがゆっくり休んでおきたい所です。

直ぐ一の鎖、二の鎖、三の鎖と続くらしいが、全て右に巻いて行く、この鎖の迂回路も結構キツイ登りが続く、ゆっくり展望を楽しみながら行く、最初の分岐は土小屋への登山道、次の分岐は面河渓への下山道、面河渓への登山道の取付き点を確認し山頂へ。頂上社を祭る弥山山頂に到着。


天狗岳への待ち人 大渋滞

人人。。群れの弥山、天狗岳への道は大混雑、普通なら往復30分だが、この状態では1時間以上は見ないといけない、それに雲が濃くなっている、早めに面河渓コースを下りたい。

弥山を後に、面河渓へ下る面河道に取付く、石鎚登山ロープウェイの営業前は表参道を西条側とし、面河道は裏参道の古道である、最近は石鎚山登山者での利用は激減していると言う。

12:15 面河渓に向かって下る、取口は少し荒れ気味だが、直ぐ良く踏まれていることがわかる、まもなくシコクシラベの原生林に囲まれた水場に着く、冷たい石鎚山の生む湧き水です、伊予西条の水をここで捨て、入れ替える。


美しい笹の斜面を歩きます 石鎚山のハイライトでした

美しい笹の斜面に面河道は遠くに見える避難小屋まで続いている、枯れ沢、細い水量、多めの水量の沢と幾つも横切って行く、崩壊地も多く、綱がおかれ、慎重に通過。

左の頭上に黒々とした石鎚山が聳える、黙々と雨雲が天狗岳を襲うようすが見える、12:50とうとう雨が落ちてきた、水量の多い沢を横切ると、二人の男性が登って来る、避難小屋からだそうだ、13:10 新しくなった避難小屋(愛大小屋)に到着する、登山道の工事が行われている、聞くと「面河登山口まで3時間、その登山口から面河バス停まで30分、、」との事、最終バス17:10にはどうやら余裕で着きそうです、でも「急いだ方が良いですよと、」声をかけてくれる、確かのこの雨でノンビリ歩くわけにはゆかない。

小屋から面河登山口まで、古い桟橋が新しく取替、修理されて歩き易くなっている、小屋より石鎚山側の荒れ道も次々と手が入るとのこと、作業中の人に聞くと「私達も下山するよ」と言う、毎日登って来るのだろうか?

ここから眺める石鎚山の山容は素晴らしい、そして西日本最大の原生林を下ることになる、標高1525bの面河山を巻く頃、アケボノツツジの群生が現れる、雨に霞むけれど美しい、13:25 石鎚山4050b・面河登山口3100b地点。

美林が続く、ブナ、モミ、ツガ、ヒメシャラ、特に大木のブナ原生林は見事です

面河道に入ってから、一貫してなだらかな下り道、14:00 人の足跡が明瞭になって、人の声、霧ヶ迫(きりがさこ)の水場、土小屋に車を置き、石鎚山に登って面河渓に下って、国民宿舎面河荘に今夜泊まり、明日、バスで土小屋に車を取りに行くという、ご夫婦。

面河登山口迄880b地点、ようやく面河川が見えてくる、でもまだまだ手の届かないずっと下である、この辺り広い範囲で岩崩れ、大きな自然石の階段、そして大きな岩に囲まれた道標「面河登山口400b・石鎚山6750b」14:45

ここから面河登山口まで急降下の石段、雨はすっかり止んだが、石段はよく滑る、まもなく面河登山口(石鎚登山口、石段に鳥居)14:55に到着。

ここは標高600b、登山口の左に立派な滝、左に面河渓を見ながら面河バス停へ向かう、3人女性たち「えー面河道そんなに良かったー。私たちも歩けば良かった」と言う、彼女らは「瓶ヶ森登山口まで車で行き、瓶ヶ森に登って、美しい笹ヶ峰に感動」(石鎚山と並んでいる)とのこと、九州から来ており今夜帰宅。


面河渓の一部をご覧ください

彼女らが言うとおり面河渓は次々と美しい渓流を見せてくれる、西沢渓谷の大型版と言えば想像できるでしょうか?

面河登山口から広い林道が続き、下熊淵、広葉河原、蓬莱渓、、と続く、20分ほどで美しい鶴ノ瀬橋、ここで車道と合流、国民宿舎面河荘を面河川の対岸に見て、トンネルを三個抜ける、この辺り関門と言うらしい、通天橋15:35 の上から覗く面河渓は特に印象的、頭上の岩の奇妙な美景は車で走って行く人は見逃して行く。

トンネルを抜けると、面河山岳博物館(関門 面河)、この駐車場にトイレ、すぐ先のお店の前が面河バス停になっている、15:45 店番のおばあさんニコニコ迎えてくれる、ビールを一気に飲み干す美味しい!

大阪から昨夜フェリーで来て伊予西条から私と同じバス、石鎚山を登った青年が大きなリックを背負って到着、面河道を歩いた二人です、土小屋発(石鎚山スカイラインの終点)のバスを面河バス停発17:10で二人は約1時間半待つ事になる。

 

土小屋(石鎚スカイライン)から面河バス停経由で久万中学校前バス停(久万営業所)で松山市駅前バス停行に乗り換える。

今回の時刻は:
       面河バス停17:10=(伊予鉄久万バス)⇒18:04久万中学校前バス停(久万営業所)18:10=(伊予鉄久万バス)⇒19:17松山市駅前バス停
        松山市駅から路面電車でJR松山駅へ!

**注意**
石鎚山に南側からアプローチするルートとしては土小屋から入山するコースが一般的に取られますが、土小屋まで通じている路線バスは夏季(4月〜11月)限定で運行されている。面河バス停までは1年を通じて路線バスが乗り入れていますので、登山シーズンを外して静かな登山道歩きたいハイカーにとって面河渓から石鎚山の表玄関と言えます。また、土小屋から石鎚山を登り、面河山・面河渓を周遊することができますね!

 

 

石鎚山から面河渓このコースを歩いて良かった」と歩いた人が100人中100人言うであろう印象的なコースです。先ず石鎚山弥山の直ぐ下からの取口、シコクシラベの林から下る笹の広大な斜面、見上げる石鎚山の雄大さ、面河渓を作る西日本最大の原生林、面河川が作る渓谷「面河渓」の素晴らしい美景!

面河バス停に定刻にバスはやってくる、数人降りる、観光の若者二人(男女)、大阪の男性と私が乗る、席は満席。

関東からの登山者、高松の年配女性らと山の話になる、剱山の穴吹川岸に咲くピンクの低木のツツジがここでも咲いている、高松の年配女性が「キシツツジ」と教えてくれる。キシツツジは岡山・島根以西の本州、四国、九州に分布する半落葉の低木。葉が細く、おしべの数が10本でより多く、若枝の毛が斜上する点で区別されるが、花の咲いていない時期では区別しにくい残念ながら川岸であってバスの中撮影は不可能です。

全員久万まで乗って、全員が松山市駅行きのバスに乗換える、今度は道路事情も良く大型バス全員が座れる(いえ!男性一名が自分の荷物に腰を降ろすことになった)。

おじさんが東北に単身赴任中、東北の山に行くチャンスと言う女性が横に座る、女性三人は今朝フェリーで四国に上陸し、松山市駅8:00発⇒9:08久万9:2011:00土小屋で、石鎚山に登って土小屋16:30発乗ったのだと言うアケボノツツジの話をすると知らないと言う、私の見たのは八丁と面河山周辺で土小屋からのコースには無いかまだ咲いていないのだろう、彼女に「つくば市からわざわざ、アケボノツツジやヒカゲツツジに遭いに来た!」と言いつつデジカメに写した二つのツツジを見せてあげる、同席の彼女も覗きこむ、凄いのは三人とも全鎖場を登って来たと言うタクマシイ美女、今夜は松山の高級ホテルに泊まって美食と言う、この後、私はJR松山駅で「野菜カレー:ニンジン、ジャガイモ、ナスの大きな具が入り、とても美味しかった!」

バス終点の松山市駅からJR松山駅は徒歩では遠いと高松の年配女性が教えてくれる、直ぐ先に路面電車の駅、高松の年配女性も乗るのかなと思ったJR松山駅行きがやってくる、彼女は「お酒を飲んで帰るという」?!

飛び乗った路面電車、150円、同席のお乗客様が市内を案内してくれる、約10分でJR松山駅に着く、20:00 坂出行きは20:25発夕食、ガラガラの「いしづち34号」に乗る、松山から坂出、岡山間は観光なら瀬戸内海を眺めるJR四国のメイン線、真っ暗な夜、見ることは出来ない。二泊した伊予西条、西赤石山への新居浜、剱山への観音寺、阿波池田からの多度津と通過、坂出駅では5分待ちでマリンライナー72、約40分で瀬戸大橋を渡って岡山駅へ、岡山駅で23:22からはやぶさが出る0:48までの待ち時間は寂しく長い岡山駅構内でした。乗ってしまえば、備え付けの浴衣に着替えて、横になる最初は揺れる胃袋だが、疲れがどっと出てぐっすり。

寝台特急はやぶさ、登山後の帰宅には最高の贅沢、目が覚めたら6:00 浜松駅でした、下段は空席、前の二段も空席、大坂辺りで降りたのだろう、うとうとしていると静岡、ここまで来ると東京は近い。

 

四国の登山となると、やはり剱山と石鎚山がその中心になる、5月の連休に行こうと決め計画すると剱山のキレンゲショウマ7月中旬から、石鎚山のアケボノツツジ5月中旬からと言う、またバスの便も年々不便になってきているようです。


友人から 2008/8/18撮影
彼女は観光で四万十川をカヌーで下ったり、
祖谷渓では、かずら橋でスリルを味わったり、
高知市内観光に剱山登山をコース含め、
剱山は3時間、その中で撮影して送ってくれた貴重なキレンゲショウマ

  登山者の立場だけで考えてはいけないけれど、一言で言って「行きはヨイヨイ帰りはコワイ料金」である、東京八重洲口JRドリーム高知は翌日松茂に着く、ちょっと不便だが穴吹駅まで行くと美馬市の市営バス川上車庫行きがあってとても嬉しい、10時前に剱山登山口に着く、、、最終日は石鎚山から面河へ下山、17:10のバスに乗ると松山市駅に19:17に着くが、東京行きのJRドリーム高松・松山号は19:10発に出てしまっている。今期は松山から岡山まで出て、「はやぶさ」で東京へ、岡山0:48に発し10時には東京駅である。

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