三国山ハイキングコース、春分の日の雪を踏む
大洞山(標高1384b)楢木山(ならきやま 標高1353b)三国山(標高13207b)
明神山(鉄砲木ノ頭 標高1291b)高指山(標高1174b)

日程 2008322日 (土)快晴


アザミ平から富士山と宝永山

知っている三国山は、箱根の三国山、群馬県の三国峠の三国山
陣馬高原から生藤山・三国山縦走
十文字峠
から三国尾根に三国山、
大阪出張時に登ったJR湖西線からの赤坂山と並ぶ三国山
今日登る山中湖を見下ろす三国山です。

三国山は山梨・静岡・神奈川県境、
歩いて見たが、県境尾根は樹林帯、
三国山・鉄砲木ノ頭・切通峠・高指山では
富士山と山中湖が大きく見え、素晴らしい。


 

コース

常磐線天王台駅4:39(常磐線・山手線)⇒5:37JR東京駅5:46=(東海道本線)⇒7:05JR国府津駅7:08=(JR御殿場線)⇒7:54JR御殿場駅8:10=(富士急山梨バス)⇒8:45篭坂峠―(0:15)→墓地8:48―(0:12)→9:00高山・畑尾山分岐9:05―(0:25)→アザミ平9:30―(0:30)→1366ピーク10:00―(0:10)→大洞山10:10―(0:20)→美しい樹林の鞍部10:30―(0:15)→10:45楢ノ木山10:55―(0:10)→ズナ峠11:05―(0:05)→11:10三国山11:25―(0:10)→11:35三国峠11:40―(0:15)→11:55明神山(鉄砲木ノ頭)12:00―(0:45)→切通峠12:45―(0:10)→平野分岐12:55―(0:10)→2個目の平野分岐13:05―(0:10)→13:15高指山13:25―(0:10)→別荘地13:35―(0:35)→14:10平野バス停15:05=(富士急山梨バス)⇒15:10旭日丘バス停15:3015:18が遅れた)=(富士急山梨バス)⇒16:15JR御殿場駅16:43=(JR御殿場線)⇒17:34JR国府津17:38=(東海道本線)⇒18:13JR大船駅18:24=(エアポート成田)⇒19:12JR東京=(山手線・常磐線)⇒天王台駅  ※帰り、国府津から東京間は事故で遅れ途中、国府津発17:20のアクティーに乗り移りました、時刻は時刻表で表示

 朝から快晴、満月、東京駅を5:46発にのった2008/2/11湯河原の岩戸山の時に比べ日が長くなり、今日の東京駅は明るい、車内の通路を挟んで反対の席に座った二人の女性は身延線内船駅から思親山(ししんざん)を登るとのこと、この時間だと熱海駅と冨士駅で乗継、内船駅には9:48には着くそうです、内船駅から佐野峠をへて思親山、下山が井出駅なら約5時間、冨士山と南アルプスの展望を考えると価値の高い素晴らしい二人の原動力で負けそうです、今日は富士山を見るには最高の天気だ!このような出逢いがあって電車の旅は退屈しませんネ!

 国府津駅で御殿場線に乗換える、発車すると進行方向左に裾まで真っ白の冨士山が金時山の奥に見える。その金時山は電車の進行につれ、冨士山の右から左に移り、重なり合って、離れて行く。

谷蛾駅で乗っていた登山者の大半が降りて西丹沢行きのバスに乗り移る。

ゴルフに週二回御殿場に来られるこの辺二人の先輩の話だと来週にはこの辺りサクラで飾られると言う、もちろんゴルフに来るそうだ、谷蛾駅のサクラはピンク色に染まってきた(上野公園は今日、お花見客で賑わったそうです)、3月末から4月上旬が関東地方の花見だ!

谷蛾駅手前から冨士山は進行方向の右に見えてくる、旧東海道本線御殿場線の御殿場駅で降り、7:54着、富士急山梨バス御殿場駅始発8:10河口湖行きに乗る、次は9:00で1時間に一本は走っている。

 

道案内は充分 人気のコース

 

伊豆から遊びに来た中学生達でほぼ満席、大きな富士山を見ながら篭坂峠へ。篭坂峠6人ほど下車、広い舗装道路を登る、すぐに墓地の駐車場に着く、この後は三国山ハイキングコースの道標を頼りに進めば良い、入口にトイレがある 9:48

 

え! こんなに雪が!

 

春分の日に降った雪が木々の床を埋め尽くす、足元は登山靴が埋まる、ただ平坦な道でありアイゼンはこの先も不要でした、明るい雑木林が続く。

 

細い登山道

 

9:00 立山・畑尾山分岐 高山(たちやま)は角取山と呼ばれ標高:1309b、一人の足跡が畑尾山へ向かっている、雪が深くなっており、身支度を確認。この先は深くえぐり取られ、ややV字の深さで問題は無い、富士山周辺の今頃の山は登山口が深い雪だが、稜線に出れば問題ない!V字道が終わって深い樹海に入る、道は平坦、数人の踏んだ跡がありここは足跡を追う。

 

展望!

 

樹林で展望は良くないが、山中湖が見えてくる、右に大きく曲がり、下ると、前方が明るくなって、立山・畑尾山からの道が合流する、ここでも一人の足跡が下ってきている、立山に登れば良かったかなと反省、篭坂峠から約40分の立山からちょっと下った立山展望台から素晴らしい富士山が望めるそうです、立山からアザミ平まで20分。

ここがアザミ平 9:30

 

黒い砂、雪を融かしている

 

湿原のような雰囲気、黒い砂が蓄積し、雪は解け地面を見せている、展望は素晴らしく、箱根連山、愛鷹連峰が良く見える、眼下の御殿場市には薄い朝霧が広がって美しい、今日のコース中で、ここが一番素晴らしいと思う今度訪れる時はアザミの咲く頃と決める。

初秋にはマツムシソウも咲くという。今日の三国山ハイキングコースは篭坂峠から三国峠、更に先の切通峠までブナ林の自然歩道です、またこの辺りには宝永火山の噴火により積もった火山粒を踏む所で、常に雪の下には黒い粒状の土を見ることができます。

雪の深さが1bほどで驚く、この先は浅くなって50aほど、尚:大洞山からは少なくなる

 

アザミ平

 

アザミ平の中央に進むと、杓子山、石割山が見え、雰囲気は素晴らしい、樹林に入る手前で冨士山の頭だけ高山の向くに見える、9:40 再び樹林帯に入る、ここはゆるい登り、大きな冨士山が全容を現す 9:50

 

美しい 愛鷹連峰

 

愛鷹連峰が朝霧に浮かび見事、再び開ける、アザミ平ほどではない。

 

南アルプスの雪景色

 

10bほど進むとこんどは雪化粧の南アルプスが奇麗に見えてくる、三国山まで大きな展望は無いのでじっくり見ておきたい所です、アザミ平までと言う人もここまで登りたい。

展望は木々の間から、見るものは足元の雪と樹林、90度に登山道は曲る、ここは小さなピーク、1366b峰であろう。再び左に山中湖が見えてくる、冨士山は木々の間から大きく見えている。

 

三国山ハイキングコースは続く

 

少し下ると土が出て、黒い砂の火山土、緩やかに登ると高取神社奥の院入口 10:10 周囲を捜すが入口の登山道は見つからない、ここから20b先に大洞山山頂(角取山とも呼ばれるそうです)。三等三角点の有る山でも展望は樹林に囲まれている、但し木々の間からだが360度のパノラマで、冨士山、南アルプス、丹沢連峰が素晴らしい 10:10

 

散歩道

 

10:25 美しいブナ林で峠のような鞍部 10:30 、足元に背の低い笹、雪は少なくなってくる、登山道の右が開け箱根連山が良く見え、ベンチ、10:40。 ここから急登、楢ノ木山だろうか、登り切ると再びベンチ、「こんぐのベンチ」と説明、ツツジやサンショウバラが見られるらしい、10:45 お弁当を広げる。

平坦な道、細かい樹林に囲まれ雰囲気が変わる、根本から吹き出るように伸びる木がこの辺り一面に伸びブナは無い、平坦な道は長く続き、飽きる頃、ズナ坂峠に着く、11:05 楢ノ木山の標識が無く過ぎたが、やはり二つ続いたベンチの辺りが楢ノ木山のピークがあったのだろう。

 

三国山山頂

 

ズナ坂峠を過ぎた後も同じような平坦で変化の無い道が続く、11:20 大木のブナが現れ、気分もホットして雑木林を登ると三国山山頂に到着、樹林に囲まれ展望は良くない。

 

愛鷹山が良く見えるポイント

 

愛鷹山が良く見えるポイントがある、冨士山は大きく見えるのだが木々の間である、ミズナラの林。山梨・静岡・神奈川県の県境に位置する、三国山は箱根外輪山にもある。

三国山から直進すると明神峠をへて明神山や不老山、ここは左に大きく左折し、三国峠に下ります。登山道はよく掘られ、荒れている、周囲に迂回する新しい道が生まれ探しながら下る、正面にススキの斜面の山が見える、鉄砲木ノ頭である。

笹に囲まれると直ぐに三国峠に飛出る、車道を横断した位置に明神山登山口がある、鉄砲木ノ頭の文字が無くちょっと周囲を捜すが、見つからない、よく見ると地図には「鉄砲木ノ頭(明神山)」と記されている。この車道は左:平野、右:明神峠をへて上野経由で御殿場線駿河小山駅。

 

まったく、雪が無い!

 

この斜面に取付くと三国山までに比べ雪は少ない、露出した赤土の急坂を登る、ススキの原の斜面から大きな富士山、山中湖、籠坂峠から歩んだ稜線が良く見える、圧巻は冨士山の右奥に屏風のように続く。

 

南アルプスの主峰 日本の主峰

 

雪化粧の南アルプスである、高度を上げると甲斐駒ケ岳が北岳の右に仙丈ヶ岳と共に現れる。

 

日本の主峰

 

胸に足が付いてしまうほどの急坂!カヤトの斜面で展望は良い、一歩一歩登り切れば、広々とした空き地に飛出る、明神山山頂(鉄砲木ノ頭)である 11:55 。中央に山中諏訪社の奥宮が建っている。

一人に男性が夢中でカメラを構えている、山中湖から吹上げる風は強くまだまだ冬の冷たさである。冨士山と山中湖、南アルプス、石割山から杓子山、そして歩いてきた三国山ハイキングコースの稜線が見事に広がって、飽きない展望です。

 

パノラマ台に下る

 

ただこれから進む北方向の展望は良くない。山中湖に向かって真っ直ぐ下ると、パノラマ台に下る、そして平野だ!次の目的は高指山で、ここは明神山山頂(鉄砲木ノ頭)山頂の一番奥にある登山道に入り切通峠へと下る。

 

丹沢連峰が見えてくる

 

再び展望は無くなると思うと同時に、右が開け雄大な丹沢連峰が見える、この峰も春分の日に降った雪の化粧で飾られ奇麗です、秦野方面から眺める丹沢も好きですが、ここからの眺めは蛭ヶ岳から塔ノ岳に続く峰々がそろって見え素晴らしい。パノラマ台をへて平野のコースを見送り正解!

鞍部に降り、登り返す、ここからの丹沢連峰は木々の間となる、12:25 すぐに平坦に変わるが、今度は急降下に変わる、カラマツが混ざっている、ここも深く掘られ荒れ、周囲に新しい道ができている、時々笹に囲まれるが小さな上下を繰り返し、明瞭な尾根道になり、前方に高い山が見えてくる、直ぐ前のピークを右に見送り、大きく左に下って斜面を下る、この辺り笹が多い、12:40 凹状の切通峠に降り立つ。

 

高指山を目指す

 

十字路で左は平野、山中湖、右は丹沢湖へと続く、ここは直進し後30分の高指山へ登る、取付き点は緩やかな登り、まったく雪が無く、切通峠までとは雰囲気が異なる、上の方から10人程の団体が下ってくる、山伏峠までタクシーで入り大棚ノ頭をへて東海自然歩道を縦走して来たという。

 

山中湖が広がる

 

高指山山頂から

 

振向くと冨士山と山中湖の風景、雑木林の明るい尾根、気分の良い登り道、平野分岐 12:55。振向くと三国山が想像以上に高く見えている、2個目の平野分岐、13:05 ここから凄い急坂、一度ホットする小さな肩、さらに登り切ると、邪魔をする障害物が無い冨士山の展望台におどりでる、高指山山頂である。13:15

高指山は縦走路の尾根状に有って、ピークらしい位置は無い、大きなベンチ、周囲はカヤトの斜面、この先送電線の向こうに小さなピークが見え、東海自然道は菰釣山へと続く。

ちょっと壊れかけた木製のベンチ、カヤトが刈られ腰を下ろしても問題ない、富士山は右に古御岳(こみたけ)、左に宝永山を肩のように広げ、手前に山中湖。ボンヤリだが南アルプスの聖岳・赤石岳・荒沢岳。山中湖の右に大平山・石割山の稜線。左には今日歩いた稜線。ただ、午後、13時になると朝の篭坂峠9時頃とは霞んでしまう。

 

カヤトの斜面を下る

 

この先はパラシマ峠、富士山の眺めが良いらしいが、桜並木も有って山伏峠。山伏峠から平野まで約1時間、高指山から山伏峠経由約2時間半、平野に18時頃には着くが、13:25 平野へ向かって山頂からカヤトの斜面を下る、冨士山が大きい。

 

平野バス停まで要所に道標が置かれ迷うことなく道路

 

傾斜が終わるとまもなく別荘地に入る、平野バス停まで要所に道標が置かれ迷うことなく道路に出る、テニスコートが幾つも、石割山や平尾山、大平山の稜線を見ながら道路(道志から山伏峠を越えてくる道)を行くと、平野バス停の十字路に着く。

14:10 平野バス停発旭日丘経由冨士宮行きは15:0540分ほどの時間、山中湖湖畔へ散歩。バスは平野始発 途中の高指山で出遭った団体の人々が乗ってくる、鉄砲木ノ頭(明神山)からパノラマ台経由で下ったそうです。

平野から約10分で旭日丘バス停、旭日丘バスターミナルと旭日丘バス停の二つ有るが、御殿場行きのバスは旭日丘バス停 15:12

バス停には石割山登山口からここまで歩いてきたご婦人が一人、聞くと御殿場駅行きは15:18遅れて15:30。ほぼ満席、御殿場駅16:15 国府津行きの電車が出たばかり、次は43分。

御殿場線、新松田駅を過ぎた辺りから箱根山に沈む太陽と冨士山の光景は素晴らしく神秘的、金時山が冨士山の右から左に移るように見え面白い

国府津駅17:34では品川行き17:38と忙しい乗換えをするが、この後はノンビリ電車の旅である。

交通機関(2014/1/21現在)
篭坂山は御殿場と山中湖を結ぶ国道138号の最高点
電車とバスを乗り継ぐ、富士急山梨バスは、
御殿場―山中湖―富士急ハイランド―河口湖で、
御殿場駅8:10,9:10、、で篭坂峠で降りる。
帰りは平野から旭日丘行は14:27,16:1519:22
それぞれ旭日丘着14:34,16:22,19:29
旭日丘から御殿場駅行は15:03,15:43,16:13,16:53,17:33,18:33,19:13,20:03
問い合わせ:

富士急行御殿場営業所:TEL 0550-82-1333
 
富士急山梨バス本社営業所:TEL 0555-72-6877

また、平野から富士山駅行、新宿行の高速バスもある。

 

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