梅雨の晴れ間の植物 シナノキ、リョウブ、クマノミズキ 
筑波山(標高:877b)(女体山(標高:877b)男体山(標高:871b))坊主山(標高:710b)
 
梅雨明けはまだ、登山者も日陰を求めている!

 

 

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シナノキ(科の木、級の木、榀の木)シナノキ科
この時期花を多く散らばす

 

 

  シャクナゲの観賞に岩手県大船渡の五葉山安達太良山に行ってきた、この時出会ったマルバシモツケを見て、筑波山のシモツケを見に出かけましたが残りバナでした。

 

  梅雨の明けない時期、ガスが出て、都心や富士山が見えず、霞ケ浦も宝篋山も見えません。上空は快晴で暑い・・・・

 

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シモツケ 下野 バラ科
残りバナ

マルバシモツケを安達太良山で見て来た、

筑波山のシモツケを見に!

安達太良山:マルバシモツケ

2017年7月15(土)晴れ
男の川コース手前→坊主山→自然研究路の北→御幸ヶ原→女体山→御幸ヶ原→立身石→男体山→坊主山→男の川コース手前
 筑波山(女体山、男体山)

コース

男の川手前の三差路駐車場(鬼ヶ作林道)607―(0:15)→大木根元6:22―(0:48)→坊主山山頂7:10―(0:06)→自然研究路/薬王院コース分岐 7:16―(0:02)→7:18東屋7:50―(0:15)→8:05御幸ヶ原8:14―(0:24)→8:38女体山山頂8:54―(0:17)→御幸ヶ原9:11―(0:11)→立身石9:22―(0:08)→9:30男体山山頂9:50―(0:13)→展望台10:03―(0:28)→自然研究路/薬王院コース分岐10:31―(0:12)→坊主山山頂10:43―()→林道出合(鬼ヶ作林道)11:08―(0:19)→11:27男の川手前の三差路駐車場(鬼ヶ作林道)

 

 

 

 梅雨が明けた様な温度で暑い、近くのプールは15日からオープンの予定、少し遠い大洗方面の海水浴も同じ15日から海開きのようです。今日は早めに起きて筑波山で植物観察をしようと出かけて見た、自宅5:10発、男の川手前の三差路駐車場(鬼ヶ作林道)着6:07で約1時間。

 

 裏筑波の男の川登山口の手前の三差路が鬼ヶ作林道入口である、先の男の川登山口に約10台、ここは3台の駐車場があり、既に1台が停まっている、20bほど先に2台の駐車場が有り、ここに停める。

 

 ここから坊主山の直接登る登山道があり、ここに入る。

 

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左:太陽光発電が予定される 筑波山山頂が見える            右:加波山が見える

 

ここ男の川登山口近くに予定される太陽光発電が計画され、広大な土地が伐採され、空き地になっている、岩手県大船渡の五葉山へシャクナゲ群落を観賞に行って来たが山麓全体に太陽光発電が開発され、ここ筑波山も同じ光景になりそうです。

登山道は太陽光発電予定地の右端を登る、既に踏み跡も明瞭である。予定地の中間辺りから加波山が望め、加波山から見えるだろう、鷹生ダムから五葉山山麓の太陽光発電を見た光景と似てしまうのだろう。表筑波の筑波山梅林近くの太陽光発電予定地は中止になったようです。

 

 

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左:ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)シソ科              右:何時もの大木

 

太陽光発電予定地を登ると、ツクバキンモンソウ、同じように茎を立てるジュウニヒトエは茎頂に円錐塔状の花穂をつけるので容易に区別できます。 また、キランソウは、茎を地面に張りつけるように伸ばして葉腋に花をつけるので容易に区別できます。 分類的には日本海側に分布するニシキゴロモ(錦衣)の変種です。 ツクバキンモンソウは関東以西の太平洋側に分布します。このツクバキンモンソウは久しぶりに見るが、鬼ヶ作林道から筑波山を目指すコースで見ており、近くのコースです。

 

やがて、太陽光発電予定地を登り切り、樹林帯に入る登山道が有って、予定地が出来る前から有った大木の下に繋がっている。

 

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左:ミヤマシキミ(深山樒)ミカン科              右:オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭) ユリ科  

 

ミヤマシキミが多くなってくる、花が終わり、青い実を付けている、果実は球形で多くつけ、全体としては半球形状になり、晩秋から冬にかけて赤く熟します。筑波山では裏筑波に多く、特に坊主山周辺が美しい群落を作ります、ただ、全体に有毒ですから取るならデジカメで!

 

登山道の縁に並んでオオバジャノヒゲが生えている、坊主山から薬王院コース側に下った登山道の方が多く生えていました。

 

坊主山山頂、おにぎりに似た大きな石、ミヤマシキミの道を下って薬王院コースに合流。

 

坊主山から筑波山に進む場合、おにぎり岩の先頭を見て、左に道を下るのが正しい、右に向かうと薬王院コースの下り方向となる、左に行くとスギ林で薬王院コースと出合、筑波山方向になる。

 

 

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左:薬王院コース/自然研究路・御幸ヶ原/自然研究路・男体山分岐
右:東屋周辺 風が吹き、涼しい

 

薬王院コースに出て、筑波山へ進むと、心地よい雑木林、ツツジが多い、直ぐに男の川コースが合流、男の川コース登山口近くから坊主山経由の登山道を歩きここで合流、男の川コースは沢沿いを登り、途中荒れた沢道を歩くので坊主山経由の方が道は安全ですが、男の川コースの方が植物は多い道です。

 

リョウブも多い登山道をゆるやかに登ると、平坦になり、笹藪になって、左:自然研究路・御幸ヶ原、右:自然研究路・男体山の分岐に着く、下山にもここを通るので、左にするが、一端右に進み、大石重ねを見て、階段を上がり、東屋に入る。

 

誰も来ない東屋、7:20、やや冷たい風が吹き付けるとても涼しい。好きなアップルロールパンを出し軽食。すたすたと同年の男性(61歳 私は70歳)が自然研究路を下ってくるので、「ここは涼しい風が吹きますよ!」と声をかけると「寄って行こう・・」と上がってくる、千葉からやって来られ、何度も筑波山に来ているが、筑波山神社とつつじヶ丘からで、裏筑波の経験は無いらしい、今度来る時は裏筑波を登り、筑波山の登山路を制覇したいと言う。この夏は友人ら5,6人で甲斐駒ヶ岳に行くそうです「ならば仙丈ヶ岳に登るのでしょうと・・・・」と言うがまだ正確には日程が決まっていないようです。この後、女体山まで同行する。

 

東屋を左の自然研究路に入り、ブナ・イヌブナの道を上がる、直ぐに平になって、一寸加波山方面が見える木々の隙間が有るが、クサアジサイやヤマアジサイ、タマアジサイが生える個所を通り、傾斜の強い階段の道を上がる。

男体山へ登る道を右に見て、ノリウツギの大木を見て、新しい公衆トイレ、直ぐに御幸ヶ原です。

 

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紫峰杉  左:紫峰杉                右:こちらはブナ

 

御幸ヶ原から裏筑波が見え、加波山方向は見えるが日光連山方向が良く見えない、反対側に紫峰杉の道標が立っている。千葉からのおじさんは入った事が無いと言うもから、喜んで案内する。ゆるやかに下る道がとられ、直ぐに目の前に巨木のブナが現れる「これは凄い!」と感動もの、なお下ると、目の前に紫峰杉が立ち、ビックリ!ちょろちょろ流れる出水、口に含んで彼は大満足でした。男女川源流である。

筑波山は男体山と女体山の二つの峰からなる双耳峰、富士山に対し、関東平野にそびえ立つ双耳の名峰、筑波山。朝は藍、昼は緑、夕は紫に山肌が表情を変えることから「紫峰(しほう)」と呼ばれ、昔から「西の富士、東の筑波」と並び関東の主峰!しかも日本百名山、四季を通し多くの観光客が訪れる人気の山。

紫峰杉に立ち入る人はほとんどいない、私も訪れたい人が案内を要求しないと立ち寄らない、幼稚園・小学生の遠足のテーマにもなっておらず、訪れる人は少ない。しかし、一度訪れると次に連れてくる友人を必ず案内する所です。

 

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左:手前はクマシデ、後はミズナラ                 右:男体山

 

 御幸ヶ原に戻って、女体山に向かいます、広い階段を上がると二本の大きな木が立っている、一本はミズナラで並んでいるのがクマシデ。二本とも筑波山に多くここに並んで生え、自然の面白さです。

 

 続いてブナ林を見て、歩きにくい岩道を登る、セキレイ石やガマ石を見る、この辺り、トウゴクミツバツツジやリョウブ、シナノキ、ウツギ、オオモミジなど生え、足を止めるが、足元だけを見て進む人が多いですね、意外と多い植物をご覧ください!そうそう花は終わってしまったがヒイラギソウの有りかご存知ですか?

 

 ロープウェイ/筑波高原キャンプ場の分岐、ベンチが置かれ、加波山方面が見え、大きな木々の日陰で夏でも涼しい所、つつじヶ丘からのコースも合流。

 

 

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左:美しいシモツケ            右:この参道を上がると女体山山頂

 

分岐広場から、石段と階段を登れば、神社の前、巨岩が並ぶ女体山山頂です。男体山は見えますが、梅雨前の暑さ、期待してきた展望は残念。霞ケ浦は見えず、遠望の関東平野、更に奥の富士山は見えないが、眼下が見え、「わー、凄い眺め!」と言う声が聞こえる、確かに素晴らしい。

 

ここで千葉の方とお別れします。ロープウェイとケーブも動き出す時間ですネ。

 

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左:ヒイラギソウ(柊草)シソ科 201/5/19開花
右:シナノキ(科の木、級の木)シナノキ科

 

御幸ヶ原に引き返す、ヒイラギソウは斜面に広がっている。

 

足元に臭いの強い花が散らばっている、シナノキです。

 

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シナノキ

 

大きなシナノキで筑波山でも珍しいが、細かな花びらが落ちていて、気づいて見上げる人はまずいない、この時期ここで満開の花を見えることも気が付かない、綺麗な花でなく、花の数、形、付ける実を見ると面白い。

 

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左:オカトラノオ(岡虎の尾)サクラソウ科              右:男体山の岩登り

 

今度は鉄柵、入れない所にオカトラノオの群落。ブナ林では大きなベンチで皆さん休憩、山頂は少しですが夏の暑さから逃げられる、下山したく無いですね!

 

御幸ヶ原に降りると、人は増え、ケーブルの運行が始まったようです。

 

これから男体山に向かう数人の登山者に立身岩に案内「同じ道を引き返すなら、登りに立身岩に立ち寄って、帰りは直接御幸ヶ原へ・・・」、岩に登って展望を楽しみますが期待の展望はガスで無いがカメラを持った代表者が大喜びでした。この後、男体山直下の崩れを見て、男体山の岩登りの下に合流。

 

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左:ツクバネ(衝羽根)ビャクダン科            右:ホシザキユキノシタ(星咲雪ノ下)ユキノシタ科

 

岩道を登り、ベンチに小さい広場、続いて手すりのある階段、ツクバネとホシザキユキノシタを観察、植物観察をする人が一本一本に印を付けているのは一般者から見て寂しい行為と思うのだが!自然を破壊するし、カメラに収まってしまう、自然破壊である!

 

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左:男体山山頂付近                右:ヤマアジサイ(山紫陽花)アジサイ科

 

上空は澄んだ青空だが、富士山や関東平野の展望は望めない、日陰を探して休憩。

 

ヤマアジサイの花は67月にかけて咲き、周辺に4枚の花弁状の萼を持つ装飾花が、中心部に多数の普通花がある。花の色は薄く紅色を帯びるものから白色、紫色を帯びるもの、青色のものなど多様であるが、筑波山は白が多いようです。夏の日を受けとても綺麗です。

 

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左:日本初の山岳測候所          右:この道が迂回路

 

日本初の山岳測候所が男体山の裏に有るが、気が付かずに過ぎてしまうが、今日は門が開き工事屋さんが入り、何でもヘリコプターが来る施設をつくるとか?親子で来られたお嬢さんがお母さんと案内板を見て感激、続いて小学生の子供を連れた親子が開いた門を覗き込む!筑波山で歴史の多くを持っている。

 

先ほどの自然研究路が崩壊し、男体山裏の山岳測候所の手前に、迂回路ができ、NHKの鉄塔などを経て、狭くて通り憎い岩場の道を下る路が有る、ツツジやリョウブ、ブナが多く、特にトウゴクミツバツツジが咲く頃は見事です。

 

 

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左:迂回路              右:自然研究路の道案内

 

迂回路を下ると自然研究路に合流、左に行くと崩壊地、崩壊地手前まで入る事が出来る、面白いから行って見よう、運が良ければイワタバコが見つかるかも

 

右に向かい、直ぐに東屋、自然研究路の道案内が立ち、横道に入ると展望台

 

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左:展望台のコアジサイ  2015/6/10開花       右:アカシデとアオダモ

 

展望台(第二展望台)は富士山も見え、女体山や男体山、立身石と同じように展望が良く、特に自然研究路では人気の展望台。植物も多く、コアジサイやミズナラ、アオダモ、ヤマボウシなど、特にヤマボウシを見に登って来る人もいる。

 

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左:トチバニンジン(栃葉人参)ウコギ科        右:ミヤマシキミ(深山樒)ミカン科

 

自然研究路に戻って、傾いた路、太い縄の張られた道、急こう配を経て進む、自然の観察にはベスト、慣れて来ると、自然研究路は朝立ち寄った東屋と大石重ねに着く。

 

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左:坊主山山頂のおにぎり石              右:間違えた巨岩

 

薬王院コースに入り、坊主山へ、登り切ると、巨岩のおにぎり石。左の写真の左奥の道から登ってきた、右奥の道を下ると薬王院コースの下り道に出る!

 

さて、左の写真から振向いて直ぐ後ろの道に入る(薬王院コース側に下る)、正しくは振向いて直ぐ右の道に入るのが正解でした(登って来た道です)。

 

おや、この岩(間違えた巨岩)は登りに無かった!道を間違えた様です、引き返す事も考えたが、薬王院コースと男の川登山口の間に下るのでそのまま下る。こちらの方はキツク、長い。オオバジャノヒゲはこちらの方が圧倒的に多くびっくり。

 

薬王院コース側から登って来る人に出会う、聞くと坊主山山頂から、左に降りず間違えて下ってくる人が多いらしい(笑)。

 

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林道出合とその林道

 

彼に教えられように、5,6分で林道にでる、この林道は真壁町酒寄から登って来る関東ふれあいの道で、みかん園や薬王院を経て、薬王院コースと合流し、この合流点を通っている、左に行くと薬王院コースである、私は右に進むことになる、良く舗装だれた林道で直ぐに「関東ふれあいの道の案内」の広場に着き数台の駐車場がある、やや登りになって大きくカーブする。

 

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左:ウワミズザクラ(上溝桜)バラ科               右:タカトウダイ(高灯台、高燈台) トウダイグサ科

 

イヌザクラは穂から木の枝までに葉がないが、このウワミズザクラは花序枝に葉がつく事などで区別できる。果実は卵形で、先は尖る。初めは黄色で、熟すと赤色から黒色になる。実は小さいが房状になるのでツキノワグマの好物でもあるがここ筑波山にはクマはいない。黄色の時に塩漬けに、赤くなったら焼酎漬けにする。紅色の果実酒は綺麗だそうですが、実は高い位置で取得は無理。

 

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左:ミズキ 別名:クルマミズキ(水木)ミズキ科      右:アカメガシワ(赤芽槲(雌花))トウダイグサ科

 

ミズキとアカメガシワが大木、天を突きさすように上を向いて実を付けている。歩いている林道は筑波山をグルリ一周する、ノンビリ一日掛け歩いて見てください、多くの植物に出逢います。

 

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左:オカトラノオ                   右:タマアジサイ(玉紫陽花)アジサイ科

 

タマアジサイの花期は89月、枝先に散房状花序を出す。アジサイの仲間では花の時期が遅く、ここ筑波山でもこれから。

 

ようやくスタートの駐車場に到着。それにしても太陽光発電が予定される筑波山がとても心配ですが!大切な電源確保もまた大きな問題ですね!   

 

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