筑波山連峰縦走の湯袋峠から土俵場林道 秋の花を探して散策 |
日程:2009年3月15日 筑波連山縦走路
日程:2011年1月30日 冬の筑波連山縦走路
日程:2015年3月29日 湯袋峠から筑波高原キャンプ場を周遊
コ―ス
手前の駐車場(湯袋峠まで約1.1`地点)10:12―(0:03)→筑波高原キャンプ2.2`・湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`地点の道標10:15―(0:10)→尾根コース分岐(尾根道と筑波高原キャンプの分岐)10:25―(0:27)→広場10:52―(0:31)→尾根コースピーク11:23―(0:31)→尾根コース分岐11:54―(0:08)→手前の駐車場12:02
筑波連山縦走路は桜川市からハイキングマップが発行され、JR水戸線岩瀬駅を降り、御嶽山(標高:230.9b)・雨引山(標高:409.3b)・燕山(標高:701b)・加波山(標高:709b)・足尾山(標高:627.5b)・きのこ山(標高:527.9b)と縦走し、上曽峠から大きく下って、湯袋峠(湯袋峠から桜川方向に約1.1`)から筑波山(標高:877b 女体山・男体山)に登るコースです。 今回はこの湯袋峠から、土俵場林道の手前のピークまで散策するコースで、無人、でもよく踏まれ、多くの人が訪れているようです。 上記に示す「2015年3月29日 湯袋峠から筑波高原キャンプ場を周遊」は湯袋峠から土俵場林道に出合、「2021年9月29日 石岡市国民宿舎つくばね跡地から秋の草花を求めて散策」で通過した土俵場林道起点に合流し、筑波高原キャンプに向かい、再び湯袋峠に戻るコースです。 桜川市から頂いた地図を開くと、筑波山と上曽峠の間に「筑波連山縦走のみち」(2)が記されている、つくばりんりんロード(県道41号)から県道150号が走っている所です。廃業になった国民宿舎つくばねはや風返峠、不動峠など車で来られる人は何度か走っている道です。この「縦走のみち」は湯袋峠から約1.1`です。 |
左:駐車場 この先のカーブに道標が有る 右:沢底にタニソバが咲く
ではつくば市方面から出かけます。
右に筑波山を見て県道41号に入ります、左につくばりんりんロードが走って、このロードが離れると、登り道になって下ると、つくし湖入口で薬王院コースに入れます、ここを無視し進むとコンビニが左に有り右折すると、筑波高原キャンプコースで、林道が深峰歩道登山口と筑波高原キャンプ場に結ばれます。
ここも無視し、田交差点から右折し県道150号で湯袋峠方面に向かいます、製菓工場が建ち民家が終わると急に狭い道路になって、湧水場(最近金網で安全になった)を通過、道が水平になって、次のカーブに駐車場(上記の駐車場)があり、ここに車を停めます。駐車場が使えない場合は湯袋峠方向に進むと上曽峠から下る道端に停めるか周囲の空き地を探すことになる、県道150号は幅が狭いから無理は出来ない!
左:コメナモミ(小雌菜揉)キク科 右:湯袋峠1.1`/真壁駅4.1`/筑波高原キャンプ2.2`
駐車場から右の沢を見ながら進むと3差路、道標が立ち、「筑波高原キャンプ2.2`」が追加され、今日は周囲のヤブが刈られているから明確だが、普通はヤブの中で道標を見落とすだろう。ただ木製の橋が有り、駐車場には2個の石が転がっているなど知っていれば見つかるはずです!
左:筑波高原キャンプ2.2`が追加 右:野菊がお出向かい シロヨメナ
三差路の道標に「筑波高原キャンプ2.2`」が付加され、ここが「筑波連山縦走のみち」(2)のポイントです。ただ、ヤブで見え無い事が多いので注意してください、今日は紅葉狩りシーズンまえですから仮払がされている。
お花畑だが・・・・道幅の確保はされている
道幅は広く整理、お花を求めてこられるお姉さんらが多いのにまた来る人が減ってしまう、茨城県の最下位は決まった順位だ!最近訪れる人が急に減っている、筑波高原キャンプまで「ミニ奥入瀬」と呼んで楽しむ人にも最近出合いませんネ!
左:シイラヤマギク 右:古道 筑波高原キャンプへ向かう
左:自然へ入って行く 右:分岐は見え
左に沢が続き、深い自然に入り、遠方に分岐は見えて来る。
左:筑波山へ 右:古道 周囲は深いヤブだが!気分は最高
近くなると「☚筑波山」と明確、間違えて右に入ると沼地になって行き先不明で直ぐに引き返すが、興味のある人は左の山に上れば、元の登山道に戻れます!
道標に従うと、石畳が続くが、薄暗い道で楽しむ気分には慣れないが、間もなく沢が流れ、滝が次々と現れて、気分は高まってくる。おまけに横倒れた木々はそのまま、人の手が入らない・・・・。
左:タマブキ(球蕗、玉蕗)キク科 右:小滝が続く
石畳を進む、足元にタマブキが小さい群落、沢には小さい滝が次々と現れ、目が離せない。
沢を横切る
中央に石が置かれ、この石を踏んで横切る。勿論飛び跳ねても構わないが70を越えると足を滑らせないように!
尾根コース分岐(尾根道と筑波高原キャンプの分岐)
尾根コース分岐(尾根道と筑波高原キャンプの分岐)に着く、本道は筑波高原キャンプは直進するが、今日は左折し、やや細い道を登る。踏み跡は良く踏まれているので問題は無い、どんな人が入るのだろうか?2015年3月29日 湯袋峠から筑波高原キャンプ場を周遊 に一度入った事はあるがこの時も無人でした!
平らな尾根道 木々が多く、雑木林は美しい
沢から離れてクネクネと登山道を上る、ブナが多い雑木林で落ち葉が多く滑り易い、初めはキツイ登り道、登り切るよ平坦な登山道だが短く、再び急に変わるが急坂では無い。
時々 タイヤの跡が!
この道は登山道では無く、バイクが走る道で徒歩の人が登る道では無いようです。バイクが接近して来たら横の林に逃げればよいと覚悟を決め、気を付けて登り続ける。足跡は無いがバイクのタイヤの跡は新しい。今日は平日、休日にバイクの自慢比べが有るのか?想像するに管理者と利用者がおり、よく維持されている、危ない箇所は修理され、邪魔な木々は倒され、整理もされている。
野菊の楽園 シロヨメナ(白嫁菜)キク科
数bの幅が狭い所に野菊が群生している、楽園という大きな場では無いが、これから終点のピークまでここにしか美しい野菊の群落な無いので楽園と呼んだが、ここにバイクが接近したら小さな谷で逃げ場が無い!・・・・・急いで通過!下山時は誰もいない事を知り、ノンビリ観賞ができた所です(笑)。
何時諦めて下山しようかと迷うが、終点のピークまでと決め先に進む、だんだん道はバイクを持ち上げるにも、乗って下るのも大変な箇所が続く道になる。当然歩きの楽ではない。
左:倒れたアカマツ 右:ヤブコウジ(藪柑子)サクラソウ花
カラマツが倒れ、横たわった木、歩きは良いがバイクだと難所かもしれない?
歩く人の特権、赤い実を見付ける、秋に赤くなり、冬もそのままなので、観察には長くておなじみ。センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、カラタチバナ・ヒャクリョウ(百両)、ヤブコウジ(十両)、アリドオシ(一両)。バイクに乗っていては見つけられない十両です。
左:ベンチ! 右:コウヤボウキ(高野箒)キク科
バイクの道、休憩ベンチは無い、、、、切り倒した大木に腰を下ろす、何時バイクが接近するか?という不安はあるが、ここはハイスピードで通過不可能だ・・・。
コウヤボウキは高野山で枝を束ねて箒としたのが名前の由来。冬になっても花と種の散った後がタンポポのような綿毛をつけた種が残っている、さらに綿毛が飛び散ると、残ったガクがドライフラワーのように見えるから面白く可愛い花です。
左:ミヤマシキミ(深山樒)ミカン科 右:尾根の両側は谷底に落ちている
筑波山、雨巻山のあちこちに群落が見られ、ここのミヤマシキミの数は多くは無い。この赤くなった美しい実が特に有毒で食べると危ないらしい、見るだけ!
尾根道、左右に落ちると、大けが、幅が細く歩きも注意が!
秋の花に囲まれた登山道
左:クモミジハグマ(奥紅葉白熊)キク科 右:コウヤボウキ(高野箒)
オクモミジハグマがバラバラと咲いている、モミジハグマはもっと葉が深く切れている。クルマバハグマはくさび形の葉で茎に輪生状に着く。
厳しい細道
何か手製の破片、登山道を補正?
太い木が生え、ここを上手く交わしている、バイクでは体をブツケそうだが、危険が冒険心を引き出すことになる。
ようやくコースの終点ピーク
登り切ると、コースの終点で小高いピーク、道は雑木林を大きく下っている。2015年3月29日 湯袋峠から筑波高原キャンプ場を周遊 にはここから道を追いかけて鞍部からヤブ道を突き進み登りきると土俵場林道に出合う、ここは筑波高原キャンプ直下で林道終点になり、更に深いヤブ道を登れば筑波高原キャンプに出る。反対に土俵場林道起点まで歩き、別の林道(仏郷林道)に出ると、右は 筑波高原キャンプ/つつじヶ丘に行ける、左に下がると国民宿舎つくばねは(廃業)に行け、湯袋峠に下山することができる。
今日は、ここまでとし、戻る事に、今度はバイクがいない事をしり、ドンドンくだるだけ。
ミヤマシキミ(深山樒)ミカン科
ミヤマシキミが並ぶ、チョト葉の大きさが・・・・・。
左:オクモミジハグマ 右:ツルアリドオシ(蔓蟻通)アカネ科 ここでも見た:佐白山
ツルアリリンドウはこのような林内に生える、茎は地上をはい、節々から根をだす。葉は対生し、深緑色で厚く、無毛で、卵形〜卵円形でふちはやや波状。茎先に2個並んで花をつける。花冠はふつう白色、まれにややうすく赤みを帯びる。先はふつう4裂するが、5裂するものもある。内面に白毛があり、花筒の下にある子房は2個が合着している。先端は4裂する。果実は液果で球形となり、赤く熟し、2花のあとが目のように残って見える。花期6〜7月。近くのヤブコウジは十両でマンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)。アリドオシは鋭い刺がアリを刺し通すほどだという意味で名がつき、1両だが、“ツル”の付いたツルアリドウシは1両かな?
左:カシワバハグマ(柏葉白熊)キク科 右:猿の腰掛
カシワバハグマかな?大分葉が食われ、花も終わりですね。
立派な猿の腰掛、筑波山には猿はいないけど。
左:芸術の秋 右:そろそろ中間点 野菊の楽園を通過
アオハダ(青膚)モチノキ科
登りに気になった赤い実、どうやら、アオハダらしい。このアオハダは筑波山の出船入船の前に大木がある、真冬でも赤い実をつけているので美味しくないのか残っている。おそらくこれもアオハダだろう。
バイクの人、クビにご注意!
そろそろ、クネクネ道で、筑波高原キャンプの登山道に降り立つ。後は・・・・駐車場を目指します。