「南限のハマナス・海辺と鹿島神宮の植物を観察しよう」第３回霞ヶ浦自然観察会　

第３回霞ヶ浦自然観察会　霞ケ浦・西湖・北浦を知ろう！

日程：2024年7月20日（土）晴れ　記録的遅い梅雨が明け、海辺は猛暑

日程：2014年5月24日（土）妙岐ノ鼻　ヨシ原と多様な湿性植物
日程：2022年5月7日（土）身近な植物を観察しよう
日程：2022年5月21日（土）霞ヶ浦にはどんな魚がいるのだろう
日程：2022年6月18日（土）曇り　梅雨の中休み
日程：2023年3月18日（土）小雨（一日中雨）身近なコケを観察しよう
日程：2023年5月6日（土）晴れ　強風自然再生区のヨシ原で植物を観察しよう
日程：2023年5月20日（土）曇り後晴れ　強風　妙岐ノ鼻と和田公園で霞ケ浦を観察しよう
日程：2023年8月19日（土）快晴　台風6,7号が去り、暑い日が続く水草を観察しよう
日程：2023年9月16日（土）晴れ　真夏日妙岐ノ鼻と和田公園で霞ケ浦を観察しよう！
日程：2023年10月21日（土）晴れ　秋本番身近な葉っぱで草笛を吹こう
日程：2023年11月18日（土）晴れ　探検桜川－源流から下流まで

コース

　環境科学センター（8:30発）→大小志崎海岸（海浜植物とハマナス南限地の観察）→潮騒はまなす公園（昼食）→鹿島神宮（樹叢の観察）→環境科学センター（16：00着　

　バス：主なコース

　　　　環境科学センターから国道354号に出て霞ケ浦大橋（橋の北がはあ西湖）を渡り、行方市観光物産館「こいこい」「霞ケ浦ふれあいランド」を経て、国道355号を横切り、北浦を鹿行大橋（ろっこうおおはし）で渡り、臨海大洗鹿島線を超え、国道51号に出合い、右折し大小志崎海岸（ハマナス南限地）に入る。国道51号に出て潮騒はまなす公園（昼食をとる）に立ち寄り、再び国道51号でカシマサッカースタジアムを右に見て、鹿島神宮の南端の駐車場「鹿嶋市宮中地区駐車場？」から樹叢（じゅそう）「茨城県指定天然記念物」の参道に入る、要石（かなめいし）を訪れ、奥宮を参拝、御手洗池まで鹿島神宮の植物を観察、御手洗駐車場前から国道51号「鹿嶋バイパス」に入り、県道18に入り、北浦大橋を左に見送り、鹿行大橋に戻り、国道354号で環境科学センターに戻ります。霞ケ浦・西湖・北浦

　案内をされた小幡課長のお陰で真夏日の猛暑の中、時間通り無事に自然観察会を終了。

　鹿島神宮の南端の駐車場は鹿嶋市宮中地区駐車場だと思いますが、鹿島神宮参拝者第一駐車は二之鳥居・桜門・鹿島神宮・を経て奥参道で鹿島神宮奥宮に真直ぐなので？参拝者は鹿島神宮参拝者第一駐車を使うか、御手洗池からとなるようです。

　私達は裏参道を歩かず、並行する参道を歩いたようですネ！

　では、大型バスで現地に向かいます：

　霞ケ浦（西湖）・北浦を霞ケ浦大橋と鹿行大橋で渡り、国道51号を南下、まもなく大小志崎海岸（ハマナス南限地）入口である、大型バスは巧みな運転手さんの腕前で3・11の津波で作られた堤防の空き地（7/20　海水浴で満員）に入り込む。

左：大型バス　　　　　　　　　　　　　　右：オニハマダイコン(鬼浜大根) アブラナ科

　大型バス、参加と環境科学センターを含め30人、海端で猛暑の暑さ、案内をされる小幡さんの後を追い、堤防を超え海辺にでる、一本目がオニハマダイコン、花期は過ぎ大きな実を付けている。ハナダイコン（別名ショカッサイ）とかハマダイコン（薄紫から白色）は良く見かけますね！また黄色い花のダイコンソウやミヤマダイコンソウは山麓で良く見かけます。

左：コウボウムギ（弘法麦）カヤツリグサ科　　　　　右：コウボウシバ（弘法芝）カヤツリグサ科

ハマニガナ（浜苦菜）キク科

　日本全土の海岸の砂浜に生え、砂の中に茎を伸ばして成長する。案内人によると「葉がイチョウの葉に似るから、別名はハマイチョウ」と呼ばれているそうです。海岸植物で大好きな花です！

ハマヒルガオ（浜昼顔）ヒルガオ科

　ハマヒルガオも花期は過ぎ、黒種子が入って実をひろい、開けてみると4粒の種が見つかる。花はヒルガオにそっくりですが葉は小さくく丸くてか愛らしい。

左：ハマボウフウ（浜防風）セリ科　　　　　　　　　　右：コウボウムギ・コウボウシバが広がっている

　ハマボウフウを見つける。北海道などの海岸に自生するハマボウフウは、砂地の荒廃や乱獲によって、絶滅が危惧される貴重な植物です。当然ここも少なく貴重です。

左：ハマボウフウ　　　　　　　　　右：スカシユリ（透百合）ユリ科

　実を付けたハマボウフウと花期の過ぎたスカシユリ。

左：ハマスゲ（浜菅）カヤツリグサ科　　　右：ハマエンドウ（浜豌豆）マメ科

　踏みつけられるほど多い、ハマエンドウ。花期に見たい群落です。

左：オニハマダイコン　　　　　右：マルバアキグミ（丸葉秋茱萸）グミ科

　大型バスに戻る時は堤防を超え、海辺から離れます。

左：ノブドウ（野葡萄）ノブドウ科　　　　　右：ヤマアワ（山粟）イネ科

　まだ色の付かないノブドウ、ヤマアワの群落をみる。

左：ハマナス自生南限地帯　　　　　　　右：ハマナス　一輪の花も無い　　　　更に赤くなる実

　大型バスを止めた位置からここは遠い、従って海水浴を楽しむ人は足を運ばない。

左：アツバキミガヨラン（厚葉君が代蘭）リュウゼツラン科　　　　　　右：スカシユリ（透百合）ユリ科

　アツバキミガヨランは大きく立派な花を咲かせるが実が出来ないそうです。

　海辺では花期の花でしたが、ここではスカシユリの花の姿が見え皆さん笑顔・・・・大型バスが見えて、やや足のスピードが上がるが、暑くて思うように行きません（笑）。

ツルナ

　堤防で海は見えませんが、空き家の裏でスカシユリが咲き、足元でツルナが花を咲かせています。

　皆さん、真夏の植物観察を無事に済ませて冷房の効く車内に、逃げ込む。

　再びバスに身をあずけ国道51号に出て、更に南下、大野潮騒はまなす公園に向かいます。

　ここ大野潮騒はまなす公園には、全体を360度のパノラマが楽しめる「宇宙展望塔」があり、施設内には平成24年度に新たに導入されたデジタルプラネタリウムをはじめ、絵画、写真、手工芸など展示のできるギャラリーコーナーや鹿嶋の暮らしの今昔を展示する郷土資料館があります。

　鹿島灘の潮騒が間近に聞こえる広大な園内には、海に向かってすべりおりる『ジャンボすべり台（全長154ｍ）』をはじめ、ザイルクライミングのある子ども広場、芝生広場に設置された遊具、自然の沢を利用した渓流散策路、弁天池のある水と憩いのひろばなど楽しみもいっぱい。また、ハマナスや桜、梅、さつき、つつじなどの美しい花々が四季折々に目を楽しませてくれます。

　ここで昼食時間、涼しい場所を探す・・・・。

大野潮騒はまなす公園　はまなす園

左：大野潮騒はまなす公園　はまなす園　　　　　　　　　右：大野潮騒はまなす公園　宇宙展望塔

　大野潮騒はまなす公園のハマナス園で美しい花の姿を楽しみました！宇宙展望塔やデジタルプラネタリウムは次の楽しみです。

　弁天池の周辺は昼食には静かで、木陰も有り、猛暑を忘れる所でした！

　大型バスは再び国道51号に戻り、更に南下、カシマサッカースタジアムを右に見て、鹿島神宮の南端の駐車場から 樹叢（じゅそう）「茨城県指定天然記念物」の参道に入ります。

左：大木のスタジオ　　　　右：フモトシダ

　ここは大木に囲まれ真夏でも涼しい、大小志崎海岸（ハマナス南限地）では飲み水を持ちましたがリックサックも持たず、もらったチェックリストとデジカメだけと軽い身です。

　大木は小幡さんが葉の裏をみせながら「この色はスタジイの特徴・・・」と説明してくれる。続いてフモトシダのご説明が続く。

ミョウガ、ヤブミョウガ

左：参道　　　　　　　　右：アリドウシ　アカネ科

　小幡さんの案内に引かれ進みます、参道で広い道だが私達だけ、思わず「この広い道は・・・」と聞いてしまう「参拝・・・」の一言が小幡さんから聞こえて来る。

左：コクラン　　　　　　　　　　　右：アリドウシ

　参道でアリドウシ、コクランを見る、アリドウシは筑波山の裏側で姿を見ることがあります。

　アリドウシは霞ヶ浦の水利用とスタジイ林の植物（椎尾山薬王院）　2015/6/27　に見ています。

サカキとヒサカキ

　樹叢（じゅそう）「茨城県指定天然記念物」には、スタジイ、スギ、ケヤキ、カヤ等が多く生え、植物観察が面白い所の様です。

左：要石（かなめいし）の入口　武甕槌石像　　右：要石　中央のサカキの根本　現地にて　ご覧ください！

ズームアップ　中央の石　一円玉が無数散らばっている

　小幡さんが、大ナマズの頭に触れ「要石はパス・・・・」と言う「行きたい・・・」と叫ぶと、即座に「行きましょう・・・」と要石の方向に進む。

　武甕槌石像（たけみかづちせきぞう）：御祭神は、武甕槌大神（たけみかづちのおおかみ）という日本神話最強の神様で、特に勝負運・新しいことを始めるのにご利益があると言われています。

　この石像の四差路は：奥宮・要石・御手洗の分岐点です。

要石

要石は茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市の香取神宮、三重県伊賀市の大村神社、宮城県加美町の鹿島神社に存在し、地震を鎮めているとされる、大部分が地中に埋まった霊石。ここ鹿島神宮の要石は、鹿島神宮奥宮から約50㍍、本宮より東南東約300メートル離れた位置。花崗岩で、地上露出部分はほんの十数ｃｍです、凹んでいる。

左：要石　　　　　　　　　　　　　　　　　右：根本が珍しい　ムクノキ

　鹿島神宮の参拝者の多くは、鹿島神宮奥宮から約50㍍のこの要石に来られるようで、本日の参拝者が多くお見えになっていました。

　ここでは、大きな地震のない、平安な世の中でありますように手を合わせてください、近年自然災害が特に多いいですね！

左：イズセンリョウ　　　　　右：鹿島神宮奥宮

　鹿島神宮奥宮と要石間は参拝者が多くビックリでしたが、参道はガラガラで植物観察の私達だけ、真夏でも涼しく多くの樹叢を楽しむことができます。

　参拝者は鹿島神宮から奥参道経由、又は御手洗池方面からやってくるようです、私達植物観察舎は奥参道と並行する参道を歩いたようです、個人で来る場合は鹿島神宮参拝者第一駐車場に車を止め、鹿島神宮の手前で今日歩いた参道で武甕槌石像に出て、鹿島神宮奥宮・御手洗池を経て、奥参道を通り戻ることになりそうですネ（笑）。

樹叢

樹叢は（じゅそう）

初めて聞く難しい字です、植生ではない自生した樹木が密生している林地を言うそうです。小幡さんのお話ですとここのスギやケヤキなどは植林とのことです。神社の参道などによく見られる【木のトンネル】です、チェックリストにも10種類程の高木層に示されています。

神社に参拝、長い奥参道（参道）は木々で身体を清め歩きたい道です。

今回歩く鹿島神宮の樹叢は鹿島神宮奥宮へ向かう道で、要石と鹿島神宮奥宮と御手洗間が参拝者の多いところです。

良く知られる、戸隠神社奥宮参道も私の地元ですが樹叢とのこと次回行くチャンスがあったら意識を変え歩いて見たいものです。

鹿島神宮の樹叢は、茨城県指定の天然記念物です。

　要石から鹿島神宮奥宮に向かう、奥宮の参拝者が長蛇も列。私達は参拝者では無く、列に入らず迂回。御手洗方向に向かいます。