霞ヶ浦野外講座 かすみがうら市雪入 |
日程:2014年3月12日 (水)晴れ
内容:恋瀬川源流の植物と雪入ふれあいの里公園
時間:9時〜15時30分
場所:かすみがうら市雪入
集合:霞ケ浦環境科学センター
その他:土浦駅東口から送迎バスを運行します(9時35分発)
霞ヶ浦環境科学センター主催の野外講座は月一回、先月が大雪で中止、雪が積もっては植物観察は難しい、無理して強行すると、植物に被害を与えてしまう。今日は朝から快晴、山の植物観察には絶好日和! 野外講座は雪入山コースを歩くことは無いし、雪入ふれあいの里公園に一度も訪れたことが無いので、昨日3/11に行って見た。車を雪入ふれあいの里公園ビジターセンターの駐車場に止め、雪入山コースを歩いて来た。園長さんはじめボランティアの方は「12日霞ヶ浦環境科学センターの野外講座」を知っていた!昨日は22,671歩、今日は15,130歩。 バスは止まることなく一気に竜ヶ峰を駆け上がり、中央青年の家の駐車場へ、トイレを済まし、中央青年の家から「いやしの里」方向に進み、林道雪入沢線に入り、雪入ふれあいの里公園ビジターセンター間で野外講座の植物観察が行われ、午後は雪入の歴史を学びます。
野外講座ではウシハコベとの違いを学んだ「ハコベは雌シベの先が3つだがウシハコベは5つ」日当たりの良い所に地面を這って花を咲かせている、側にオニノゲシのロゼット状が!
外来種のミチタネツケバナの様です、葉に毛が多く、頂小片は卵円形。根生葉の小葉には柄がある。茎には葉があまりつかない。タネツケバナは頂小片は3裂し、側小片は2裂している。 ナズナはペンペン草、タネツケバナは種が細い鞘、苗代にモミを播く前に水に浸けておくが、その時期に花が咲くのでこの名前があるが花期はずっと早いのだが!
冬芽は裸芽で星状毛が多い、小さい葉の形がすでに見えていて、2枚が向き合ってくっついています。ヤブムラサキも裸芽。1年生の枝先まで細かい毛がビッシリとつき、ムラサキシキブとの違いが良く分かる。
トウグミ、ナワシログミ、アキグミなどと違い、つる性の常緑低木。実が赤く熟すのは初夏(果実は偽果、翌年の4月に赤く熟す。花期は10〜11月。)。裏面はふつう赤褐色の鱗状毛が密生、銀色の鱗状毛が密生しとても綺麗で、とても気品の色に輝く。
姿や葉が似たサンショウでは、トゲが対生(イヌザンショウは互生)なので容易に区別できます。また、葉の香りがよいので、ちぎって嗅いでみればわかります。
またサンショウでは、小葉の間の隙間は狭いのに対して、イヌザンショウやカラスザンショウでは、小葉の間の隙間が広く目立ちます。トゲが痛そう、そっとカメラを構える。
筑波山、加波山、ここ雪入ではサカキは登山道で見ません、今日も神社でサカキの貴重な一本を見ましたが、葉が大きくヒサカキと区別できました。
イノデは常緑のオシダ科に属し冬でも枯れる事がない。名前は茎にイノシシの手のように毛が密生することから。
葉柄はわら色〜褐色、基部に長楕円状披針形の黄褐色の鱗片がつく。葉身は2回羽状複葉で、先端の羽片は急に短くなり頂羽片となる。最下部の第1小羽片は著しく伸びる。裂片の先はとげ状の鋭鋸歯がある。ソーラスは小羽片の辺縁近くにつく。包膜は円腎形。
「ベニシダの写真は一番下の下向き裂片がハの字になり葉身の先が細長いヤマイタチシダのようです。鋸歯が目立たず縁が裏に巻きます。」。。。観察力を付けたい!
緑色で光沢はない。葉柄基部に長楕円状披針形で暗褐色〜黒色の鱗片がつく。葉身は単羽状複葉。側羽片は10〜25対つき、基部は円形〜切形で耳垂が目立たない。辺縁は波状で先端には鋸歯がある。ソーラスは円形で羽片全面に散在し、包膜は灰白色。
葉の斑紋が鶉(うずら)に似ている。加波山の林道でも見られます。
果実は豆果、扁平で長さ12〜13mm、幅約8mm、短毛があり、熟すと赤くなって裂開する。中に黒色の種子が2個入る。花期は7〜9月。
道路わきや石垣などでよく見かけるシダ、名前は、井戸のまわりによく生えていたことから付けられたそうです、常緑のシダ類で、良く似た仲間に、葉が大きいということで
オオバイノモトソウがあり、近くではイノモトソウより多いい!
イノモトソウの中軸・上部(一段目、二段目)には著しい翼があり、まるで葉が続いているように見えるのに対し、オオバイノモトソウの中軸には翼がありません。羽片の幅も広いことで区別できます。ちまみに、イノモトソウとオオバイノモトソウの雑種とされているセフリイノモトソウ(背振井の許草)にも翼がありますが、こちらの翼は上部の1段目の中軸にのみ翼がある。
葉は黄緑色から明るい緑色で、3回羽状複葉。葉の両面が同じ色をしている。葉柄下部の鱗片は褐色〜黄褐色で密生する。包膜は大型で円腎形。沢が有るような、湿った場所に生え、胞子が付かないと葉の裏表は同じように見えますが、胞子が着くと一面!
根茎は長くはい、80cm前後の葉をつける。葉身は1〜2回羽状で脈は網目を作らず(別れた脈は再合流しない。)、羽片の先は尾状でソーラスは脈上にでき包膜はない。羽片の先端は急に細くなる。似たものに葉脈が網目状になるイワガネソウがある。今日はイワガネソウを見ませんでした!
ヤブコウジ(藪柑子 ヤブコウジ科)は別名:十両、イズセンリョウはヤブコウジ科の常緑低木で,やや湿った林下に群生する。茎は分岐して斜上し高さ1mぐらいになる。葉は互生し,やわらかい革質で楕円形から倒卵形あるいは卵状長楕円形,両端はとがり,長さ6〜15cm,全体に無毛で,ふちには通常,あらい鋸歯がある。初夏,葉腋に長さ1〜3cmの総状花序を出し,小さい乳白色の花をつける。雌雄異株。花冠は筒状で先端は浅く5裂。おしべは花筒より抽出しない。今日はまだ蕾みでした。イズセンリョウと離れ、杉林の床に多くのヤブコウジも生えていました。
マンリョウの果実が黄色のものをキミノマンリョウと言う、イズセンリョウの群落の縁に生えていた。きっと小鳥が種を運んだのだろう!果実が白色のものはシロミノマンリョウと言うそうだが見たことは無い。 万両(ヤブタチバナ)ヤブコウジ科 葉の下に赤い実がなる、互生。
イヌガヤは葉の先端は尖っているが,握っても痛くない。白い気孔帯が2本ある。カヤよりも幅が広い。
先生がツルネコノメソウと言う、花期の終わり頃から地上に走出枝を出すのが大きな特徴。ネコノメソウも茎は横に伸びて節から根を出し、、、、同じように!
2014/3/11雪入ふれあいの里公園にて。 確かに、ツルネコノメソウとは違いますね、極小さく撮影時ズボンが泥まみれ、、汚れてしまった!
イタビカズラはよく分岐し、枝から気根をだして他に張り付いてよじのぼる、葉は互生、先がとがり、革質、表面はなめらか、裏面は粉白色、脈が浮き出て目立つ。よくテイカカズラと並んで生える、テイカカズラ(定家葛)キョウチクトウ科は茎から気根をだし樹木や岩壁をよじ登る。枝は淡褐色〜褐色で褐色の毛が密生する。葉は対生。 ゼンマイの名は、若芽の丸まった様子が姿が時計などに使われるゼンマイに似ることから。若芽は綿毛に覆われており、山菜にする。胞子葉が独立し、栄養葉より高くまっすぐに立って棒状の小葉が並ぶ。
冬に栄養葉は枯れても胞子葉はそのままの状態で小さい群落でした!
先生に「イチゴが咲いていますネ」うん「クサイチゴ」と一言。雪入ふれあいの里公園内でもここが一番暖かいようです。
枝は1節から3〜5個、枝はごく短く、節が2個あり、先端にふつう1個、まれに2個つく。葉の裏面には軟毛が密生する、枝先に直接葉がつき、葉鞘はなく肩毛もない。
路線バス:関東グリーンバス「柿岡−土浦駅」2014/3/17現在 問合せは:石岡営業所Tei0299-22-3384
福性寺(茨城県かすみがうら市上稲吉-72) |