新潟・六日町の山 坂戸山(標高634b)

 

日程 2007414日 (土) 曇り時々晴    上杉景勝と与六(兼続)の幼少期の里  


私達をカタクリが迎えてくれる

コース

JR牛久駅0:50=(国道294号)⇒下館=(国道5017号)⇒渋川伊香保IC=(関越自動車道)⇒六日町IC=(六日町市内)⇒5:00鳥坂神社駐車場(登山口)・サンライズ南魚沼駐車場・銭淵公園7:25―(0:05)―>さいたま市山の家7:30―(0:45)―>案内版・一本杉8:15―(0:20)―>沢出合8:35―(0:25)―>桃ノ木平9:00―(0:30)―>9:30坂戸山山頂9:45―(1:05)―>一本松分岐10:50―(0:15)―>鳥坂神社駐車場11:15―(0:05)―>サンライズ南魚沼・銭淵公園11:20=(六日町市内)⇒12:10飯綱山古墳12:50=(国道17号)⇒17:50赤城千本サクラ18:10=(国道50294号)⇒つくば市へ

 

関越自動車道六日町ICで地図を頂く、すでに地元で写真館を営む方から地図を入手していたけれど、国道17号に出て、右折すると六日町駅入口交差点、そこを左折し魚野川を渡るところにサンライズ南魚沼の道標、右に向かうと坂戸山登山口になる鳥坂神社、鳥坂神社には10台ほどの駐車所と坂戸山方向10b先に綺麗なトイレが置かれている。朝食の為一度国道17号(国道にでれば車も多い)に戻ってコンビニで買い物。

5時、「地元の知人」に電話するのは6時半頃とし、私達(お花の友人とおじさんと私)は仮眠を始める、お花の友人は熟睡!

トントン、地元の知人が現れ、「ここよりサンライズ南魚沼の方が良い」と言う、坂戸山の登山口はここであると言うのに(ここの駐車場が使えない時はサンライズ南魚沼だと私はかってに思っていた)、地元の知人は「ここでも良い」とは一言も言わない、このことが後で良く解る、仮眠中の二人は無視し、彼の車の後を追いかける。

歩いたら10分ほど、サンライズ南魚沼の大駐車場に着く、どうやら、地元の知人は一番案内したかったコースに近い方を選んだようだ、それに、こちらの方がはるかに静かで落ち着く、隣りの銭淵公園も捨てがたい、トイレも立派。

7時半再開を約束し、私達は仮眠を続ける。ここは銭淵公園の横で、駐車場は公園と魚野川に挟まれている、公園のサクラは開花したばかり、東京都心は散っているから二週間の差が有る。六日町を訪れるにはこの時期が良い。

650分 自転車に乗ったおばさんが「魚釣りかな!」と声をかけてくる、「カタクリを見に来ました、、」と答えると「この辺、あちこち咲いているよ!地元の人はあまり興味がないけど」と言い、取立ての新鮮な「お菜」を三人分くれた!「ここの水道で水をかけ、ビニール袋に入れると鮮度保てるよ」と言って去って行く。帰宅し、おひたし、雪国の味がとても美味しく、教えてくれたお菜の名前を忘れてしまったのが残念。

7時半地元の友人がやってくる、彼を先頭にスタート、昨日つくば市を出た時は強風、ここ六日町も荒れたという、でも三国トンネルを抜けた頃には星も見える快晴、朝になってやや曇り空、なんとか今日は雨が降らず、カタクリが元気に大きく花を開く程度の日が射して欲しい!全員の願いだ!

銭淵公園内を通過、「さいたま市山の家」の横に薬師尾根への道標、ここはそちらに行かず、さいたま市山の家の前を直進し、林道に入る、林道と言っても新しい車の跡は無く、現在は車道としては使っていないようです、いきなり右斜面にショウジョウバカマが咲き誇る、お花の友人は歓喜の声、もちろん、全員。


カタクリの大群落が次々と現れる
今日案内してくれた友人は、「天地人ゆかりの地」のカメラマン

地元の知人「このコースはガイドブックに無く、登山者は入って来ない、私の一番好きな場所ですよ」とのこと、そして彼の一番好きなカタクリ群生地も教えてくれる、次々と現れるカタクリの大群落、凄い!


ちょっと変わった花びらのサクラ、面白いですネ

ヤマザクラが満開、このサクラはまだ葉は出ず、一言でヤマザクラと呼べないような花びら、ただ山頂に近くなるにしたがって、何処でも良く見かけるヤマザクラと同じくなってくる。

眼下に六日町が見え、だいぶ標高が上がる、青空も覗く、この調子だと心配していた雨は降りそうもない、カタクリも大きく開花してくれるだろう。

そして無数のスミレやエンゴクサ、スミレは日当たりの登山道に、エンゴクサは樹林の床、特に杉林では白い花、日の当る所では赤みを帯びている。

お花の友人は「これは○○スミレ」「これは○○エンゴクサ」と次から次と教えてくれるがその時はうなずくが直ぐに忘れてしまう。


花びらを重そうに付けるエンゴグサ

坂戸スキー場、この辺り熊が現れた所だと言う、六日町では紅葉時期に熊が出るニュースが多い、なんでも今年は20匹近く捕獲したと言う、暖冬で冬眠できなかった熊もいたそうです。

鳥坂神社からの登山道が合流して、直ぐに、一本杉、上杉景勝の発祥地、魚野川を天然の要塞とした坂戸城は山頂に本丸がおかれた堅固不滅の山城だったそうです。

ここは上杉謙信ゆかりの城跡、上杉景勝・直江兼続の居城でもあり、これから登る坂戸山山頂に本丸の城があったらしい、景勝・兼続の生誕の碑が建っている。


可憐なカタクリ

一本杉から城坂遊歩道の急坂になるが、左右カタクリが咲き誇り楽しい登り、私達より早く出発した登山者が下ってくる、ジグザグな道が続く、今日はこの辺りのカタクリが一番綺麗見頃です、右に沢が見え、尚、カタクリに飾られる登山道を登ると細い流れの沢、美しい水だが飲まない方が良いと言う、地元の知人とはここでお別れです。

この辺りからカタクリの姿は消え、眼下に地元の知人の姿も消える、さらに傾斜がキツクなるが登山道はしっかり整備され、エンレイソウが花芽を見せはじめた沢を横切り数回ジグザグを繰返すと傾斜は緩み、残雪が現れる。

広い桃ノ木平に飛出る、ここは山頂近くのカタクリの大群落とのこと、まだ雪が残ってカタクリはまだ雪の下らしい、5月の連休頃まで楽しめそうです。

3人の女性が下ってくる、この辺りまだまだこれから美しくなるのだと言う、ショウジョウバカマが咲く杉林に入り、登り切ると山頂手前の広場、マンサクが咲く、実城(2009年はここを訪れる人が多いのだろう)、山頂は5,6歩登る所だ、坂戸山山頂に到着 9:45

素晴らしい展望、昨年登ったの大きな姿三山巻機山は雲の中、六日町が眼下に広がる。かつて本丸上屋敷が有った山頂は展望も良く、城の役目も充分有ったのだろう、与六ちゃんはどんな気持で越後の山々を眺めたのであろう、眼下には「魚沼コシヒカリ」の南魚沼市が広がる。

神社のカンヌキを明けると、登山ノート、お花の友人がなにか書き込んだ、トレーニング姿で登った女性に聞くと一番キツイ薬師尾根を登って下山は城坂コースを下るとのこと、この薬師尾根にはイワウチワが咲いているとのこと、即決し、私達は、このコースを下ることにする、特にお花の友人は期待が膨らんだようである。

期待の大展望は曇りのため、ないまま下山、薬師尾根に取付く、いきなり鎖場、観光気分では通過できません、イワウチワを探しながら下る、ようやく右側に数輪現れる、実に可愛く、可憐、続いてヤマザクラ、嶺に咲くからミネザクラ、寺ヶ鼻コース分岐


可憐なイワウチワ

しばらくイワウチワの姿が消えるが、再開すると延々と続く、葉が赤くなったもの、緑のままのもの、タムシバ(別名はニオイコブシ:鼻を近づけると匂います!)、マンサクも多く楽しい尾根歩き。登りはカタクリコースで下りはイワウチワコースになって、お花の友人は大喜びである。


赤い葉のイワウチワ

時々天気雨が頭に落ちるが、花好きの私達は慌てない、可愛い、可憐なイワウチワを充分楽しみ写真を写してノンビリ下る。

イワウチワの生地から離れ下ると、一本杉との分岐、広い登山道に変わる、この辺り植えた桜並木、床にカタクリが咲き誇る。

まもなく、鳥坂神社、民家の間を抜ける、雨の降ったあとが残っており驚く、「さいたま市山の家」の前から銭淵公園に入り、サンライズ南魚沼駐車場に到着 11:20

地図を広げたお花の友人「飯綱山古墳のカタクリの群落にゆきましょう、、」、友人のおじさんが道案内で、その古墳を探す、国道253号沿いらしいが見当たらない、何度か道を訪ね「遊歩道が付けられた古墳、、」と言って教えてくれる、ようやく「飯綱山古墳入口」、狭い道のすみに車を置き、案内に従う、大きなブナ林の床に古墳、その古墳にカタクリが咲き誇る、遊歩道が一周して観賞、見頃が数日後。

続いて温泉、アクエリア(田んぼの真ん中にある、金城山の時もここで入浴)800円(タオル付き)【国道17号線六日町から塩沢方面へ、アクエリアの看板有り右折して約300m】

お花の友人「次は『へぎそば』を食べましょう」と言う。

おじさんも「新潟は、『へぎそば』だね!」と言う、「へぎそば」信州そば、信州生まれの私は良く知らない言葉、布海苔(ふのり)という海草でつなぐ地方独特のおそば、海草と言うことで信州には無さそうである。

そば屋ののれんに「へぎそば」を見つけ飛び込む、大きな木の枠の器に一口にサイズにもったおそばが運ばれる、数人で囲んで食べるこの器が「へぎ」と言うらしい、布海苔がきいたコシで歯ごたえ充分、回りの客も「へぎそば」を囲んでいる。お店には魚沼産コシヒカリが売られている、2`1,700   お花の友人はカタクリ+ショウジョウバカマ+イワウチワ+へぎそばで大満足と言う。

帰りは国道17号で上越国境を越えるため三国峠へ、標高の高い峰は雪景色、湯沢から苗場のスキー場は雪がなく静か、三国トンネルを抜け猿ヶ京、この辺りのサクラは見頃、子持山村から赤城IC方向へ左折し、富士見へ、富士山の白い姿を確認し、赤城南面千本桜のお花見(満開見頃)、国道50号へ出る道路から夕日でシルエットの浅間山が綺麗、小山で夕食、後はTXつくば駅でおじさんを降ろす、自宅まで約3時間とのことである。新宿最終電車にかろうじて間に合ったらしい!
 

上杉景勝と与六(兼続)の幼少期の過ごした雲洞庵(うんとうあん)は金城山の雲洞コースの登山口に近く、六日町駅から徒歩で散策もできる。五十沢(いかさわ)キャンプ場から天竺の里(車でも入れる)まで登り五十沢川にそって水平遊歩道がダムの取水口まで続く、この先は裏巻機登山道が続く、この水平道は紅葉時がお勧め。十字峡とシャクナゲ湖中ノ岳と丹後山の縦走の登山口、シャクナゲ湖の周囲をドライブし、十字峡を覗けば面白い、時期は紅葉時期がお勧め。八海山ロープウェースキー場から四合目まで一気に上がる、入道岳が最高峰、大日岳までは迂回路もあり一般の人々も登っている、大日岳と入道岳への岩場は命がけ、中ノ岳から縦走したので通過しないと下山ができず岩場に挑戦、越後の山々を一望。宿は六日町からちょっと離れた、荒金の民宿、巻機山登山口の清水の民宿がお勧めです、魚沼こしひかりのご飯は美味い!

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