越後の展望台、登山時期は紅葉  金城山(標高1369b)

 

日程 20061028日 (土) 晴


金城山山頂
360
度の大パノラマ:山頂から金城山避難小屋へ向う途中

 

金城山、登山口の選択に迷うほど変化に富むコースが多い、私達は展望と変化の多い点を重視、滝入コースを登って水無コースを下山コースにしました。また隣りの巻機山は標高1967b、比べ1369bと低いのですが金城山の登山口の標高が低いことと、登山道が急斜面で急登と急降下連続で登山の厳しさは標高ばかりではありません。紅葉狩りの見頃は1010日頃でしょうか?

 


イワキの頭の向こうに巻機山
水無コース


越後山三山
左から八海山・越後駒ケ岳・中ノ岳(一番高い)
 

コース

常磐線牛久駅0:45=(国道294号)⇒下館=(国道50号)⇒前橋=(国道17号)⇒渋川IC=(関越自動車道)⇒六日町IC=(国道17号左折・次の信号右折)⇒五十沢(いかざわ)中学校⇒5:10金城山登山口:一合目6:00―(0:00)→鉄製の橋6:00―(0:20)→沢出合6:20―(0:40)→7:00水場:滝7:10―(0:15)→不動滝:四合目「登山口1,307b・山頂2,394b地点」7:25―(0:00)→沢出合7:25―(0:20)→長ノ峰:五合目「登山口1,723b・山頂1,974b地点」7:45―(0:30)→尾根道:背の低い樹林8:15―(0:05)→六合目(大月コース合流)「大月登山口4,312b・山頂1,569b地点」8:20―(0:20)→七合目(大月・五十沢コースと雲洞コース分岐)8:45―(0:30)→八合目9:15―(0:15)→水場60b9:30―(0:00)→長崎コース分岐のピーク9:30―(0:10)→九合目「山頂迄322b」9:40―(0:25)→10:05金城山山頂10:45―(0:10)→金城山避難小屋10:55―(0:10)→九合目11:05―(0:20)→八合目11:25―(0:30)→11:50七合目12:00―(0:05)→12:05危険な鎖場:二箇所続く12:15―(0:10)→熊ノ倉:六合目「山頂1,317b・登山口1,871b地点」12:25―(0:25)→水無沢:五合目「山頂1,577b・登山口1,609b地点」12:50―(0:25)→四合目13:15―(0:15)→13:30細い尾根で休憩14:00―(0:10)→樹林に入る14:10―(0:00)→炭釜:二合目「山頂2,666b・登山口522b地点」14:10―(0:10)→沢出合14:20―(0:02)→広い沢出合14:22―(0:03)→鉄板の橋14:25―(0:01)→1426金城山登山口:一合目

 

関越自動車道赤城高原PA 4:05で休憩、群馬県側は星空ではない、土樽PAから六日町へ星の数が多くなって、新潟県側の天候は今日も良さそうである。2006/3/25に雪割草を見た帰りに六日町で越後の山の雪景色を楽しんでから半年たっている、六日町ICを降り国道17号で入り左折、次の信号で五十沢キャンプ場の案内に従がって右折、岩崎で橋を渡ると五十沢中、直ぐに五十沢キャンプ場と金城山登山口分岐のT字路、右折し案内に従がって民家が無くなって道路が未舗装、四差路になって登山者用の駐車場(20台ほど、ここにもトイレはありません)があり、左折して更に登れば60b先にも5,6台の駐車場。ここは滝入コースと水無コースの登山口で登山ポストがある、トイレは有りません。ここに車を停めます、まだ暗いので仮眠。

登山口は一合目、杉林に囲まれ山ノ神が祭られている、山頂まで滝入コース3,697b・水無コース3,186bと記されている。二つのコースとも裏側のコースで表側には大月・雲洞(うんとう)・観音山・北之入・高棚コースがある、六日町の知人は観音山コースをお薦めでした。

六日町駅から徒歩(ノンビリ歩いて約1時間)で、総雲寺(大月コース)へ、下山は雲洞庵(うんとうあん、雲洞コース)でも良い、観音山コースは地図によっては記載されていないが、登山口で頂いたマップには記されている、北之入コース、高棚コースもある、私達の選んだコースは一筆が記の周遊コース、金城山山頂から水無コースはとても印象深い尾根道コースです、紅葉狩りには楽しめます。

私達の到着後2台やってくる、6時スタート、春日部ナンバーの男性は水無コースに向かって行く、私達は滝入コース。登山ポストに投稿し、右に進むとすぐに鉄製の細い橋を渡る、紅葉が進んでいる、上空に紅葉の斜面が見える、昨夜の雨で露っぽい道、草は伸び放題、沢に沿って進み、20分ほどで沢に入り、沢底に沿って行く、上を見上げると美しい紅葉の斜面、美しい滝が次々と現れる。振り返ると稜線がゴツゴツの八海山が見えてくる。期待通り美しい沢が続く、大きな岩に鎖がたれさがり、ルートは岩の右端、鎖は岩を横切るためのもの、私達にとって鎖を使った岩登りの試運転になる、ここを登り切ったところからの八海山がとても綺麗です。

大きな滝が現れる、この辺り紅葉はこれから、


大滝

二合目の大滝、この滝の直ぐ下で沢を横切って反対側に渡る、滝の上に上がると雲海の下に町が見えてくる。ここから不動滝の四合目まで滑滝、小滝がこれでもかとばかり連続して現れる、周囲の斜面は紅葉、紅葉に飾られた谷、滝入コースの名称に恥じない立派な登山道である。

広い滑滝は圧巻、八海山の奥に越後駒ケ岳、その右に大きな中ノ岳を紅葉の谷から眺められ素晴らしいところだ、町並みも見える、早い時間に登って来なければ見えない早朝の景色である。今日の周遊コースは越後三山が良く見える展望コースと言っても良い、他のコースは六日町側で、三山は見え難い。

沢から離れ、斜面をトラバースして行く、歩き難い斜面の道が現れる、そして不動滝:四合目に到着、ここで沢を渡る、不動滝自体特定(左の沢の激しい滝だろうか)できないが、ここが本日の最後の水場になった。一人の男性が抜いて行く、どんどん高度を上げる、振向くとコースの右斜面に日が射し、紅葉真っ盛り、大月コースが通過する反射板がはるか上に見える。急な尾根道が続く、ブナ、ナラの木々が美しい、巨木のブナが目の前に現れる、


天狗ブナ

この巨木が天狗ブナと呼ばれる古木だろう、紅葉に飾られた尾根をノンビリ登り詰め、長い綱を頼りに登れば長ノ峰:五合目に到着、登山道は明確な尾根道に変わる。周辺の斜面、稜線は紅葉に飾られるが、急坂、鎖が続き、辛い所だ。左に稜線の上から日差しが流れ込む、見事な光景。ここで大月コース方向を見ると、反射板が今度ははるか下に見える。


金城山の厳しい斜面を飾る紅葉

私達が立っているところも左に見える斜面と同じ傾斜だ、ようやく六合目、大月コースが合流する、8:20 道標はしっかり建っているが、藪に囲まれ大月コースは歩かれていないようです、下山のコースの候補から除外する、この後は九合目まで上下の少ない楽しい尾根歩きになる、ただ雑木林で苗場や谷川方面は木々の間だ。

七合目で雲洞コースと観音山コースが合流、雰囲気の良い所、そして急坂を登れば八合目、少し下る、この先紅葉は終わった斜面に変わる。左60bの水場の分岐、9:30 登り返すと、長崎コースがこのピークに合流している、登山ポストで頂いた登山マップと比べてみる、北之入・高棚コースが途中で合流し、ここに登っている。長崎コースを見下ろしてみて途中のピークを越えて行くコースならきっと展望の良いコースであろう。このピークからは苗場・谷川連峰が一望。

九合目、山頂迄322b、ここは美林のブナ、紅葉狩りにはベストポイントだが、すでに見頃は過ぎている。


九合目のブナ林

素晴らしいブナ林、12週間早く訪れていたら、ここは紅葉のブナであったことだろうと、友人と話しながら、一歩一歩急登に耐え登り詰める。


見事な巻機山

突然目の前にあった幕が切って落とされ、これまで一度も姿を見せなかった越後一の美しい巻機山が目の前に、素晴らしい。金城山山頂に到着。もちろん越後三山も良く見える。

イワキノ頭の奥く、左に割引岳、中央巻機山、その手前に前巻機が美しい。


新潟県中条町のご夫婦:越後三山を望む

  巻機山側の眼下は素晴らしく、金城山一の紅葉が美しい場所とのこと、足元は断崖、山頂から見える避難小屋方向に岩峰を進み大きな岩によじ登って石祠が祭られる広い岩の上で昼食。男天井・女天井は直ぐに判明する形は面白い。

  中条町(新潟県)から金城山は二度目のご夫婦、往復とも滝入コースとのこと、理由は水無コースは予想以上時間がかかるとのこと、私達(私は)は水無コースに興味を強くする。
(山頂から水無コースは待ち時間が1時間あったので約3時間で下れます、下山2時間と記す地図があるが3時間は見ておいた方が良いでしょう、中条町のご夫婦の言い分は正しい。しかし滝入コースを上下するのはつまらない、私達は水無コースを選択して良かった)

  巨岩の岩壁の山頂から離れ、下って、避難小屋へ登って行く登山道で振向くと金城山は紅葉時期に登る山だと明言できるポイントがある。

  金城山避難小屋10人ほど余裕で泊まれる綺麗な小屋、トイレも置かれている。水場は近くには無い。

  避難小屋から雑木林のヤブの道をほぼ水平に進む、正面に越後三山を見ながら、右に巻機山を見ながらの贅沢な尾根道である。

  展望の途切れない、このコース、登って来る熟年団体(70歳代の人々)、木々の枝を頼りに下る、急登も切れない、連続急降下、裏巻機渓谷は見えないが、イワキノ頭から伸びる斜面の紅葉が素晴らしい。九、八合目は急降下の途中、ようやく七合目になって水平の箇所も時々現れ、展望も良い。展望の良い七合目で友人を待つ 約15分、八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳とても雄大、隣りの斜面の紅葉、、見飽きることはない。

 友人がフウフウ言いながら「もーこの山には来ないぞ!。。。」と言う、でもこの紅葉、展望、美しかった滝、、満足はしているようだ。

 七合目から5分程下った所に今日最大の難所、大きな岩壁を横切る鎖場、続いて長い鎖場、この中間点から見下ろし、巨岩の紅葉が綺麗です。

 熊ノ倉:六合目、越後三山の美しい展望。再び急降下、木々の枝が命綱。


巨岩を飾る紅葉

その岩を見ながら樹林帯を下る、ここも急降下、コースは岩を避けるコースになっている、水無谷:五合目は大きな岩の下、この辺り美しい樹林の谷底、文字通り水無の谷である。

イワキノ頭からの斜面の紅葉が素晴らしい、


イワキノ頭からの斜面  美しい!

四合目、13:15 越後駒ケ岳がだんだん見えなくなるところ、そして左に美しい坂戸山(標高634b)が大月コースの先に続いている。

友人を待つ 約20分、じっくり紅葉狩り、約40bの鎖場、しばらく水平、越後三山の八海山以外は見えない位置 14:10 、ここから林に入る、炭釜:二合目(地域の住民が炭焼きなど行っていた所だろうか)、登山口迄520b、本コース一番の急坂になる、最後は鎖を使って、ようやく沢に出合う、14:20 美味しい水を口に含み、汚れた手を、顔を洗いホットする一瞬。

金城山に大満足!

この沢は樹林の中、1,2分先で再び沢に出合う、ここは金城山が良く見える。

杉林に入り、数分で鉄板の橋を渡る、まもなく駐車場、14:26 登山口である、友人が約30分遅れて無事到着 15:00。 朝見た2台の車は無く、小形のトラック3台、乗用車(群馬、新潟、長野)は3

登山口に来た時は暗い道、登山口の林道から部落に出た所でサトイモを干しているご婦人、「熊に会わなかった? この辺熊が出てきて困ります」とのこと。国道17号に出て湯沢へ、国道17号右折300bの日帰り温泉、がらがら大浴場は私達だけの貸切。

そのまま苗場へ、三国峠を越え群馬へ、三国峠は紅葉真っ盛り、標高(三国トンネル辺り)の高いところは終わりだ。

 

HP:わたしの天気予報