越後三山は夏から秋へ、越後駒ケ岳・中ノ岳・八海山を縦走
 
越後駒ケ岳(標高2003b)中ノ岳(標高2085b)入道岳(標高1778b) 

日程:200891516日(日・土)晴れ(うす曇り) 

 


オカメノゾキから中ノ岳方向

コース

前夜&第一日目JR新宿駅23:10=(ムーンライトえちご)⇒0:47高崎駅1:13=(ムーンライトえちご)⇒3:39長岡駅5:43=(上越線)⇒6:17小出駅=(南越後観光バス)⇒7:35枝折峠(標高1065b)―(0:20)→銀ノ道分岐7:55―(0:00)→明神峠(標高1236b)7:55―(0:50)→行道山分岐8:45―(0:45)→小倉山(標高1378b)9:30―(0:35)→10:05百草ノ池10:10―(0:35)→10:45前駒(標高1763b)10:55―(0:25)→11:20駒ノ小屋11:30―(0:15)→稜線分岐11:45―(0:05)→11:50越後駒ケ岳山頂12:05―(0:05)→グシガハナコース分岐12:10―(0:10)→諏訪ノ平12:20―(0:20)→鞍部12:40―(0:05)→天狗平「中ノ岳4.0`」12:45―(0:05)→12:50明るい斜面(荒沢岳良く見える)13:00―(0:10)→一つ目のピーク13:10―(0:20)→二つ目のピーク13:30―(0:25)→鋭い岩場のピーク13:55―(0:00)→13:55桧廊下辺り・鋭いピーク14:10―(0:20)→鞍部14:30―(0:30)→前駒の様なところ15:00―(0:30)→主稜線取付15:30―(0:10)→中ノ岳避難小屋見える15:40―(0:05)→15:45中ノ岳避難小屋―(0:02)→中ノ岳山頂

第二日目中ノ岳避難小屋5:20―(0:20)→5:40祓川5:45―(0:25)→6:10御月山(標高1821b)6:20―(0:20)→八合目「黒又沢ノ頭」6:40―(0:15)→10b・5本の鎖6:55―(0:20)→広い岩場のピーク7:15―(0:30)→オカメノゾキ・白岩肌のピーク7:35―(0:05)→長い鎖・鞍部(中ノ岳と八海山間の一番低い所)7:45―(0:10)→7:55オカメノゾキを覗くピーク8:00―(五つのピークを上下 0:35)→荒山道標8:35―(0:15)→荒山中腹8:50―(0:10)→荒山(標高1334b)9:00―(0:40)→ピーク(標高1442b)9:40―(0:15)→五竜岳「阿寺山分岐」9:55―(0:35)→入道岳肩10:30―(0:05)→10:35入道岳「丸ヶ岳」10:45―(0:15)→11:00大日岳(標高1720b)11:10―(0:30)→摩利支天岳11:40―(0:20)→日ノ出御神水12:00―(うかい路 0:25)→12:25千本桧小屋12:40―(0:10)→薬師岳12:50―(0:25)→祓川13:15―(0:10)→13:25女人堂(六合目)13:30―(0:15)→漕池入口13:45―(0:10)→五合目13:55―(0:10)→四合半出合・大倉口分岐「ロープウェイ20分地点」14:05―(0:15)→八海山展望点14:20―(0:05)→山頂避難小屋14:25―(0:05)→14:30八海山ロープウェイ山頂駅(標高1147b)14:30―(0:05)→山麓駅14:35―(0:02)→14:37八海山スキー場バス停15:25=(南越後観光バス)⇒15:54JR六日町駅16:23=(上越線)⇒16:44越後湯沢駅17:05=(Maxたにがわ420)⇒18:34上野駅18:48=(常磐線)⇒19:47牛久駅

  越後三山縦走は一つ目は天候、今回の天気予報は日曜日午前中雨、午後から晴れ、そして二日目の敬老の日は好天。二つ目、アプローチ、ムーンライトえちごは8月末まで、小出駅に停まり、小出から枝折峠へのバスも毎日運行でした、今回はムーンライトえちごで長岡駅まで行き、小出駅に引返し、日曜祝日運行の銀山平舟付場行きのバス乗る事になる、下山の15日は八海山スキー場発は私の足ですと六日町駅行き15:25,17:05に間に合う。三つ目は飲料水(熱中症)、水場が駒ノ小屋、中ノ岳避難小屋の雨水タンク(13日の雨で満タンでした、沸騰させ利用しました)、中ノ岳から下った祓川(美味しく、貴重、枯れることもあり中ノ岳避難小屋のタンクの水を沸騰させ水筒を満タンにしました、結果的には祓川で捨てたけど!)、千本桧小屋の売店(15日はお茶とビールのみ)、八海山の祓川(ここは汗を流す時、ここまで水が無い場合は悲劇です)。四つ目は縦走といっても高低差は想像以上に大きく、自分のペースでいかに二日間を歩けるか? 越後駒ケ岳・谷川岳・巻機山の周辺を歩く時は、山と渓谷社の「上信越の山」を愛読、19986月改訂第4印発行 今回歩いて現場との狂いは五竜岳と五竜ノ池辺りの記載のみ、昨年登った五十沢渓谷から巻機山も大きな狂いはありませんでした、つまり今回の越後三山工程時間はもちろんこのガイドブックを基本に作成。五つ目は周囲の展望を見方にする、越後駒ケ岳から水無渓谷、十字峡から中ノ岳・丹後山を縦走、裏巻機山登山、荒沢岳登山を歩いており、桧廊下、御月山、オカメノゾキの辛い稜線から知っている峰や建物が見えると元気がでます。

 そして、地元の方が登山道の草刈である、枝折峠から八海山ロープウェイ山頂駅まで、見事な刈込みがされ、また、迷う事の無い標識やマーキングには助かりました。

  前夜&第一日目:新宿発23:10ムーンライトえちご、登山姿の人は少ない、長岡駅に3:39定刻に到着、ところが長岡から新潟間で人身事故があってムーンライトえちごはストップになった。長岡の待合室に入ると男性二人、女性一人(千葉から)が仮眠中、この一人の女性は越後駒ケ岳まで同行させて頂くことになる。長岡駅始発5:43は人身事故に無関係(反対方向になる)で定刻に発車、新潟方面の電車はまだ停まっている。

  6:17小出駅に到着、枝折峠経由銀山平船付場行きは6:30発、男性4人と千葉の女性(チバさん)を含め5人の登山者で、全員が越後駒ケ岳、内三人は越後三山縦走者、バスは小出駅を出て国道352号へ、栃尾又温泉から林道(国道だが)に入ると、雄大な越後駒ケ岳が見えてくる、チバさんの後ろの席に座った地元小出の男性(コイデさん)は三山縦走の経験者である。

  7:30 枝折峠には小型バス二台、自家用車20台ほど停まっている、今日は三連休の二日目である、奇麗なトイレをお借りし、出発する、コイデさんさんは朝食、チバさんと広い尾根道を登る、左に荒沢岳(標高1969b)が聳え、振向くと未丈ヶ岳(標高1553b)が見えている。まもなく銀の道が合流、銀山平から明神峠を経て駒ノ湯へ通じているが、覗いて見ると通行不能ではないようです 7:5。そして明神峠にでる、銀山最盛期には人の往来が絶えなかったそうです、大木のブナの下に明神堂が祭られている。8:15 標高1236bのピークに立ち展望は良く、山間に奥只見湖が見えてくる、昨日も雨が降り、8:258:30に二つの沼を見る、少し下りぎみの所で道行山(標高1298b)の登り口を通過する、8:45 ここはドンドン下る、やがて鞍部で登り返すと小倉尾根が分岐する小倉山(標高1378b)の直下に飛出る、荒沢岳がより立派に見えてくる 9:30 。ちょうど枝折峠と越後駒ケ岳の中間点辺り、越後駒ケ岳と中ノ岳への稜線も見え、美しいところです。

  小倉山からはしばらく尾根道が続き、実が少し色ついたナナカマドが多い、紅葉は10月上旬が見頃だろうか、2002/10/12荒沢岳に家内と紅葉狩り登山、荒沢岳と越後駒ケ岳周辺は黄金の世界でした。


200/10/7 前駒辺りから


200/10/7 稜線から駒ノ小屋

 

  9:55 平坦な尾根道に傾斜ができ、潅木に覆われた辛い登りになる、展望も無い、登山道は深くえぐり取られている、10:05 正面に越後駒ケ岳が見える百草ノ池(手元のガイドブックには池塘と草原が広がると記されている)の道標に着く、ここから山頂までキツイ登りが続く、潅木帯の急登、少し登ってようやく百草ノ池がチラット見える、だんだん岩も現れ、傾斜はキツイ、ようやく、目の前に前駒(標高1763b)の道標が目に入る、10:45 目の前の幕が落とされたように越後駒ケ岳の斜面が現れ、稜線から広がる草紅葉が奇麗です、駒ノ小屋も見え、細い尾根を次々と下る登山者が見える、足元に広がる北ノ又川の枝沢にはまだまだ雪渓が残っている、この川は只見川になって奥只見湖へ流れ込み、尾瀬沼の水に混じり、田子倉湖へ流れ、会津に流れ阿賀野川になり新潟市の日本海に流れ出す、一方、歩越後駒ケ岳の稜線から水無川と十字峡に流れる沢の水は魚野川になって信濃川に流れ込み日本海に流れ出す、二つの川は新潟平野に恵みを与えている。


滝ハナ沢源頭 駒ケ岳のハイライト地点

  大チョウナ沢源頭に落ちる岩壁が見事、この岩壁は紅葉時は見物です、やがて滝ハナ沢源頭になり、広い傾斜のある岩場を登るようになる、下山の人も多い時刻 11:20 ようやく駒ノ小屋にたどり着く、コイデさんとチバさんが先行して休憩中、「水場は?」と聞くと、小屋のご主人が「ここの水を使って、、」と言って大きなボトルを差し出す、水場は下って徒歩5分の所だそうである(オツルミズ沢の源頭)、2本のボトルを満タンにする、冷たくて今運んでくれたばかりである。

 

  11:30 また、置いて行かれることが解かっても、チバさんとコイデさんと共に山頂へ、左右草紅葉で輝く、二数週間で枯れ草に、前駒が紅葉に飾られるのは10月上旬だろう、11:45 登り切った所は中ノ岳への縦走路、右に行くと、越後駒ケ岳山頂である、標高は2002.7bで2003bである。

  1等三角点の貫禄、360度のパノラマだ、荒沢岳との間の光景は素晴らしいが、隣りの八海山、中ノ岳も雲の中である。

  チバさんを残し、11:50 コイデさんと中ノ岳へ向う、少し下ると水無川コースグシガハナコース)分岐 12:10 水無川コースも中ノ岳へのコースも良く刈込みされ嬉しい、グシガハナが展望の主役、稜線漫歩が続く。12:20 諏訪平の道標、九合目で湿地帯が広がっていたようですが、いまは笹の中である。諏訪ノ池?という地名のイメージは無い、展望は一級品です。

  狭い岩の尾根、油断は出来ない、どんどん下ってやがて安定した登山道に変わり、12:35 コメツツジとハイマツの尾根になり、12:40 鞍部に着く。

  グシガハナの突き出す峰に圧倒される、すぐに天狗平で中ノ岳まで4.0`地点です、左に荒沢岳を見て、坂道を登り、昼食にする 12:50 明るき落ち着く斜面の登山道はコイデさんも先行してしまい、私一人の静かな山深い越後の山間です。

  13:00 良く刈込みされた、トラバース気味に登って行く、竹の根が滑る、急登を登り切るとピーク、大きく右に曲がって、中ノ岳が雲の中から姿を現す、まだまだ遠い・遠い峰である、続いて次のピーク、13:30 またピークを越え、さらに前方に凄いピークが現れる、岩場の峰々が次々と現れるが、ここが一番難所、桧廊下と呼ばれる辺りだ、前方のピークを巻くのかと思うと、ちょっと右に巻き込み直ぐに90度に近い登りとなる、そのピークの裏に登り詰める、13:50 まだまだ、岩と大きな木の根との勝負が続く、まさに木の根の廊下です。桧とゴヨウマツが厳しい風雪に耐え、何故こんなにも曲るのかと思える奇妙は形を見せている、左右に見せる北ノ又川と水無川も見る目を楽しませてくれる。


大きく曲がりくねった根を越えて行く

  14:10 大きなピークを越える、グシガハナが水無川にドーンと切れ落ちる様子は凄い、水無川コースを昨年歩いており、自分ながらよくもあの傾斜を下ったものである、地元の人もあまり歩かないとコイデさんは言っていた。


中ノ岳山頂は近い

 桧廊下を抜け、静かな尾根道になる、幾つもピークを越え、14:30 中ノ岳への最後の鞍部、一つ長い坂を登って、15:00 ちょっと傾斜が緩み、目の前に雄大な中ノ岳が大きな姿を現す、ようやく中ノ岳の主稜線である、15:30 目前に高いピークが現れ、一歩一歩登る、15:40 中ノ岳避難小屋が見え、15:45 高いピークに達すると避難小屋の前に飛出る。


中ノ岳避難小屋

 残念ながら周囲は、雲海に飲まれ越後三山最高峰の展望は得られない、晴れていれば目の前に荒沢岳、平ヶ岳、尾瀬の燧ケ岳、会津駒ケ岳、守門岳、、、日本海に浮かぶ佐渡島も見える、避難小屋の位置は北峰で、南峰には三等三角点が置かれている。

 小屋に入ると、1時間半前に着いたと言う、コイデさんがニコニコ迎えてくれる、二階には十字峡から生姜畑を登った3人(一泊二日で中ノ岳と丹後山を縦走する)、後から到着した水無川「真沢」を上った5人(途中で一泊しての沢登)。一階はコイデさん、単独の男性が3人と私である、庭先には八海山から登った男性がテントを張っている。

  小屋には屋根から流れる雨水を水瓶(しっかり密閉)に貯めている、見ると満杯、夕食に利用する「コイデさんから一切れの切り餅を頂く、醤油味のラーメンに合う」、食後、祓川の水場が心配なので良く沸騰させボトルを満杯にする。

  まだ、16:40頃南峰の山頂へ、明日八海山への男性が一人(明日は同じく八海山への男性、ブロッケンさん)が、雲の切れるのを待っている、北ノ又沢川側に薄いガス、日本海側には雷雲の間から太陽が覗く、16:55 自分の影が菩薩のようにガス上に浮かぶ、ブロッケン現象である、そこにコイデさんも加わり、17:30 頃まで消えたり再現したりのブロッケン現象の神秘的光景に浮かれる。

 17:40 今度は日本海側に沈む太陽、そして東方向は、灰の又山の真上に満月、今日は十五夜お月さんである、標高2085bからのお月見です、太陽が沈む前は銀色の円形で控えめ、太陽が見えなくなると同時に、今度は金色に輝き大空を支配する。

  この光景一瞬の出来事、雲に飲み込まれた月が見えなくなると、後は寝るだけである、二階8人、一階6人、誰ともなく寝息を立て、外は強い冷たい風が吹いている、夜中寒さで目を覚ますが、無風状態、満天の星空であろう。

第二日目4時、足の遅い私が一番先に起きる、庭に出て水瓶の水をくむ、ガスが被う、しかし雨の降るような天候では無い、縦走にもってこいの天候になりそうです。

ラーメンに昨日の残りのおにぎりを入れて頂く、今日は昨日以上に長く厳しく、さらに初めて通過するコースである、既に二階の3人は丹後山へスタート、枝折峠に車を置いた男性は丹後山へ下って今日中にまた六日町に出て車を取りにゆのだそうだ、二階の沢登りの人々は声も聞こえない、今日はのんびり丹後山経由で下山だそうです。

5:20 コイデさん、ブロッケンンさんと続いて、小屋を出る、祓川まで標高370bを一気に下る、雪解け水が流れた後の枯れ沢の道、傾斜も厳しい、5:30 道は途中で沢道から左に離れる、真直ぐブロッケンンさんは間違えて下ってしまうほど、そして再び枯れ沢だが、こちらは石に苔が生え、流れは時々のようである、まもなく傾斜の大きな草原に出る、高山植物が咲く所だろう、オヤマノリンドウがポツポツ現れるのみ、前方に御月山が高い、右に駒ケ岳が姿を現してくる、さらに下って行くと先行のコイデさんが水場でボトルを満たしている、5:40 美味しい水場の祓川、でも今にも枯れそうである。


祓川 今にも枯れそうな水場

見上げる御月山(九合目)へは標高100bの急登、6:10 山々の中心のピークで、八海山、越後駒ケ岳、中ノ岳に囲まれた自然美が飛び込んでくる、八海山はまだまだ遠く、この先の高度さの大きいヤセ尾根が続き、体力勝負になる、あせらず、自分の予定したコースタイムで行けばよい。

良く刈込まれた登山道を下る、グシガハナが一段と美しく雄大、水無川も水量は少ないが雪渓を抱き見事です、6:40 先行の二人が待っていてくれる、八合目の黒又沢ノ源頭(標高1528b)、この後二人とは遭えなくなる。


水無川の渓谷 関門ノ滝、幣ノ滝は?

ここまでは岩場歩きの練習みたいなもの。


水無川の渓谷

10bの5本の鎖で一気に下る、6:55 ここからがオカメノゾキの核心部、時には岩の上を5bほど真直ぐ横切る所がある、もちろん左右は水無川渓谷と桧倉沢渓谷が待ち受けている、ヤセ尾根とはこのような所を言うのが正しい!


オカメノゾキ 岩の細い尾根にピークが次々

グシガハナ(標高1811b)を見上げる位置まで下降、グシガハナの姿がさらにオカメノゾキを思い出深い所にしてくれる、深く切れ込んだ危険な谷に、幣ノ滝が良く目立つ、それでも幾つかのピークに腰を降ろせる所がある。


ここを越えて行く

7:15 楽すると直ぐに厳しい尾根、展望は、左に一本の尾根を見て、さらに一つ先が千本松原の有る尾根道で日向山の雨量測定の建物が見える、続いて今歩いている尾根には白い岩のピークがある、7:35 草付きの尾根になってホットする、長い鎖を二本、八海山との一番低い鞍部になり、7:40下った以上に登り返す、7:55 ピークに登るオカメノゾキを脱したことを実感する。

今度は前方に数えて5個の小さなピークが続く、このピークはおにぎりを半分に切って並べたような小さなもの、岩の尾根ではなく草が生え、今日のコース一番の楽な所です。

次々と5個越えると荒山道標、8:35 だが、地図上の標高1334bと有る荒山は今登ろうとするピークを言うのだろう。

荒山道標から垂直に近い登りになる、8:50 その中段、オカメノゾキの細い尾根が鋸のように中ノ岳へと続く、改めて凄いところを通過したなと感激、グシガハナがよりいっそう迫って迫力満点。

ようやく9:00 ピークに達する、休もうと思い足元を見ると羽アリが無数、尾根道になる、今朝八海山を越え、これから中ノ岳へ行くという男性に出遭う。

彼を見送る、ここは久しぶりに平凡な尾根道、次のピーク(標高1442b)を越え、高度をだんだん上げてゆく。越後三山が全て揃う風景は素晴らしく、今度は緩やかに登ると9:55 阿寺山への登山道分岐に到着、地図には五竜岳とか五竜ノ池が記されているが見当たらない、

阿寺山(あでらさん)への登山道は進入禁止になっている、池塘が散らばる美しい縦走路は美しく見え魅力です。ここから広い尾根道だが、入道岳まで標高180bの登りだ、近くなった八海山の最高峰入道岳が近くなると気が緩むのか疲れがどっと身体を鈍くする、越後駒ケ岳―中ノ岳−八海山の三山縦走路が良く見える、露岩の斜面を登り切ると、ようやく、六日町が眼下に見え、展望は360度に広がる、10:30 入道岳(丸ヶ岳)山頂は後30bほどである。

入道岳 10:35 山口から登った男性(千葉から)が一人「コイデさんとブロッケンンさんはここで昼食し、貴方をちょっと待つ様子もあったが、山口バス停13:30のバスに間に合うように言いながら先に進んだ」と教えてくれた。私は八海山スキー場15:25発を予定、ゆっくり間に合う時刻です。

彼の話だと、大日岳〜摩利支岳(まりしだけ)の巻道が通行止めとのこと、入道岳から10:45 細い尾根を下って、直ぐに登り、平坦になって、大日岳の岩の前に立つ。


ここは禁止、この裏で大日岳の鎖場がある

11:00 ひと息き入れて鎖に取り付きたいが、ここは一気に自分を信じ長い鎖場を直登、反対から登る人はこの鎖には足をかけない、多くの人は大日岳で折り返す、それほど危険な鎖から開放され登り切ると、二人の女性に笑顔で迎えられる、彼女らはご夫婦二組の奥さんで、彼女達のファイトでここまで登って来たらしい。周囲は切れ落ちてはいるが、気分は最高ある。

剣ヶ峰は意識せず通過、摩利支岳からの90度の鎖場は一人ずつ慎重に下る、よく皆さんここを登ったものである、11:40 釈迦岳が前方にあるが、ここは、うかい路へ下る、小さな湿原で、大日岳を先に下った人々が休憩中、日ノ池御神水を見て11:50 うかい路に取付く、うかい路、と言っても油断はできません。


うかい路も油断禁物 風が通り、展望も良い

細い水平道だが、途中には鎖場もある、12:25 千本桧小屋に着く、ここまで来れば安心、バスの時刻着けば良い、ちょっと休憩12:40


千本桧小屋

私の故郷にある虫倉山に時々登るという、ご夫婦と下って登り返し、薬師岳、展望の素晴らしいところだ、潅木の中を下って、長い鎖場を下る、12:55 深くえぐられた道で歩き難い、八海山は簡単に登れないなと思う辛い所です、下りは簡単、まもなく草紅葉の奇麗な斜面が見え、さらに下れば祓川で水量の多い沢で、三山縦走ではここだけ水量が多い 13:15平坦になって直ぐに 13:25 女人堂に着く。

昔は女性禁制でここ止り、今は考えられない昔の話、13:30 再び急降下、漕池(コギイケ)13:45 までどんどん下る、そして平坦な道を行くと五合目 13:55 木道も置かれている、美林のブナ、振向くと再び八海山が見えてくる、四合目半大倉口 14:05 ロープウェイまで20分、ここは最後の登りで、振向くと女人堂を中腹に山頂が美しい、14:10 ここからは単純な下りです、10分程下った所に八海山の全容が見える展望所がある 14:20 。さらに下って山頂避難小屋、14:26 さらに下り、山頂駅(標高1147b)14:30発に飛び乗る最後の客になる。

 山麓駅(第二駐車場)(標高376b)へ下り、直ぐ下(第一駐車場)の八海山スキー場発15:25六日町駅行きのバスを待つのみです。

  HP:わたしの天気予報