五十沢キャンプ場から天竺の里を経て、主稜線に立ち清水へ下ります
牛ヶ岳(標高1962b)・巻機山(標高1967b)  五十沢コースを登り詰める

日程:20071134日(土・日)晴れ(日曜日は朝雨のち曇り)

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama06.jpg

牛ケ岳八合目での滝
2007/11/12:六日町の友人から
あの牛の背中に白いもようができました」とニュースが入りました!
きっと、この滝も雪の中に埋まったかもしれないですね。

 

今年は坂戸山から始まって、越後駒ケ岳&八海山と六日町には大変世話になっている。昨年は金城山へ紅葉狩り、今日は究極の五十沢(いかざわ)渓谷の紅葉狩りに出かけることした。津南町の秋山郷、南魚沼市の五十沢渓谷/三国川ダムシャクナゲ湖(十字峡)/裏巻機渓谷、湯沢町の湯沢高原/苗場(苗場−田代ゴンドラ)/大源太山、魚沼市の枝折峠/奥只見湖・・・と巻機山の近くに紅葉狩りの名勝が沢山ある。

  今回は、五十沢キャンプ場手前の永松発電所の裏巻機登山口から牛ヶ岳経由巻機山の登山道(五十沢本流を楽しむ人は「一般登山道」と呼ぶ)で、送水管(発電用:標高差を作って発電機を回す)に沿って調整池に上がり、天竺の里から黒部下ノ廊下のような水平道を歩く、左眼下に五十沢渓谷を楽しみ、割石沢から本格的な渓谷が始まる、深く凄さを増し、周囲の圧巻の大岩壁(大スラブ)、そして両側の岩壁がせばまるゴルジュを見下ろす一級品の渓谷登山道である。この道は二合目の本流取入口、堰堤を横切って、さらに鎖場の急登後の三合目、藪の山腹をトラバースし、尾根から一気に五十沢川本流に下降する。ここが四合目、下ノ船と呼ばれる、沢登りに勇者はここから「地下たび姿」に変身、以後沢は平泳ぎとなる、一方登山者の私はここから本格的な牛ケ岳へのヤセ尾根道へと登る、ここまで発電所から約3時間、牛ケ岳経由巻機山へはここから5時間、巻機山から清水へは井戸尾根を下る、3時間半、暗くなると4時間はかかるかも知れない。

コース

前夜:つくば市21:25=(国道294号)⇒下館=(国道50号)⇒桐生=(国道122353号)⇒赤城IC=(関越自動車道)⇒六日町IC=(国道17291号)⇒二日町=(R233)⇒五十沢小学校バス停=(五十沢川沿いの道路)⇒2:30永松発電所・五十沢キャンプ場森のきりん館(駐車場)

第一日目永松発電所・五十沢キャンプ場森のきりん館(駐車場)4:45―(0:00)→天竺への登山道取口4:45―(0:10)→小さい橋4:55―(0:15)→小さい2個目の橋5:10―(0:20)→小さい3個目の橋5:30―(0:02)→二分地点5:32―(0:03)→調整池5:35―(0:05)→天竺の里5:40―(0:15)→5:55割石沢出合6:00―(0:15)→「登り尾根」(下道分岐)道標6:15―(0:05)→連続して二つの沢を横切る(堰堤)6:20―(0:15)→巨岩(展望台)6:35―(0:15)→割引岳登り口6:50―(0:00)→牛ケ岳分岐(不動滝方面下り道)6:50―(0:05)→滝展望開始(不動滝・夫婦滝を見下ろす)6:55―(0:10)→7:05取入口(ダムのような堰堤)7:10―(0:10)→最初の中段7:20―(0:15)→7:35松の岩場7:40―(0:10)→曲った木(町見える)7:50―(0:05)→巻道開始7:55―(一度下って登り返す 0:05)→三合目の松8:00―(0:10)→急降下開始8:10―(0:10)→8:20五十沢川本流(四合目)8:30―(0:15)→尾根に出る(ヤセ尾根)8:45―(0:20)→五合目9:05―(0:25)→短い平坦道9:30―(0:30)→六合目(ブナの木平)10:00―(0:25)→越後三山展望10:25―(0:20)→巻道開始10:45―(0:00)→中ノ滝沢出合(牛ケ岳中腹から流れ出す)10:45―(0:01)→10:46渡渉点(七合目)11:00―(0:02)→尾根道(ここから山頂まで展望続く)11:02―(0:33)→大きな岩(八合目)11:35―(0:15)→金城山見える11:50―(0:15)→九合目12:05―(0:25)→牛ケ岳の肩12:30―(0:00)→12:30牛ケ岳山頂12:35―(0:25)→朝日岳縦走路分岐13:00―(0:10)→13:10巻機山山頂13:20―(0:20)→巻機山避難小屋13:40―(0:10)→ニセ巻機山13:50―(1:10)→六合目15:00―(0:35)→五合目15:35―(0:55)→16:30桜坂駐車場16:35=(登山者の車に乗せてもらう)⇒16:40上田屋旅館Tel:0257-82-3403 桜坂登山口から一番近く、バス停も数分 山菜料理は美味しい!

第二日目上田屋旅館―(徒歩2分)→清水バス停7:25=(南越後観光バス)⇒8:15六日町駅9:05=(南越後観光バス)⇒五十沢小学校9:20―(0:20)→松島橋9:40―(0:10)→水場9:50―(0:05)→9:55永松発電所・五十沢キャンプ場森のきりん館10:05=(車)⇒十字峡散策(中ノ岳登山口)=(車)⇒六日町=(国道17号)⇒三国峠を越え、帰宅

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama11.jpg

八合目の尾根から牛ケ岳

 前夜

 関越自動車道には赤城ICから、長い・長い清水トンネルを抜け、土樽PAで一息入れ、湯沢、塩沢石打ICを過ぎると六日町IC、ここで降りると十字峡・しゃくなげ湖と並んで五十沢キャンプ場の案内が目に入る、国道17号との交差点で左折、五十沢キャンプ場の道標を見て右折する、五十沢中学校、次に金城山登山の時に右折した宮村バス停を過ぎ、五十沢小学校バス停(手前にも五十沢キャンプ場入口が有る)、5b先の道を右折する、右に五十沢小学校を見て、民家を過ぎ、少し直進すると、道はやや左カーブ(ここで手前から入った農道と合流)、T字路に「牛ケ岳登山口・五十沢キャンプ場・天竺の里」の道標が有り、橋を渡り直ぐに道標が有り左折、後は真っ直ぐな道路を行く、道標があり迷わず、五十沢キャンプ場の「森のきりん館」の前に到着。 2:30 無人 綺麗なトイレは受付から10b程先、トイレの裏に大きな駐車場が有る。

この森のきりん館の手前に永松発電所へ下る道と、調整池に登る道がある、この登る道が天竺(てんじく)への登山道(発電所の作業道)で、牛ケ岳登山口(裏巻機登山口)と言っても良い。

この登山口は、鉄製のテスリが付く石段が上の杉林にのびている、これだけ確認し、4:30に目覚ましを仕掛け仮眠する。空は満天の星空である!

 

第一日目

 

岩, 山, 屋外, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

ほぼ水平な道が続く

 

4:20 目が覚める、月の光、これなら月明かりで歩ける、4:45 受付のポストの二日分の使用料400円を入れ、登山道の石段を登る、明るい月だが樹林帯で暗く、ヘッドランプ、思った通り作業道であり実に歩き易い、広く周囲の藪に悩まされることは無い、小さな橋、左に送水管が見える、駐車場では寒かったがもうここで汗が出て防寒具は脱ぎ捨てる、続いて送水管の上を横切る橋、送水管が右の斜面の高い所から落ちている、満天の星空と半月の明かり、左に周囲の山々が夜明けを迎えている、送水管からどんどん離れる、まもなく右折し、三個目の橋、送水管に沿って階段状の道(梯子のような)と登山道に分れるが、ここは登山道を行く、空から星が消え、ヘッドランプはもう必要ないし、月の光は薄くなって消えそうです。

右上に建物が見え、道は二分する、ここは左の登山道を進む、直ぐに調整池の淵に飛出る、まだまだ薄暗く風景を撮影するのは不可能、池の大きいのに驚き。

柵に沿って、左折し、進む、牛ケ岳の姿が見える、ただ稜線の積雪の有無を確認できる明るさではない。調整池の左端の舗装道路に入り、みやて小屋(トイレ有り)の横に出る、ここが天竺の里の中央らしい、無人、まったく人の気配は無い、小屋の前は、天竺と言うだけあって素晴らしい展望である、私はここで天竺を見た。

小屋の前を真っ直ぐ進むと左下から五十沢キャンプ場からの車道が、右上に遊歩道がある、割石沢(わりいしざわ)は車進入禁止の道、この道は未舗装、5:45

 

木, 屋外, 空 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

だんだん明るくなって、道は厳しくなる でも 安全!

 

目の前に素晴らしい紅葉が広がる、実に美しい所です、そして谷間に滝が見える、割石沢5:55 紅葉の見頃は先週くらい、でも今日も素晴らしい、時間を充分かけ楽しみたい所ですが、牛ケ岳への道のりは長い。割石沢の手前で下る道が登山道で安全に沢を横切って行ける、但し水量の多い時は横切るのが無理かもしれない。

 

草, 屋外, 木, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

紅葉の美しい渓谷散歩 見晴らしも満足

 

割石沢を横切って、大きく右にカーブするポイントからの見晴らしが良く、ここにドッカト腰を降ろし朝食、ちょうど6:00

 

木, 屋外, 自然, 草 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

安全保護のロープ    【逆コの字の岩場】

 

既に始まっている、水平道、進行方向右の岩にはロープが張ってある、普段は必要が無い、立ち止まって反対の人を避ける時は必要だろう、しかし、最後まで人に会わずロープには手を触れずに通過。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama01.jpg

水平道

 

【逆コの字の岩場】を通過、黒部湖下の廊下を思い出す、上下の大きい所には石段が、しばらく渓谷の美しい紅葉に見惚れ、凄い・凄いの連続になる。

 

岩, 屋外, 自然, 草 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

沢 大きな石が続く

 

続いて、沢を二つ横切る、この辺りになると、天竺の里にドライブ気分で来られた人は引返すべきである、しかし、ここからが美の渓谷の始まり、最低でもハイキングスタイル(靴、雨具)は必要で傘は使えません。6:20

横切って二つ目の沢は堰堤が築かれている、そして渡渉点は水量が多いと飛び石を使って渡れないであろう。

 

草, 屋外, 岩, 地面 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

沢を横切る

 

6:35 展望の良い大きな岩が現れる、登って見ると絶景、スラブと紅葉、一言では表現できません。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama02.jpg

五十沢渓谷

ここから、ドーンと下りになります、石段が有って危険は無い、ここからはハイキングスタイルから登山スタイルが必要になってきます、紅葉狩りを楽しみに来た人はここで引返す方が安全です。

下り切って、通過した巨岩を見上げると岩の割れ目に生える木々の紅葉が美しい。足元はだんだん狭くなり険しさを増してきますが、良く整備されている。苔に覆われた橋が現れる、対岸の景色は一段と凄みを増し、眼下の沢の流はキラキラ美しい。

 

草, 屋外, 地面, 植物 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 植物 が含まれている画像

高い精度で生成された説明

貴重な道案内

 

6:50 カタカナで「ワリビキ」と書かれた看板が道の脇に置かれている、地図には「新道」記入されているものもある、このコースは割引岳に直接登るコースですが、六日町の友人は「絶対、この道に入らないように! 私達地元の人は旧道を楽しんでいる」とのこと、それにしても細い道に踏み後が残って上に向かっている、つまり登る人があると言うことになる。

 

草, 屋外, 植物 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

牛ケ岳

 

ワリビキ」から一分もしない内に、「牛ケ岳」(丸太に巻かれて)の文字が現れ、牛ケ岳のルートを示している。

ここは不動滝への下り道と牛ケ岳登山道が分岐する、友人の話では「滝へは20分ほどで立寄れる」との事であるが、寄らないでも上から覗けると言うので、今回は牛ケ岳登山に集中する。

 

岩, 木, 屋外, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 屋外, 岩, 山, 岩の多い が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

トラバースと美滝   満足な光景

 

牛ケ岳への登山道に入るまで、良く手入れされた、快適な登山道だったが、分岐を過ぎると、岩崩れの多い斜面をトラバースするようになる、しかし眼下に滝が見え、渓谷美の極致となる、最初の滝は不動滝であろう、続いて二本の滝が流れ落ちる夫婦滝、そして滝壷も、滝の上の池も神秘的なエメラルドグリーンで透明度は高い。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama03.jpg

岩のトンネル

 

振り返ると、滝に気を取られていたが、狭い水平道であった岩の斜面が目に入る、続いて一人がやっとすり抜けることのできる岩のトンネル、大きなザックを背負っていると一気には通行できない、この岩が残っている限り登山道管理に遊び心があり、維持されることでしょう、何事にも遊び心は必要ですね。

 

草, 屋外, 木 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 岩, 屋外, 岩の多い, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:神秘的な滝                  右:目の前に人工物、取入口が

 

今度は対岸の斜面に神秘的な滝が姿を現す、水の多い滝と糸のように細い滝、優雅に岩肌で踊っている、古いが立派な石段を登る、今度は滝に変わって別世界、左右の岩壁がぐっと狭まり、前方への向かう道が切れる、進行方向は絶壁の景色、驚きの光景で一瞬棒立ちになる。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama04.jpg

取入口の淵から

 

目の前に人工物、取入口が直ぐ下に見えてくる、そこまでスノージェットのような岩の崩れを防いで下る階段が取り付けられているが、壊れ、まず右側を綱でおり、最後の方だけ中に身を入れ堰堤に降りる、この間高さ20bほど 7:05

堰堤が蓄える水、透明度抜群、既に下流に魚止ノ滝もあり一匹の魚も泳ぐことはない、ここに立ち入った人だけが見られる美しいダムです、美しいのはダムで無く、それを美しく見せる周囲の自然の岸壁群です、ダムは自然を必要以上に破壊せず建築されている。

この先に歩を進めるなら、引返す時間も考えて行動する必要があります、次の鎖で不安を感じるなら思い切って引返すべきです。

人の二歩分の間隔に梯子(幅20a)が橋代わり、足で安定を確認して渡る、もちろん渡る前にここで一休したい、対岸に渡るしばらく腰を降ろすような場所は有りません。

 

岩, 屋外, 岩の多い, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 岩, 屋外, 自然, 岩の多い が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:堤防から脱失が難しい         右:ここを抜けるとようやく解放

 

堰堤を横切ったら、7:10 二本の鎖を巧みに使って、一枚岩を横切って、ほぼ垂直の斜面をよじ登る、対岸の大きな岩壁が印象的、そして岩にしっかり生える木々の紅葉が見事です。

10分ほど鎖場で格闘し、ようやく中段、まだまだ自分の立つ岩場は谷からちょっと登ったにすぎない、頭上に見事な峰が見える、堰堤から厳しい鎖場ですが良く整備されており驚きます、新しい綱もしっかり備わっている。

中段から先は眼下に谷が直接見えないだけ安心、でもまだまだ鎖場は次々と現れる、大きな松の岩場に出る、7:35 ホット一息つく、チョコレートをかじり、水を飲む、緊張したのか意外とのどが渇いている事にきづく。

さらに細い尾根状を登る、雪の重みで曲がった木の根元に腰掛て休憩、7:50 谷の向こうに六日町が見えている、ずいぶん山深いところに飛び込んだものである、六日町ICからまだ人に出会っていない。

 

草, 木, 屋外 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 食べ物, 菌類, 草, 屋外 が含まれている画像

高い精度で生成された説明

ちょっと一息

 

ようやく進行方向から鎖が消え、尾根状になって大きな高い岩の前に出る、きょろきょろすると前方右方向の露岩斜面に長いロープが見える、7:55 思い切りここは下ります、ロープの位置より大きく下るので、いやな予感、底に着いたら、思い切り急登する、見えていた岩場は綱を頼りに横切っていく、地図では巻道としるされている所です。

 

山, 自然, 屋外, 空 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 山, 自然, 屋外, 谷 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

取入口から鎖場を通過し、三合目辺りから、小兜山を巻き、四合目の渡渉に下る登山道から

 

横切って大きな松の根元に着く、三合目の道標がある、8:00。ここ三合目を過ぎ次の沢底に行ってしまうともー引返す余裕は無くなるだろう、従ってスタート地点からの経過時間と、ここから先の時間を見て、余裕が無い時は、勇気をもって引返す事が大事です。

三合目から巻機山連峰の稜線の様子が判る、積雪は無い、天候も今日一日快晴、このまま、先に歩を進めることにする。

 ここからトラバース、木々の根で滑り易くいやな斜面を横切って行く、周囲の展望はバツグン、紅葉も綺麗で、ため息もの。

 

屋外, 草, 木, 植物 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 屋外, 地面, 自然, 岩 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:ピークから急降下            右:四合目 南中尾沢

 

8:10 今度はこれでもかと急降下、30bほどの鎖を数本使う一瞬たりとも手を木々や鎖から離すことはできないほどの斜面、ここは下りで良かった。越後駒ケ岳のグシガハナから下った水無川コースの傾斜以上です。

8:20 10分 よやく川底に降り立つ、ここの渡渉点は二歩間隔を飛び越える、水量が多いと幅はどんどん広がる所です。飛び越えるコツはちゅうちょせず一気にジャンプすることです、ただ未経験者の単独入山はいけません、渡渉点に自信が無い人は靴を脱ぎさえすれば、(今日)は簡単に渡るところがる。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama05.jpg

南中尾沢(五十沢)川底から見上げる 美しい紅葉

 

ここが五十沢コースの四合目、絶え間なく一定量の水が同じように岩肌を滑るように流れる水、綺麗です、大きな岩にどっかり腰を降ろし、大きなオニギリを頂く、谷は紅葉、上空は真っ青な秋空。

この沢底から、今下った急降下の道を引返すことより、次の工程に移る方が前向きで力が湧く!

 

屋外, 草, 菌類, 地面 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

美味しそうなキノコの大株

 

10分休憩、8:30 ここから牛ケ岳まで登り一方、アリ地獄から抜け出すような急斜面、一度休憩すると足に疲れがでる、ここは我慢、一歩一歩、木々を頼って登る、時々美味しそうなキノコの大株を見つけるが、これ以上荷を重くしたくない。

 

草, 屋外, 木, 植物 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 山, 空, 屋外, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:ヤセ尾根の紅葉               右:これから向かう稜線

 

驚くことに。ここ要所・要所に綱が置かれている、しかも付け替えたばかりの綱もある、8:45 15分の急斜面を抜け、ようやく展望のある、ヤセ尾根に飛出る。

左に見える高い山は本谷山か越後沢山か?右は割引岳から伸びる稜線、飽きない展望を楽しみながら一歩一歩上に上にと進む、道は急な点以外まったく問題なく整備されている、ツツジやシャクナゲの木々、足元にはイワウチワやツバメオモトなどの群生が広がっている、花期には見事に咲き誇ることだろう。

 

草, 屋外, 菌類 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 山, 屋外, 木, 空 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:五合目                  右:ようやく1000bを越える 紅葉は終わりだ!

 

9:05 五合目 シラビソ、ゴヨウマツの美しい尾根、割引岳の大きな山容が目に入る、背後方向の越後三山はまだ、手前の小兜山(標高1192b)や大兜山(標高1341b)を越えないと見えない、五合目はまだ標高1000bを若干越えた位置だろう。

頭上の景色は一歩一歩巻機山(標高1967b)・牛ケ岳(標高1962b)の稜線に近づいている、短い距離だが水平になる、ちょっと窪地になる所にイワウチワの大群落が現れる

 

山, 屋外, 自然, 空 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

遠くに町を望む

 

また急登、9:30 今度はゴヨウマツの水平な道、いままで展望が良かったが 9:45 雑木林に入る、急な登りではなくなるが、直線的な道の登りはツライ、10:00 また傾斜が大きくなる、ここに六合目の道標、水の流れる音、水が必要なら探せば見付かるだろう、この辺りがブナの木平だろう、ここはだらだら直線的な登りが続き、傾斜の大きいところでは落ち葉で良く滑る。

ここは時期的には今が一番歩き安い、暑い日は風通しも無く、寒いと日が入らない、木々から葉が落ち、快適な時期と言える、おそらく、週明けには気候が大きく変わって、積雪を見るだろう。(2007/11/12:六日町の友人から「あの牛の背中に白いもようができました。今年はおそらく、もようが一度とれてから全身白もようでしょう」どうやら巻機山は本格的な雪山になったようである。

10:25 まだまだ雑木林が続く、でも木々の間から八海山が見えてくる、そして越後三山が揃う、この辺りも良く刈られ心配の藪は無い。

 

屋外, 木, 草, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 岩, 屋外, 岩の多い, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

中滝ノ沢出合

 

10:45 ようやく登山道は巻道(ちょっと藪になる)に入り、中滝ノ沢出合、ただ渡渉点はさらに50bほど沢に沿って登ることになる、七合目の渡渉点で腰を降ろし、早いけど山頂は寒いだろうからここで昼食、オニギリをお腹に詰める。

この日はタップリと中滝ノ沢では水が流れていましたが、夏場は枯れ沢になるそうです、そして90%ここでは水の確保ができないとのことです、さきほど通過したブナの木平の水流の音も夏には聞こえないとなると、水は四合目の渡渉点で充分確保しないと、巻機山避難小屋から見下ろす米子沢源流まで水は無い。

(注)大雨の時は牛ケ岳に降った雨が一気に流れ落ちるので、渡渉どころか、周辺に近づくことも難しいだろう、そんな時は、一時間近く離れて様子を見る余裕が必要です。

ここは沢に入って横切るが問題なく通過、沢底から右方向に登り詰める、越後駒ケ岳、中ノ岳、八海山は並んで見えるが、山頂付近の雲が取れない、しかし、上越中越の山々の素晴らしい展望が広がる。これから向かう牛ケ岳の斜面は笹に覆われ雄大な姿である。

2分ほどで稜線に出るのだが、前方に笹に覆われた傾斜が待ち受ける、ここも一歩一歩登る、笹は霜の解けた露で濡れる、この手強い登り、振向いて見て、展望に押されながら上に上に進む、牛ケ岳中腹に美しい滝を見る。

 

山, 屋外, 空, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 山, 岩, 屋外, 草 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:牛ケ岳の主稜線に飛出る                 右:八合目

 

11:25 牛ケ岳の主稜線に飛出る、直ぐ先に、大きな岩の峰が見え、とうとうその岩の上に、「八合」とペンキで書かれている11:35 思わず、「おー八合かと叫び」。大の字に横たわる。

ここまで登れば稜線まで筑波山を二回登る程度の距離となる(キツイ時には筑波山の登りに比較する事にしている)。

 

空, 木, 花, 屋外 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 草, 屋外, 空, 野原 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:実を付けるナナカマド                右:広い草原にポツンと九合目

 

ふと、左眼下に金城山が見え出す、広い草原、九合目のお花畑、12:05 巻機山、割引岳が並び素晴らしい、一人がやっと歩ける幅の登山道を最後の力を出し切り登るここの笹は冷たい露、まだ解けずに木々に樹氷がこびりつく。「あと10分、、」と有る、5分と思ったのに、確かにそこから山頂まで10分、5分に見えたピークは手前の肩である。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama07.jpg 屋外, 空, 草, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

牛ケ岳山頂から巻機山を望む

 

12:30 牛ケ岳の肩に飛出る、ここで始めて登山者に出会う、牛ケ岳山頂は平坦な道を50bほど奥になる。

山頂には池塘、展望は素晴らしいのだが、残念ながら山頂に立った頃から雲が出て、尾瀬、日光、谷川、さっきまで見えていた越後三山までが薄くぼんやりの展望になってしまう。風邪の当らない所から、六日町の友人(何度か電話してくれたが、携帯は電源Off)に電話を入れ無事をお伝えする、続いて上田屋旅館にも「今、巻機山山頂へ向かっています!」と連絡する。

 

屋外, 草, 空, 山 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 草, 空, 屋外, 野原 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

巻機山山頂

 

朝日岳への縦走分岐、巻機山山頂は直ぐである 13:10 10分ほど登山者と話していると再び越後三山が並んで姿を現す、素晴らしい眺めを楽しんで、13:20下山開始。

巻機山避難小屋に着く頃には再び青空が戻る、巻機山は牛ケ岳の九合目方向から山容は荒々しいが、表の姿は穏やかです。

 

草, 屋外, 空, 山 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 山, 屋外, 自然, 空 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

巻機山からニセ巻機山の稜線

 

ニセ巻機山(前巻機)13:50 ここで牛ケ岳から巻機山、割引岳の稜線が全て見渡せる、ここから結構キツイ、井戸尾根の下りが始まる。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama08.jpg

巻機山から谷川連峰の縦走路

 

巻機山から米子頭山経由の朝日岳のジャンクションピークに続く稜線はとても綺麗です。

井戸尾根はニセ巻機山から急な階段下り、七合目を過ぎるまで、岩場が続きます、ただ、右に割引岳からの稜線、天狗岩の展望が良い、さらに進行方向に遠望の谷川連峰は素晴らしい。

 

山, 屋外, 空, 自然 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama09.jpg

ナナカマドが真っ赤

屋外, 自然, 草, 山 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 自然, 山, 屋外, 草 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

2004/10/16 紅葉登山を思い出す!ここ

 

六合目 15:00 から五合目 15:35 間はブナが綺麗で、やや傾斜が緩みますが、五合目から再び急降下、16:30 桜坂駐車場、5,6台は今日巻機山避難小屋に泊まる人達の車だろう、最後の登山者になったようです!

五合目から同行した男性に宿の上田屋の庭先まで送ってもらう。

上田屋旅館、玄関に入ると、若女将さんが「えー、無事で、、、、」と会話が始まる。六日町の友人から旅館に電話が入る、無事をお伝えする。

ここのご飯、今でも思い出す「美味い お米!」。

今日の宿泊は単独の男性(今日、越後駒ケ岳を登ってきた)、二人ずれ、私を含め4名、私以外は明日5時発で巻機山登山だそうです。

 

第二日目

 

 朝から雨、若女将さんの話だと、3人は雨の中を5時に出かけたと言う、私は650分朝食、彼らはヌクビ沢を登っていると行者ノ滝、井戸尾根なら六合目辺りだろうか?今日の様な天気だと、五十沢コースは無理かも知れない,昨日の予定で助かった思いです。

清水バス停7:25、若者二人と私が乗車、田んぼに落穂拾いのサルの軍団を見る、昨年は熊で大騒ぎのこの地方だったはずである。

8:15六日町駅に着き、9:05野中行きのバスに乗り、五十沢小学校バス停9:20着、ノンビリ歩いて約40分、五十沢キャンプ場森のきりん館に到着。

 

屋外, 空, 通り, 道路 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 道路, 屋外, 空, 木 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:この道標を見て五十沢キャンプ場森のきりん館へ向かう
右:五十沢キャンプ場森のきりん館

 

木, 草, 屋外, 家 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明 屋外, 木, 草, フェンス が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

左:永松発電所          右:永松発電所の登山口

 

五十沢キャンプ場森のきりん館で窓口の男性に事を告げ車に乗って十字峡へ。

 

説明: G:\mypage-Accs\yama_image\makiihatayama10.jpg 屋外, 木, 草, 建物 が含まれている画像

非常に高い精度で生成された説明

十字峡は丹後山からの下山路 十字峡から利根川の源頭を縦走する

十字峡は紅葉の見頃は過ぎたが、大勢の観光客!五十沢渓谷の方が私は好きですが、交通の便は十字峡。まだまだ紅葉は綺麗でした、そして、しっかり中ノ岳登山口の周辺を調査、駐車場等必要な施設は充分備わっている、中ノ岳はお花の綺麗に咲く頃に登りたいものです。

三国峠を経て関東平野へ、三国峠の紅葉は二週間前が見頃だったようです、ただ新潟県側の湯沢、群馬県側の月夜野や水上は見頃でした。

HP:わたしの天気予報