大菩薩周辺の山と一言でいわないで!  鶴ケ鳥屋山(標高1374b)
立派な展望美しいブナ林

 

日程 2007224日 (土) 晴れ 


標高1541bを目指す途中から

JR中央本線大月駅から富士山と眺める山は多い滝子山笹子雁ヶ腹摺山達沢山・京戸山など、清八山をへて、三ツ峠向かう人も多い。

2月下旬大月駅から清八山(標高:1593b)をへて鶴ケ鳥屋山、笹子雁ヶ腹摺山、達沢山・京戸山と同じく追分方向、2001年版「高尾・陣馬」の地図を片手に、清八山の登山口の手前で送電線保線道に迷い込んだようです

清八山をへて鶴ケ鳥屋山のコース:しばらく国道20号本社ヶ丸・清八山の道標、次は登山口、登り切れば清八峠、清八山を往復、本社ヶ丸をへて鉄塔、角研山、、、鶴ケ鳥屋山です。

笹子駅から国道20と反対に出て左:船橋沢を進み鶴ケ鳥屋山の標識、稜線出れば本社ヶ丸・鶴ケ鳥屋山の分岐道標のコース。

笹子駅から国道20と反対に出て右:庭同沢橋(ていとうさわ)の先に鶴ケ鳥屋山登山口がある、稜線出れば本社ヶ丸・鶴ケ鳥屋山の分岐(標高:1377b)道標のコース。

 

JR常磐線天王台4:39=(常磐線)⇒5:35JR神田駅5:43=(中央本線)⇒637JR立川駅6:43=(中央本線)⇒7:56JR笹子駅8:00―(0:20)→追分バス停8:20―(0:02)→追分トンネル8:22―(0:13)→奥野川渡る8:35―(0:01)→8:36清八峠・三ッ峠道標の直ぐ先進入禁止(ここを入って見たが5分程で林道終点、登山道無し)8:44―(0:01)→二ノ沢渡り、沢に入る8:45―(0:35)→林道出合9:20―(0:00)→送電線巡回路入口9:20―(0:10)→美しい白樺9:30―(0:10)→送電線鉄塔下9:40―(0:10)→松林9:50―(0:10)→八ケ岳見える10:00―(0:10)→標高1541bの尾根10:10―(0:25)→10:35一つ目も大岩―(0:30)→二つ目の大岩・南アルプス〜金峰山展望11:05―(0:15)→標高1541b山頂・本社ヶ丸から鶴ケ鳥屋山の稜線11:20―(0:10)→笹子・御座石分岐11:30―(0:30)→12:00送電線鉄塔12:15―(0:15)→笹子分岐のピーク12:30―(0:05)→岩のピーク展望良し12:35―(0:15)→笹子駅分岐12:50―(0:30)→手前のピーク展望大13:20―(0:15)→鶴ケ鳥屋山肩13:35―(0:05)→13:40鶴ケ鳥屋山山頂13:45―(0:15)→大きなブナに大岩13:55―(0:05)→太い白樺14:00―(0:10)→巨岩14:10―(0:05)→尾根道終点・富士山展望14:15―(0:10)→林道出合14:25―(0:00)→登山道入口14:25―(0:10)→唐沢橋・近ヶ坂橋分岐14:35―(0:15)→大きな松14:50―(0:20)→松伐採地15:10―(0:10)→15:20林道出合(線路をくぐるルート探し)15:35―(0:01)→線路をくぐって国道2015:36―(0:24)→16:00JR初狩駅16:02=(中央本線)⇒都心へ

 

 JR常磐線取手駅始発4:35(天王台4:39)に乗りJRを乗り継ぐと7:56分に笹子駅に着く(2014年も同じだ!これがJR東日本の凄いところです)。立川駅・高尾駅からの乗客は登山者が圧倒的に多い、大月駅・初狩駅で降り人が多く、笹子駅では6人ほど、国道20号を笹子トンネル方向に向かう人はいない、清八峠への入口まで約20分国道20号を歩く、二回笹子川を渡ります。


標を良く確かめ進まないといけません

入口の道標には本社ヶ丸の文字も書かれている、道標に従がって広い道路を行くと追分トンネル、この辺り道標は無い、トンネルを抜けると左下が工事中、まもなく、広い道が林道風に変わると奥野川を横切る、その先に清八峠・三ッ峠の道標があり、なんとなく古い登山道、ここは林道を行くが直ぐに進入禁止の狭い旧林道がある、入って見る事にする、振向くと笹子雁ガ腹摺山だろうか綺麗な山並が見え始める。


進入禁止の林道中間から滝子山方向

  5分程緩やかに登ると、林道はプツンと切れて行き場を失う、小さい沢が何本か稜線に向かっているが登山道らしきルートは無い、ゲートまで引返す。

 続いて二ノ沢を渡る、沢に入れと言わんばかりのピンクのリボン、林道歩きは楽しくない、沢に入ってみる、これが大正解、美しい沢が続き、邪魔な木々もよく切り取られている、それに古い登山道が沢沿いにある、それに危険な箇所も無い。


二ノ沢 美渓

 沢は30分程でちょっと短く残念、その上地図にも記されていない。林道(黒野田林道?)飛出る、一人の男性が本社ヶ丸との分岐辺りに車を止め、この林道を歩き鶴ケ鳥屋山登山コースに出合うので、その登山道を登るとのこと、ここは彼とは反対に本社ヶ丸方向へ。9:20

50b程行くと、左に送電線巡視路の取付点、しかも階段がある、地図上で見ると、標高1541bの本社ヶ丸と鶴ケ鳥屋山の稜線ピークに向かっている。


送電線巡視路はここを通過 紅葉・新緑時は美しい

10分、美しい樹林、白樺である 9:30、このルートは尾根に付いており安心、再び階段、こんどは長い(取付き点に比べはるかに長い)、巨大な鉄塔が目の前に現れ。


滝小山は大菩薩連峰の最端

鉄塔の下に立つと笹子雁ガ腹摺山から滝子山の山並が見事だ。9:40

左右に抜ける道は無く、ここはわずかな踏み後を追って、上に進む、薮で何度も滑る、ピークに立つと踏み後は明確になって鉄塔からさらに上に向かう、雑木林で展望は無いが木々の間から本社ヶ丸から鶴ケ鳥屋山間の峰が見える、まもなく松林、桧林、この辺り邪魔な桧の枝が刈られ最近手入れがされたようだ、ふと振向くと真白な峰、八ケ岳が見え出し、さらに登ると金峰山から南アルプスが見えてくる10:00


南アルプス

桧の切られた枝の積まれた上に腰を降ろし、遠望を独り占め、小鳥の声も聞こえない静かな所だ。
カラマツ林に変わって展望は広角、真っ白く飾られた南アルプス、八ケ岳、手前に笹子峠周辺のピークが波打つ、ただ林間である。


登山道では無い?

ようやく林床が笹の大きな尾根に出る、ちょっとホットする、背の高い笹に変わってルートは消える、送電線巡回路はここから上には必要なく左右(不明だが)に向かっているようです、10:10


ここからは、自分のルート  稜線手前に岸壁は地図には示されていない

背の高い笹薮を抜けると再び急登、10:35 もーここには踏み跡も獣道も無い、有るのは素晴らしい展望、一面足元は積雪、深くは無い、大きな岩が二個続く、11:05 この二つ目の岩から眺める展望は今日のコースで一番印象に残る光景でした。しかしこの二つの岩を抜ける斜面は熊が雪の斜面を登る光景に近い姿で登ることになります、助けは杉や桧の林でなく美しいブナで明るく、枝も多く助かりました、また危険な岩場もありません、アイゼンが有ればもっと楽だったかもしれない。


標高1541bピークは近い 広角に展望が見えてくる

上に桧やモミの木が見え、ようやく稜線です、標高1541bのはっきりしないピークです、この位置にピンクのリボンが置かれ下山可能示している、誰かがこのルートを利用していることが解る。


稜線も積雪

送電線鉄塔巡回路には焚き火の跡が無い、私は、今回のように登山道から離れて歩く場合、マッチ・コンロ類はいっさい持ち歩かない事にしています、特にこの辺りは松、杉、ススキが多くもし火を点けたら一瞬火の海だ!大月の菊花山で松が焼けた跡を見ている。送電線鉄塔を守る人達も焚き火はしない、私達登山者も充分見習いたいものです


稜線はルンルン気分

通過した送電線鉄塔の標高は約1000b、ルートが消えた背の高い笹の位置は約1200b辺りだろうか、ここから標高1541bのピークまで約300b、良く登ったものだ。

ここの登山道は、本社ヶ丸(標高1630b)から一旦下って、登り返してこのピーク(標高1541b)を経て、鶴ケ鳥屋山(標高1374b)に向かっている、ゆるやかに右に登る、雪の上に足跡が多いが最近のものではない、今日の通行人は私が最初らしい、右に見える富士山は山頂部が雲で覆われている、今朝、立川駅からの富士山は綺麗だったのに残念、まもなく緩い下り、カラマツ林に変わって、富士山側が大きく広がって展望が良い、三ッ峠が大きく、その右の肩の奥に富士山が見えている。従がって本社ヶ丸から眺める富士山によく似ている 11:25


大菩薩方面を望む

やや登りになって笹子・御座石分岐、ここは左に下って行く、雪は凍結し滑る、展望は木々の間から左は大菩薩方面、右は三ッ峠、正面には道志山塊の山々で御正体山今倉山が大きく見えている。


ちょっと雲が流れてきた

気持ちの良い尾根道が続く、だんだんと雪も無くなり、背の低い葉の淵が白い笹が林床に広がる、樹林帯が美しく、今頃は展望が良く楽しいけれど、新緑・広葉時期にも一度歩きたいところです。


上下の多い尾根道から滝子山は大きい ビューポイント!

いきなり急降下、足元が凍結しており危ない、登山者が滑った跡も残っている、登り返すと、笹原に覆われたピークに立つ、大きな送電線鉄塔が建っている


ここでやっと日当たりで休憩

12:00 気持ちの良い笹原で腰を降ろす。

素晴らしい展望、道志山塊、正面に三ッ峠、木々が邪魔をするが、南アルプス、八ケ岳、金峰山の遠望は素晴らしい。


道標が現れる 笹子駅へ

ここから鶴ケ鳥屋山まで多くの上下が続く、最初のピークは雑木林、続きて次のピーク、さらに次のピークも雑木林で、ここは左に下る道がある、標高1377b 笹子駅への下りだが標識は無く、鶴ケ鳥屋山への標識だけ、ここは大きく90度右に折れ下る、ここから小さな鋸尾根が続き、左からの風は冷たく、右から温かい風が吹いている、目の前に高い岩峰、270度の大展望に立つ。


次ぎのピーク

このピークは雰囲気が大月駅から近い菊花山によく似ている、滝子山が見事、1235。ここから大きく下って、またピークに登る、このピークからは三ッ峠方向の展望だけ。

急降下して、車輪の死骸を見る、直ぐ先に笹子駅からの登山道が登って来ている、笹子雁ガ腹摺山、大菩薩、滝子山、三ッ峠など美しい。その先で再び八ケ岳に金峰山が見えてくる。


三ツ峠方面

登り返す、ピークで急降下する、この下りは登りが大きかったのでちょっと辛い、13:05 再び鞍部から登り返し、先ほどの笹子駅分岐から最初の高いピーク、三ッ峠や道志山塊が見事、晴れていれば、ここからの富士山は美しいだろうが今日は富士山周辺だけが雲の中 13:10

今度は鶴ケ鳥屋山最後の登りかと思える長い登りが続く、登り詰めると鶴ケ鳥屋山はまだ先とある、しかしここは山頂以上の大展望です、晴れていれば三ッ峠と富士山の光景は素晴らしいことでしょう、今日は三ッ峠と標高1541bから幾つも越えてきた峰々の展望を楽しむ、そして笹子峠周辺の山々から滝子山、雁ガ腹摺山の美しいこと、ここまで登って来て良かった。

笹子駅から登るとこの展望まで約3時間程だろう、13:20 そして再び下る、林道で出会った男性に再会する。


ようやく、鶴ケ鳥屋山山頂

緩やかに登る、今度は最後の登りらしい、13:35 鶴ケ鳥屋山の肩に到着、笹子駅分岐からモミ林が現れたが、ここに来て美しいブナ林が続く、大きなブナは美しい木肌を見せてくれる。そしてブナに囲まれた鶴ケ鳥屋山山頂に到着。しばらくブナの美しさに足を止める。


鶴ケ鳥屋山山頂はブナに囲まれている

山頂は富士山側の木々が切られて良く見えるが富士山は雲の中、周囲は美しいブナ林。

今度は正面に陣場や生藤山などの奥多摩の山々、滝子山、雁ガ腹摺山、道志山塊の山々を見ながら下る、太い桜、太いブナ太い白樺が次々と現れる急坂、露岩の荒れた急坂、注意深く下る、奇妙な岩とブナを横切ると富士山の裾野に広がる富士裾野が見える。


尾根道の終点 左へ下る

ここも周囲の山々の展望が良いところだ。滝子山が直ぐそこに接近、大岩をまた横切って、そろそろ尾根道は終点、ここの岩場から富士山が良く見えるところ、休憩。

下るといきなり急斜面、眼下に林道、荒れた道を下る、急傾斜の階段を折り林道に立つ、右に30b程行くと再び登山道入口 14:25

狭い登山道をちょっと登る、後は尾根道、気分の良い登山道が続き、美しい松林を右に見て巻いて行く、近ヶ坂橋右・唐沢橋左の分岐点、ここは右に行くのが良さそう、しかし初狩駅は唐沢橋の方向を指している。

ここは右折して近ヶ坂橋へ下るのが正しい、丸田沢に沿い、間もなく初狩駅に着く。

左を選択、驚きの急降下、右に桧の尾根道になってさらに急降下は続く、やや平坦になったところで「大木の古木の松 アカマツ大木 14:50 この松を境に両側がブナ林、雰囲気が良い、展望は木間から。


この松は切らないで欲しいものです

そのうちに大きな松が多くなってさらに良い雰囲気だったが、見たくない松の伐採地に出る、皮肉にもここが陣場方面や高川山の展望が良い


伐採地

広く切られ、何が建つのだろうか、ここから凄い下りが続く、登山道は作業道になって広い、木の株に腰をおろし一息、一人の男性が無言で追い越してゆく。

ようやく林道、その男性は林道を右に向かう、「線路をくぐる」と地図に記されている、眼下に唐沢橋が見えてくる、JR中央本線が走る、林道から左右探すとピンクのリボン、これを頼り下ると線路の淵に出る、有りました「線路をくぐる」ルートが、線路の反対に抜け、田んぼ道を横切れば国道20号です、この国道20号は人の交通が無いらしく歩道が無い、藤沢入口から民家の間(幅3bほど)を進み、突き当たりを左折、真っ直ぐ向かうと初狩駅入口からの道に合流し、右折、初狩駅です。

近ヶ坂(ちがさか)橋への下りが一般的で、こちらは丸田沢に下って、近ヶ坂橋で車道に出て後は初狩駅まで問題無く出られます。今回唐沢橋へ下ったのは林道と車道(交通量が多い)歩きを嫌っての選択、しかし最後の「線路をくぐる」ルートが不明で団体向きではありません

16:00 2分後大月行き、線路を横切って乗車ホームへ、16:02発。

大月駅は次の駅、ホームで立川行きを待つ。上野原・相模湖駅から大勢の登山客が乗って満席。相模湖駅辺りの梅は見頃を迎えている、裏高尾の梅林はそろそろ見頃だろうか。

今回は登りも下りも道を間違えたが、笹子から標高:1377bに登るか、清八峠を経て登るか?見晴らしの良い本社ケ丸を通る方が良いのかも知れませんネ!


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