長野県川上村を出て、丹波バス停に下山、良く歩きました 金峰山(標高2595b)塩ノ山(標高553b)小楢山(標高1713b) 倉掛山(標高1777b)大菩薩嶺(標高2057b) |
日程 2008年4月26〜30日(日〜水) 晴れ 25日は移動日
金峰山小屋まで:【4月25-26日】JR新宿駅23:54=(ムーンライト信州81号)⇒3:09小淵沢駅6:10=(小海線)⇒6:53信濃川上駅7:05=(川上村営バス)⇒7:39川端下7:40―(0:25)→岩根山荘入口8:05―(0:10)→廻目平分岐8:15―(0:15)→金峰山荘・ゲート8:30―(0:05)→小川山入口8:35―(0:05)→ゲート8:40―(0:20)→巨岩の下9:00―(0:05)→神社9:05―(0:05)→対岸にシャクナゲ大群の堰堤9:10―(0:05)→林道合流9:15―(0:05)→二本目の林道合流9:20―(0:10)→9:30林道終点9:35―(0:05)→八丁平分岐(ベニバナイチヤクソウ群生地)9:40―(0:10)→標高1900b9:50―(0:25)→最後の水場10:15―(0:05)→標高2000b10:20―(0:15)→標高2100b10:35―(0:25)→中間点道標「金峰山1:20、金峰山小屋1:00、川端下2:30地点」11:00―(0:30)→標高2300b11:30―(0:20)→巨岩11:50―(0:10)→12:00金峰山小屋
大菩薩登山口まで:【4月27日】金峰山小屋5:35―(0:25)→金峰山山頂6:00―(0:05)→6:05五丈岩6:10―(0:15)→金峰山小屋分岐6:25―(0:05)→6:30千代ノ吹上げ6:40―(0:10)→砂払いノ頭6:50―(0:35)→7:25大日岩7:30―(0:25)→大日小屋7:55―(0:15)→鷹見岩入口8:10―(0:20)→富士見平小屋8:30―(0:25)→8:55瑞牆山荘バス停9:03=(韮崎みずがき線「山梨峡北交通」2000円)⇒10:20韮崎駅10:32=(中央本線)⇒11:30塩山駅12:20―(0:05)→塩山温泉12:25―(0:05)→第一休憩所12:30―(0:05)→第二休憩所12:35―(0:10)→塩ノ山山頂12:45―(0:20)→向岳寺側登山口13:05―(0:05)→向岳寺13:10―(0:25)→13:35塩山駅14:20=(山梨交通 100円)⇒14:50大菩薩峠登山口バス停―(0:10)→15:00ひがし荘「пF0553-33-9569」
小楢山登山:【4月28日】ひがし荘6:40―(0:10)→6:50大菩薩峠登山口バス停6:53=(山梨交通)⇒7:17塩山駅8:25=(牧丘町営バス)⇒8:40窪平バス停8:45―(0:15)→中牧入口9:00―(0:15)→小学校9:15―(0:20)→道路横断9:35―(0:05)→オーチャードヴィレッジフフ総合案内版9:40―(0:10)→最上部の駐車場・ゲート9:50―(0:20)→水槽の旧道入口10:10―(0:15)→旧道林道終点10:25―(0:20)→なまずの頭の様な巨岩10:45―(0:10)→ピーク10:55―(0:10)→小倉山?11:05―(0:35)→一本の白樺11:40―(0:10)→11:50明瞭な尾根道12:00―(0:00)→巨岩のピーク12:00―(0:05)→大岩壁12:05―(0:30)→広い藪のピーク12:35―(0:05)→12:40小楢山山頂12:45―(0:05)→一杯水12:50―(0:10)→旧登山道分岐13:00―(0:00)→的岩13:00―(0:05)→旧登山道合流点13:15―(0:10)→鞍部13:25―(0:10)→ピーク13:35―(0:05)→焼山峠13:40―(0:45)→棚沢の滝入口14:25―(0:10)→塩平バス停14:35―(1:00)→15:35牧平バス停16:40=(牧丘町営バス)⇒17:04窪平バス停17:10=(牧丘町営バス)⇒17:20塩山駅18:16=(大菩薩峠の湯行き 山梨交通)⇒18:40大菩薩峠登山口バス停18:40―(0:10)→ひがし荘
丸川峠まで:【4月29日】ひがし荘7:40―(0:10)→7:50大菩薩峠登山口バス停7:58=(山梨交通)⇒8:25塩山駅9:05=(牧丘町営バス)⇒9:30窪平バス停9:35=(タクシー 西沢渓谷へ行かれる4人に便乗 1000円)⇒9:00白沢橋9:00―(0:10)→眼下にナメ滝9:10―(0:15)→堰堤の下の渡渉9:25―(0:05)→崩れた谷入口9:30―(0:05)→堰堤を越える9:35―(0:05)→眼下に大きなナメ滝9:40―(0:00)→堰堤の上を横切る9:40―(0:10)→前方にナメ滝の登山口9:50―(0:15)→堰堤10:05―(0:05)→道不明の岩場10:10―(0:10)→明瞭の登山道10:20―(0:20)→カラマツ林の急登10:40―(0:20)→10:00白沢峠11:05―(0:20)→大崩地11:25―(0:10)→シャクナゲのピーク11:35―(0:40)→12:15倉掛山山頂13:10―(0:30)→ピーク13:40―(0:20)→アンテナ中継所14:00―(0:05)→坂橋峠のゲート14:05―(0:30)→柳沢無線中継所入口14:35―(0:25)→15:00柳沢峠15:15―(0:45)→六本木峠16:00―(0:15)→最初の岩場16:15―(0:25)→天庭峠16:40―(0:15)→寺尾峠16:55―(0:25)→17:20丸川峠・丸川荘
大菩薩嶺を越え丹波まで:【4月30日】丸川荘6:20―(0:20)→展望の良い尾根6:40―(0:15)→崩れ地6:55―(0:25)→沢源頭7:20―(0:10)→右曲がる7:30―(0:15)→コメツガの森7:45―(0:10)→大菩薩嶺山頂7:55―(0:10)→雷岩8:05―(0:20)→賽ノ河原8:25―(0:15)→介山荘8:40―(0:15)→ワタシバ8:55―(0:15)→フルコンバ9:10―(0:40)→9:50ノーメダワ9:55―(0:10)→上下二分10:05―(0:10)→枯れ沢10:15―(0:05)→道合流また分岐10:20―(0:05)→水場(細いが美味しい)10:25―(0:15)→アセビのピーク10:40―(0:00)→10:40追分10:45―(0:05)→10:50水場10:55―(0:45)→11:40藤ダワ11:50―(0:10)→沢出合12:00―(0:20)→林道終点12:20―(0:20)→やまびこ橋12:40―(0:05)→12:45丹波バス停13:40=(西東京バス)⇒14:25奥多摩駅14:46⇒青梅から東京行きに乗って真夏のような都心へ、 コース概要 金峰山小屋まで:年末年始過ごした奥秩父、今回は川上村から金峰山、甲武信ヶ岳、笠取山、飛竜岳を経て、今年の2月2日に三峰から登った雲取山に登って、石尾根で奥多摩駅に向かう予定で計画、ただ、金峰山小屋に予約を入れた時、深い雪(小屋周辺で1〜2b)だと知らされて今年も縦走は望み薄!甲武小屋は2bとのことでした。
小淵沢駅、昨夜同じムーンライトに乗ってきた男性と、広島からの男性と私の三人が始発電車に乗る、大泉村は新芽の奇麗なカラマツ林だが、最高地点(標高1346b)の野辺山駅周辺はまだまだ真冬、信濃川上駅に降り、川上村営バスに三人とも乗り込む、聞くと一人男性は三国山からショナミの頭(神立山・高天原山・蟻ヶ峯)を往復し、西上州に下ると言う、広島からの男性は私と同じくまず金峰山へ、今日は金峰山小屋泊。 梓山で西上州への男性は下車、バスは二人を乗せ金峰山川に沿って川端下バス停へ、バスを降り 7:40 進行方向へ進む、直ぐに右前方にゴツゴツ岩山が見えてくる、この辺りは高原
野菜畑が広がっている、左に岩根山荘が見え、高原野菜の畑が終わると白樺林が美しくなってくる、8:15 大弛峠への林道を見送る、ひんぱんに車に抜かれる、まもなく金峰山荘手前のゲート、ここからは車は有料になる、登山者はどこまでも無関係で無料。 駐車場には10台ほど停まっている、廻目平のキャンプ場、すでにテントを張り、連休はここで過ごすのだろうか?登山者は広島からの男性と私だけ、「雨が降らない内に、、、」と彼は早い、先に行ってもらう、私は美しい渓流とゴツゴツ峰にカメラを向ける、まだスタートしたばかり、5日間予定の初日でエネルギーを吐き出すわけにはいかない、雨が降っても今日だけ、しかも今日は営業小屋泊りである、マイペースが一番で、結果的には一番速く目的地に着くはず。 金峰山川は大弛峠コース沿いが東股沢、こちらは西股沢、有料入口ゲート 8:30 から5分程で小川山登山口、シャクナゲが現れる、金峰山小屋の話ですと金峰山(金峰山と瑞牆山のシャクナゲ)から八丁平経由小川山コースを歩けば見事なシャクナゲに出会えるそうで、ちなみに花期は6月第2週頃と言う、小川山はシャクナゲの時期に登りたい。
8:40 車ゲートで小川山登山口まで車が入れるなと思いながら通過、岩峰が凄みを増し、渓谷はどんどん美しくなると同時に、沢と林道両側に大きなシャクナゲが多くなってくる、咲いた時の美しさを想像し心が躍る。崩れる沢に次々と豪華な堰堤が出現する、進行方向を見上げると高い位置に岩の柱が見える。 9:00 巨岩の岩壁の下に着く、ここからカラマツ林に変わる、9:05 残雪を沢山背負った堰堤、右に小さな神社、大規模の堰堤の川向こうに大規模なシャクナゲの林が見える、花期は迫力だろう。 荒れた二本の林道が5分間隔で合流する、何の目的で作られたものだろうか、何時崩れ落ちても不思議でない岩盤を右に見てその下を通過、続いて新しい堰堤を見ると林道終点で小型トラックが停まっている、9:25 林道終点で金峰山登山口となる。
雪道で先行した広島の男性をここで抜く、慣れない雪道はスピードが落ちるのだろう、犬と人の足跡が続く(金峰山小屋のワンちゃん?)、まったく歩き難い、雪が無くても石がゴロゴロ、10分ほどで広場に到着、八丁平分岐で砂洗川と中ノ沢が合流、ベニバナイチヤクソウが群生、驚く数である、9:50 沢を離れいよいよ標高2500bに建つ金峰山小屋への急坂が始まる、地図には尾根コースと有るが標高2300b辺から、金峰山登山道としては荒れている、やはり金峰山の登山道は大弛峠からと瑞牆山荘からのコースだろう、そして特に雪の多いこの時期は瑞牆山荘からのコースが9割以上の登山者に使われている。 9:50 標高1900b、カラマツ林の深い雪道、最終水場
10:15 そして標高2000b 周囲はシラビソ林に変わっている、とうとう標高2100bでミゾレが降り落ちて、吹雪に変わる。 11:00 シャクナゲの群落が現れる、凄い多さ、道標が中間点を示している、 金峰山1:20、金峰山小屋1:00、登山口は0:30、川端下までは2:30の地点です。 再びコメツガの林に突入、そして標高2300b地点 11:30 シャクナゲが再び多くなって樹林から出ると水平部で、雪の深さが一番多い所、一歩一歩腰まで埋まる、ペースはがた落ち、広島の男性は振向いても見えない、声を掛けると元気な声が聞こえる。 やがてトラバース、樹林の中に葉を濡らしたシャクナゲが神秘的な美しさを見せる、一輪二輪と開花する時期を想像するとまたその時期ここを訪れたいものです。 よやく尾根状に出る、シャクナゲが多くなって、しばらく平坦な道が続く、吹雪で展望は無いが晴れていれば何が見えるのだろう、おそらく金峰山から甲武信ヶ岳へ続く稜線が見えるのかも知れない。右には瑞牆山や小川山が見えるのだろう、この光景を見る為にもリベンジしたい所ですね。
再び暗い樹林帯に入る、オオシラビソの林の中を緩やかに登って行くと、樹林の間隔が空き明るくなる、吹雪が止んだようだ、しっかり雪の上に付いた足跡を追う、踏み跡がトラバースから右上に急登、巨岩の横を通過し、大きく巻くように登ると再び、左にトラバース、直ぐに低くなった樹林が作るトンネルを抜けて上に出ると、小屋が見え、金峰山小屋の庭先に飛出る、12:00 小屋周辺は奇麗に雪が片付けられている、腰を降ろしてアイゼンを脱ぐ、青年が笑顔で迎えてくれる、小屋に入ると、ご主人と青年(若旦那)が暖かく接客してくれる。外は強風で吹雪。 広島の青年も着き、瑞牆山荘から登って来た男女も着き、今夜は4人のお客さん、広島の男性は甲武信ヶ岳までの縦走をまだ望んでいる、私は山頂から昇仙峡へ下るコースを確認する、「昇仙峡へ下るコースは普段でも少ないのに、この雪では止めたほうが良い」と言う結論になる、聞くと五丈岩の富士山側に立派な道標が有り迷うような事は無いが、誰も通過しない雪道、もしもの事があった場合発見は雪解け後になってしまうよと笑われる。奥秩父主脈縦走は夢物語、金峰山から昇仙峡ルートも断念!
4時半広島の男性は一人出発、5時に起き庭出でると瑞牆山が見え、すっかり吹雪は止み良い天気になっている、5:15朝食、男女二人は自炊、5:30
若旦那は庭先に出て送ってくれる、スッポリと雲に覆われ周囲の景色は見えない、ご主人が昨日歩いてトレイスを出して置いてくれた跡を追う、先行の男性も迷わずその跡を踏んでいる、素人にはこのトレイスは作れない。私達素人はそのトレイスを追いかけさらに確かな物にしなければならない、後から来る人のために。 雪が深いといっても、表面は硬くなってアイゼンが良く食込み歩きやすい、若旦那が「軽アイゼンですか、、!」と言って驚くが、決めるのは自分で、滑るのも自分である、ただ雪が溶け出し岩が見え始めると凍結して危ない状態になる、従って若旦那の心配も理解できる、雪が少なくなった場合はこの軽アイゼンは便利です。 斜面を滑らないように集中して登ったのか、小屋から20分、あっけなく金峰山山頂の道標の横に立っている。 視界ゼロ、数bがやっと、ただ風は弱くその内雲が流れる予感がする、雪面から道標の頭が、少し現れているだけ、山頂から賽ノ河原へ抜けるコースは踏み跡が有るが薄く、行きと帰りの足跡は一個(今朝の新しい足跡)、おそらく広島の男性は一旦向かったが引返したのであろうと決めてよい、古い足跡もなく、昨日も大弛峠から来た人はいないと判断できる。
山頂から五丈岩間は複数の足跡、昨日山頂を往復した人達、新しいものは広島の男性だろう。五丈岩には雪が無く、黒い胴体を誇っている。 五丈岩の裏に回って、ご主人が教えてくれた昇仙峡への道標を確認する、五丈岩から5bほど下った所に真直ぐ昇仙峡を目指した道標が見える、この下りのコースはシャクナゲに飾られた岩場を下るとのこと、ここは改めて歩いて見たい所だ。
昇仙峡へ下りたい気持ちを抑え、登山道に引返す、6:15 五丈岩の岩肌に大魚のウロコ模様の樹氷が付き、昨日の激しい吹雪を物語っている。
視界がようやく数10bに回復、五丈岩を回って踏み跡は千代の吹上げへと向かっている、青いロープに沿って下る、数10b下って、
トラバース後再び稜線に出る、続いて巨岩の手前を急降下、6:25 金峰山小屋と山頂の分岐、小屋に向かうトラバース道も簡単ではない。途中の展望は見逃さずでも早目に富士見平小屋まで下りてしまいたい。
そして、千代ノ吹上げに近づくと、突然、目の前のガスが消え、素晴らしい光景になる、こんな事が時々起こるので登山は止められない。
雲の流が岩と雪の造形美に美味く調和し、美しい自然の光景を見せてくれる、この光景は二度と作れない神秘的なものである、五丈岩は逆光になってまた神秘的、しばらく岩のピークで光景を眺める事にする 6:40。砂払いノ頭から千代ノ吹上げを経て五丈岩への稜線が金峰山のハイライトである。
砂払いノ頭へと向かう、何度も何度も五丈岩を振向く、大日小屋に泊まった三人の若者に出遭う、砂払いノ頭からカエルに似た巨岩の手前を右に下る、樹林の中に突入し、展望はなくなる。今度は大日小屋に泊まった山岳部らしき団体が登って来る。瑞牆山を一度眺めるポイントが有るが樹林に囲まれる、平坦になってしばらく密林の様な所を通過、金峰山が右に高く見えると周囲はシャクナゲ群生地、7:20 樹林に囲まれた大日平に着く。
金峰山山荘の若旦那が八丁平も面白いと言っていたので、八丁平方面に向かい、大日岩に登って見ることにする、まず大きな岩をよじ登る、登ると意外と広い通路があり、楽に上に立てる、金峰山と瑞牆山、さらに八ヶ岳の展望は鷹見岩の展望より数段上である、さらに赤いペンキが導いてくれる、さらに上部でトンネルの岩(身体を丸くして)を抜けると、広場で目の前に立派な瑞牆山が見える、自然は面白い物を作るものである、見られる物、展望を与えてくれる物。八丁平に向かうにはこの岩のトンネルの手前にあるむき出しの岩肌を横切る、赤いペンキが縦八丁を向いて下っている。
大日平に戻る、大日岩の岩壁を見ながらどんどん下る、暮れに登った時はここの一枚岩に雪が有って苦労したが、今日は大日平を過ぎると雪が少なくなって大日岩にも雪が無い、ただ横切って行く樹林帯の底は凍結してまだアイゼンは外せない。 一度シャクナゲの群落を見ながら大きく下る、一枚岩に綱が置かれているが雪が解け簡単に通過、道が平坦になると、美林の中からテント場に着き、左下に大日小屋が建っている 7:55。 巨岩の脇を通過し、少し下って鞍部から登り返すと鷹見岩入口、8:10さらに登ればトラバース道の最高地点、どんどん下る、8:15 南アルプスが良く見える樹林の切れ間があり展望が楽しみだが南アルプスは雲の中で見えない。ここまで来るとアイゼンは不要、ブナの林の斜面を下る、ここで左に冨士山が見えるのに雲のみ、降り立った所が富士見平、春の陽気である、富士見平小屋と公衆トイレがある、ここまで下れば安心! 富士見平は金峰山と瑞牆山の分岐であり、この時間に登って来る登山者の9割は瑞牆山へ向かっている、アイゼンを手にして歩いていると「えー!雪、有るんですか?」「はい、金峰山は1b以上、瑞牆山は大丈夫」と答えると。林道の手前で広島の男性に追いつく、やはり金峰山山頂で縦走は中止したそうです。 林道を横切って、里宮平、瑞牆山荘バス停は近い。 冬の時は9:05発増富温泉行きが有ったが、今日は韮崎みずがき線(2008/4/5〜2008/11/24運行)韮崎駅行きが9:03発(瑞牆山荘―増富ラジウム温泉−明野つみとり園―ハイジの森−韮崎駅
9:03,10:15,11:20,12:55,14:20,15:30,16:40「16:40は平日運休」韮崎駅発は8:50で、瑞牆山荘10:03で遅く使えない、「韮崎駅7:40=(山交タウンコーチ)⇒8:39増富温泉8:40=(韮崎みずがき線)⇒8:58瑞牆山荘バス停」が有る)
定刻9:03発、乗客は広島の男性と二人、運転手さんの観光ガイド付き、日照時間日本一の明野を通り、ハイジの村、ミサワワイナリーにも立寄って、10:20に韮崎駅到着。 10:32発の甲府行き、甲府で塩山行きに乗換え、11:30塩山駅に到着。 「塩ノ山」 塩山駅に降り、徒歩10分ほどで行ける塩山温泉に向かう、温泉までは案内があるし、塩ノ山の方向に進めばよい、バスは窪平行きが塩山温泉入口を通り、塩山高校バス停からは左に塩ノ山を眺めることができる。
塩山温泉入口バス停を見て、温泉に向かうと、旅館の前に出る、階段を見つけ登ると「向岳寺と塩山温泉」分岐で散歩道が案内されている、ツツジの咲く登山道はのどか、第一・二休憩所と無理なく登って行く、眼下に塩山市が一望、それでも山頂近くになると露岩もあってちょっと汗を流す、山頂は真正面に冨士山が望めるが今日は雲に隠れている、春霞です、また南アルプス、金峰山、大菩薩嶺も目に入る。立派な方位盤が置かれ、市民に親しまれている事が良くわかる、東屋もある。
登って来た登山道と反対方向に進む、こちら側は杉と松が多く、塩山温泉からの登山道とは雰囲気が異なる、展望の広がるベンチに着くと、若者三人がハイキング(女性二人、男性一人)中、ポカポカ陽気の塩ノ山ハイキングは気持ちが良い、どんどん下ると農道に出る、ここから向岳寺までは平坦、向岳寺の塩ノ山案内に「アカマツは天然物」と説明されている。塩山駅に向かう。 大菩薩峠登山口に行くには大菩薩峠登山口か、大菩薩峠ノ湯行きに乗る、何れも大菩薩峠登山口と大菩薩峠ノ湯を経由する。今日は14:20大菩薩峠登山口行き、大菩薩峠ノ湯に行く人には人気のバス路線。大菩薩峠登山口バス停から大菩薩嶺に向う登山道を登って、最後の民宿が「ひがし荘」、橋の手前、橋を渡ると裂石駐車場がある。 バス停近くに泊まれば楽だが、宿は静かな方がいい、夕方になると登山者の人々がニコニコ降りてゆく、民宿の女将さんは客が少ない時は本人一人で全てをまかなっている、昼間は「孫子の旗」の茶店も一人で経営。自慢は大きな風呂、女将さんの手料理、今日は「たらのめのてんぷら」に馬刺し、、食べきれない。 小楢山登山:今日はひがし荘から出てまたここに戻る、塩山市に泊まると便利と言うのが旅通ではない、塩山駅と大菩薩峠間を走るバスは100円、通学バスで女将さんのお孫さんも乗ると言う(今日は平日)、7:03発を待つが二本木経由塩山行きが先に来る、塩山駅で窪平行きの牧丘町営バス8:25を待つ毎日通勤に利用している青年に「これに乗るんですか?」と声を掛けられる、静岡から牧丘の実家に帰るという女性、塩山高校の生徒数人を乗せスタート、窪平バス停には8:40着、実家に帰られる女性はここで9:20発の洞雲寺行きに乗換える。私もこのバスに乗って中牧入口バス停で降りれば良いが40分有ればオーチャードヴィレッジフフにかなり接近してしまう、今日は歩きに来たのだから。 8:45 オーチャードヴィレッジフフと帝国インキの案内を追って進む、帝国インキの正門9:00 を通過、道路歩きは暑い!そのすぐ先が中牧入口バス停、右折し広い道路を登ると、小学校が見え、さらにブドウ畑に囲まれどんどん登れば広い道路に出合う、9:35
ここは真直ぐ、霞みが無ければ雄大な冨士山が見える丘だが、暑い日差しだけ、菜の花が咲き誇るオーチャードヴィレッジフフの総合案内に到着 9:40 窪平バス停から1時間、窪平発のバスは洞雲寺に着いた頃だろうか?
しばらく休業のオーチャードヴィレッジフフは静かなもの、大きく左を巻き、小楢山登山口へ、途中駐車場、トイレ(奇麗に保持され利用可)と続き、10台ほどの駐車場が最後の施設、車止めのゲートを開け登山道(林道)にはいる、ここのゲートは自由に開き車も通れ、後で一台の車に抜かれる、一部荒れてはいるが小型車でも安全に走れます(但し私が歩いた区間以外は不明)。 未舗装と仮舗装の繰り返し、快適なドライブを楽しむ道ではない、私ならオーチャードヴィレッジフフの駐車場に停めるだろう、10:10 大きな水槽、その先に旧道が右に見える、車道に飽きたので興味を示しこの林道(薄暗く最近歩いた様子は無い)を選ぶ、杉の枝がぎっしり落ちフカフカ、10:25 この林道終点、二台ほどの空間がある、進行方向に踏み跡、リボンも付いている、きっと分かれた林道に出るだろうと期待、左右に獣道、登山道は明瞭、リボン(色あせかなり古い)も続く、10:45 直ぐ先に「なまず」の様な巨岩が有る尾根状に飛出る。
どうやら小倉山の中腹に立っているようです、ところがミツバツツジが奇麗、この花に誘惑され、小楢山に行けなくとも大きく下る所まで、この尾根を小楢山方向に進むことにする。左に聳える二つのピークは小楢山と大沢ノ頭だろう、それにしても標高差はまだまだです。
ミツバツツジが多くなり、松とコナラの多いピーク 10:55 明確な尾根道、11:05 新芽の吹き始めたカラマツは美しい、前方に高いピーク、珍しいスミレが数株、11:20 そのピークを登ると途中で右に下る道が薄く着いているが、とにかく下ると迷った時が怖い、ここはひたすら上に、靴を隠す程度に低い笹に覆われた道、ピークを避け左斜面をトラバース、11:25 再び尾根に出る、乾徳山方向の山が良く見える、まだオーチャードヴィレッジフフから一度も下っておらず、このまま行くと「小倉山と小楢山の旧縦走路」となりそう、尾根に出ると決まって道が不明になる、今度は青インクが松に塗られている、藪がひどいが、足跡は続く、そんな心細いとき一本の白樺が現れる、「ここは何処で、最近通過した人はいませんか?」とつぶやく、11:40 また高いピークへの急登、途中左斜面にトラバースのルートが続く、ブナの斜面を行くと再び尾根に出て、小さな丘の様な所で腰を降ろし昼食、12:00 境界線を示す標識がここからは頼りになる、赤いマークとともに続く、巨岩上を通過、大きなダケカンバ、ヒノキはまるで森の守り主である、この主の根を借りて急斜面を登る、続いてさらに大きな岩場、足跡が消えこの岩の左右どちらかを選ぶことになる、落ち着いて捜すと左の岩壁に登れる隙間がある、ここをよじ登る、岩の背に登り着くと再び境界線の標識が並ぶ、とにかく下らないことが基本、ここまで標高を上げるとミツバツツジもまだ芽吹いていない。
鹿かイノシシの足跡、こんどは広い尾根を右に乾徳山を眺めながら急登する、大木のブナとダケカンバ、大きな岩にモミが根を張っている。ピークに立つ、次の峰が待っている、そのピークで 12:35 雪化粧の金峰山が見える、昨日あの峰にいたと思うと懐かしい存在になっている。 急登が緩む、もー登山道は探さない、探すのは金峰山の良く見える場所、広い雑木林のピークに着く、12:40 左右どこにも小楢山が見えない、正面に金峰山を見て左30b先に東屋が立っている。 12:40 広く切り開けた小楢山山頂に着く、春霞で冨士山は見えない、振向くと金峰山から続く奥秩父の峰々が雄大で美しい。
12:45 焼山峠に向かう、踏み跡のしっかりした一般登山道は快適、レンゲツツジの中を進み、下ると一杯水、カラマツ林を下る、笹が足を覆うので、つゆには辛い所、直ぐに広いカヤトに出ると旧焼山峠登山道、モミの木が見事、直ぐ的岩へと向かう、見れば解かる的岩 13:00、緩やかに進むと金峰山は正面、下る直前の岩に登って展望、五丈岩も大日岩も見える。下る途中で旧道が左から合流する、ここから金峰山を眺めながら上下を繰り返す、広いカヤトで単純、13:20 右眼下に林道が見え、大弛峠から金峰山(1999/6/12 キバナシャクナゲを見に登った)への焼山林道です、紅白の送電線鉄塔が美景を壊す、下るのでこのまま林道に降りるかと思ったが登り返す、この位置からの金峰山は見事(鉄塔が目に入らない)、下って行くと右に子授け地蔵が100体ほど置かれている。ここが焼山峠です13:40 。 6月に金峰山の帰り乙女高原に立寄っている、レンゲツツジが満開でした、当時に比べ林道は新しく変化している、今日はひたすら、塩平まで徒歩、5分ほど下った大きな岩場にヒカゲツツジが咲いている、ちょうど工事中の上側、ここからクネクネ林道が始まる、真直ぐ斜面を選んで下る(ガードレールを越えて)、距離は半減以上短縮できる(観光道路なら登山者の事も考え登山道を残して欲しいものです)。 14:10 乙女高原自然観察路入口、続いて棚沢の入口を通過 14:25 民家が見え、塩平、車で来て迷った四差露、ここに塩平バス停「7:28,12:33,16:30」発で一休し、洞雲寺バス停へ向かう、バス専用道が右の部落に下っている、この部落に下る、橋の淵にニリンソウが咲き誇る、明るい部落、10分ほどで広い道に戻る、ここは北原、畑に芋を植えると言うお爺さんに聞くと、洞雲寺は通り過ぎるとバス停は近い。
ここは牧平バス停で二本のバス路線が合流すると言う、14:35 窪平行きは16:40で1時間待ち、町営バスは広い道路を走らず村内に入るのでバス停で待つのが安全。 16:40(塩平16:30発)が定刻にやって来る、オーチャードヴィレッジフフに近い辺りを経て、中牧入口バス停を通過し窪平バス停に着く。なんと朝塩山から乗った青年に再会、さらに静岡からやって来た女性まで再会、窪平から17:10 の運転手さんも同じ方、塩山駅から二本木経由のバスで大菩薩峠登山口まで、ひがし荘に着くと、明日は大菩薩嶺登山の若いお嬢さん二人が夕食中、笑顔の美しいお二人と話が弾む、ニッコウキスゲの頃ムーンライト信州81号で美ヶ原と八ヶ岳を回ると言う。 明日の朝6:00 直ぐ上の登山口駐車場で友人待ち合わせ、下山は丸川峠になるという、コース選択は大菩薩を良く研究している、車で上日川峠まで登ってピストンの人が多すぎる。ただ、私なら介山荘に泊まって待っている、登山者は同じお金を使うなら山頂に近い方が良い。 明日の工程を頭に思いつつ眠りに着く。 丸川峠まで:朝5:00 二人の美人登山者と朝食、彼女らが上日川峠に着く頃、ひがし荘を出発、天気は昨日より良さそう、大菩薩峠登山口バス停7:58発、塩山から多くの登山者を乗せやってくる、乗客を降ろし私を乗せ円山駅へ向かって出発。 塩山駅8:25発、休日なので昨日出合った通勤青年には会わない、乾徳山、西沢渓谷へ向かう人々がバスかタクシーか議論中、8:25発の窪平行きに乗るよう進める(牧丘村営バス)、昨日の牧平から窪平の運転手さん、窪平には昨日と同じ時刻に着く。 窪平からタクシーでと誘われる、1000円ならと言うと、交渉成立、他の4人は西沢渓谷まで私はバス停の無い白沢橋まで、乾徳山への人達は9:18(山梨市営バスで山梨市駅9:05分のバスで乾徳山登山口まで入る)発を待つ、バスなら10:00頃芹沢入口バス停に着いて、そこから歩いて登山口の白沢橋10:20に着く予定、この予定が西沢渓谷行きの4人に出遭い、タクシーに安く乗れ、白沢橋に9:00に1時間早く着いた、窪平のタクシーは最初高い料金を提示、でも5人で1台5000円と安く落ち着く!
白沢橋で降り、車ゲートを横切って林道を行く、当然手入れも無く木々の枝が道に散乱している、更に西沢渓谷側に新地平バス停があり、雁峠・笠取山への登山道(亀田林業林道)があって、新地平から登って白沢峠経由で下山にこの道は使われているらしい、左眼下にナメ滝が見え、堰堤の下の渡渉点を通過、砂の上に複数の足跡、多くの足の方向は下っている、が上を向いているものも有る、ゲートが開けば車はここまで入れるだろう。 左から土砂が流れで岩が氾濫している所を横切る、凄い荒れよう、その土砂を流した沢に向かって誘う方向にピンクのリボンが置かれ、数個の足跡がその谷に向かっている。 私はちょっと不安で、林道に戻って林道を使って上に行き駄目の場合はここに戻ってこの谷を登る事に決める。 想像以上に、林道は安定する、左眼下にナメ滝、堰堤の前を渡渉し、堰堤の後ろで水管の上を横切る、9:40 ここまで来ると人の足跡はなく、イノシシが餌を求めて掘り起こした後が続く、前方に大きなナメ滝が見えてくる、どうどうと流れ落ちる水、素晴らしい、ここは林道終点で白沢峠登山口になっている、9:35 道標があり、見上げると左杉林、登山道は土の斜面を右に昇っている。
5,6b登ると浅橋が付けられている、さきほどのナメ滝が左眼下に見え、細い道が続き浅橋が置かれ、滑り落ちることなく通過、美しいナメ滝が続く、奥多摩の川苔山で細倉橋から百尋ノ滝へ続く登山道に似ている。
10:05 深い山奥に堰堤、左端を登って越え、広い河原に出るが道は消える、ここは沢に沿って真直ぐ岩の上を越えて行く、リボンが付いている、左の沢から流れ落ちる水で補給。 その先で、岩崩れで登山道が消えている所に出る、「白沢峠」の道標は新しく、捜しながら上に上にと登る、岩の積み上げた登山道が明確になって、振向くと高い山が見える、乾徳山と黒金山の稜線で、雄大。白沢の谷から抜け出すと登山道は迷うようなことはなく、歩きやすい道になる。
一本のミツバツツジが蕾みを膨らませ、数日後満開、10:30 傾斜はゆるみトラバース、背の高い笹に囲まれるが刈り込みが良く気にならない、カラマツ林になって直登、倒れた木々が邪魔になるが道はしっかりしている、斜面を横切ると平坦になって、白沢峠に飛出る。 11:00
広いカヤトが一之瀬高原から続いてきている、噂の壊れたトラックが置かれ西部劇の馬車が砂漠にほったらかしされている様な光景です。 女将さんの握ってくれたおむすび、ツナ缶が丸ごと一個、芝生にゴロリ腰を下ろし頂く。 真直ぐカヤトを行かず、左の林道の様な道を行く、大きく巻き、右からのカヤトと合流する、倉掛山の道標に従ってカヤトの道を急登、振向くと笠取山から飛龍山の稜線がみごと、このままカヤトの道が続くのかと思いきや、突然目の前に大きな崖崩れ場、さらに広がっている、11:25 左の床が笹林に突入、今度は甲武信ヶ岳を中心に左右に奥秩父の明峰が並ぶ展望はここからの特権だろう。 尾根に出ると左に雲取山、そして石尾根が七ッ石山と続き長い稜線を見せている、シャクナゲの多いピーク11:35 を通過し、再びカヤトに飛出る、このカヤトの傾斜は厳しい急坂、スキー場なら上級者コース、急登をしてピークを二つ越え、大木のダケカンバを見て。
ピーク 11:55 にはシャクナゲ、雲取山から奥多摩の山々のパノラマは素晴らしい、今まで眺めた石尾根の展望でここが最高だ、これだけの広い奥多摩・奥秩父の領域に送電線鉄塔が一本も見えないには嬉しい、12:05 。
平坦になって、ツツジの枝が張り出す登山道を通過、ご夫婦と単独男性が昼食中、甲武信ヶ岳から雁坂峠への山容は素晴らしい展望、12:15 。
倉掛山山頂は10b先である、展望は昼食中のピークが良いし、白沢峠に数10bの方が良い。 戻って、山頂手前のカヤト下れば良かったのに、シャクナゲを鑑賞した踏み跡を追ってしまい、地図上の標高1599bの方向に進んでしまい、山頂に引返すこの間1時間ロス「ただ、倉掛山から数10bにはシャクナゲの群生が有る」。
山頂13:10 カヤト急降下、前方に三窪高原の鉄塔が見え、大菩薩嶺はその先に見える、冨士山は見えない、確かに眺めの良い尾根道だが、白沢峠から倉掛山の展望の方が凄い、冨士山が見えたら逆転するのかも知れないが。 13:40 ピークを越え、続いてピークを越え、鶏冠山が一番鶏冠らしく見える、大菩薩嶺も見事だ、次のピークにアンテナ中継所 14:00 ここから下って板橋峠のゲート、14:05このまま左の林道に入ったのは間違い、ここは真直ぐ、柳沢ノ頭を経て柳沢峠に下った方が良い、時間的には10分程林道の方が短いが、気分的にも林道歩きは良くないし、足に負担が大きい。 柳沢無線中継所
14:35 国道411号(青梅街道)に15:00 ドライブインでコーヒーを頂き気分を新たにして15:15 丸川峠に向かってスタートする。 柳沢峠最高点に鶏冠山、六本木峠を経て丸川峠への登山道入口がある、東京都の水源地帯で登山道の手入れは良いはずだが、倒木が次々と現れ驚く「一方六本木峠から大菩薩嶺間は倒木手入れされ邪魔になってはいない」。長い距林道を歩いたので、落葉がとても心地よい、足の負担が無く、回復してくる。
15:25
ブナ坂 イタヤカエデ等名札が付けられ楽しい新緑、意外と人の数が少ない、柳沢峠は混んでいたが、行方不明の少女事件が影響しているのだろうか、ヤマツツジの花芽が膨らみ、梅ノ木尾根に着く 15:45 。浅橋を通過、岩が崩れゴロゴロしている、鶏冠山からの帰りの二人の女性に出遭う、この後当然丸川峠まで動物には出遭うことはなかった。
一つ尾根を越すと鶏冠山が良く見えるが、倉掛山側から見た美しいトサカの形ではない、急に何時でも雨が降っても可笑しくない空模様、16:00 六本木峠。
16:15 岩の庭園、標高1706bのピークを巻いて、左カラマツ林で右笹原の林床を見ての美しい道が続く、再び岩場、登山道右にカエルのような巨岩がある、これは笑える、16:30 巨岩の群が現れ足元にはその大きな岩を畳のように引き詰めた技術は素晴らしく、驚く。登山道は関東側を歩くようになって、小さな登り坂を登り切ると天庭峠、ここにきて青空が覗く、この辺り薄暗く青空は嬉しい、ここの登りを歩いてしまうと丸山峠まで大きな登りは無い、16:50 そのピークを越える、樹林の奇麗なところ、まもなく寺尾峠で左に下る道がある、ここまで来ると丸川峠は近い。
17:10
岩場、丸川峠から大菩薩嶺に登る斜面が見える、さらに規模の大きな岩場、浅橋も置かれ、美しい苔がその岩を飾る、大規模な岩場の最後付近には、小雪が降ったようにバイカオウレンが可憐に咲き誇る。
バイカオウレンから数分で 17:20 丸川荘に到着、既にご夫婦の先客、夕飯の時刻、27日ひがし荘でお会いした小屋のおじさん「只木さん」が迎えてくれる、「バイカオウレンが奇麗!」と言いながら飛び込むと「ヒメイチゲはどうでしたか?」、この可憐な花は!? と思い数枚写真をゲット、自慢の一枚になりそう、全体が簡素で可愛く、早秋の森の花、白沢橋から7時間の一輪である。 夕食は、これでもかと新鮮なアサリが入った味噌汁、ひがし荘の女将さんが握ってくれたおにぎり、そして只木シェフのイタリアン料理、ナスに味が溶け込み一級品。 食事後、ご夫婦はバイカオウレンを鑑賞に、夜は記念撮影、布団に入ると直ぐ熟睡
丸川峠の朝は気分が良い、冨士山はピンク色に染まって見えるが春霞でクッキリしないのが残念、5分ほど大菩薩峠登山口の方へ散歩、新緑はまだ先ですが、ここは落ち着く。
小屋に戻って裏山にバイカオウレンを見に行く。戻って朝食、丹波からのバスは13:40発奥多摩駅行きが有ると言う、この時間が目的になる。
6:25 おじさんに送られ出発、丸川峠を抜ける、晴れていれば南アルプスや八ヶ岳が見えるのだが、薄い姿です、登り切って回り込むと冨士山の良く見える尾根に出る、この尾根はしばらく続き、やがて前方の峰をトラバースする、バイカオウレンが一輪目に入る、6:55 一箇所目の崩れ地で右上を巻いてゆく、ここは展望が良く崩れのお陰だ。二個目の崩れはここも巻道、山頂から下る人達はこの崩れに気付かないようです。 沢の源頭で丹波川の源流、7:20 晴れていれば八ヶ岳が見える展望地点だが、さらに尾根を越すと目の前に積雪、アイゼンが必須となる、丸川荘のおじさんの話が一致する、やはり残雪が多い。樹林の深い所で雪解けが進まない、只木さんの一番心配する箇所だ。
大きく右に曲がる、7:30 しばらく行くと今度は左に曲り、トラバース、コメツガの森の看板、周囲を改めて見て美林に感動する、7:45 主尾根に着くが、尾根から離れ、巻くようにトラバースすると、左折し再び主尾根に飛び出し、右に進めば大菩薩嶺山頂に着く。
展望の良い雷岩へ、8:05 春霞の中に雄大な冨士山が見え、眼下にクッキリと上日川ダム、左には南アルプスが雲と同然の様に見える、八ヶ岳は確認できない、標高2000bの神部岩辺りから雪景色の金峰山が美しい、賽ノ河原に下って親不知ノ頭に登って、岩場を大きく下ると介山荘である。
ここで丹波からのバス時刻を確認し丹波大菩薩道に取付く 8:40、古道の登山道で石畳。
荷渡し場8:55 どんどん下ればフルコンバ小屋跡 9:10 小菅大菩薩道は右に下っている、ノーメダワに向かって、標高1685bを目指し緩やかに登る、ヒノキの尾根で展望は無い、ツツジの多い下り坂 9:25。
9:35しばらく平坦な道になって、今度は尾根の左側を歩く 標高1501bをトラバースしているようです、9:45 短い区間で雲取山が高く大きく見える、まもなくノーメダワ 9:50 小菅に向かって登山道が下っている、明るく展望が良い。
9:55 追分に向かう、ミツバツツジが次々と登山道を飾る、前方の今倉山(標高1542b)は巻いてゆく、浅橋があって、登山道が上下二分する、ここは上を選ぶ、のどかな巻道、注意して進むが今倉山への登山道は見つからない、枯れ沢を横切り振り返ると大菩薩が見える、10:15 。
下から道が合流。ホホをふっくらと膨らました可愛い仏像が立っている、また二分するが、ここも上を選ぶ、屋根だけの矢倉が建てられている、10:25 冷たい水が流れる沢、顔を洗い一休み、水筒の水を全部取り替える、次の沢は枯れている、この先でミツバツツジが多くなる、アセビも白い花咲かせているピークを越えて行く。
10:40 追分(十文字峠)、雲取山から長い!長い!石尾根が良く見える、追分と言うに相応しい峠である。
ここから一変大きく下る、5分程で水場、マリコ川の源流になる、さらに下ると二本の沢が合流する河原に降り立つ。足元にはニリンソウが咲き、新緑が奇麗になる、沢からゆっくり離れ、新緑と言う言葉に相応しい光景が続く、ミツバツツジが咲き、杉林に入ると、雰囲気は一変し、大菩薩から奥多摩の領域に入る、東京都の雰囲気であり、右眼下に国道411号が蛇のように見える。
11:35 藤ダワ、越ダワ経由丹波、高尾天平経由丹波とあるが、左の貝沢経由の丹波道を下る、最近整備されたようである、その新道を下る、ニリンソウがポツポツ咲いている。
新緑の奇麗な所、ジグザグに下れば貝沢の奇麗な渓谷が現れる、越ダワ経由はマリコ川沿いでこちらもニリンソウが多いらしい。
組み立てられた階段を下って、沢沿いの道に出る、篭に積めるほどシイタケを背負った男性、定年後妻と離れここでキノコ栽培をしているとのこと、まもなく林道終点に着く、12:20 広い道路に合流し、やまびこ橋(車は渡れない)で丹波川を横切って、村のおじさんに聞くと「何、ここを右に曲がればバス停よ!」とニコニコ。 12:45 正面にたれ流しの水場、その先にバス停はある、今日は平日「8:10,13:40,15:40,18:50」土日は「10:27,14:20,16:30,18:20」とずいぶん異なる。 一人の登山者、西沢渓谷の広瀬湖ダムの新地平から昨日(私が白沢橋で降りた日)登って雁峠山荘(無人)泊、笠取山から飛龍山へ縦走し、丹波に下る予定、笠取山から黒槐山間の積雪が深く、一之瀬高原に下って、青梅街道を下ってここにたどり着いたそうです、以前、甲武信ヶ岳から縦走したいコースです。 定刻に発車、お祭バス停で乗って鴨沢下車の登山者(七ッ石山―雲取山―三条ノ湯経由かな?)、鴨沢・深山橋等から登山者が乗ってほぼ満席。 JR青梅線、平日は奥多摩駅から東京直行は無い、冷房の電車、御嶽駅からハイキングの小学生たちが乗って同じく青梅駅で乗換え、中野駅まで同じ、新宿に着き暑さに驚く、大菩薩・奥多摩は春が始まったところ、金峰山は真冬だったのに! |
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