大弛峠から往復  金峰山(標高2595b)最初ピーク(標高2447b)大ナギ(標高2528b)朝日岳(標高2579b)

 

日程 201685日 晴れ後雨  


五丈岩が聳える金峰山山頂

コース

つくば市2:00=(R3 芽吹大橋)⇒柳沢交差点2:40=(国道16号)⇒箱根ヶ崎西交差点R5・国道16号)4:23=(R5青梅街道)⇒JR青梅駅近く(青梅市民会館南・青梅市民会館前)=(国道411号)⇒JR奥多摩駅5:05=(国道411号)⇒柳沢峠6:05=(国道411号)⇒新千野橋東詰交差点=(フルーツラインなど)⇒道の駅「はなかげの郷まきおか」=(国道140号)⇒室伏・窪平トンネルの間を右折6:46=(0:00)⇒三差路右折・琴川ダム方面6:46=(R210)⇒長野県・大弛峠/乙女高原・焼山峠/琴川ダム道標7:08=(上川牧丘林道)⇒7:35大弛峠7:48―(0:31)→朝日峠8:19―(0:24)→大ナギ8:43―(0:14)→朝日岳8:57―(0:01)→露岩・展望台8:58―(0:05)→鞍部9:03―(0:02)→山マークのピーク9:05―(0:10)→平坦な鞍部9:15―(0:10)→鉄山道標9:25―(0:24)→賽ノ河原9:49―(0:11)→10:00金峰山山頂10:33―(0:22)→賽ノ河原10:55―(0:23)→鉄山道標11:18―(0:42)→朝日岳12:00―(0:20)→朝日峠12:20―(0:32)→12:52大弛峠⇒塩山=(国道411号)⇒大菩薩の湯=(国道411号)⇒柳沢峠=(国道411)⇒奥多摩湖車中泊⇒同じ道で帰宅

徒歩:18,386

1999/6/12大弛峠から
2005/6/4-5瑞牆山荘から金峰山+瑞牆山
2006/12/30-31金峰山
2008/4/26-30廻目平から金峰山

 

自宅から大弛峠へ行く場合、国道16号+国道411(青梅、奥多摩、柳沢峠)、国道16号+国道20(八王子、相模湖、大月)の二通りが有る、高速だと中央自動車道になる。早朝国道411号を走る魅力は高い、国道16号はまだ暗いが、入間(青梅に向かう道路があるが)と福生の間の羽村からR5(青梅街道)に入る、この青梅街道は青梅に向かう一番良い道である、この街道に入る4時半頃は夜が明け走り易い、通勤客はまだまだ走らない。

JR青梅駅近くで国道411号に合流、JR青梅線と並走するが、JR御嶽駅からJR奥多摩駅間はトンネルが多く並走の雰囲気は無いが、各駅への入口の道標が国道411号に置かれている、JR鳩ノ巣駅近くに駐車場は有るが、JR奥多摩駅まで見当たらない。道はガラガラである。

JR奥多摩駅を通過すると青梅街道はクネクネ、トンネルも多くなる、奥多摩湖で休憩、雲取山の登山口である鴨沢、お祭を過ぎ、丹波山村、一台も走らない一ノ瀬入口(2回)を過ぎ、峠を越えきると柳沢峠6時、期待の富士山はまったく見えません、上空は真っ青であるが!

ここから下り、塩山市に入り、国道140号の案内を見てフルーツラインを左折し、しばらく走って国道140号に合流、牧丘方向に戻って、道の駅「はなかげの郷まきおか」近くのコンビニに寄って食料等を購入、直ぐの室伏トンネルを抜け、次の窪平トンネル手前の三差路を右折、次の三差路が琴川ダムへのR210で、ここを右折、左右フルート畑の道路で、急坂である、大弛峠への案内は無い。

R210を走り、山道に入ると1台の自転車、運転は女性らしい、これから大弛峠を目指すのだろうか?(下山時にはスレ違わない!)。

琴川ダム付近でピークを越え、長野県・大弛峠/乙女高原・焼山峠/琴川ダム道標を見る、乙女高原・焼山経由で金峰山に登った時はこの辺り工事中でした、今では綺麗な道路です。

山梨県によると琴川は、その源を秩父山地に属する奧千丈岳、剣ノ峰など2000メートル級の山々に発し、山梨県山梨市牧丘町を流れ、笛吹川に合流する流域面積約34平方キロメートル、流路延長約11キロメートルの一級河川です。琴川ダムは、琴川及び笛吹川流域の水害防除、琴川沿川の既得用水の安定化及び河川環境の保全のための流量確保、峡東地域への新規水道用水の供給及び発電を目的としており、現在国内に建設されている多目的ダムの中では最も高い標高に位置するダムです。琴川ダムの建設は、1976(昭和51年度)年から予備調査を開始し、1985(昭和60年度)年に国の河川総合開発事業に採択され、2001(平成13年度)年から本体工事に着工しました。工事は順調に進み、2008(平成20
)年3月末の完成まで約7年間を費やしています。琴川ダムの特色は、『地域に開かれたダム』であると言えます。ダムの天端を歩行者に開放し、ダムから展望広場へ通じる遊歩道及び、湖の半島部を周遊する遊歩道を整備しました。また、県内初の湖面利用が出来るダムでもあります。琴川ダムと乙女湖は、牧丘北部エリアの新たな観光拠点として地域の更なる発展に寄与することが期待されています。

真っ直ぐ長野県・大弛峠へ、長い長い林道が続きます、車窓から林道脇にホタルブクロの花が多く目に付きます。

 
左:分岐の道標                右:金峰山の五丈岩

思っていたほど急な坂はなく、前回と比べ完全舗装になっている、左に青空が見え、金峰山山頂シンボルの五丈岩が見えます、素晴らしい天候であり、ワクワクしてきます、牧丘からまだ1台の車も、人の気配は1台の自転車の他は有りません、この辺りまだまだ舗装されず苦労して走った記憶が有ります、その時も大弛峠に近い辺は整備されていました!

 
左:大弛小屋/国師ヶ岳・北奥千丈岳登山口         右:金峰山登山口

金峰山が見え出し、間もなく大弛峠で、道路の左側の公衆トイレが有り、何と駐車場は満席で、約4,50台ほどです!(大弛峠無料駐車場)この駐車場は狭い為、ここが1杯になると、車道の脇に並ぶ様ですがその気配はまだない様です。(下山の時は5,6台が道路脇に停まっていました、)。

私の車は軽、大弛小屋/国師ヶ岳・北奥千丈岳登山口道標が立つ反対側に1台のスペースが有って、ここに停車(軽自動車1台分が空いていた!)。7時半である。公衆トイレに寄り、登山準備を整える。

長野県に向かって右:大弛小屋/国師ヶ岳・北奥千丈岳登山口左:金峰山登山口で、金峰山登山口の手前は3台ほどの駐車場になっている、標高:2360bで奥秩父最高所の峠、右に入ると大弛小屋が立ち夢の庭園も直ぐです。

左に金峰山登山道に入ると、コメツガやシラビソ、オオシラビソが多い針葉樹林、数人の登山者が前を進む。

 
最初の急登

まずは標高:2447bのピークへ、いきなりの急登です。

 
左:シャクナゲ                右:朝日峠

 シャクナゲの多い道だが花期は終わり、小さな岩場の道を行き、ピークを過ぎると下りになって、朝日峠です。針葉樹林に囲まれた静かな峠です。

 
大ナギ 川上村が見える

朝日峠から再び登って樹林帯を抜けると、岩が行く手を遮る、お母さんと娘さんの2人に出会う「大弛峠から金峰山を往復し、明日は廻目平から瑞牆山に登る、、、」そうです、娘さんは余裕だ!

 
左:朝日岳              右:露岩・展望台

再び針葉樹林に入り、シャクナゲは多い、稜線に出ると、朝日岳です、山頂の柱は壊れて、朝日岳の文字は薄い、、、、。

稜線を行くと目の前が露岩の展望所、晴れていると鉄山が見え、その左奥に富士山が雄大に見え、振向くと国師ヶ岳や北奥千丈岳が大きく見えると言うが、鉄山以外は、何も見えません!

 露岩の登山道をジグザグに下る、下り切ると広い鞍部、昨日の雨の後だろうがぬかっている!

 ここも深い針葉樹林帯で薄暗い、地図も持たない若いカプルに出会う、誰も前後におらずちょっと不安そうだが、地図を広げて「後1時間程で金峰山山頂」と告げると、地図を見て、2人とも元気になる、直ぐ後にも登山者がおり更に安心の様子です、初めてここに来て2人だけになると寂しい場所です、単独で歩く私に取って足跡が多くとても楽しいコースですが、初めてなら地図を持って楽しい登山にして欲しいものです。彼から頂くお菓子は塩分があって美味しかった!

 
そろそろ鉄山辺り

 次のピークに山マーク、間もなく鉄山の壊れた道標、鉄山を巻く樹林帯の登山道を進む。

 
鉄山の巻道

 足元がぬかる道、やや、急登すると樹林帯を登リ始めると、ご夫婦が抜いて行く、時間的に賽ノ河原は近い!

 
左:賽ノ河原                  右:ブリッジから金峰山山頂へ

 シャクナゲが多くなって、賽ノ河原の末端に飛び出る、金峰山山頂が一番高い位置に見え、広場を右に見て、大きな岩場の左を通過し、展望の良い尾根道を緩やかに登って、シンボルの五丈岩の頭が見えて凄い、そして花崗岩が登山道を遮るように積み重なっている、その上を飛び越えて渡って行く、山頂の岩場に立つ人がいるが、ここは左に回ってブリッジを潜る、このブリッジは筑波山の弁慶七々戻りと比べたいものです。

 ブリッジを通過すると、金峰山山頂である。大勢の人は廻目平(まわりめだいら)や瑞牆山荘(みずがきさんそう)方面から登って来ている、意外と大弛峠からの人は少ないようです。

 五丈岩は山頂から岩場を超えて下った広場に立っている。

 
左:金峰山山頂のブリッジ          右:五丈岩へ向かう岩場

 熟年の団体らが山頂の牌の前で記念撮影、ブリッジを教えてあげると皆さん喜んで撮影、瑞牆山荘から来た人に「筑波山の弁慶七々戻り、、」の話をすると、筑波山にこられ見たようです、どちらも微妙な接点で安定されている!

 記念に私もお願いしてブリッジの前でポーズ、何度か山頂に来ているが始めても一枚です(^^♪。

 一番高い岩に登って360°のパノラマを!奥秩父では甲武信ヶ岳などと並び好展望台です。晴れていればの話だが、遠望の富士山、そして八ヶ岳、南アルプスの山々が印象的です、今日は五丈岩を眺め、しばらく空の晴れを待ったが、晴れは無理、下山開始。「大弛峠に着くまでに大雨に遭わないように!」と言いながら岩場を離れます。

 
左:賽ノ河原から千代の吹上げ                右:金峰山山頂を振向く

 岩を乗り越え、下ると岩群で腰を下ろし昼飯、千代の吹上げが山頂から大日岩の方向に下っている、金峰山への登山は、この千代の吹上げを歩くのが一番ですね!ただ、瑞牆山は雲の中で見えません。晴れていれば凄い展望であり、ハクサンシャクナゲやキバナシャクナゲの咲く6月上旬が良かったようです。

 
左:最後の展望          右:針葉樹林帯をひたすら歩く

 賽ノ河原の下部は下山道の左が広場になっており、最後の展望台、山頂から延びる稜線は雲が切れたり、隠れたりの展望、ここで先端に一歩出ると金峰山小屋が見え、廻目平への登山道見える、このコースは金峰山山荘には短く感じるが、結構キツイ山道ですネ!

 下山道は鉄山を巻いて下る、美しい針葉樹林が続く、コメツガやシラビソ、オオシラビソの説明版があるが、詳しくは植物図鑑を見ないと分からいほどそっくりで、同じく見えます、また、立ち枯れの木々が多く、なかなか楽しい登山道である。

 鉄山を巻終わり、広い鞍部に着く頃、雨が降り出すが、雨具を付ける前に止んでしまう。

 登山者は先行する2人の女性に、休み休み進む男が私を含め3人、朝日岳への登りが始まり、これが長い!!見えている2人の女性には追いつかない。そしてこのコース一番の急斜面が始まる、ジグザグに登る露岩の道、これから金峰山山頂を目指す家族が降りてくる、短い時間だがツライ。ピークの先行の2人が見える、何とか3人の男性も登リきる。5,6人の登山者が休み、見えだした金峰山や鉄山だが、アット言う間に見えなくなる。ここは露岩の展望台、話の内容から、ここまで来て大弛峠へ戻る人の多いらしい、岩に腰を降ろした2人の男性を残して先を急ぐ、この後の雨は止みそうになく思えるからです。

 直ぐに朝日岳山頂、続く大ナギの岩場で休もうと進む、明るい稜線から樹林帯を抜けると、岩場の大ナギ、ここで休憩中の2人の女性に追いつく「早くて、追いつきませんネ」と話し掛けると「どこから?」と答え「つくば市!」、雨が降り出したので会話はこれだけで2人を置いて歩き出す。今思うと「どこから?」の‘どこは‘は歩き出した登山口を聞いたかな?と思う。

 
左:朝日峠             右:ハナヒリノキ(嚏の木) ツツジ科

 大ナギから再び針葉樹林帯に入る、どんどん下ると朝日峠の広場、小雨で直ぐに止んだ、ここから最後の登りになる、3人の若き女性が根元から、大きく倒れた大木を見ている、何だろうと見ると根が桜の様ですが、倒れた木の枝を見るとダケカンバですが、「根は桜見たい、、、」と言うと、「そうね!学校のものと同じ、、」と言うから大笑い!

 
雨の下り登山道

 彼女らから5,6分歩くと急に雨、今度は小雨ではない大降りである、既に最後のピークを過ぎており、登山口まで15分ほどと見て、リュックカバーだけ付け、雨具は付けず歩き出す、登山道は雨水が流れ、木の根が張り出し歩き難い下り坂である、最初は樹林の中で雨は気にならないが、だんだん木々からも落ち出し大変でした。

 目の前に大弛峠の駐車場が見え出し嬉しい気分、急いで車に飛び込みます、幸いチョッキを付けておりズボンが濡れただけで済みました、約20分後に3人の女性が雨具を付け下山「無事に着いたネ、、、」「はい」と笑顔でした。露岩展望台の男性、大ナギの岩場の女性達は未確認でした。

 雨は降り続ける、大弛峠から山岳ドライブです、直ぐに右に金峰山の尾根が見えるが五丈岩は見えない、晴れになるかなと期待するが雲に包まれてしまう。

 朝の林道を静かにドライブ、静かに走り周囲を眺める登山後の大きな楽しみです、後ろに付いた車も安全運転、琴川ダムを過ぎ、左に小楢山(標高1713b)だろうか?高い峰である、金峰山は標高:2595bともっと高い、大弛峠は小楢山より高い2360bで奥秩父最高所の峠だ、小楢山から五丈岩・金峰山を眺めるならここです。

 急な林道の左右は広いフルート農園、間もなく国道140号、国道411号へはこちらの道標を探し、雨で濡れた体を大菩薩の湯の湯にしずめる。この湯は工事中ですが営業中です。

 国道411号は大菩薩ラインと呼ばれ、良くメンテナンスされ走り易いが柳沢峠に近づくと林道のイメージである、柳沢峠からの美しい富士山の姿は有りません。ここから奥多摩湖までは美しい渓谷が続き楽しいドライブです。

 奥多摩湖で一夜を過ごす、夜の雰囲気・朝の雰囲気はとても素晴らしい!(夜中、巡回の警官に起こされるが、奥多摩湖は東京の水瓶!湖は美しく輝く!

** 太平洋に台風5が発生し、金峰山に微妙な影響をおよぼす、金峰山山頂登山者は晴れの天気予報で登ったのに、自然には敵わないですね!つくば市(茨城県)への接近は8/8でした。

今度大弛峠に行く時は花の多い季節ですね、国師ヶ岳や北奥千丈岳に次回は登りたいものです!

HP:わたしの天気予報