奥秩父の展望台:金峰山(標高2599b) 大弛峠から朝日岳(標高:2579b)、鉄山(標高:2531b)をへて
山頂には大きな岩の芸術品、五丈岩

日程:1999612日(土)晴れ

予備知識:             国師ヶ岳・北奥仙丈岳
荒川コース(アコウの土場)から周遊

 

先日、八ヶ岳高原に行ってきた、天女山や隣の牧場から眺める金峰山は特別美しく印象に残った、金峰山の標高は2599b、南アルプスや八ヶ岳等に負けるが、奥多摩・奥秩父の中では他を大きく引き離している、人気の甲武信ヶ岳は2475b、雲取山は2017b。また大菩薩嶺、雲取山、甲武信岳、瑞牆山、両神山と並び奥秩父の主峰、日本百名山として人気が高い。山頂からの展望は天下一品、シンボルの五丈岩は甲府市内から確認はできるが、近くに立って見てその大きさに驚く。

今回は車の長旅で大弛峠に入り、ここから朝日岳を経てのパノラマコースを家内の友人、家内と3人で歩いて来ました、このコースは危険な場所は特にありませんが、注意したいのは、朝日岳から鉄山に下るガレ場です、帰りは登りになって問題は有りません。

山頂はキバナシャクナゲが奇麗で、私たちの登った時もハイマツの中にいっぱい花を咲かせていました、薄い黄色の花です。
 
*デジカメの無い時代、写真はありません!

★自宅から大弛峠まで★

関東は6月上旬に梅雨入り宣言があったばかり、だが暑い夏日が続いている。そんな訳で金峰山に出かけたのは11日の夜中000、常磐高速の谷田部IC0:30、首都高速で新宿を1:45頃通過、中央自動車道の笹子トンネルを抜け勝沼IC3:00で国道20号線に出て、そのまま甲府方面に進み、石和町で右折し国道140号線(国道140号は雁坂トンネルを抜けると秩父)。

そのまま標識に従い、雁坂みちを三富方面に進む、牧丘に入ったら注意しないと窪平の交差点を過ぎてしまうから注意(乾徳山登山口の標識より8`ほど手前です、トンネルを幾つも通過したら間違いと思うことです)。

窪平で左折し乙女高原を経由するコースをとることにする、直ぐに右折すると道幅は国道140号線と同じくらい立派である、久保で急に狭くなるが西保方面に向かう、別れ道には案内地図があるので確認しながら進む、真夜中なので地元の人に迷惑にならないように注意し、西保の先で道が二つに分岐(牧平)、北原方向へ右折(急な坂)すると直ぐ右に注意事項の書かれた看板がある、読んでゆこう。

ここからは民家は全く無くなる、道に木の枝が覆い被さるほどの深い林の中をしばらくくねくねとカーブを楽しみながら高度を上げる。昨夜この辺は雨が多量に降ったようだ、道は濡れている、お陰で空気も澄んでいる、塩平(どの変化不明だたっが)を過ぎると乙女高原入口小楢山の北側の登山口、停まって一息、レンゲツツジが道端に咲いている、56台の車が駐車、始めて観光地らしい雰囲気で大きな看板建っている。

私達の目的地の大弛峠は地図を見てもまだまだ先、いきなり下り道になる、奇麗な沢を渡ると、開けた場所に出る、急に広い道(窪平で左折し乙女高原を経由するコース分岐から登ってきている)に飛び出す、左折し、合流する。

直ぐに林道に逆戻り、工事中が多いので注意!!

時には未舗装道があるから注意、夜が明けだしたころ(4:00)に未舗装道路と30分程戦う事になる。ここは運転経験が必要。夜が明けきると左上空に金峰山の五丈岩がくっきりと見える、まもなく舗装道路に変り、5分程で目的地大弛峠415(標高2660b)、トイレから峠の峰まで約30bの駐車場に10台ほど既に停まっている。大弛小屋は国師ヶ岳方面に建っている。

大弛峠まで来て、往復を考えると金峰山登山の半分以上のエネルギーはこのドライブにある(^^

コース    ★大弛峠から金峰山往復★

大弛峠(おおたるみとうげ)430−(1:00)−>朝日岳6:00−(1:15)−>賽ノ河原(さいのかわら)6:30−(0:15)−>7:35金峰山8:35−(0:10)−>8:45賽ノ河原9:05−(0:50)−>朝日岳9:55−(1:20)−>11:15大弛峠11:45=>乙女高原12:30=>13:30国道140号窪平(帰路は青梅街道

 4時半 大弛峠を出発、シラビソの樹林帯を登る、国師ヶ岳(標高:2592b)の左肩から日の出が始まる、林に囲まれておりあまり良く見えない。朝日峠の急坂で私達は朝食をとる事にした。

ピークを過ぎると朝日峠でベンチがある、数人用、ここは静かな峠です。ゆるい坂を登りやや急になり目の前が急に開ける、大きな岩がゴロゴロし展望が開ける、金峰山のシンボル五丈岩もクッキリ見える、残念だが南アルプス、富士山は見えない。

この岩場で金峰山を往復し国師ヶ岳に登り佐久に下り、明日は赤城山というすごい青年に会う。

ここまでに確認した人は彼と早足で登っていった男性と私達3人。やがて朝日岳山頂、林の中、数歩先に行くと真正面に金峰山、右側に瑞牆山が見え、其の後ろに八ヶ岳(赤岳を中心に)が大きく姿を見せている、金峰山の山頂から私達が立っている足元まで一望出来ます、針葉樹林の緑が山頂近くまで続き山頂は岩場の様子が見て取れる。

朝日岳から急坂を下る、朝日岳西のコルにはベンチがあり、コバイケイソウが群生している、ベンチで休憩し、標高2531bの鉄山を巻くようにして金峰山の登りにとりかかる、朝日岳から見た時はきつく感じた坂も、思ったより楽に感じます。

急に樹林帯が終わり、シャクナゲやハイマツに変り、展望のよい賽ノ河原に飛び出す、思わず歓声!!特に瑞牆山と八ヶ岳がいい、ここから金峰山山頂までルンルン気分の尾根歩き、足元のハイマツの中にはキバナシャクナゲ(キバナシャクナゲで奥秩父ではここだけという)が可愛らしく咲いている。

幾つもの岩を渡り歩き金峰山山頂直下には岩のトンネルを抜けると金峰山山頂に飛出る。

金峰山小屋からの道、五丈岩の先には瑞牆山荘、富士見平小屋から登って来る尾根が続いている。五丈岩には一人の男性が登っている、富士見平小屋から登ってきたらしい。

しばらく山頂の岩場で360度の展望を楽しみ、山頂の後ろの岩場で食事(お昼には早いが)をし、昼寝(朝寝)を楽しむ、岩肌が冷たく気持ちがいい、ハイカーの声で目が覚め下山することにする。

賽ノ河原に戻った時は、山頂に立った時は抜けるような青空も曇ってきた、多くのハイカーが登って来る、早朝の静けさが人気の山に変化してきた。帰りの道は長く感じる、朝日岳を登り返す急坂はきつい、朝日岳の展望台には大勢のハイカーが集まっている、しばらく金峰山をながめることにする、時間は充分、休み休み、朝日峠から登りかえし、見晴らしのよい岩場、神奈川から電車を使い来たという10数名のグループにお会いする。

金峰山山頂からここまでにすれ違ったハイカーの数約100人。まだまだ登って来る、大弛峠に着く、駐車場は満杯で

車に乗り出発、私達意外に下る車はまだ無い、金峰山を右に眺め、一歩一歩の幅は小さいがよく山頂まで到達したものだ。数台のタクシーがお客を満杯にして登って来る。

途中、乙女高原でレンゲツツジを楽しむ、一面咲き誇るレンゲツツジは素晴らしい。

私達は、国道140号から塩山に抜け、青梅街道(国道411号)に移り、大菩薩ラインの柳沢峠(近くに三窪高原)を越え、奥多摩湖を目指す、丹波の険しい山谷をどんどん下る。数箇所で道路工事、車は少ないがゆっくり走る車は後続車の事を考え道を譲る余裕を持ちたいものだ(ドライバーの高度なマナー、大型ダンプの運転手は常識技術見習いたい)。

奥多摩湖近くのバス停にはバスを待つ登山者が目に付く、雲取山、三頭山、御前山、鷹ノ巣山など名山が連なる、奥多摩湖駐車場には若者が多く、バス停には中年の登山者と最近の光景だ。奥多摩湖で一休み、意外と駐車場は奇麗ゴミが落ちていない。前のバスは奥多摩駅行き混んでいる。今日は梅雨の晴れ間の楽しい登山だった。

国師ヶ岳・北奥仙丈岳

「せっかく大弛峠まで来たので、国師ヶ岳・北奥仙丈岳に寄って行こう」と言われても、後悔先に立たず、調べて見ると:
大弛峠―(0:03)−>大弛小屋―(0:50)−>前国師―(0:10)−>三繁平―(0:10)−>北奥仙丈岳―(0:07)−>三繁平―(0:10)−>国師ヶ岳―(0:10)−>前国師―(0:35)−>大弛峠
で、往復2時間半、微妙な時間ではある。

荒川コース(アコウの土場)から周遊
〜五丈岩・金峰山→朝日岳→大弛峠→国師ヶ岳・北奥千丈岳→大弛峠〜

アコウの土場駐車場(アコウ平登山口)アコウ平(標高:1945b)→トロッコ廃路取口(奥千丈林用軌道の跡)→トロッコ廃路終点(広場)→荒川渡渉点(標高:1795b 下流:ロープ)→御室川沿い・鹿道→K−K分岐(金峰山-黒平分岐)「牧丘/塩山(アコウの土場)・水晶峠/黒平町(造林記念碑・夫婦木神社・昇仙峡)・金峰山(御室小屋へて)」【水晶峠を往復】→金峰山のネズコ林(ネズコ:ヒノキ・サワラ・ヒバ・コウヤマキと並ぶ木曾五木の一つです  特定植物群落:ネズコ林、水晶峠のアズマシャクナゲ)→1個目梯子・鎖場・富士山展望開始→2個目梯子→3個目梯子→片手回し岩→金峰山・黒平道標→五丈岩→金峰山→鉄山北巻通過→朝日岳→朝日峠→大弛峠(標高:2360b)→前国師岳→国師ヶ岳(標高:2592b)→北奥千丈岳(標高:2601b)往復→大弛峠→アコウの土場駐車場(アコウ平登山口)
以外と多くの人が歩いている、下記はその参考時刻と時間です。
アコウの土場駐車場(アコウ平登山口
7:35―(0:23)−>荒川徒渉点7:58―(0:18)−>KK分岐8:16―(0:11)−>水晶峠8:27―(0:11)−>KK分岐8:38―(0:11)−>8:49旧御室小屋9:03―(0:37)−>片手回し岩9:40―(1:20)−>11:00金峰山山頂12:00―(0:20)−>鉄山12:20―(0:30)−>朝日岳12:50―(0:40)−>朝日峠13:30―(0:20)−>13:50大弛峠14:00―(0:35)−>前国師岳14:35―(0:15)−>14:50国師ヶ岳15:00―(0:10)−>北奥千丈岳15:10―(0:20)−>夢の庭園15:30―(0:10)−>大弛峠15:40―(1:20)−>17:00アコウの土場駐車場(アコウ平登山口)

HP:わたしの天気予報