上越国境の展望台 稲包山(いなつつみやま 標高1598b)

 

日程:200649日 (日) 晴

 

 稲包山、新潟と群馬県境の山、隣に白砂山(標高2140b)が有る為か越後百名山に選ばれていない、どのように選ぶのか解らないが、日本百名山は誰しも登れる登山道をもっている、このことは素晴らしいと思う。苗場山・佐武流山・白砂山は野反湖に北方面に並び、人気の山々です、この稲包山は谷川岳を含め大きな展望です、晴れると富士山も見える。

 佐武流山(さぶりゅやま 標高2192b)も同県境に有って越後百名山で切明温泉から登山道が有ると言う。その二座のさらに関東よりの稲包山、すっかり関越自動車道に車を奪われ静かな三国峠手前の法師温泉側から上信越自然歩道を登って赤沢峠経由で上越国境の山々の展望台に登ってみたい。

 下山は細い尾根をキワノ平ノ頭(標高1511b)・長倉山(標高1439b)を経て三国峠へ出て、三国峠からは旧三国街道を使って法師温泉へ下って、赤沢スキー場に戻ろうと思う、さてどうなることやら。尚、山頂から西稲包山から旧三坂峠に向って三国スキー場に下るコースもあるとのこと。


今日はここで断念

 

コース

 

つくば市=(国道408号)⇒下館=(国道50号)⇒前橋=(国道17号)⇒沼田=(国道17号)⇒赤谷湖=(国道17号)⇒吹路=(県道)⇒赤沢スキー場入口5:40―(0:05)→赤沢スキー場ゲレンデ5:45―(0:05)→5:50四万温泉赤沢林道取付き点―(0:30 林道を探すが不明、雪の下)→赤沢スキー場入口6:30=(国道17号)⇒湯宿温泉⇒大道峠⇒観音峡=(国道353号)⇒四万温泉入口⇒四万川ダムの稲包山登山口7:40―(0:50)→林道下山口分岐8:30―(0:05)→四万温泉4.0`・法師温泉8.0`地点 8:35―(0:10)→小さなピーク8:45 山頂断念―(0:15)→林道下山口分岐9:00―(0:01)→林道の稲包山登山口9:01―(0:19)→林道ゲート9:20―(0:20)→9:40四万川ダムの稲包山登山口

群馬県、9日は快晴の予報、ただ上越国境は雪が残りそうだが、谷川連峰や上越国境の雪山の真っ白な姿を見たい、赤谷湖(猿ヶ京)までは快適、道路も乾いている、ところが、電光掲示板に「積雪で三国峠はチェインを着けないと通れない」と表示!

交通情報も「これから進む三国峠はチェインが必要です」と警告している、越後に向うほとんどの車は関越自動車道の関越トンネルを利用する、法師温泉は三国峠の領域、手前に有るトラック休憩所の大きな駐車場に入る、月夜野辺りでは月夜だったが、駐車場で仮眠の準備、雪が降ってくる、このままここで朝を迎えると積雪で登山口に戻れないかもしれない、車を赤谷湖に戻し、ここで仮眠。

5時半、明るい、稲包山登山口の赤沢スキー場へ車ではいる、道路には心配の積雪は全く無い、赤沢スキー場入口を入ると、スキー場の駐車場手前でゲート、数台の駐車エリアに車を停める、また雪が降ってきた。準備後、広いスキー場の駐車場へ、四万温泉方向の道標に従がって、ゲレンデの左縁を登る、深い雪だが歩行には問題は無い、林の中に入れば歩けるだろう、5分程上に登ると大きく「四万温泉」への道標。その方向に入る、まったく道が見つからない、赤や黄色のリボンも見つからない、10分程四方八方探すがダメ、南面の四万温泉からの登山道に向うことに決める。

国道17号に戻り、月夜野方向へ、湯宿温泉で中之条への道標へ、大道峠、展望の良い峠だ、道は広く積雪も無く快走。

 


四万街道の風景 中之条町 四万温泉はまだ奥である

 

 とにかく中之条か四万の文字を追いかける、四万の道標が現れ国道353号に出る、四万川ダム工事に使われた道だろう、とても走りやすい、まもなく四万温泉街入口、この入口を見送って先に進むと独特の美しい水面の四万川ダムが現れる、エメラルドブルー

「ここから登山開始」

 途中二箇所ほど展望台、雪化粧の山々を眺めるには良い展望台、湖を大きく右に曲がって、一番奥に一方通行の橋、その橋の直ぐ先の左の岩壁に稲包山登山口が有る、うっかりすると見落としてしまう。

 橋の方に戻って、5,6台は止められるエリアに車を置く。雪は数a、法師温泉側とは大きな差だ、これなら山頂まで登れるかもしれない、期待は膨らむ。

いきなり急登、左に四万川ダムを見下ろし、良く整備された上信越自然歩道、鎖で囲み危険を防いでいる、一種類だが小鳥の群れが樹林の枝を飛び交っている、すごい数だ。

直ぐにはっきりしない尾根に出る、樹林が美しい、昨夜の雪が樹氷のように輝く、深い落葉に数aの積雪、アイゼンの爪の間に付き歩き難い、高度を上げるに従がって雪の深さが、10a、20aと増してくる、斜面を登るようになって、今度は明瞭な尾根に飛出る、尾根に立ったと同時に北の風が吹き、吹雪が舞い上がる、その風も吹き続けるのではなく10分程間隔がある、その間隔も長くなって、確実に好天に向っているかと思える。回りの木々の全てが雪に飾られ白樺のようだ、足元の雪は深くなる、まだまだ登山道は読める。

北からと南からとの風が交互に吹く、急登が緩やかになって、再び傾斜が増すところで右の斜面に登山道かと思える道筋、でもここは尾根に沿って登る、岩を越えると再び登山道の跡が見つかる、林道を使って四万温泉に下る道が分かれる、見送って左斜面(北側)に入るが直ぐに尾根道に戻る、四万温泉4.0`・法師温泉8.0`の道標 8:00

ブナと書かれた名札、突然大きな雪(古い雪の塊)の塊が幾つも現れ、昨夜の新雪がそれを被い、その積雪約1bはある、その巨岩のような雪を巻いて上に出る、小さなピークに登り切ると前方に大きな山が見えてくる、稲包山だろうか、、尾根は雪を背負い、行き先を拒む、今日はここで山頂断念、雪解けの頃法師温泉から予定のコースをリベンジ!

 

林道への分岐点に戻って、同じ登山道を下るより遠回りだが林道へ下る。深い雪の斜面を転がるように下ると、大きな駐車場に出る、林道は一台が問題無く通過できる広さ、しかし、冬季は閉鎖され、大きな岩が転がっている。樹林が美しく、新緑・紅葉には見事であろう、周辺の山々が望め、その奥に雄大で真っ白な雪をまとった浅間山が見える、ノンビリと下るが、幾つかの小さな沢が現れる、四万川の上流のブノウ沢が左に流れ、まもなく林道ゲート、土砂崩れを防ぐ大きな人工台地を横に見て、まもなく出発点の登山口に到着。数台の車が止っている。

 


春を待つ四万川ダム

 

四万川ダム周辺は観光地化され、展望台が設けられ、湖と周辺の山々が美しい、リベンジはツツジの咲く頃か、紅葉時期にと思いつつ、国道353号を走る、黄色い小さな花はアブラッチャンが道路脇に沢山咲き、本格的な春は近い。

毎年6月第1日曜日には山開きが行われる、ヤシオツツジが素晴らしいとのこと、5月上旬にはシャクナゲが咲くらしい。マイカーなら赤沢スキー場から稻包山往復のお勧め。三国峠からキワノ平ノ頭を越える縦走路。三国スキー場から旧三坂峠経由で西稲包山に登るコースも有るそうです。

 


アブラッチャン

 

国道353号は渋川で国道17号と交差、そのまま国道353号を走り、富士見町を目指す、桜が満開、榛名山(掃部ヶ岳)、赤城山、子持山小野子山、浅間山周辺の山々が素晴らしい、稲包山の積雪地帯とは別世界である

途中、赤城南面千本桜に立寄る、案内の人の話だと満開見頃は来週らし、それでも大勢の花見客、参道は赤城神社まで続く、赤城山オートキャンプ場まで行くと、浅間山が美しい。

つくば市に戻るには利根川を渡る、利根川には桜並木が沢山ある、満開見頃である、ただ交通が不便でお花見客は少ない。

 

HP:わたしの天気予報