氷結の榛名湖!榛名外輪山の最方向
掃部ヶ岳(標高:1449b)

 

日程:2006318日(土)晴れ

氷結(ゆるみはじめ)の榛名湖が輝く

 

コース

つくば市2:50=(国道354号)⇒本庄市=(国道17号)⇒高崎市=(国道406号)⇒室田=(県道21133号)⇒榛名神社=(県道33号)⇒榛名湖・国民宿舎榛名吾妻荘・町営無料駐車場6:35―(0:20)→吾妻荘裏6:55―(0:05)→硯岩分岐7:00―(0:05)→7:05硯岩7:10―(0:02)→硯岩分岐7:12―(0:28)→榛名湖下山道分岐7:40―(0:20)→8:00掃部ヶ岳山頂8:10―(0:10)→ピーク8:20―(0:05)→ピーク8:25―(0:05)→西峰8:30―(0:10)→ピーク8:40―(0:05)→鉄塔管理用分岐8:45―(0:05)→8:50耳岩9:00―(0:05)→杖の神頭9:05―(0:01)→9:06送電線鉄塔9:19―(0:01)→杖の神頭9:20―(0:20)→杖の神峠9:40―(0:35)→林道分岐10:15―(0:05)→榛名湖10:20―(0:10)→10:30榛名湖・国民宿舎榛名吾妻荘・町営無料駐車場

 

昨日は関東地方大荒れ、強風が吹いた、雪を被った浅間山、谷川連峰そして富士山遠望が期待できるのではと家を夜中に出発する。高崎で国道17号から国道18号へ、直ぐに国道406号に入り、沿道には先週は蕾みの梅が咲き美しい、この辺り南に秋間梅林・北に箕郷(みさと)梅林がある、室田から榛名山への標識に従がって榛名町のゆるやかな道路を走り高度を上げる。傾斜が大きくなってまもなく榛名神社、神社への道を見送り榛名湖へと向う、天神峠を越えるまったく雪が無い道路に積雪、ノーマルタイヤでも問題は無い?

 

榛名湖に着き、左折、直ぐに大きな建物の国民宿舎榛名吾妻荘が現れ町営無料駐車場の案内で駐車場に入る、新築のトイレがあり嬉しい駐車場です。

 

掃部ヶ岳登山道が解らない、そのまま道路に沿って進む、登山道の道標が現れない、数分進むと左上に道路が見え、積雪の林の中を登り、上の道に出る、その道を登らず左に少し下ると道路が切れ登山道に入る、どうやらこの道が掃部ヶ岳への登山道らしい

 

眼下に広がる榛名湖と周囲の外輪山

 

左眼下に優雅な榛名富士の手前に榛名湖が広がっている、湖面には薄い氷、湖岸で散歩中のおじさん「今年の【わかさぎ】の釣れ具合は少なかった」とのこと、ゆるく下って吾妻荘を左に見下ろす、ちょうど裏側になるとようやく登りになる、足跡の無い雪道(小動物の足跡は有る)、榛名湖から登ってくる登山道に合流、雪で道は見えないが、確かに上に登っている、30bほど登る、吾妻荘0.5`・硯岩0.1`・掃部ヶ岳分岐0.8`の道標

 

右折し硯岩に向う、雪で滑るが木々を頼りに登る、背後に谷川連峰が見えてくるが木々の間の展望、岩場に飛出る、硯岩 眼下に榛名湖、真正面に榛名富士、右に氷室山(ひむろやま)が見え相馬山へと続く、左に鬢櫛山(びんぐしやま)、烏帽子岳、同じ様な形の山が脈々と並び見事な展望台だ、その峰々が多く特定はできないほど、いわゆる榛名湖外輪山たちである。

 

分岐に戻って、掃部ヶ岳へと笹道を登って行く、登るに従がって雪が多くなるが、歩行には問題は無い、右にキャンプ場が見え、尾根道を登る、左に眼下に榛名湖と榛名富士が再び見え、右の木々間に谷川連峰が見えている、その迫力は一見の価値

 

遠望の雪化粧の山々は左から南アルプスと八ヶ岳

 

傾斜がキツク、アイゼンを着けることになる。足元に笹、周囲はサクラ、白樺、ダケカンバ、ブナ類の美しい樹林帯。外輪山に隠れていた小野子山・子持山等も見えてくる。新雪の下が凍結し足がすくわれる、雪山の雰囲気をちょっと楽しめる。左右の木々を頼りに急登、ようやく榛名湖への下山道が分岐、山頂まで0.2`地点。

 

浅間山、その前は鼻曲山、浅間隠山が見えます

 

ここから急登の連続から、岩場の連続に変わり、左の展望が良くなって掃部ヶ岳のハイライト地点。奥秩・奥多摩の山々の奥に真っ白な富士山が見えている、足元から富士山との間には西上州(妙義山や両神山など)、奥秩父、奥多摩、大菩薩と主脈が揃っている。

富士山が見えると何故か元気が出る、さらに細い露岩の尾根を進むと妙義山の奥に南アルプスが見え一段と高い北岳、その右横に八ヶ岳の峰々が優雅に聳え、蓼科山へと続く、そして雄大で巨大な浅間山が浅間隠山、鼻曲山等を前衛に見えてくる。

 

数個の岩場に立ち上がっての展望を楽しみ、登り切れば掃部ヶ岳山頂、一人ではもったいない広い山頂、西上州の山々が広がり、奥秩父・奥多摩の峰々が見え、雲取山は確認、富士山がクッキリ、その直ぐ前が石尾根の主脈だろう。

 

印象的な浅間山、その右に志賀の山々、白根山・横手山へと展望は続く。残念なのは苗場山、平標山から万太郎・谷川岳と続く谷川連峰は雑木林の間からである。北側に続く尾根を少し下って進んでみたが雑木林が続き、展望は変わらない。

杏ヶ岳(すもも)方向に向かう、前方に見える幾つかのピーク、耳岩を入れると六つの峰を越えて杖の神峠へ下ることになる。いきなり笹原の急斜面を下る、富士山側の展望が良い(まだデジカメの性能が悪く写っていない)、鞍部に下って直ぐに登り返す、雪道だが掃部ヶ岳に比べ半分以下積雪5aほど、左に榛名湖が輝く、続いて二つ目のピーク、さらに樹林の尾根道を縦走し、三つ目のピーク、西峰に到着、ここは掃部ヶ岳に負けない美しい展望で榛名湖はここの方が綺麗だ。

 

富士山と奥秩父、南アルプス、八ヶ岳、蓼科山、浅間山をじっくり眺め。

 

素晴らしい峰々

 

大木のブナ林を急降下、下り切るとブナ林のプロムナードが続く、新緑・紅葉時期に歩きたい美林が続く。四つ目のピーク、また急降下、鉄塔管理巡回路分岐、掃部ヶ岳1`地点。 突然巨岩が目の前に現れる、登るルートが有るので、上がって見る、広角の展望、谷川方面の展望も良い。岩の上に腰を下ろし休憩、榛名湖が回りの山々と調和がとれ美しい。

 

岩から降り、巻いて行くように道が付いているが、すぐに急な岩場を越え反対側に出るよう道標がおかれ、ここはよじ登る、この巨岩が耳岩と判明する。越えると耳岩に沿ってルートが有る、反対から登った人はこのルートを行くのであろう。

 

少し荒れ気味の登山道を登り切ると最後なる六つ目のピーク杖の神頭に飛出る、鉄塔が見えるので鉄塔の下まで行ってみると、上越国境を越える送電線が邪魔をするが左奥に武尊山と至仏山、谷川連峰の展望が見事だ。なお鉄塔から先に行く道(歩き易い鉄塔管理巡視路が続くが)は杖の神峠には下らず倉渕村に下りてしまう(一つピークを越え数分下って見た!)。

 

上越国境の谷川岳連峰

 

杖の神頭に戻って、榛名湖の展望ポイントから急降下、笹原の急斜面、振り返ると巨岩、耳岩の意味が解る。石仏・石祠の横を通り。

 

石仏・石祠

 

浅間山の良く見える林道に出る、杖の神峠。雪の上に榛名湖から一台の車が登った跡がある、姿が無いから倉渕村方向に下って行ったようだ。林道の反対側に杏ヶ岳への登山道登っているが、車でここまで入れることを確認し、ユウスゲ(ニッコウキスゲの様な花)が見られる7月下旬に訪れることとし、今日はここから林道で榛名湖へ向う。

この林道、下りだけかと期待したが、けっこう登り(急ではないがだらだらと)で榛名湖が見えるまで続く、外輪尾根を越える坂道である。

 

最初の大きく曲がるところは展望も良く富士山が小さく見えている、この後急に雨雲が現れ展望はどんどん霞んできた、やはり遠望は午前中早い時間だ。

 

耳岩

 

林道歩きは退屈するが、左の稜線を見上げると奇妙な岩群が見え、あの耳岩も見ることができる。

 

林道が広くなったところで5,6人の登山者に出会う、彼らは杏ヶ岳へ登るという(家内と杏ヶ岳へ登る時は杖ノ神峠まで車でいた)。

 

小鳥の囀りが多く聞こえるようになって、ようやくカラマツ林になって細道の林道から別れ榛名湖へ下っている、その道を下れば榛名湖畔記念公園、湖岸です。

 

榛名湖周辺

 

湖面の近くまで降りると湖面に浮かぶ氷が融けだして、榛名富士が美しい映像一枚になる。駐車場から榛名神社経由で高崎へ、国道17号にて高崎から前橋に向う頃、掃部ヶ岳での青空は灰色の空。

 

国道50号で佐野市へ向う、榛名山・小野子山・子持山・赤城山・足尾の山々を眺めながら、佐野で三毳山に立寄って休憩、カタクリが見頃を迎えている。榛名山や赤城山に登って帰る時、三毳山の駐車場はとてもありがたい!

 

三毳山は春爛漫

HP:わたしの天気予報