榛名山の外輪山から南西方向の静かな山
杏ヶ岳(すももがだけ 標高:1292b) 杖ノ神峠から杏ヶ岳を往復、ユウスゲ(沼ノ原)

 

日程:2007811日(土)晴れ

2006年3月18日(土)掃部ヶ岳

 

 

 

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ユウスゲ 沼ノ原「ゆうすげの道」

 

下界は真夏日の連続、家内を誘って榛名湖のユウスゲの鑑賞に出かけた、榛名連山の最高峰掃部ヶ岳に登った時(2006年3月18)登山口でユウスゲの案内を見つけ、花期に訪れようと計画していた。さらに掃部ヶ岳登山時にパスしていた杏ヶ岳(すももがだけ)も登ることにし家を出発。「あんず:杏子、すもも:李」?

杏ヶ岳コースは榛名連峰の中で一番榛名湖から離れているかもしれない、登山口の杖ノ神峠への林道は榛名湖湖畔の天神峠から続いている。

一方人気の外輪山コース榛名湖湖畔(相馬山登山口のヤセオネ峠に車を置き)までバスで入り、この天神峠からスタートし氷室山・天目山と縦走し、七曲峠で箕郷への道路を横切って、沼ノ原を左に眺め磨墨(するす)峠、相馬山分岐で相馬山に登り、分岐に戻ってヤセオネ峠に引返す。尚ツツジの咲く頃ならヤセオネ峠から火口湖のオンマ谷へ、雄岳・雌岳をそれぞれ往復し、風穴群、途中車道を横切って紅葉橋へ下れば伊香保温泉です。

今日は杖ノ神峠まで車で入り杏ヶ岳コース、杏ヶ岳下山後は沼ノ原によってユウスゲ鑑賞を楽しみます。

コース

つくば市8:00=(国道294号)下館=(国道50号)桐生=(国道122353号)渋川=(県道33伊香保温泉=(県道33号)伊香保森林公園入口・展望台・ヤセオネ峠=(県道33榛名湖湖畔で榛名神社分岐=(県道33掃部ヶ岳・杏ヶ岳入口分岐「天神峠」(狭い林道へ入る)=(杖の神林道 倉渕方面)杖ノ神峠12:00―(0:01)→12:01嶺線の岩場12:05―(0:25)→鷲ノ巣山(わしがすやま)12:30―(1:04)→小ピーク13:34―(0:01)→石祠のピーク13:35―(0:05)→13:40杏ヶ岳14:05―(0:35)→鷲ノ巣山14:40―(0:15)→14:55杖ノ神峠15:10=(杖の神林道)15:25湖畔の宿記念公園15:40=(県道3315:45沼ノ原16:20=(県道33で高崎方面)榛名神社高崎・前橋分岐で前橋へ=(国道1750号)下館経由でつくば市へ

猛暑が続く、涼しさを求め榛名山へ、昨年3月榛名連峰最高峰の掃部(かもん)ヶ岳に登って杖ノ神峠で見送った杏(すもも)ガ岳へ、真夏!榛名にはレンゲショウマユウスゲが咲くという楽しみもあるが、なんと言ってもこの暑さから一時でも逃げたいものである、家内も花と涼しさを期待し一つ返事で榛名湖へ同行する。

各地の高速道路、渋滞のニュース、長いところで4,50`とのこと、国道50号や17号は東北自動車道、関越自動車道が接近する、国道50号を下館方向から渋川に向かうと、東北自動車道の佐野IC辺りは二重車線だが桐生市を通過する辺りから単線となる、赤堀辺り渋滞、ここで赤城山の裾野を走る国道353号へ逃げ、赤城ICの手前で国道353号は左折し、渋川へ向かって真っ直ぐ下って、渋滞中の国道17号を横切って渋川松井田線(県道33)に入り、標高を上げ、伊香保温泉を経て、伊香保森林公園入口を左に見送り、なんどか大きく曲がりながらヤセオネ峠(相馬山登山口)を越えて直線道路を走ると、沼ノ原入口榛名湖湖畔(標高1090b)に沿って進み、公衆トイレに立ち寄り、榛名神社方向に左折し天神峠直前の掃部ヶ岳・杏ヶ岳入口から狭い杖ノ神林道に入る。

杖ノ神林道の入口は直ぐ急坂、右に湖畔の宿記念公園に下る近道(登山道)を見送る、林道は外輪尾根を越えると急に荒れ、未舗装になる、前回杖ノ神峠から歩いた時に比べ、この荒れようには驚く、それでも車の底を打つことなく通過、ただ、荒れた道の下りは怖い、林道が再び舗装になって大きく右に曲がり、急登すると杖ノ神峠に到着、最近通過した人の気配は無い、ただ、峠から掃部ヶ岳への登山道周囲と峠周囲は最近刈込みされている。

 

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掃部ヶ岳入口に祠が祭られている

 

杖ノ神峠から林道は真っ直ぐ倉渕へ舗装道路が続いているが、町まで舗装かどうかは解りません。掃部ヶ岳へ一歩足を踏み入れると笹の茂った中に石仏と石祠が静かに立っている、掃部ヶ岳への入口は刈込みされていたが、こちら杏ヶ岳への入口は延び放題。

薮に覆われた階段を5b上れば、笹に覆われた斜面で、直ぐに樹林に覆われているが稜線になる、登山道沿いに大きな岩、休憩に良く岩場で腰を下ろす、下界は猛暑、涼しい風が谷から吹上げる、同行の家内と「涼しい!」の連発、昼食を取り、よく踏まれた吊尾根状の登山道を行く、ツツジが多い雑木林に囲まれ展望は無いが、落葉が長年かけ積もってフカフカ。

 

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美しい登山道が続く

 

しばらく上下も少なく進むが、鷲ノ巣山への急坂が待っている、岩場はなく静かに登る登山道、鷲ノ巣山の手前で木々の間から榛名湖が見えるが、鷲ノ巣山頂上は通過点で道標が建っているだけ。

 

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のどかな展望、涼しい風が吹き抜ける

 

鷲ノ巣山から急降下、ここだけ崩れ地があるが、木の根っこを使って下れば問題は無い、鞍部に下ると風の通り道、ここはヒンヤリするくらい涼しい。ここなら手軽に登って手軽に得られる天然クーラーは真夏最高のエコである、大きな岩場を越える、ここで岩の上に登って見るが外輪山が榛名湖を隠している、岩場から大きく下って、今度は長い登りが続く、初めはジグザグだが、だんだん直登に変わる、登ったピークは杏ヶ岳山頂より手前、やや下ってまた上り返し、石祠が有り山頂かと思うが全く展望が無い、登山道は再び下る、帰りに気が付くがこの辺りがレンゲショウマの群生地、鞍部に降り、今度は緩い傾斜を登り切り、薮の道を通過し、真夏の太陽が照りつける杏ヶ岳山頂に飛出る

 

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榛名外輪山の山々を一望

 

杏ヶ岳山山頂からは榛名湖外輪山の山々が一望、ガイドブックには榛名湖の展望も良いとあるが、外輪山から天狗山は一望できるが、山頂も天神峠辺りの木々が伸び、榛名湖は微妙に見えるだけ。ちょっと残念ですが、大満足!

野イチゴ(美味しい)、オカトラノオ、ホタルブクロ、クルマバナ、チダケサシ、ワレモコウ、大輪のアザミなどが石仏・石祠の周りに沢山咲いている。

 

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可憐なレンゲショウマ 花期はちょっと過ぎたようです

 

杏ヶ岳山山頂から引返す、木の根からレンゲショウマが可憐な姿を現す。杏ヶ岳にはレンゲショウマの群生が有ると聞くが、何処に有るかは知れず登ってきただけに、この発見は嬉しい、初めて見る家内は大喜び! この辺りでは赤城山、軽井沢に近い鼻曲山にも群落が有る、関東で有名な所は奥多摩の御岳ですね。

下山は同じコースを引返す、鷲ノ巣山の登り返しが辛い、涼しい風を受けノンビリ下る。

 

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榛名湖を望む

 

車で下り榛名湖湖畔の湖畔の宿記念公園で休憩、茶店の女将さんがユウスゲの咲く場所を教えてくれる、私の手持ちの地図には鷲ノ巣山周辺に「ユウスゲ」と記されているがお話では稜線には咲かないそうです。

教えてくれた「ゆうそげの道」は湖畔を走ると青少年キャンプ場のそばに有る、沼ノ原で直ぐに見付かる、早速、木道に入ってみる、ユウスゲは直ぐに目に付く。

 

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沼ノ原中央

 

マツムシソウ、オオバギボウシ、ウツボグサ、オカトラノオ、コオニユリ、チダケサシ、ワレモコウ、キキョウ、ツリガネニンジン、クサボタン、キオン、ハギ、ヒヨドリバナ、フジグロセンノウ、オミナエシ、トモエソウなどが咲く。

 

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榛名富士(標高:1391b)

 

駐車場は20台ほどの広さ、路上にも沢山停まっている、尚トイレは新築。沼ノ原の場所は榛名山ロープウェイから歩いても近い、入口の木道は、二本、ほぼ中央で一本、さらに奥に入ると無くなって、帰りは木道の無い道、周遊できるようになっている、木道と榛名富士方向にユウスゲは沢山咲いている、オオバギボウシが多く咲き、キキョウは数本。

 

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ユウスゲ(夕菅)ススキノキ科

 

ここでは、やはり主役はユウスゲですね。ユウスゲ(夕菅)は、本州、四国、九州の山地の草地に生える多年草で、夕方に花を開き朝には閉じてしまうので、花が咲いているのを見ることの少ない花です。

 

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野山では見かけなくなったキキョウ

 

榛名湖からの帰りは、伊香保温泉とは反対の高崎に下る道は同じ県道33天神峠を上がり、後は下りのみ、榛名神社を左に見送り、ガラガラの道路を国道406号まで下って、途中安中方向からの道路に入り前橋へと走る、国道17号へ出て大きな橋を渡ると渋川・桐生分岐、桐生方向が国道50号です。

 

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