上越国境の展望を楽しみに

雨乞山(あまごいやま 標高931b)小野子山(おのごやま 標高1208b)中ノ岳(標高1188b)十二ガ岳(標高1201b)

 

2006311日 (土) 晴れ

 

小野子山三山は上越国境の山々の展望台、特に十二ガ岳山頂からの360度大展望台はお薦めです。

 

小野上村役場から徒歩で小野子山登山口へ、雨乞山、小野子山、中ノ岳、十二ガ岳、見透し岩、採掘場、野仏散策を経てJR小野上温泉駅からJR小野上駅JR小野上駅前から渋川行きのバス(関越交通)で甲里(小野上村役場入口)バス停へ戻る小野子山三山周遊コースでした。

 

中央の三角錐は万太郎山、その右が谷川岳(オキ・トマの耳)、左が平標山辺り

 

コース

つくば市3:20=(国道354125号)⇒行田市=(国道17号)⇒渋川市6:25=(国道353号)⇒小野上村役場6:45―(0:05)→国道353号の小野子山入口(JR小野上駅分岐)6:50―(0:15)→西部地区住民センター7:05―(0:05)→小野子山登山口まで2.0`7:10―(0:15)→七社大神7:25―(0:25)→東屋&10台ほどの駐車場7:50小野子山登山口7:50―(0:15)→NHK中継所鉄塔8:05―(0:10)→ピーク8:15・展望の良い鞍部8:15―(0:30)→雨乞山山頂8:45―(0:15)→大木の松・展望良し9:00―(0:20)→笹原の樹林帯9:20―(0:20)→小野子山山頂9:40―(0:10)→展望の中間点9:50―(0:20)→10:10高山村分岐・鞍部10:20―(0:15)→10:35中ノ岳山頂10:45―(0:10)→四差路・鞍部10:55―(0:01)→男・女坂分岐10:56―(0:19)→11:15十二ガ岳山頂11:45―(0:10)→大原・塩川温泉分岐11:55―(0:10)→見透し岩12:05―(0:05)→奇妙な岩群12:10―(0:05)→笹原・ヒノキ樹林帯12:15―(0:10)→十二ガ岳登山口・数台の駐車場12:25―(0:05)→水場12:30―(0:25)→採石場12:55―(0:15)→古城台散策道分岐13:10―(0:10)→古城台散策道入口13:20―(0:15)→13:45JR小野上温泉駅14:40=(JR吾妻線)⇒14:43JR小野上駅15:07=(渋川行きバス)⇒15:10甲里(かぶさと)バス停小野上村役場入口)=(国道353号)⇒渋川市=(国道17号)⇒前橋市=(国道50号)⇒下館市=(国道408号)⇒つくば市

渋川から草津方向の道標で国道353号(長野街道)に入ると左に榛名山の山々、右に子持山が見え、正面に小野子山三山が見えてくる。道の駅「おのこ」で休憩後、小野上村役場のある甲里(かぶさと)に車を停める

 

甲里の交差点から国道353号に出てJR小野上駅方向に行くと交番の前を通過、JR小野上駅・小野子山登山口の道標が立っている、ここから大きく右折し林道峠線に入って行く 6:50 二両編成の電車が小野上駅方向に走って行く、しばらくすると7時のチャイムが流れる。

 

小野子山登山口まで約1時間の舗装道路歩きが続く。登るに従がって後方に榛名山が良く見えてくる。左から相馬山・二ッ岳・榛名富士・ツント尖がった烏帽子ヶ岳・掃部ヶ岳と幾つもの峰を合わせた榛名山。

 

前方頭上に高い山が見える、小野子山の一峰であろう。泥沢川の橋を渡る、小さな二つの沢が橋の下で合流し吾妻川に流れ出る。次の曲がりを過ぎると民家が現れ、一段と榛名山の眺めが良くなってくる、握りこぶしのような形の相馬山は大きく、榛名山の中心に位置する榛名富士の山頂の塔がクッキリと見えている。

 

広い林道が右から民家を巻いているが、民家の中心に向う道を行く、直ぐに二つの林道が合流し、西部地区住民センターが建っている。この辺りの梅林はまだ蕾み、咲いているのはイヌノフグリだけ、道路から離れ民家の横に双神道祖神2体の道祖神)7:10 がひっそり立っている。

 

小さなワサビ田、この先で中之条への道路が分岐、小野子山登山口は右折、登山口迄2.0`

里山の雰囲気がプンプン、大木のサクラが道端に10本、眼下には小野上から渋川の町並みが見え、吾妻川がクネクネと光っている。赤城山が右に見えてくる、その外輪山の鍋割山から前橋市への長い裾野が印象的である。小野子山登山口迄1.6`。

 

七社大神の前を通過、最後の民家、7:30 小野子山登山口0.8`・国道3533.0`地点

左に大きく曲がって、網の柵が現れ、左に赤城山、正面に榛名山が見える、今日のコースで、二山(榛名山、赤城山に妙義山を加え上毛三山という)が同時に良く見えるポイントはここ。

 

ここまで来ると小野子山登山口は直ぐ、まもなく東屋が建っており榛名山の大展望である、東屋の前に10台ほどの駐車場が有る、トイレは無い。7:50 小野子山登山口30b程先にある。どこからか人の声が聞こえる、駐車場に一台止まっておりその車の人達だろう。

 

朝からポカポカ陽気、上着を脱ぎ、細い丸太の急坂階段に取付く、この急坂はすぐに終わり尾根状の道になるが、短く、再び凄い急坂になる、丸太で階段状に整備されているがジグザグの無い直登だから大変、見上げると長く上まで続きため息。登山口で聞こえた声の主は男性1人女性2人の登山者でおそらく小野子山を往復するのだろう。

 

登山口から急登を15分ほど頑張ってようやくNHK中継所の塔に着く、ここで3人と別れる、この後小野子山山頂手前で一人の男性に会うが、女坂・男坂まで誰にも会わなかった。

 

ここから稜線になり、小さなコブを幾つも越えるやせ尾根を登るが樹林に囲まれ展望は木々の間から、雪の浅間山が大きく見え、横手山方面の雪山が立派だ。眼下には採石場が見え、小野上・東村が広がる。露岩の道で退屈はしない、新緑・紅葉時期は見事なものであろう、小さなピークに立つと右に赤城山が見えるが霞みの中。

 

この小さなピークからちょっと下った鞍部から登り返す登山道の左は、木々が伐採されてしばらく大展望が楽しめる。

 


小さいピークから少し登って、榛名山展望

 

  小さなピークから急坂を登る、榛名山が素晴らしい、なお登り続けると、横手山から志賀の山々が真っ白な姿で小野子山三山の奥に並んでいる。

 


浅間山が大きく美しい

 

  大きな松が現れ、浅間隠山、鼻曲山、小浅間山などの山々を従えた、雄大な浅間山がその姿を現す、噴煙も良く見える。

 

幾つもピークを越えながら高度を上げて行く、気付くと浅間山は雲の中で見えなくなって、左に見えるのは榛名山、8:30 再び急坂、露岩の登り、両手も使って岩や枝を頼ってよじ登る。この辺りツツジの木が多い、良く見るとツツジは多くの蕾みを沢山付けているので花期には楽しい所だろう。自然の剪定は松の枝ぶりを美しくしている、庭先の松は自然には敵わない、そんなことを思いながら長い急登を登り詰めると雨乞山に到着。

 

8:45 サクラ・松・ブナの雑木林に囲まれ展望は木間から、大きな岩が幾つもゴロゴロ散らばっている、平坦の山頂を少し進むと短い下り、小野子山山頂まで下りは無い。

 

右に子持山が大きく見え、赤城山は子持山に隠されて見えない。ここの登りは傾斜が少ないところで、ツツジに囲まれた登山道をダラダラと登る、そんな時大木の松の下に着くと、9:00 展望が開け子持山が見事、眼下に渋川の町並みが見える、吾妻川は利根川へと名前を変えところだ。

 

雨乞山の手前で鋭い峰を見上げたが、その峰は眼下になってくる、葉の縁が白い笹が現れ、平坦になる、まもなく笹原の樹林帯になり、この辺り日陰で積雪が現れるが歩行を妨げる量ではない。

 

ここからゆるやかな長い直線の登りが続く、美しい樹林帯で気持ちが良いところ、足元はその落葉道で下部は凍結、遅い時間ならぬかるだろう。

 

9:30 ピークを越える、木々の間の展望だがだんだん広角になって、小野子山山頂迄さらにピークを二つ越えて行く、最後の小さなピークを越えて、登り切ると小野子山山頂に飛出る。

 

突然目の前の幕が切って落とされ、谷川連峰が突如現れる、武尊山や至仏山は右の林で良く見えない。大きな丸太がベンチになって、しばらく谷川連峰を楽しむ、万太郎山は美しい三角形で谷川連峰の中では良く目立つ存在、万太郎山を基準に眺めたら良い。右に谷川岳、左に仙ノ倉山と平標山と長い雄大な稜線は上越国境のシンボルである

 

小野子山から中ノ岳に向う、踏跡はここから半減する(小野子山から引返す人が多い)、中山峠からの登山道の踏跡は雪に隠されている。

 

ころげ落ちそうな急降下、積雪は深いところで50aほど、表面が凍結しているが、少ない踏跡を拾って下ればアイゼンは不要。展望はカラマツ林が邪魔をするが、素晴らしい、10分ほど下ると中間点、このポイントから武尊山を前衛に尾瀬の至仏山が迫力、雪が解け歩き難い下り坂を注意深く下る、下り切ると高山村への分岐、中ノ岳との鞍部 10:10 小鳥の群れがカラマツ間を飛び交う、凄い数。

 

ここで休憩しお弁当を開ける、誰も通らない、小鳥の囀りは凄い。

 

振り返ると小野子山から下った登山道は見えそこだけが雪道になって見える、良く下ったものだ、中ノ岳の登りは、その下り分登り返すことになる。

 

雑木林の藪に囲まれ展望はあまり良くないが、時々開ける展望は武尊山と至仏山の勇姿である

 


武尊山と至仏山の勇姿

 

至仏山は手前の武尊山の奥に見える、良く見ないと武尊山一体とニアミスし至仏山は見えなかったといことになる、ニッコウキスゲの咲き乱れる頃に比べると想像できない厳しい雪山の至仏山である。目を凝らして眺めると至仏山の左に笠ヶ岳も見えている。

 

急な坂を登り詰める、ここ南面雪は無い、中ノ岳山頂に到着。木々に囲まれ山頂は展望が良くないが、武尊山側の雪の斜面を5,6b降りると素晴らしい展望、山頂に戻って今度は左に10bほど下ると展望台、十二ガ岳の峰が見え十二ガ岳山頂の登山者が見え、声を掛けると話ができそうな位置、榛名山、四阿山、横手山、志賀の岩菅山、白砂山が見事、残念なのは浅間山周辺が雲の中。

 

一度急降下、直ぐに平坦になって5,60bほっとするような美しいブナ林が続き、十二ガ岳との鞍部に急降下、十二ガ岳を眺めながら下る。

 

鞍部は四差路で高村・小野上へ登山道が下っている、直進し十二ガ岳へ、ここに来て登山者が増えてくる、直ぐに男坂・女坂分岐、男坂に取付く、河口湖の十二ガ岳は三ッ峠を眺めながら、ここは小野子山を眺めながら木の根っこを頼りによじ登る。

 

ご夫婦が凍結の急坂でスットプ、積雪は無いが落葉の下部が凍結し危険、奥さんに足の運びと、木の根の渡り方を下からサポートし難関を突破。

 

登り切れば360度の大展望11:15 十二ガ岳山頂

 

雨乞山・小野子山・中ノ岳で眺めた展望の総仕上げ、今日の登山者は、谷川岳・至仏山、、等すでに登った方ばかり、あれは○○ね、あの奥は●●、と尽きない。先ほどのご夫婦、双眼鏡で谷川岳峰々を細かく確認、「肩ノ小屋が見えから」と、双眼鏡を渡してくれる、黒点のように小屋は白い斜面にポツンと乗っていることを確認。

 

  私以外、十二ガ岳直下の登山口(小野上から谷ノ口経由)まで車で入って登っている小野上村役場から歩いてきたと伝えると驚き

 

下山は山頂から女坂を下る、直ぐに右折し女坂・男坂の分岐へ向う登山道があるが、見送って、更に尾根を進む、一度緩やかに登って、直ぐ先で大原・塩川温泉分岐、ここは塩川温泉に急降下、ツツジが多い狭い尾根状を下ると昼のチャイム聞こえ、鞍部、登り返すと「見透し岩」が登山道から離れた位置、この岩場からの小野子山三山は美しい。十二ガ岳50分・JR小野上温泉駅1時間25分地点。

 

登山道に戻り直ぐに奇妙は岩群を見る、大きなソファが幾つも捨てられたように積み重なっている。

 

原生林の下り、十二ガ岳登山口から登って来たご夫婦に会う「今日は暑いですね!」のご挨拶。樹林に囲まれた緩い下りが続き、足元に笹が現れる、葉が白く縁取られた小野子山手前の笹原と同じ、規模はこちらの方が小さい、まもなく左ヒノキ林、右細い木々の雑木林になってしばらく下り続けると、登山道は左に90度折れヒノキ林の下り坂、下のほうに車が見え、十二ガ岳登山口に着く。12:25

 

5,6台は置けそう、ここに空きが無くても、林道を少し下れば停められるスペースはいくらでも有る。

 

さて、舗装歩き、横切って短縮道を二度ほど見つける、採石場、大規模なものであるが現在は閉鎖らしい、どんどん下ると、古城台散策道の道標、そちらに入ってみる、一旦緩い登り、登り切った峠に古城台散策道入口、林道から離れ右に入ると、道は狭くなるがここも舗装、天狗岩500bと標識、ここは見送って下ると谷ノ口、そのままJR小野上温泉駅へ、

 


野仏巡りの双神道租神

 

JR小野上駅・JR小野上温泉駅の分岐をJR小野上温泉駅へ、野仏巡り散策路、双神道祖神が出迎えてくれる。

 

国道353号に出て、塩川温泉へ踏切を横切って小野上村温泉センターが見え、田んぼのあぜに入って短縮、JR小野上温泉駅は無人駅、13:49発が出た直後、次は14:40発、ノンビリと駅で待つ、上下一本ずつ通過電車あり、渋川行きに乗ってJR小野上駅14:43、女子高校生一人と降り、駅から出ると渋川行きのバス15:07がある「渋川行き午後は15:07,16:07,17:07,17:54のみ、午前中は6:38,6:46,7:49,9:27,10:34のみ」これを待つ、定刻にバス(関越交通吾妻営業所)の客はゼロ人でやってくる、甲里バス停は次のバス停(210円)、役場まで徒歩1分である。以後、車の旅が続く!

 

HP:わたしの天気予報