二十六夜山をへて赤坂駅へ縦走したいところ・陣馬山によって富士山を眺める
今倉山(標高1470b) 菜畑山、朝日岳へ縦走の可能だが、交通の便が悪い!
道志山塊:道坂トンネルから今倉山 新雪を踏んで!

日程 20031220日(日) 晴  


道志山塊の夜明け 雪は止み晴れそうです

道志山塊: 今倉山(標高1470b)・鳥ノ胸山(標高1208b)・菰釣山(標高1379b)・二十六夜山(標高1297b)・菜畑山(標高1283b)・朝日岳(標高1299b)・赤鞍ガ岳(標高1257b)

コース

道坂峠バス停6:25−(1:15)−>7:30今倉山<東峰>7:40−(0:10)−>7:55今倉山<西峰:赤岩>8:10−(0:10)−>8:20今倉山<東峰>−(0:40)−>8:55坂峠バス停

 道志山塊は丹沢と中央沿線の山々の間に位置し、交通の便はあまり良くないので、道志に行きたいが「どうしょう」かと、悩むわけですが、富士山の前衛に鹿留山や石割山などが聳え、御正体山から眺めると、富士山がその前衛の山を抱くようにしたがえ、実に美しい光景です、見る位置によって、その山の上にのしかかるように、ある位置からは、その山の肩にそっと見えるように、今倉山から良く見えるという、自分の目で見ないと様子が解らない。

道志山塊からは、日の出を正面から受ける富士山は紅色に輝く、そして日没には、シルエットになってまた違った美を見ることができる。従って午前中に道志山塊から富士山展望を望むなら早い時間だ、今倉山は道坂(どうさか)峠から山頂まで約1時間、12月中旬は日の出時刻6:30頃だから山頂に立つには5:30には道坂峠を発しなければならない。


迫力!大きな山容の御正体山に目が覚める

今倉山から二十六夜山、今倉山から菜畑山、二十六夜山から今倉山をへて菜畑山へ縦走、というようにセットで登られる人達が多いようです、マイカーだと菜畑山とセットで登った場合に道坂バス停と曙橋バス停をどのように結ぶのか? バス便は少ないので苦労する。

寒波に日本列島に入り、典型的な冬型気圧配置、日本海側は大雪の日、自宅を24:00に発し八王子3:00、先週同様に橋本で国道16号から国道413号に入る城山ダムを渡って三ヶ木の三差路を左折し国道412.413号へ青山で山中湖・道志の標識を見て右折して、約30`走行すれば道志である、道志の湯の看板(トイレ有る)を見送ってしばらく行くと信号で都留市への道に右折、高度を上げる、5,6分で道志トンネルを抜けると左右に駐車場がある、旧道は侵入禁止、その進入禁止のゲート脇に停める4:20

モーフと布団を掛けて仮眠、峠の朝は特に寒い、寒さで目がさめる、仮眠状態になった時は雪の予報は無かったが、ドアを開けると外は雪が降っている、道路は真っ白、登山どころか撤退?5:30、せっかく来たから、しばらく様子を見る、降り続くなら早目に道志から抜け出る必要がある。

駄目かなと諦め掛けた6:00、雪は止み、周囲と空は明るくなってくる、ヨシ!準備!今倉山山頂目指しスタート。

 道坂峠トンネルに向って左側の階段を登って、平らな道を行くと、トンネル工事用に造られた道らしい、トンネルから離れてようやく登山道らしくなって、落葉で踏み後は隠され、粉雪が積もって初雪を踏んで登って行く、積雪は5時頃降りだもの。

 斜面に取りくようになってすぐ、御正体山との分岐に着く、正面は丹沢方面の展望、右には少し下って御正体山に通じている、岩下ノ丸(標高1304b)をへて約4時間で御正体山(標高1682b)、面白そうなコースだ!

6:40日の出は近い、雲海の上部が輝き出している。

 御正体山分岐から今倉山山頂まで直線で結ばれるような尾根道で、真っ直ぐ登って行く、笹に囲まれた雰囲気の良い道ではあるが、かなり厳しい傾斜が続き、日の出を木々に邪魔されない地点で見たいものである、無理かもしれない。

振り向くと御正体山と鹿留山が立派、晴れていればその後ろに富士山が見えるのだが、6:55 急な斜面からようやく開放されると、日の出が始まりそうになる。

回りの雲が朝焼けに変化!ちょうど大室山の肩あたりから太陽が昇ると良いのだが期待と違って、かなり丹沢の主峰とは離れずっと南側から昇ってくる、7:00 日の出(雲の上)小さなピークに着く(標高1310b)、富士山側の展望は良いところだが、富士山は雲の中で見えない。

数b下って10bほどの吊尾根のような細い箇所を過ぎ、再び登る、しばらく登ると、山梨県100名山に選ばれた山らしく、展望も開けてくる。

枯れ木(切られ)一本立っている丘のようなところに着く、一段と御正体山が雄大に見え、眼下に都留市が広がる。富士山方向は雲である、新緑・紅葉時期ならカラマツ越しに美しい富士山を見ることができるはずだ!そのころまたリベンジすれば良い。

富士山から吹き出す強風、寒波を起こして襲ってくるようだ、体全体が冷えてくる、根元で4本に別れた大木、周りは背が10bっほどのカラマツ林、この辺は展望が良い、この大木を過ぎ最後の急登になって約10分ほどで今倉山山頂(標高1470b)で東峰


静かで展望の無い今倉山山頂

 唐沢尾根、二十六夜山と菜畑山の分岐になっている、大木のブナが数本ある広く静かな峰で数b西に行くとカラマツが伐採され、山道から離れカラマツの中に数歩下ると九鬼山から高畑山、倉岳山を経て高柄山に続く山々が見える。

さらに中央本線(見えている町は鳥沢辺り)の向こうには、百蔵山、扇山が見え、さらに、奥多摩の山々が群れをなしている、多すぎて山名は特定できないほど。素晴らしい展望なのに、寒い風は強く吹き付けノンビリする余裕が無い、風を避けて針葉樹林の根元腰を下ろしで休憩、雪はほとんど無い。


中央本線の山々の背競べ

 それほど急ではないが、東峰・西峰の鞍部まで下る、根元から無数に分かれた細い幹を伸ばす木々の林で、異様な雰囲気です、その藪の中を山道はすり抜けている、登り返すと松越しに丹沢方面や箱根の山々が見えてくる。

ピークには御座入山と書かれたかれた板があってここが西峰、雑木林で東峰の様な展望は無い、稜線といっても10bくらい先に進むといきなり、露岩の上に出る、松山(赤岩)と呼ばれるところだ。

 中ノ沢の頭(標高1410b)には赤岩からドーンと下ってからで、その先が二十六夜山(標高1297b)だ、今倉山の標高は1470bだから110b下になる。

寒波の強風、富士山が見えない、今倉山は標高1470b、先に向ってもこれ以上の展望は期待できない、ここから引き返すことに決め、ここでしばらく展望を楽しむ事にする。


今日のコースの最高の展望台、大菩薩と奥秩父の大展望

 正面に無数の山々を集めているのが大菩薩連峰、甲武信ガ岳、金峰山、どれがこの山と特定できない、その先の峰は雪雲で見えない。

 笹子周辺、御坂山、三ッ峠と山々の連続、杓子山などの富士周辺の山も美しいカメラを構える手が凍える、こんな時は迷わず早めの下山の決断が大事。

 下山開始、途中5,6人の登山者に出会う、難なく道坂峠へ下る、さらに道坂峠で5,6人の登山者がスタートして行く。

 道の駅「どうし」で休憩、鳥ノ胸山は、道の駅の裏山だ。道の駅「どうし」から山伏峠方向に走って「道志の森キャンプ場」の案内を見て入る、道志川の橋を渡ってキャンプ場を幾つも見て真っ直ぐ進むと荒れた道だが車が走るには問題ない、まず「鳥ノ胸山」の登山口、次いで「城ガ尾峠」が見つかる、一日500円の有料駐車場だが今は管理人が不在らしい、東沢・西沢林道に数台の車が停まっている、ここに停め、菰釣山―ブナ沢ノ頭―城ガ尾峠を経てここに戻ってくるルートが人気の様子だ。

 道の駅「どうし」から鳥ノ胸山へ登って、城ガ尾峠に向って、菰釣山に登って道の駅に引き返せばバスの時刻を気にしないで楽しめそうだ。ガイドブックによると城ガ尾峠から大界木(だいかいぎ)山、モロクボ沢ノ頭経由で畦ガ丸までは1時間半。

月夜野を過ぎ上野田から藤野・相模湖への峠越えの道に入る、牧野で秋山村方向を見送って藤野町へ、国道20号で八王子方向へ、高尾で八王子霊園へ向って八王子城跡方向を見送って陣馬山の道標で左折して陣馬街道を陣馬高原下へ、ここまでバスが走っている、さらに先に進み、和田峠を目指す、徒歩だと約40分、登山者が数人歩いており気にしながら車はどんどん高度を上げると車が数台停まった有料駐車場(一日600円)売店のおばさんの話ですと「ようやく午後になって陣馬山山頂で富士山が見える」らしい。


陣馬山山頂から、待望の富士山

 木の階段を登る、陣馬山から高尾山縦走した1998年以来の道だが変わっていない、いちど階段が切れ、山頂かと思うと最終ラウンドはこれから、ようやく、芝生に囲まれた陣馬山山頂(標高857b)、見事な富士山が迎えてくれる、快晴、360度の大展望である、都心も晴れている、丹沢方面から見てゆこう、仏果山、大山、丹沢連峰と続き、さっき登った今倉山を含む道志山塊、富士山周辺の山々、金峰山、甲武信ガ岳、奥多摩の峰々がグルリ。


丹沢方面

 雪が降り続く信州の南アルプス・北アルプス・南アルプスは全く見えない。

奥多摩の一番奥に見える奥多摩の雲取山山頂は薄らと白い、鷹ノ巣山辺りはまだ降雪がないようだ、その前の峰は御前山・大岳山、さらにその手前が、和田峠から登れる醍醐丸・生藤山と幾つもの峰が重なって、見事な景観を見せてくれる。


奥多摩の山々

 小仏から景信山経由で登って来る登山者が多い、聞いてみると、富士山は景信山&陣馬山の中間の明王峠から見え出したそうです。

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