栃木県鹿沼市 二股山へヒカゲツツジを訪ねて
里山・低山のヒカゲツツジ 二股山(標高:570b)
二股山山頂のヒカゲツツジ |
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標高:569.6b(570b)と低い山ですが、山頂は南峰と北峰の双耳峰で、両峰間はキビシイ岩場で結ばれている。山頂からの展望は素晴らしい。 場所は東武日光線新鹿沼駅から岩山(標高:328b)を右に見て、古峯ヶ原高原の方に行くと下沢で、左に見えるのが二股山、標高:570bだから岩山より高い。下沢と下久我の中間辺り。下久我は石裂山の方向です。 |
コース |
つくば市城山3:10=(国道294・408・352)⇒新鹿沼駅前5:06=(国道352)⇒石橋町5:07=(R14)⇒上日向で石裂山方面を見送り、古峯へ=(R14)⇒下沢(大芦川を渡り)で二股山案内5:15=(農道)⇒下沢登山口5:23―(0:03 工事中)→二股山往路5:26―(1:01)→加園分岐6:27―(0:07)→展望台6:34―(0:05)→電電様・二股山南峰6:39―(0:11)→北・南峰鞍部6:50―(0:06)→6:56二股山北峰7:09―(0:31)→不動岩7:40―(0:05)→下沢368b7:45―(0:21)→8:06下沢登山口⇒帰宅 歩数:9,844歩 |
前回:2007年4月21日、今日は24日、鹿沼周辺は午後から雨というにで、早朝3時頃家をでることに、約2時間で東武日光線新鹿沼駅前に着く、R14は古峯神社へ、直ぐに古峰神社・石裂山分岐交差点で前回は石裂山方向走り下久我・二股山登山口入口から林道で二股山登山口駐車場でしたが、今回は下沢回遊コースを歩くため、R14で古峯神社方面へ、大芦川を渡って直ぐ、二股山の道標、民家の脇に下沢登山口の道標、曲がると大きな堰堤工事中、手前の空地の角にマイカーを止める、準備後、工事中の林道を歩く、重機の横を通過。
左:タケニグサ 竹似草 ケシ科 右:道案内
タケニグサが多数生え、下沢回遊コースが案内され、前回は石裂山方向の下久我二股山登山口から登った、今日は下沢から、谷間コースを登って、二股山の南峰、北峰を経て、NHK送信所から尾根コースを下る。ここを初めて登る人は道標に従う方が良いでしょう。道標の横に杖が数本置かれている、使う人は必ず戻したいものです。
まず、細い道、工事が終われば登山道も整備されるだろう、一旦沢に降り、新芽の木々、直ぐに薄暗いスギ林に入る、カーブ毎に道標が置かれている。
左:ハハコグサ (母子草)
キク科 タネツケバナ (種浸け花) アブラナ科
右:コシアブラ (漉油) ウコギ科
コシアブラは地味な淡黄緑色の花を8月頃咲かせ、ウコギ、ハリギリも同じような花をつける。タラノキ、キズタ、ヤツデもウコギ科ですね。
伐採されたスギ
細いスギ林は伐採され、各地で見られる光景が広がる、スギの利用は少なく運びだされないのだろう!しばらく、沢に沿ったスギ林を登る
左:マムシグサ(蝮草)
サトイモ科 右:フタバアオイ(双葉葵) ウマノスズクサ科
マムシグサは葉が2個、小葉が多数鳥足状につく、花序は葉より高い。自宅の近くには釣り糸をもったウラシマソウを良く見かける。登山道はスギ林で、植物も少ない、勿論、展望も無い。
傾斜がキツクなって、登山道はジグザグだがとても歩きよい道、自然を守るため最小の幅になっている。
大きな岩、フタバアオイの群生が現れる。葉の下を覗くと!花を拡大、1個葉柄基部についている
美しいシダ
登山道にはシダ、写真のように左右均等、ジュウモンジシダも多い。スギ林が少なくなって、日が入り込むと、珍しいスミレが多く現れ、楽しめる。
左:フモトスミレ(麓菫)
スミレ科 右:タチツボスミレ (立壺菫) スミレ科
前回ここを通過したときはスミレの好きな女性が同行、その時教えてもらったフモトスミレが今日もとても可愛い!
綱場
スギ林のジグザグ道の最後は尾根コースの一番キツイ坂、登った所が加園分岐で尾根筋になって、綱場が見え、利用する、なおも尾根道を登り切ると二股山の展望台に出る。
展望台 筑波山、富士山、雲取山、甲武信ヶ岳、八ヶ岳等が載った説明坂
まだまだ雨は降りそうにない!でも筑波山、富士山は見えず残念です。
岩場を登れば南峰、電電神が祭られ、二股山山頂(標高569.6b)、展墓は素晴らしい。
電電神 二股山・南峰
二股山山頂はヒカゲツツジが保護され前回の比べても、増えてはいない、咲いてはいるが花期は過ぎ、一週間ほど前が良かったようです、近くの石裂山はどうか?
南峰のヒカゲツツジ
春早く咲く、アカヤシオツツジ、ヒカゲツツジが終わると、シロヤシオツツジ、ヤマツツジと続く、筑波山ではトウゴクミツバツツジが5月初めに咲き、シロヤシオツツジは西丹沢の檜洞丸は5月20日頃が見頃です。ツツジの勉強に良いのが袈裟丸で一度と言わず何度も登って見たい山です。
ここ二股山は簡単に登れ、ヒカゲツツジに触れられ、周囲の山々の展望も良く、素晴らしい山ですね。
狭い南峰から綱場を慎重に下る、注意しないとルートを見失う、すんなり北峰との鞍部に降りるルートを見付けて欲しい。綱場を左に降りると木々の根を使ってぶら下がらないと降りられないが、右に降りれば、容易に降りられる。
南・北峰の鞍部から北峰に登る綱場
鞍部に降り、巻道が有るが、真っ直ぐ急なルートを登れば写真の綱場になる、特に問題は無いが、北峰から下る場合は注意が必要!
二股山・北峰
綱を使って、上に立つと北峰、ここにも祠が祭られている、展望はここもバツグン!
北峰のヒカゲツツジ
この峰にもヒカゲツツジが咲き見事です。NHKアイテックの三角鉄塔が立っている、ここに腰を降ろし7時軽い朝食、登山口からここまで人の気配は全く無い。
山の主役はヒカゲツツジからヤマツツジに移る
足元には、スミレ、ミツバツチグリが咲き、踏みつけないように、下山の準備。
左:スミレ(菫) スミレ科 右:ミツバツチグリ (三葉土栗)
バラ科
道標を見ると、南峰、下久我、和園、下沢とある、下沢回遊コースは再度南峰に行かず、尾根コース、往路と復路が違うのが良い。
左:尾根コースを行く! 右:スミレの群落
まず、スギ林に囲まれた、登山道をゆっくり下る、後は道標に従う、時々幼いホウノキ(朴の木、モクレン科 )が生える、スギの勢力が強く大きくなれないのか?
下沢城跡の標識が続く、きっと見晴らしが良く城が造られたのかも知れない?
左:石が積まれている! 右:尾根コース標高:368bの小ピーク
このまま、下りかと思っていると、数ヶ所小さなピークを上下する。なかなか面白いコース。
ちょっと展望箇所は有るが、展望の無い尾根歩き、ヒカゲツツジも尾根道には生えていない。いきなり急降下、木々に頼って下る、ここを往路とせず復路と案内する掲示板に大感謝!
かなり、下ると、往路が見えて、登山口に到着、雨が降ってきた!
堰堤工事の人々集まっている、、、本降りにならない内に、車に飛び込む!
下沢から岩肌の見える岩山(標高328b)が見え、岩山への道を車で探したが、雨が大降り、ゴルフ場を回って、瑞光寺の前でニリンソウを見付け、立ち寄ってみる、地図で確認すると北鹿沼駅が近い、御殿山病院、鹿沼市役所から国道121へ出て、石橋町、新鹿沼駅前、、、追分で国道293と国道352は解れ、真岡に向い、帰路。
下沢から鹿沼へ抜ける、瑞光寺のニリンソウとイチリンソウ
ニリンソウの大群斜面
左:ニリンソウ 右:イチリンソウ
「瑞光寺 鹿沼」で地図検索をすると、場所が分かります。
登山中は雨に降られなかったが、つくば市に着く頃は本降り、12時にはつくば市城山に帰宅。
HP:わたしの天気予報