アカヤシオツツジはまず石裂山から

岩尾根のアカヤシオツツジ 石裂山(標高:876b)

石裂山山頂のアカヤシオツツジ

 

 アカヤシオツツジと言えば石裂山、栃木県鹿沼市の北西、日光連山や足尾山塊の雄大な展望がハシゴや鎖場の連続するコースで楽しめます。

 4月中旬から下旬はヤシオツツジが綺麗で、アカヤシオツツジ・シロヤシオ・ムラサキヤシオに加えヒカゲツツジが岩場にひっそり咲きそれは見事です。

筑波山のカタクリのシーズンが終わると、アカヤシオツツジ、シロヤシオツツジ、シャクナゲと登山対象が変わってくる、栃木県にはツツジが咲く山が多く例年どの山に行くか悩みませんか?

石裂山(標高879b)薬師岳・夕日岳・地蔵岳の縦走はかかせない、月山(鬼怒川)、根本山、鳴神山、鳴虫山、高山、、と候補に上げ、さらに西丹沢だ!西上州だ!いわきだ!と言いだせば行き先は決まらない(笑)。

2011年4月24(日)晴れ ハシゴ・鎖場の山岳信仰の岩尾根 石裂山

 

コース

 

つくば市4:30=(国道294経由)⇒加蘇山神社(かそさんじんじゃ)・登山口駐車場6:40―(0:25)→奥ノ宮・月山分岐7:05―(0:20)→岩壁の梯子7:25―(0:10)→長い鎖場7:35―(0:15)→稜線7:50―(0:20)→8:10月山山頂8:20―(0:15)→石裂山山頂(標高879b)8:35―(0:15)→西剣ヶ峰8:50―(0:20)→東剣ヶ峰9:10―(0:05)→ヒゲソリ岩9:15―(0:05)→奥ノ宮下9:20―(0:05)→行者帰シノ岩9:25―(0:30)→千本桂9::55―(0:00)→奥ノ宮・月山分岐9:55―(0:25)→10:20加蘇山神社(かそさんじんじゃ)・登山口駐車場⇒帰宅

 

つくば市から国道294408)号を北上、真岡市長田交差点で左折、国道4号と交差すると国道352に変わる、国道293号と合流し、東武日光線新鹿沼駅入口を左に見送り、石橋町交差点を左折、県道14号に入り、石裂の道標を見つける、次の交差点を直進して県道240号に入り、まもなくすると、右に二股山入口の道標があり、続いて古峰・日光への道を右に見送る、後はどこまでも進み加蘇山神社へ向かう、早朝の釣り人を見掛ると道は細くなり、加蘇山神社に着くが、そのまま道なりに杉林に入ると、20台ほどの石裂山登山口駐車場に着く、着いたときは二台目、下山時は空きなしと満杯。

石裂山は鹿沼市の北西位置、と言っても日光のすぐ南、ここのアカヤシオツツジが見頃なら日光の鳴虫山でも咲きだし、来週には、いろは坂の明知平から薬師岳・夕日岳・地蔵岳の縦走コースも咲きだすだろと思いながら駐車場から薄暗い杉林の登山道を行くと、右から流れ込む沢を越えて行くようになり、この古道の雰囲気はとても良い雰囲気です。

 


美しい登山道は奥ノ宮に続く参道です

 

清滝が右に見え、石の転がる道を登り続けると、竜ヶ滝の見える休憩所に着く、 続いて月山と千本桂・奥ノ宮分岐、ここは月山へ、昨日の雨で水量の多い沢を横切る、杉林で伐採され運びだされない丸太の杉がゴロゴロし、スッキリしない光景が目の前に広がる。

一度は緩むがキツイ坂が続き、巨岩の岩壁が続く、小さな沢を横切る、急登、岩壁に囲まれ、見上げると梯子が見えてくる、取付けば見た目よりかなり簡単に通過、美しい細い滝に降り立つ。

 


渓谷!  足場はしっかり着いており安心

 

沢底に降り、沢を横切ってまた急登、更に巨大な岩壁を右に見て、今度はその岩壁を登る、鎖も付き、足場もしっかりしている。

 
左:岩壁を登る!                   右:小さな祠

 

岩場を登り切ると、休憩ができる小さな広場に出る、さらに登ると、巨岩の下に祀られた小さな祠の前に飛び出る。この小さな祠を過ぎ、岩場を登り切れば、薄暗い杉林になり、登山道は楽になる、ただし、丸太の階段です、月山0.3`・石裂山0.9`の大きな道標を見て、稜線に飛び出る。

 


稜線は薄暗い杉林が続く

 

薄暗い杉林、右下にアカヤシオツツジ、可憐で美しい、今年は特別の思いです、自然を守るのも人、壊すのも人で大きな地震ではない!

東日本大震災は、2011(平成23)年311日午後246に発生した、大規模地震災害です。発生した日付から3.11である。

 


青空に良く似合う

 

更に大木の根の張り出す登山道を登る、鎖も有る、登り切らない内にアカヤシオツツジに囲まれる、登ってこなければ見られない!誰もいない独占のお花見ですね。

 


見頃! 青空、満開は数日後だろ

 

大きな岩を横切って登る、アカヤシオツツジは背が高く、思わず岩にごろ寝して見上げることになる。

 


ごろ寝して、見あげて一枚!

 

月山山頂、日光連山の男体山が頭を見える、急いでカメラを準備するが、向けない内に姿が消えてしまう、ちょっと早いけどお弁当を広げて待つが、ガスは期待に反しキレない!

 


中央上に男体山が見えています! 見つけられますか?

 

お弁当が空になっても、ガスがキレないので急降下し石裂山へ向かう、下り切ると吊尾根、石裂山回遊コースでのんびり歩けるのはここだけ!右:石裂山、直進:西剣ノ峰分岐から張り出した木の根の吊尾根をちょっと進むと、あっけなく石裂山山頂です、月山に比べ地味な狭い山頂です。

 


横根山の稜線

 

男体山方向の雲は切れない、近くの横根山が大きい、横根山は前朝日牧場から登る山でアカヤシオツツジの咲く山です。

西剣ノ峰分岐まで戻って、細い道を下る、落葉で埋まり滑り易い、ジグザグの急坂、岩場は足場も無くちょっと嫌な所です、鞍部(御沢峠)に降り、西剣ノ峰への梯子登りになる。

この梯子、いろいろな事を想定し取り付けられており、周囲の山が崩壊しない限り安全です、前回登った2005/4/17から全く変化は無い立派なアルミ製品です、しかも、岩場を壊すことなく自然に置かれているのが素晴らしい。

 


自然に置かれたアルミ製の梯子

 

梯子を登って、岩場に移り登った所が西剣ノ峰、左に曲がってアカヤシオツツジに囲まれた展望台に立つ、石裂山のすぐ下の岩場にピンクの花が点々と咲き誇る。

 


アカヤシオツツジ

 

西剣ノ峰に戻って、  岩場の急降下、鞍部からまた梯子。

 


自然の岩場を傷つけず、立派な梯子が置かれている

 

登り切ったところが東剣ノ峰です、この後アカヤシオツツジは少なくなるので、ゆっくり鑑賞してから下る。木の根の畳といった感じの尾根道、直ぐに大きく下ると、奥ノ宮・千本桂へ下る道標、急な斜面を下る、カタクリの花が一面に咲くところだそうだがアカヤシオツツジより花期は早いらしい、数株しかない。

足場の悪い道、要所に梯子などが置かれているが、岩壁の下をすり抜けるので注意が必要です、ヒゲソリ岩の手前の頭上にヒカゲツツジが咲いている、気が付かず過ぎてしまう人が多い所です。ここは在るぞと思って探して歩かないと!

 


ヒカゲツツジ

 

さらに、急な岩場、危険の連続、慎重に下ると前方に奥ノ宮が見え、奥ノ宮の下に着く、長い階段が奥ノ宮へ登っている。

 


行者帰シノ岩

 

続いて、行者帰シノ岩、一枚岩で石裂岩と言われ太い鎖が置かれ、ちょっと苦労する、ここを通過すると、休憩所、沢に沿って下る、アカヤシオツツジを求めて大勢の人達が登って来る。

 

 
左:ハナネコノメ                          右:ヨツシベヤマネコノメソウ?

 

ネコノメソウ、ヨゴレネコノメソウ、ヨツシベヤマネコノメソウなどを見付けながら下ると、カツラの大木の千本桂の横に着く。

 


千本桂

 

千本桂は若葉が伸び綺麗です、登山道を下ると直ぐに、登りに通過した奥ノ宮・月山分岐に着き、休憩所。

後は登って来た沢沿いの道で続く渓谷を楽しみに下るだけです。

 

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