ツツジの話題に必ず出てくる 桧洞丸(ひのきぼらまる)標高1,601b大室山(大群山)標高1588b 犬越路で結ぶ

日程 2003524日 (土) 晴れ

前回ツツジコースを見過ごし用木沢を登って犬越路経由で桧洞丸、
下山は石棚山を経て箒沢公園橋バス停へ下った。
今回は同じ西丹沢自然教室からツツジコース登って桧洞丸、
ここから、下って、犬越路から頑張って大室山(大群山)を回って、
加入道山(標高1418b)を経て西丹沢自然教室へ下ることになりました。
何故、大室山まで? それは、犬越路での美人ハイカーとの出遭いですネ。


大室山から美しい樹林を下る

コース

2:25西丹沢自然教室4:20−(0:45)−>5:08ゴーラ沢出合−5:10ツツジコース(2:00)−>7:52桧洞丸−(0:30)−>8:35熊笹ノ峰(標高1523b)−(1:10)−>10:32犬越路(標高1169b)−(1:30)−>11:40大室山−(1:00)−>13:34加入道山(標高1418b)−(0:10)−>14:02白石峠−(1:10)−>14:32林道終点−(0:40)−>16:05西丹沢自然教室

西丹沢の主峰、桧洞丸と大室山、前回は桧洞丸のシロヤシオツツジに圧倒された、しかし、花&展望は難しく、待望のツツジを背景に富士山を写すという、目的は達成出来なかった、今回は富士山が見える可能性があるなら、この二山を回って来ようと思う。

西丹沢自然教室から、右手にあるツツジコースの登山口を見落とさないように進む、前回はこの辺りで鹿の群れ、10数頭に逢って道を見落としたようだ。

登山道はいきなり急登で始まるが長くは続かない、右眼下に東沢が時々見える、尾根を巻いて緩やかな道が続く、30分ほど行くと西丹沢1.3`桧洞丸3.2`地点、すぐ下り河原に出る、二つの沢が合流するゴーラ沢出合だ、沢幅は広く流された橋は使えないが飛び石で反対側に渡る、これから登ってゆく山道を確認し休憩。西丹沢1.9`桧洞丸2.9`地点が尾根道の入口で石段が付けられている、急登で本棚沢とゴーラ沢の間を木の根を頼りに登る、ツツジコースで一番急なところだ、ツツジ、ツツジと思い登ると期待はずれ、山ツツジがポツポツ林の中に現れる程度だから、石の段は長くは無い、木の根階段に変わる、笹が山道両脇を覆う、突然目の前に大きなベンチで休憩に良い。

やや道が狭くなって顔に笹が当る、大きな岩のゴロゴロした道になってくる、小鳥がさえずり気持ちの良いところだ、突然、啄木鳥が激しく木をたたく音がするほかは静かだ、西丹沢2.9`桧洞丸2.0`地点、ここにはベンチは無いが尾根を歩いている事が良く解る明るいところだ、左の谷の向こうに林道が見える、犬越路をトンネルで抜ける林道らしい。

その先で鞍部まで下る、左の沢から登ってくる山道が合流するが進入禁止だ、まもなく展望台、山道から数メートル離れているが立ち寄る方が良い、大きなベンチがある素晴らしい展望が広がるだろう、展望台からそのまま山道に抜けられる。

この辺からミツバツツジが多くなってくるがツツジコースと呼ばれる程ではない。尾根から離れ左側を行く、左側に柵が現われ、足元に白い花びら、見上げると大木のシロヤシオツツジ数個の花が付いている、大きな岩の道を鎖など頼りに登る、ツツジが多くなってきた。


シロヤシオツツジ

西丹沢4.0`桧洞丸0.8`地点、ここからがツツジコースらしくなって、ツツジの林である木道が上に続いている、ただ花びらの数が少ない、でもシロヤシオツツジの美しさは変わらない。登るに従って多くの花を付けたシロヤシオツツジが出てくる。

木道は傾斜緩くなって、美しいブナ林内に、無数に広がるバイケイソウの大群落の中を行くバイケイソウの群落は見事の一言に尽きる。


山頂手前のバイケイソウ&木道

桧洞丸(標高1600b)は枯れたブナが目立つ、樹林に囲まれ展望は無い山桜は終わり、シロヤシオツツジ、ミツバツツジはまだつぼみだ、ただシロヤシオツツジのつぼみは少ない!!

一人の若者と犬越路に向かって下山、彼は足早に離れてゆく、犬越路から大室山に登る計画の私には無理は出来ない、山頂はつぼみだったが下るに従いシロヤシオツツジが満開である。

笹と大木のブナの美しい峰が続く、熊笹ノ峰は二つ目の峰、下ると人の気配、神ノ川から登って来た人たちだ、ここから緩く登って行く、犬越路からの登山者一番乗りの人に会う、その後増えてくる。


大木のシロヤシオツツジが続く

大コウゲの峰、振り向くと桧洞丸が高く聳えている、シロヤシオツツジが咲き乱れる岩場の急坂が続く、下って今度は小コウゲ、この後は岩場の急坂が続く。


美しい!

ヤセ尾根だがシロヤシオツツジ、ミツバツツジが多く楽しいところであるツツジコースいや、ツツジオネと呼んでも誰も反論はしないだろう?

シロヤシオツツジがなくなって、ミツバツツジの木が大木になってきた、道も両側笹に覆われヤセ尾根から抜けると、大勢の登山者が登って来る、シロヤシオツツジを求めて、目前にでっかい山:大室山が見え、大きく下る、また登りまた下ると左が大きく開けた展望地点に着く、犬越路、大勢の人が休んでいる、晴れていれば素晴らしい景色だろう、今日は雲に占領され富士山は見えない。

用木沢出合から登って来る人にとって、ここまで展望の無い登りだからほっと一息地点だ、手前のベンチに一人の女性が座っている、黙って横に座るのも失礼なので「大室山はここから、、、」と言いながら挨拶、つかさず彼女は立ち上がって案内板で説明をしてくれた、後で解ったことだが図書館で大室山の記事を読み研究したらしい、この人が時々登山記録に登場する美人ハイカーさんです。

今ここに休憩している中で、大室山に向かう人が5,6人、既に二人の女性が登って行ったことも彼女は教えてくれる。避難小屋の右に登り口、どうやら真っ直ぐ山頂に向かう急登を登るようだ、彼女が一人通れるほどの狭くて笹に囲まれた尾根道を登る、特に見る花も無く、展望も今日は無く、ひたすら登る、大杉丸(標高1221b)? 1時間ほど登った地点で先行した男性二人が休んでおり、私たちもここで休憩、軽く腹ごしらえ。しばらく登ると、トリカブトの群落だ、目を疑うほどの大群落、ここのバイケイソウの記事は読むがトリカブトの記事は読んだことが無いと彼女、私も知らない。ツツジの多くなってきたが開花はこれからだ。

道はやや平坦になって大群山(大室山)の西の肩に着く、先行した人たちがベンチで休憩美しい林の中を進んで5,6分で大室山山頂(標高1588b)展望は無い、ここで昼食、彼女から、先週は信州の奥裾花(すそばな)自然園&姫川源流を訪れた話など山の話が弾む、尾瀬の至仏山&燧ヶ岳を連日で登ったという、普段こんなに長く山頂で過ごさないのに!

少し寒くなってきた、下山開始、西肩まで戻る、ブナ林の美しい尾根道を行く、桧洞丸にはなかったトリカブトに同じようにバイケイソウの群落に木道が作られている、大室山の良さはここから加入道山間のブナの美しさと複数のガイドにあるが、美しいトリカブトの群落も加えたいものだ、オオカメノキも白い花を付けている。みずみずしい新緑とは今日のような風景かも。(ヤマトリカブトは秋には青紫色の美しい花を咲かせるそうです


この方向に富士山が見えるのだが、今日は自慢が出来ない!!

展望の良いところに出る、前面に大きいのが畦ガ丸らしい、どうやら富士山は右方向、雑木林で見えないかもしれない。鞍部が破風口、細い山道の急登になる、登り切ると三差路で道志からの道が合流する。馬場峠。

平坦な潅木に囲まれた尾根道を行くと、まものなく先行した男性二人休んでいる加入道山(標高1418b)だ、大きなベンチがあって、山道の下に避難小屋が建っている。

白石峠に向かう、もー下るだけだ、途中三差路があって道志への道が分かれる、真っ直ぐ進む白石峠で「モロクボ沢ノ頭」方向と分かれる、ここからは急坂が続く、ジグザグな道だから安全だ、暗い樹林に覆われた白石沢の源流に着く、木道に荷物を置き源流の水を頂く、ここで飲むから美味しいのだが水筒にも詰める。

沢から離れ杉林に入る右が開けたところで先行の彼女、「あ、滝!、、、」美しい滝が流れている、林に囲まれていてちょっと残念だが充分見る、白石ノ滝。この後樹林の中を急降下し鉄製の堰堤が出てくる、その堰堤は流れ着いた土砂や大きな岩を堰きとめて効果をあげている、そこから荒れぎみの河原を下る、まもなく林道に出る、左に白石沢青少年キャンプ場が見え、まもなく用木沢出合登山口、車道で後ろを振り向くと大室山が見える、今朝登ったツツジコース入口で大勢の登山者が下ってくる。西沢自然教室周辺の駐車場は満車、道路脇にも沢山止まっている彼女もその一人だ、私の着いた夜中はガラガラだったのに。

明日はここで山開きが行われると言う。

HP:わたしの天気予報