つくば市はサクラ満開、筑波山の花の様子を見に出かけた! 男湯袋峠側から筑波高原キャンプ場をへて、山頂へ、下山はほぼ同じコース
女体山(標高:877b)・男体山(標高:871b)自然研究路、立身岩  
  早春植物(スプリング・エフェメラル)を探します

日程:201648 () 晴れ

2016330日の裏筑波

 
コアジサイ(小紫陽花)アジサイ科
自然研究路の展望台に咲くコアジサイ
ここに寄ると撮影する
3/20
の時に比べ枝先の葉芽が膨らむ!

コース

湯袋峠とR41間の筑波連山縦走地点6:57―(0:03)→湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`の道標7:00―(0:39)→サワガニ説明版休憩所7:39―(0:37)→湯袋峠2.9`道標/林道出合8:10―(0:25)→8:20筑波高原キャンプ場〜筑波山・女体山山頂まで1.5`地点8:34―(0:26)→沢・ニリンソウ群生地9:00―(0:18)→巨岩・ニリンソウ群生地9:18―(0:09)→巨岩9:27―(0:03)→ニリンソウ群生地9:30―(0:14)→北斗岩9:44―(0:52)→屏風岩・大仏岩10:06―(0:14)→女体山山頂10:20―(0:07)→ガマ石10:27―(0:05)→10:32カタクリの里10:36―(0:02)→御幸ヶ原10:38―(0:18)→大石重ね・東屋10:54―(0:17)→二つ目の展望台11:11―(0:29)→男体山山頂11:30―(0:06)→崩れ地点11:36―(0:03)→立身石11:39―(0:11)→御幸ヶ原11:50―(0:30)→女体山山頂12:20―(0:46)→13:06筑波高原キャンプ場13:09―(0:02)→湯袋峠2.9`道標/林道出合13:11―(0:49)→14:00湯袋峠とR41間の筑波連山縦走地点

徒歩 22,180

 
筑波山周辺のヤマサクラ

 つくば市はサクラが満開、すると、筑波山はカタクリが綺麗に咲く、今日は桜川に沿って桜川市に入り、JR水戸線岩瀬駅から筑波山を目指す縦走路(筑波連山縦走路)の後半部の湯袋峠と真壁を結ぶ道路(R150)筑波連山縦走路の登山口から沢沿いに登り、筑波高原キャンプ場をへて、女体山、御幸ヶ原、自然研究路、男体山と回って、再度、女体山を登って、筑波高原キャンプ場を再び訪れ、同じ登山口まで戻ります。参考

 道路(R150)筑波連山縦走路の登山口には2台分の駐車場有る、8時を過ぎる日が当たる所です。

 
左:新緑に囲まれる駐車場         右:コクサギ(小臭木) ミカン科

駐車場から湯袋峠へ数10b進むと湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`の道標が立ち、良く仮払いされている、川沿いにアブラチャンやコクサギなどが多く見られます。

 
左:ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索) ケシ科          右:モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科

この道標を見て、直ぐの小さな橋を渡る、ここから筑波高原キャンプ場までミニ奥入瀬渓谷と言える、沢を見ながら進みます。

 
左:美しい石畳                右:綺麗なミニ奥入瀬渓谷と呼んでいる

美しい石畳の道がある、周囲は荒れてはいるが表筑波では味わえない美しさ、筑波連山縦走路はここを通過している。

 
アオキ(青木) ミズキ科 左:雄花 右:雌花

 樹林床にアオキが多く、今は雄花が活発に咲き、雌花は花芽を見せ始めたところです。トウモロコシはイネ科で、茎の先端に雄穂(雄花)を、茎の中程に雌穂(雌花)をつけます。雄花と雌花がひとつの株で別につく植物を、「雌雄異花植物」といい、野菜では、キュウリやゴーヤーもこの「雌雄異花植物」、このトウモロコシの雄花は雌花より先に咲き同じ株の受粉を避けています。このアオキは雌雄異株ですが近くに別の性の株が有ります。トウモロコシは風媒で受粉するので10株以上植えられる程度の畑で栽培するのが望ましい、我が家の畑にはトウモロコシの好きな動物に食われるので栽培を中止しています。

 
美しい樹林帯

このコース、ここが一番歩きやすい!

 
左:ヤブコウジ(藪柑子) ヤブコウジ科                    右:スミレ

足元にはニリンソウ、トウゴクサバノオ、ミヤマカタバミ、ユリワサビ等が多く咲いているが、日が当たる下山時に撮影する事にし先に進みます。

 
左:サワガニ説明版休憩所          右:エンレイソウ(延齢草) ユリ科

サワガニ説明版休憩所に着く、ニリンソウ、キクザキイチゲ等の群生地、数日後に見頃になる、ニリンソウはカタクリが見頃の後に見頃になる、でも今がニリンソウの可愛い姿を見ることが出来ます(写真は下山時)。

ここから、しばらくエンレイソウの群落が楽しめます、花は今が盛りです。サワガニ説明版休憩所ではベンチが有って、ちょっと休憩後、エンレイソウの群落を見て階段を上がれば、まもなくスギ林。

 
左:ミヤマシキミ(深山樒) ミカン科                 右:階段が続く

この杉林を抜けると、再び階段、この階段は筑波山では自然に良く溶け込み一番美しくと思います、上右の写真の次が急な階段で、辛いけど、周囲に花も多く楽しい所です。

この古い階段を上がり切ると、尾根状になって、筑波連山縦走路の山々が見えてきます。

 
左:ネコノメソウ (猫の目草) ユキノシタ科              右:ヤマサクラ

この尾根道はヤマザクラが咲き綺麗です、ここの階段は先ほどのキツイ坂は無く緩やかですが、林道に出るまで連続で続きます。

 
左:モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科       右:アカシデ(赤四手) カバノキ科

モミジイチゴの花を見て、大木のアカマツを過ぎると杉林に入る、17.6`真壁駅・9.3`酒寄駅、昔の標識である、再び丸太の階段を登ると、湯袋峠・裏筑波野営場分岐の標識、大木のアカシデがある。この大木の下にカタクリが沢山咲いている。

このアカシデの冬芽や花芽が、赤みを帯びているための名、上を見上げてシャッターを押したがよく解らない!

この標識を右に行くと筑波高原キャンプ場です、反対に左に行き、最初の右の登り口から、登るとカタクリの群落地がある。

ここは右の筑波高原キャンプ場へ向かう。

 
左:クロモジ(黒文字)クスノキ科        右:アブラチャン(油瀝青) クスノキ科

林道を進むと、筑波高原キャンプ場が見え、左の斜面にクロモジとアブラチャンが競って美しい花を付けている、二つとも筑波山の裏側に多く、同じ頃咲きます。特にクロモジは葉や樹皮に芳香があり、和菓子などに添えられる、高級爪楊枝を作るので有名。また茶花にも採用される。新しい枝の樹皮は緑色であるが、次第に黒褐色となる。樹皮の模様が文字のように見えるところから、黒文字の和名が付いたという。夏の終わりには枝の先には次年の春に咲く花のつぼみが付いている。果実は秋に黒く熟すと言うが、裏筑波で果実を見た事が無い!

アブラチャンのチャンとは瀝青(タール類、ピッチ)のこと。昔、果実や樹皮の油を灯油にしたことがあるそうです。果実は約15_の球形で意外と大きい、910月に緑黄褐色に熟し、不規則に裂開し、種子を1つ出す。若い実は油分が多く、ゼリー状。熟すと、乳白色で固い種子になる。この若い実を見るが、熟した実は確認していません!

以下は筑波高原キャンプ場:入口にはトイレが置かれ綺麗です。

820分で早いのか?駐車場はガラガラ、登山道はキャンプ場の右と左の端を通るが、ここはキャンプ場の中をジグザグに歩き、多くの植物を探したい!

 
左:ユリワサビ(百合山葵) アブラナ科     右:ヒメカンスゲ(姫寒菅) カヤツリグサ科

 
カタクリ(片栗)ユリ科

 
キクザキイチゲ(菊咲一華)キンポウゲ科


ここで筑波高原キャンプ場から離れる!

 女体山山頂まで1.5`の道標を見て、筑波高原キャンプ場から離れる、、、

 以下、寄り道し、花の群生地を訪れる:

 最初の沢の群生地:

  
左:カタクリ           右:ユリワサビ

 
左:ハルトラノオ(春虎の尾)タデ科                    右:最初の沢の群生地

 沢から離れる、急な斜面を登る、


カタクリとミヤマシキミが続く 楽しい道です!

 登山道の傾斜が緩むまで、足元はカタクリに飾られる。

  
巨岩のお花畑

 今度は巨岩地帯に着く、カタクリは満開だが、ニリンソウは咲きだしたばかり、大きな岩を超えるので、溝に落ちないように!

 この巨岩は筑波山で一番大きいかもしれない!


神がやどる岩場

 巨岩のお花畑を抜け、小さなピークに今度は神を祀った岩場が現われる、登山道はキチット踏まれ安全です!

 しばらくすると、石段が残っている、広大なお花畑になる、この石段を一歩一歩、花を鑑賞して登る。

 
カタクリ、ニリンソウ、、、数々の姿が見ます!

 お花畑から、登山道を登り切れば、弁慶茶屋跡・つつじヶ丘方面からの登山道に合流する。

 
左:この先が北斗岩              右:マサキ(柾または正木) ニシキギ科

この後、北斗岩を経て、

  
可愛いスミレ

 
左:ヒナワチガイソウ(雛輪違草)ナデシコ科              右:ハルトラノオ 春虎の尾

ヒナワチガイソウは筑波山で、ここでしか見たことが無い!おそらく、あると知りながら、今頃探さないと見つからないだろう。

スミレ、ヒナワチガイソウ、ハルトラノオ等を探し、ロープウェイが頭の上を通る屏風岩に着く。

 
左:大仏岩          右:大仏岩の下で!

大仏岩を過ぎると、女体山まで筑波山で一番岩場道!

 
左:鎖場          右:女体山から

女体山山頂、360°のパノラマ、霞ヶ浦・涸沼が見えるが、富士山方面は霞んでいる。

この後、御幸ヶ原を経て自然研究路、男体山と歩きます。

 
左:ガマ岩                右:ブナとカタクリ『カタクリの里』

 女体山山頂からガマ岩、セキレイ石を経て、『カタクリの里』に立寄り、男体山の右に入り自然研究路を歩きます。

第16回 筑波山頂カタクリの花まつり 開催4/120日まで、大きなブナ林の床に可憐な花を咲かせ、大勢の人がカメラを向けている。

男体山を見て右の自然研究路に入ります、登山道脇にカタクリが咲き、どんどん下り、長い石段を降りるとニリンソウの群生地が有るが見頃は少し後のようです。

 
左:自然研究路            右:大石重ね近くの東屋

大石重ねの手前に石段、石段前に小道が有って、東屋に入る、大きなベンチが二つ有りのんびり休憩が出来ます。NHKの百名山番組で自然研究路を放映しないからか?自然研究路が崩壊している為か?御幸ヶ原は混んでいるが、カタクリやニリンソウが綺麗なのに何故か、ガラガラです。

 
自然研究路

東屋から一個目の展望台は自然研究路から右に下った位置、ここは展望台が良くないので、二個目の展望台へ向かう。

 
自然研究路 左:急な階段 右:二個目の展望台 コアジサイ

上の写真の階段を登って平になれば、二個目の展望台入口、ここは見晴らしが良いが、女体山同様富士山は見えません。霞ヶ浦や宝篋山がよく見えます。この展望台に生えるコアジサイの写真を写します。

大きな石の上で展望を楽しんでいると、つくば市の専門学校で学ぶ女性がやって来る、年に数回登るらしい、彼女と同時に展望台を離れるが、彼女の足は早く、、、追いつけません(^^♪。

自然研究路に出て、再び長い石段を登ると、東屋、この東屋も人の気配は無い、この先で男体山山頂の下辺りの自然研究路が崩壊しており、東屋の先に男体山へ登る迂回路が出来ている、入口で熟年の団体さんに出会う、何故か皆さん、お元気で大きな声が帰ってくる、迂回路と言うが山頂まで急で岩場も有るが、ブナやツツジが多く時期が来れば素敵な所です、自然研究路の一部いなっている。  

 
男体山山頂の冬芽

 NHKの鉄塔を見て、男体山山頂、女体山山頂に比べ人の数は少ない、女体山山頂はロープウェイ駅から近いからと展望が良いからか?


ホシザキユキノシタ

男体山にホシザキユキノシタが自生、北側の石段に多い、今はまだ小さいが、花を付けると可愛いものです。


自然研究路崩壊地

 男体山から石段を降り、小さな広場を通り、急な岩場を慎重に降りると御幸ヶ原と自然研究路の分岐、ここは自然研究路へ下る、直ぐに自然研究路崩壊地を見ることができる。反対側の自然研究路が見えるが通行禁止です。

 自然研究路崩壊地から長い石段を下ると、大きな岩が見えてくる。

 
立身岩

 ここは立身岩で、自然研究路で一番の展望台です、霞ヶ浦から関東平野、そして富士山、、、女体山・男体山等と同じで富士山は見えません!

 御幸ケ原から近いのに訪れる人は少ない、案内が少ないかも知れない、時々出会った登山者を案内すると、決まって「思い出が一つ増えた」と喜んでくれる。せっかく高い電車・バス代を払うのだから、筑波山に来られたら、女体山・男体山+立身石+自然研究路と加えて欲しいものです。

 
左:カタクリの里         右:女体山から男体山

立身石から自然研究路に戻り、倒れた大木を潜り御幸ケ原へ、ベンチで昼食、カタクリの里を見下ろし、筑波山のブナを見ながら再度女体山へ、山頂からロープウェイと御幸ヶ原、つつじヶ丘方面の分岐点から筑波高原キャンプ場へ向かって下る、筑波高原キャンプ場から同じ道を引き返す二人の女性に出会う、お話をしながら下山する。

以下、登山道のカタクリ群生地と筑波高原キャンプ場のお花達です。

 
左:雑木林に生えるカタクリ           右:キクザキイチゲ

 
左:筑波高原キャンプ場のニリンソウ群生地       右:ミツバアケビ(三葉通草、三葉木通) アケビ科

 
ネコノメソウ (猫の目草) ユキノシタ科

彼女らに筑波高原キャンプ場のニリンソウ群生地を案内、感激で動かない、、、お先に失礼し先を急ぐ!

以下、登る時には花が蕾状態、今が撮影チャンス時です。    

 
左:湯袋峠2.9`道標/林道出合地点のシキミ           右:トウゴクサバノオ(東国鯖の尾) キンポウゲ科

 
左:ユキザサ(雪笹) ユリ科         右:エンレイソウ(延齢草) ユリ科

 
左:ミヤマカタバミ(深山片喰、深山傍食)カタバミ科              右:ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科

ニリンソウは一輪が咲き、一輪が蕾の姿が一番可愛いですね!どちらが、お母さんで、どちらが、お父さんか?なんって考えず、何故2輪か考えましょう!

 
サワガニ説明版休憩所のお花畑

 
左:トウゴクサバノオと沢               右:ミミガタテンナンショウ(耳形天南星) サトイモ科の花

下山も登山です、家の近くにはウラシマソウが長い糸を垂らしますネ。

 
アマドコロ(甘野老)ユリ科  参考

アマドコロとナルコユリは見分けが難しい。花も葉っぱも見た目はほぼ一緒で同じようなところに咲くことが多く、悩ませてくれる花です。花が12ずつ付くのがアマドコロ、25個付くのがナルコユリだとも言われますが、生える環境によっては12個しか付かないナルコユリも存在する。葉はナルコユリの方が細いという、生育環境で個体差がありますので確実ではないと思われる。

「茎の断面が丸いのがナルコユリで縦に筋が入り角ばっているのがアマドコロ」というのが一番見分けが付けやすい特徴だと思います。庭先なので茎をじっくりと触って確かめてみました、微妙にゴツゴツと茎の凹凸を感じるのがアマドコロ、スベスベで滑らかなのがナルコユリということです。また花の時期はアマドコロは45月、ナルコユリは5月〜6月。同じ土地で、4月の早い時期ならアマドコロ、6月の遅い時期ならナルコユリに同定できる。

仲間のホウチャクソウは枝分かれしますのでアマドコロやナルコユリとは見た目に違います。アマドコロが庭で咲き出すと○○山菜が●山に生えることを思い出す!

 

 花を見てぽこぽこ歩いていると、湯袋峠とR41間の筑波連山縦走地点に着く。

HP:わたしの天気予報