7月初旬の筑波山 in2014    大型で非常に強い台風8号が沖縄を直撃・金曜日には関東へ 
筑波山(標高:877b)(美しい双耳峰)

日程:201478日 (火)快晴


筑波山 双耳峰 左:男体山(標高871b)右:女体山(標高877b)

 徒歩:13,156

コース

つくば市城山4:50=(国道408R14,R41)⇒セイコーマート真壁羽鳥店=(林道)⇒5:48男の川登山口5:50―(0:30)→沢源頭(延命水)6:20―(0:12)→薬王院コース合流6:32―(0:07)→大石重ね6:39―(0:18)→6:57見晴岩6:01―(0:13)→7:14男体山7:20―(0:05)→崩壊現場7:25―(0:03)→7:28立身石7:33―(0:05)→御幸ヶ原7:38―(0:20)→7:58女体山8:35―(0:13)→北斗岩8:48―(0:10)→巨岩群8:58―(0:08)→渡渉点9:06―(0:08)→4差路9:14―(0:06)→9:20筑波高原キャンプ場9:36―(0:20)→9:56男の川登山口10:00⇒自宅へ

 

今日沖縄に非常に強い台風8号が上陸、金曜日には関東地方に!筑波山は快晴の予報であり、出かけてみた。山頂で町田市からやって来た3人の男性に合う、彼らは日光白根山を予定したが、午後からの天気予報が良くなく、筑波山に来たとのこと、山頂から富士山、霞ヶ浦、日光連山、那須連峰、赤城山等が見え、360°のパノラマを楽しんだ。


筑波山 桜川市から つくば市から表筑波、桜川市から裏筑波
右:男体山(標高871b)左:女体山(標高877b)

 

夕方は雷注意の天気予報、早朝5時ころ家を出る、平日とあって通勤道路国道408号等まだガラガラ、国道408125号からR14R41に移る辺りから林道に入る間の筑波山は、今朝は特別綺麗に見えた。初めは双耳、R14からR41に移る辺は男体山のみ見え、R41に入ると再び双耳峰になる、この辺りは桜川市真壁で、手前の坊主山を入れて地元の人は筑波三山と呼んでいる。

 

 
左:男の川登山口                       右:ツクバネソウ

民家が終わり、舗装された林道をクネクネ上がると薄暗い林、アカマツの林は良く知られている、最初の橋が男の川登山口、10台ほどの駐車場、トイレや水場は無い、林道に入る交差点のセイコーマート真壁羽鳥店は便利で、加波山や裏筑波山の入る場合は便利。

5時半、最初の一台になる、ラインが示され、後続の人の迷惑にならないように停める。下山時は満車だった。

男の川に沿って、登山道は石がゴロゴロと続き、延命水まで、ほとんど枯れた沢の様な道です、昨日の雨で枯れている枝沢に水が流れている、ヤマアジサイが咲きだしているが、この時間は日が入ってこず薄暗い。

 
左:渡渉点 ヤマアジサイ         右:トチバニンジン

筑波山で、このコースでは変わった植物が多く、年に何度か歩いている、急はトチバニンジン、バツクバネソウやヤマアジサイが見られます、表筑波では見られないだろう。

 
左:ここを登れば延命水           右:ヤマアジサイ

男の川コースに今一番多く見られるのがヤマアジサイ、葉は対生、沢沿いに生え、サワアジサイと呼ばれます、花は6月から7月にかけて咲き、周辺に4枚の花弁状の萼を持つ装飾花が、中心部に多数の普通花、花の色は薄く紅色を帯びるものから白色、紫色を帯びるもの、青色のものなど多様であるらしいが、ここは白色がほとんど。

 
延命水辺り

沢底の大きな岩を登り続けると、薄暗い林に日が差込み、真夏の光、濃い緑が目にやさしい。延命水は大きな木の根元で年中枯れた事がない、筑波山を表から登って山頂からわざわざ降りて、延命水をくみ、御幸ヶ原に戻る人たちもいる、人気ですが、最近「延命水」の看板が見当たらない?

 
左:ユキザザ         右:ここにも バツクバネソウ

延命水から花期にはニリンソウが大群落になる所だが、ニリンソウは全く消えて無くなり、ユキザザの小群落がある、数本のバツクバネソウがある、最近本当の愛好家が多くなり、同じ株が何時来ても同じ場所で見れ嬉しい気分です、次に来るときはユキザザの赤い実が見れそうです、何個の残っているかな!

 
左:ここにもトチバニンジン        右:ミミガタテンナンショウマ 7月下旬に赤い実になってくる

スクット伸びる植物は、トチバニンジンとミミガタテンナンショウマは何れも先頭に花を付けている。特にミミガタテンナンショウマは存在は大きい!

 
左:薬王院コース合流            右:筑波山自然観察路最下点

延命水から雑木林の急坂を登り、短くトラバースすると、つくし湖・薬王院からの薬王院コースは右から合流、右に少し下ると坊主山がある、男の川コースを登り下山を坊主山経由のとしても面白い。左折し、雑木林を登り詰めると筑波山自然観察路最下点に着く、左(時計回り)を行くか、右(反時計回り)を行くか、何れの御幸ケ原にて合流する、今日は右、直ぐに大石重ねがある、更に階段を登ると東屋、この東屋は何時も静かで、この静けさを好んで訪れる愛好家に時々お会いする、今日は火曜日で筑波山は一番静か、誰もいません。下山コースでここを通過する時は私も休憩!

 
筑波山自然観察路

筑波山自然観察路は最近人気急上昇、高尾山の3号路も人気だが、筑波山登山計画に加えて欲しい、ただ、現在は男体山の南斜面が崩れ自然観察路をグルリ回れないのが残念です!

 

筑波山自然観察路の展望岩 左:赤城山方面 右:富士山 見えますか?

自然観察路の植物観察を続け階段を登り切ると、展望台との分岐に着く、観察路から56b右に進むと巨岩の展望台、霞んではいるが富士山、赤城山が見え、もっと晴れると浅間山や丹沢、奥多摩も確認できる、大山や陣馬山から筑波山が良く見える時がある!三毳山から見る筑波山と富士山は関東平野を挟んで左右に望むことができる。

 
筑波山自然観察路の展望岩 左:ミズナラ 右:コアジサイ


シモツケが可憐に咲き、コアジサイは花期を終え細かい果!

この展望岩、展望も良いが、ホウノキ、ミズナラ、イヌシデ、コアジサイ、シモツケ等が見られ、コアジサイとシモツケは巨岩に毎年決まった時期に咲き可憐な花です。

 
左:オオナルコユリ 右:リョウブ

展望岩から自然観察路に戻り、右に東屋を見て、NHK鉄塔の道を上がり男体山へ、ブナ、クヌギ、ミズナラ、ノリウツギ、ヒサカキ、ホウノキ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジ、リョウブ、ツクバネ、ウリハダカエデ等が生え、筑波山で樹木の観察には欠かせない場所になっている、四季折々の植物を楽しむことが出来る、特のヤマツツジとトウゴクミツバツツジの花期は素晴らしい!

 
男体山 左:ノリウツギ  右:見えますか?富士山

静か!何時来ても誰かいる山頂、今日は無人!

 
男体山 左:ツルマサキ      右:ホソザキユキノシタ

今の時期、富士山は薄い雪化粧、なかなか見れませんが、今日は良く見える方です!

 
男体山 左:宝篋山&霞ヶ浦 向こうは太平洋         右:イワガラミ

 

男体山 左:ズミ        右:シモツケ

男体山にズミやイワカラミが生える、ツルアジサイはツツジヶ丘から国民宿舎「つくばね」への道に咲く、またイワカラミは筑波高原キャンプ場にも咲いている、この二種の区別は、ツルアジサイの装飾花には4枚のガク片があるのに対し、イワガラミでは1枚しかないのです、つまりイワカラミは地味!イワガラミの葉の鋸歯はツルアジサイより大きく、葉の中央より先にあり、ツルアジサイは細かい鋸歯で葉の基部まである。

男体山南斜面の崩壊 

筑波山自然観察路は男体山南斜面が崩壊し、一周できない!筑波山を何度も訪れる内に、この自然観察路の魅力に引かれ、「自然観察路は必ず歩く」と言う人が多い!私も筑波山を歩く場合、自然観察路は外せない。

男体山から急な岩場を下って、階段の踊り場の様な小さい広場、ここが自然観察路と御幸ヶ原分岐、右折し狭い登山道を下り始めると、大きな崩れで、男体山南斜面が崩壊現場、崩壊の向こうに自然観察路の階段が見える!

 
左:立身岩から         右:自然観察路の銘木

崩壊現場を見て、自然観察路に下り、右折は不可能、左折し、急な長い階段を下ると立身岩、巨岩に登ると、正面に富士山が見え、左には霞ヶ浦が広がる、筑波山の展望ポイント箇所を上げると、女体山山頂・展望岩・立身石・男体山山頂・御幸ヶ原の順、これは私の独断順位です。他県からやって来る登山者は女体山山頂・男体山山頂・御幸ヶ原のみと言う人が多いのは残念です。

立身石から自然観察路に戻り、御幸ヶ原へ、途中、御海への道標はあるが、男体山南斜面が崩壊の為入れない。その先に倒れた銘木がある、頭をぶつけて怒る人はいないはず、そんな筑波山の銘木。

 
左:御幸ヶ原から日光連山             右:シモツケ

御幸ヶ原、7時半、静か!筑波連峰の加波山がクッキリと見えるが、日光・那須方面は男体山、女峰山が確認、他の山々はボンヤリ。

 
左:トリアシショウマ(鳥足升麻)ユキノシタ科      右:オオバギボウシ(大葉偽宝珠) ユリ科

御幸ケ原は筑波山の銀座、男体山と女体山の鞍部広場、筑波山神社からカーブルカー、登山道が上がってきて、薬王院・男の川コース、裏筑波コース等が交流する、観光客が多く、高尾山も登山者より観光客の方が多い!

御幸ヶ原から広い石段を登ると大木のミズナラ、カタクリ園、美林の古木のブナ林は貴重、セキレイ石、ガマ石をへて、ロープウェイ・筑波高原キャンプ場・女体山分岐の広場、ツツジヶ丘からのコースもここに合流。

 
左:ヘビイチゴ(蛇苺) バラ科       右:キヌタソウ(砧草) アカネ科 

今筑波山では、シモツケ、オオナルコユリ、トチバニンジン、ツクバネソウ、ノリウツギ、ヤマアジサイ、イワガラミが咲き、セキレイ石のオオバギボウシやガマ石辺りで4枚葉のキヌタソウの群生の開花は真夏!

 
左:マルバウツギ(丸葉空木)? ユキノシタ科        右:ウツギ(空木) ユキノシタ科

この辺ウツギが生え、写真の左と右が近くに生えるが、ちょっと双方違うようです?

ロープウェイの始発は9:20でまだ後、分岐から石段を登ると女体山山頂。


女体山山頂から

関東平野の奥に筑波山、さきほど男体山で見かけた3人の男性が登ってくる、彼らは町田市から、町田市は富士山の手前になる!丹沢、大山連峰は見えているが特定できるほど晴れてはいない、富士山の山開き頃雪化粧は無くなるが、まだ、残っている、完全に無くなると見えにくくなる、富士山の初冠雪は9月から10月上旬、ここ筑波山は12月上旬頃(早い年は11月3日頃)。

逆に大山、丹沢、陣馬山から筑波山を望むと、双児峰の独立峰で筑波山と直ぐに判ります。

 
左:下山開始     右:大仏岩

展望を楽しみ、下山、ツツジヶ丘方向に下る、下山開始から大仏岩間が一番危険、慎重に下る、混雑時間帯は渋滞になる。

 
左:美林の中を下る        右:北斗岩

大仏岩を見上げ、屏風岩休憩所、侵入禁止だが屏風岩の前に入り、女体山を見上げるぶんには問題は無いだろう、ロープウェイ施設に入ることは禁じられる!

しばらく美林が続き、巨岩の北斗岩を抜ける。

 
左:美林ブナ          右:古道の石段を下る

北斗岩を通過すると、美しいブナ林の尾根道になり筑波山で印象深い所です、この北斗岩と出船入船の中間点辺りから筑波高原キャンプ場に下る登山道がある。入口には大木のブナ、背の高いササに囲まれた細い道はジグザグ、普段は枯れた沢だが、今日は水量が多く、古い石段、この辺はニリンソウの群生地、薄暗い道をどんどん下る。

 
左:巨岩群             右:渡渉点

一本の大木がたち、巨岩群に着く、おそらく筑波山では最大規模の岩場、この岩場を抜けると、女体山からの登山道が合流、トラバースになって、再び急斜面、今度は渡渉点、愛好家の人々がニリンソウを観にやって来る沢。今は数本のヤマアジサイが咲くだけ。

 
左:沢源頭       右:4差路

渡渉点から、細い道を登って、まもなく、沢の源頭、この沢は筑波高原キャンプ場と国民宿舎「つくばね」を結ぶ林道に流れ出る。

4差路を右折は筑波高原キャンプ場と国民宿舎「つくばね」を結ぶ林道、左折は女体山山頂、ここは直進し、筑波高原キャンプ場へ。


美しスギ林

4差路を筑波高原キャンプ場へ進むと、美しい杉林が続く!登山道は女体山からの道に合流、広い道になってササに囲まれ、筑波高原キャンプ場の上部に飛出る。

 
左:ヤマアジサイ        右:加波山方面

筑波高原キャンプ場はガラガラ、表筑波山にないお花畑で楽しいところです、駐車場もあって、裏筑波では一番人気のある登山口になっている。

 
筑波高原キャンプ場  左:オトギリソウ    右:オカトラノオ 

 
筑波高原キャンプ場  左:サワヒヨドリ    右:イワガラミ 

 
左:ホオノキ        右:ヤマアジサイ

筑波高原キャンプ場から右は国民宿舎「つくばね」、左へ進み男の川へ、

林道脇にホオノキ、目の高さで実を見ることができる、45月は大きな花を見ることができ、とても面白い。

 
左:女の川       右:ノリウツギ

二つ目の沢が女の川、女の川看板の後ろに登山道入口がある、良く綱や針金の柵が置かれるが、何時の間にか外される!不思議な登山道が裏筑波には多い!続いて真壁から登ってくる林道と合流し、左折し上に行くとユースホテル跡経由御幸ヶ原、右折すると男の川は近い。朝は無人、今は駐車場は満杯。

HP:わたしの天気予報