新緑真っ盛り シロヤシオ(白八汐)の群落を訪ねて 別名:五葉ツツジ
剣ヶ峰(標高:1590b)・大入道(標高:1402b) 期待以上のシロヤシオは大入道山頂周辺!
大間々台→八海山神社→最高地点1590b→剣ヶ峰→大入道→小間々台→大間々台 

日程:201462日 (月)快晴

那須のツツジ鑑賞も素晴らしいが、大入道を歩かないと語れない


 

小学校の運動会は最近5月末に行われ、その振替休校で14年生の孫を連れ、シロヤシオ、別名:五葉ツツジの群落がある高原山の大入道に出かけました。キッカケは2014/4/22石裂山の月山山頂で出逢った二人の男性に「シロヤシオなら大入道」と教えてもらったことです。西丹沢の桧洞丸那須のツツジ鑑賞薬師岳・夕日岳・地蔵岳縦走素晴らしいが、期待以上の山旅に二人の孫と私も大満足してきました。


シロヤシオ(白八汐)ツツジ科
太平洋側に山地に生え、ブナ帯に生育し、枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、
別名としてゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。
筑波山のミツバツツジは三葉躑躅、関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、
主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。

コース

つくば市城山5:00=(国道294408号)=>宇都宮・さくら市=(国道4号)=>矢板市中交差点=(国道461号)=>本町交差点=(R30)=>泉交差点=(R56 県民の森入口を見送る)=>小間々台・大間々台入口=(林道)=>小間々台=(林道)=>8:40大間々台駐車場8:45―(0:00)−>展望コース入口8:45―(0:13)−>県民の森 ミツモチ山・展望コース分岐8:58―(0:42)−>9:40展望台・標高:1456b9:56―(0:14)−>八海山神社・林間コース合流10:10―(0:13)−>最高地点1590b10:23―(0:17)−>釈迦ヶ岳・大入道分岐10:40―(0:01)−>剣ヶ峰山頂10:41―(0:29)−>展望ピーク11:10―(0:02)−>11:12赤土の斜面11:16―(0:45)−>12:01大入道山頂12:22―(0:26)−>12:48沢出合13:05―(0:08)−>渡渉点1313―(0:15)−>枯れ沢出合13:28―(0:06)−>小間々台13:34―(0:36)−>14:10大間々台駐車場14:40=>18:10取手市(自宅)
徒歩:18,876

今日は月曜日、平日、自宅を5時に出ないと、宇都宮か矢板で通勤ラッシュに捕まってしまう、国道294号は途中408号と合流し、真岡(寺内南)で分かれ、国道408号を宇都宮に向かって走り、宝積寺で国道4号に合流、7時を回った、まだ通勤ラッシュは始まったばかり、国道4号を北上、矢板ICの道標、中交差点で国道461号(日光街道)に入り、本町交差点でR30(塩原温泉方面)へ、宇都宮や矢板に向かう通勤ラッシュが始まり、上り線は渋滞、私たちは中交差点を過ぎたときから下り線でガラガラとなる、下太田交差点でR272(寺山ダム経由県民の森)を見送り、泉交差点は三差路でR52に入る、八方ヶ原観光道路です、途中県民の森への入口がある、県民の森からミツモチ経由で剣ヶ峰へのルートが有るし、名水百選「尚仁沢湧水」が有り釈迦ヶ岳登山が楽しめる。

県民の森に入らず八方ヶ原観光道路を八方ヶ原の学校平へと走らせると、スギ・ヒノキは無い美しい自然林が続き、孫達も思わず感激、くねくね曲がって、小間々台・大間々台の道標R56から離れて左折、小間々台の駐車場(56台停まっている)を見送り、真っ直ぐ進むと大間々台で広い駐車場に着く、正面にトイレ、手前に展望塔が建っている。既に56台の車が停まっているが、ガラガラと言っていい。


大間々台 那須連峰が見える
小間々台よりずっと広く、展望も素晴らしい

孫達も朝5時出発で眠いところ、家を出る時から二人ともパッチリ、車内でおやつを食べ元気、トイレを済まし、準備完了!林間コースと展望コースのふたコースがあり、展望コースを選択。みんなは:半袖、長ズボン、靴は通学用、私も4千円のスニーカー、各自の弁当と水、雲ひとつない快晴で雨具は不要で晴れ女&晴れ男が出発。



展望コースと言っても直ぐに展望が開けず、雑木林に囲まれた広い道を行く、ツツジの木が多いのだが、花は終わったようです、散策中の人が下ってくるので聞くと剣ヶ峰を往復したのではなく、大間々台のツツジ園の散歩道巡だったそうです、シロヤシオなど知らないと言う。ツツジ園はレンゲツツジ主役で今が一番綺麗、ミツバツツジ、ヤマツツジは花期を過ぎたようです。

 
県民の森分岐、見晴コース入口

自然林の中をのんびり歩くと、ミツモチ(標高:1248b)をへて県民の森方面が分かれ、小さな沢が流れ、ここが見晴コース入口となる、ツツジが多いいが花びらは無い、花期を過ぎてしまった。

 
ハルゼミ 

鳴き声はうるさい程だが、姿は見えない、お兄ちゃんが一匹のセミを捕まえる、すでに弱っており、皆で観察後静かに放してやる、妹はぬけがらを見付ける、今朝飛び立った後のようです。


見晴コースらしくなってきた
遠望の男体山、高原山も見えてきた

 
左:セミのぬけがらを探す                右:新緑、紅葉狩りに期待! ハウチワカエデ

セミのぬけがらを孫達は見付け、帽子に飾る、私は「珍しい。。」と説明するが、次々に二人は見付け「本当に珍しいの?」と言われ、茨城県と栃木県の県境に仏頂山(標高:431b)があって、そこに「片庭ヒメハルゼミ」が発生し、国の天然記念物になっていることを話す、一歩の木に56個も付いている。

 

 

 

 

ハウチワカエデ(葉団扇楓) カエデ科

葉の形が、天狗の羽団扇に似ているので葉団扇楓。葉と同時に、若枝の先に散房花序を出し、暗紅紫色の花を開く、綺麗で孫娘が興味を示す、山遊びは面白い、雄花と雌花が混在する。雄しべが長く突き出た花は雄花。カエデの雄しべは多くが8本。若葉は初め両面ともに白い長い毛があるが後に無毛になる。果実は偏平な翼果(プロペラ)で、斜めに翼を開出する。熟すと2つに分かれてプロペラを回転させながら落ちる。

 

 

 

 

 


見晴台(標高:1456b)
周辺の地図が置かれ、展望は抜群
朝からおやつは食べているが、お腹が空き朝食!

上空は快晴だが遠望は春霞、那須の茶臼岳から高原山の向こうに富士山が見えるのだから、条件が整えば富士山が見えそうだ!

矢板の国道4号から那須連峰と日光連山の間に見える優雅な高原山、那須火山帯に属する火山で、鶏頂山・釈迦ヶ岳・西平岳・明神岳と剣ヶ峰からなっている、足元は火山岩、これを積み上げたケルンもある。


火山の落し物!

 
左:ヤシャブシ(夜叉五倍子)カバノキ科 右:ここを登れば八海山神社に着く


八海山神社

見晴台で抜いて行ったご夫婦に追いつく、剣ヶ峰までの様です。

 
左:花盛りのシロヤシオ      右:鞍部までちょっと下る

大間々台から登てくる林間コースが合流、釈迦ヶ岳から剣ヶ峰をへて、ここ八海山神社に寄って、大間々台経由か、直接小間々台に下って、学校平から桜沢沿いに雷霆の滝(らいていのたき)咆哮霹靂の滝(ほうこうへきれきのたき)を巡り塩ノ湯、塩原塩釜に下るコースがある。

 
左:最高地点1590b                     右:オオカメノキ(大亀の木)スイカズラ科(ムシカリ)

鞍部から一息で、展望の無い最高地点、ご夫婦も私達も標高:1590bの前で記念撮影、1年生の孫も剣ヶ峰から大入道へ縦走と聞き、同じコースを引き返すのを止めて、ご夫婦も大入道を目指します。

剣ヶ峰は最高地点からちょっと先(剣ヶ峰はまだ先でした!)、釈迦ヶ岳や大入道へは右、左の林に入ると釈迦ヶ岳が優雅に見える展望台がある。


釈迦ヶ岳(標高:1795b)

展望を楽しんだら、釈迦ヶ岳・大入道へ大きく下る。


孫が遠望の雪山を指差す
尾瀬の山々か会津駒ケ岳、越後三山だろうか!

 
鞍部まで下るとシロヤシオの大木が!

 
左:釈迦ヶ岳・剣ヶ峰 大入道分岐             右:え!ここが剣ヶ峰

鞍部に釈迦ヶ岳・剣ヶ峰 大入道分岐、釈迦ヶ岳まで1時間半、ここまで戻り1時間で1年生には無理、剣ヶ峰(標高:1540b)まで分岐から1分、最高点1590bで50b低いことになる。

木に縛り付けた大入道の道標に従って、急降下して大入道(標高:1402b)を目指す、谷を挟んで、明神岳(標高:1620b)から前黒山(標高:1678b)の峰々は、こちらの尾根より高く迫力、そして谷に切れ込み、シロヤシオに夢中になると転がり落ちそう、谷に切れ込む斜面に赤色の土、二人の子供は興味を持つ。


美林のシロヤシオ


正に五葉である

下りは危険、お兄ちゃんに先を譲り、一度下って、登り返すと、妹が先頭に立つ。

 
左:赤土          右:新緑が美しい

尾根で作った赤土の団子をケースやビニール袋に入れたが、緩やかな斜面に赤土があり、土いじりが始まる、これの火山帯の証です。

 


大入道手前の鞍部

 
左:大入道への登り           右:これはミツバツツジ

そろそろ大入道だ、シロヤシオの群生、見頃です!

 
シロヤシオは青空に良く似合う

大きなブナ林に下で、先行した、伯父さんらが休憩、ちょっと素敵な林に包まれた急坂を登ると、大入道山頂(標高:1402b)で樹林の中、展望は期待できない、やや下りの道幅の広い所で昼食、最高のレストラン、お母さんの手製の弁当は美味しそう。

小間々台に向かう、

 
ヤマツツジが咲き誇る斜面

ジグザグの下り、ヤマツツジが綺麗です、「この花びら美味しいよ!」と教えてあげる「ちょっと酸っぱいネ」と言いながら、花びらを摘む。大入道は深い山、汚染も無く安心、汚れるような所のヤマツツジは食べてはならない、ことの二人は理解してくれたようです。


今度は沢遊び

下り切ると、沢出合、カエルの鳴き声、大きな石の下からカエルを捕まえる、お兄ちゃん言わく「ヤマアカガエル(山赤蛙 アカガエル科)」とのこと、帰宅後調べて見ると正しい、4年生、家でカエルを飼っている。


渡渉点

最初の沢を1年生、無難に通過。

 
左:最初の沢から離れる           右:二つ目の沢 

ちょっぴりスリルを味わい、再び樹林帯へ、今度は広い沢、桜沢で水が流れていない、雷霆の滝へ流れているようです(鹿股川→箒川→那珂川→太平洋)。桜沢から急登し、小間々台へ出る。


気持ちの良い高原!

ようやく、急坂から解放される。

 
小間々台 レンゲツツジとヤマツツジ


大間々台へ ここを通過すれば安全 広い広いツツジ園

小間々台から遊歩道を歩いて大間々台で行けるが、林道を選んだ!

「本道路は、ツツジ開花時期の休日には、大変混雑します。出来るだけ、平日にご利用下さい」と記された看板、途中に「外周遊歩道」の標識があったので二人に聞くと短い方を選んでと言う、ツツジ以外の花も道端に咲いているので、このまま林道を選んで進む、大きな差はない!

 
左:キンポウゲ(金鳳花)キンポウゲ科     右:ミツバツチグリ(三葉地栗)バラ科


ミヤマイワニガナ(深山岩苦菜) キク科 

 
左:大間々台のミツバツツジ      右:ハルガヤ(春茅) イネ科? 

 
大間々台から

林道で、山頂でお会いしたご夫婦が車内から手を振ってくれる、剣ヶ峰&大入道の周遊は変化が多く、子供達も私達大人も大満足!今度は紅葉の時季に来て雷霆の滝(らいていのたき)、咆哮霹靂の滝(ほうこうへきれきのたき)に立ち寄りたいものです。

小間々台から約30分、孫娘に「どうして小間々台から林道を歩いたの?」と責められる、確かに林道歩きは面白くない!

展望塔に上がり周囲を確認、レンゲツツジの多さは素晴らしい、月曜日とあってガラガラ、塔の下でインスタントラーメン、約5時間(大人で徒歩:18,876)を歩き、毎日通学45分歩く孫とはいえ、疲れた後のラーメンは美味しい、私も休憩 帰りの運転は地味だが一番大切 安全運転で!

泉交差点辺りで二人は熟睡「最初のコンビニでアイスクリームを買うので起こして!」とので、揺り起こす、疲れにも居眠り運転にも程よい甘さ!以後二人とも居眠りぜず自宅まで!

HP:わたしの天気予報