栃木県鹿沼市 ヒカゲツツジの自生地 二股山(標高570b)
下沢(往路)登って、下山は下沢(復路) 駐車場は阿部様の登山用をお借りする

 

 

日程 2015422 (水) 山頂は快晴、下山は晴れ

2003323日:古賀志山
2007
42122二股山・御岳山/古賀志山
2013
424日:二股山
2015
429日:二股山

     

 
二股山山頂に咲くヒカゲツツジ 南峰にて!

コース

 つくば市城山4:25に出て、国道408号の長田交差点5:45新鹿沼駅前6:30に通過し、石橋町6:31で左折、R14(古峰原街道)に入る、上日向R14(古峰原街道)とR240(石裂山方向)に別れる、ここはR14に右折し、大芦川を渡り、二股山の案内を見て左折し二股山の案内を探し、阿部様宅登山者駐車場(二股山登山者用無料駐車場 この駐車場は、阿部様のご厚意によるものです6:42に到着。

 阿部様宅登山者駐車場6:42―(0:11)→登山口往路・復路6:53―(0:05)→山の神6:58―(0:33)→巨岩横7:31―(0:26)→下沢・加園・二股山分岐7:57―(0:08)→8:05展望台8:10―(0:03)→8:13二股山(南峰)8:20―(0:06)→鞍部8:26―(0:05)→8:31二股山(北峰)8:35―(0:01)→NHK送信所8:36―(0:06)→下沢・上坪/北風ヶ沢林道分岐8:42―(0:10)→つつじ平ら(標高344b)8:52―(0:21)→ピーク(標高322b)9:13―(0:02)→不動岩9:15―(0:04)→展望台9:19―(0:02)→下沢城跡(標高368b)9:21―(0:15)→登山口往路・復路9:36―(0:07)→9:43阿部様宅登山者駐車場

 車から降りると、周囲は春の気配、ニガイチゴが車道の両脇に群生、新しい巨大なスリット型砂防堰堤を左に見て進む。

 
左:南峰 北峰の二股山              右:ヤマホトトギス(山杜鵑草)ユリ科

見上げると正面に二股山の南峰・北峰が見え、北峰のNHK送信所が白く見える、駐車場から作業道が続き、この砂防堰堤を過ぎると、旧堰堤が見え、作業道は終わって、ここから登山道なる。

この登山口は往路・復路が有って、コースガイドと手作りのが置かれている、この杖はボランティアで登山者用に用意するが、返却しないで持ち帰る人がいて困っているようです。デジカメのシャッターを何時も押せるようにしている自分は杖を使いません。

ここはまず、往路に入り、復路は下山時のコースです。

 
左:チゴユリ(稚児百合) ユリ科                 右:山の神

 往路は幅が狭く、足元に美しい模様のヤマホトトギス(新葉)で油点が特徴です、目の位置にチゴユリが群生している、荒れた沢沿いの道が続き、山の神を見て進む、二体有るのですよ!時々現われるミヤマシキミは大きな花を付けています。足元にはシダ類が多く、何度来ても満足の自然環境が続きます。


コシアブラ (漉油) ウコギ科
地味な淡黄緑色の花を8月頃、ウコギ、ハリギリも同じような花をつける。タラノキ、キズタ、ヤツデもウコギ科。

登山道の脇に、山菜のコシアブラが生えている、同時にタラノキも日当たりの良い斜面に生え、新緑を飾り付けます。

シダが生い茂り、周囲は杉に囲まれ、やや薄暗く、しっとりした雰囲気である。登山道は狭く細いが、良く踏まれ、要所・要所に道標は置かれ迷うことは無い、むしろ道標が多いくらいです、きっと地元のボランティアの意気込みでしょう。木々が倒れ荒れた道を行き、沢を渡り、杉林を登って行く。

 
左:美しい杉林               右:ホオノキ(朴の木)はモクレン科

美しい杉林が続き、時々ホオノキも見えてくる、ただ、ここのホウノキは日陰で大きくなれないようです。

 
左:ホウチャクソウ(宝鐸草) ユリ科         右:ウワバミソウ(蟒蛇草) イラクサ科

湿った斜面に、ホウチャクソウやウワバミソウが生え、やや、湿り気の無い所にはタチツボスミレ(立壺菫)が多く見られます。

 
左:フモトスミレ (麓菫) スミレ科            右:タケニグサ(竹似草)ケシ科

 傾斜が増し、タチツボスミレがやや少なくなると、フモトスミレが見え始め、茎・葉が白い粉を被ったタケニグサが芽を出し、気味の悪い草が現れます、ウドは美味しそうな色、またウドは強烈な香りがするが、タケニグサは切口からオレンジ色の毒々しい汁がしみでる、毒の有る草です、スタートの駐車場辺りにも多く見られます。

 
左:幅が狭いが歩きやすい 右:タラノキ(タラノ木) ウコギ科

 沢から離れ、登山道はジグジャグに引かれ、滑らないように登る、ちょっと日が辺り、タラノキが現われる。

 
左:ミヤマシキミ (深山樒) ミカン科         右:ニガイチゴ(苦苺)バラ科

再びミヤマシキミやニガイチゴも多くなる。

 
左:展望が良くなる                  右:アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)トウダイグサ科

ここで傾斜がちょっと緩やか、木々の間から展望が開ける、アカメガシワが生えるほどである。

 
左:イノデ(猪の手) オシダ科                右:巨岩横 フタバアオイ 双葉葵 ウマノスズクサ科

しばらく進むと巨岩横に出る、大きな岩がこの後二股山の山頂まで幾つも現われる、ここ山は岩の山である。そして登山道は一段と傾斜が増して、登山道のジグジャグは一段と短くなって、樹林帯の根を利用して滑らず、何度も多くの岩を避けて登り続ける。

 
左:急な登山道                 右:フモトスミレ (麓菫) スミレ科

 登り続けると、目の前に鎖が現われる、これ以上ジグジャグは無理で、この鎖を使うと尾根道で下沢・加園・二股山分岐です。

 
左:ツクバキンモンソウ(筑波金紋草) シソ科               右:下沢・加園・二股山分岐

 この分岐で登ってきた道を見下ろし、休憩。

 
左:急な展望前の坂              右:案内板 

分岐から登り切ると目の覚めるような展望台、これから進む二つの峰以上の眺めです!

案内板に寄ると、南東から吾国山、加波山、筑波山が見え、南に太平山、晃石山、大倉山、明神岳がそして富士山、雲取山と続き南西に甲武信ヶ岳、、八ヶ岳と続く、、が富士山、雲取山や甲武信ヶ岳は今回も見えない!

 
左:筑波山のピーク        右:展望台の標識

この展望台は下沢と加園から登りコースに有ってに人気のポイントです、ここまで来ると二股山の南峰がわずか5分程です。

 
左:山頂までの尾根道は岩                右:電電様

 岩の尾根道を登ると、二股山の南峰に着く、電電様はヒカゲツツジに囲まれ祀られている。

 
ヒカゲツツジ(日陰躑躅)ツツジ科

ヒカゲツツジは、ツツジ科で数少ない黄色の花を付け、花は枝先につき、1個の花芽から24個の花が散形状に開く。日陰に生えるから日陰躑躅と言うらしいが、ここは北向き斜面より南向き斜面の方が立派に咲いている、やっぱりヒカゲツツジも日当たりの良い場所が好きです。近くの石裂山のヒカゲツツジも日の当る所に咲いています。

 
二股山 南峰から

ヤマツツジ、トウゴクミツバツツジも咲き、日光連山が良く見えます。

 
左:鞍部への道         右:鞍部から南峰

南方から鞍部へ下る、慎重にコースを確認すれば危ないことは無い、ただ「危険」と明記された方向に足を踏み入れないことです。

鞍部から、南と北峰の登りを確認、どちらも同じ様に険しいが、三点主義を守りたい所です。

 
左:北峰への岩場(左側ルート)         右:北峰から鞍部を振り返る

鞍部には北峰への迂回路も有る、北峰の左を回ってNHK送信所に回ってのコースです、ここは直接登る、最後は右・中央・左とルートは有るが、今日は左の大きな岩を超える、北峰から鞍部を見下ろすと中央のコースに綱が張ってある、北峰から鞍部へは、この綱を利用する事になる。

 
二股山 北峰から筑波山

北峰にも祠が祀られ展望台になっている、筑波山が雲の上に浮かぶ!ここ同様に双耳峰であるが、筑波山は女体山と男体山で2峰が離れ、遠くから眺めても双耳峰で有り存在が分かります。

 
NHK送信所

北峰の直ぐ先がNHK送信所、復路に入り、廃道を見送り、下沢・上坪/北風ヶ沢林道分岐で下沢へドンドン下る。

 
ヤマツツジとフモトスミレ

ヤマツツジの多いつつじ平らを通過、フモトスミレの群落を通過、今度は坂道を登り、下沢城跡堀切を通過、標高322bのピークを超える。

 
左:不動岩              右:展望台

下った鞍部に不動岩、下沢城跡石垣を超えて登り切ると展望台に着く。

続いて下沢城跡堀切&土橋、下沢城跡(標高368b)に着く、ここからは急坂を木々の枝を頼って下る。

 
左:作業道路              右:ガイチゴ(苦苺)バラ科

登山口往路・復路に着き、作業道を下る。

 
左:南峰 北峰の二股山              右:カキドウシ(籬通し) シソ科

振向くと南峰 北峰の二股山が青空に浮かぶ。 

 
左:コンロンソウ(崑崙草)アブラナ科               右:ニリンソウが咲き誇る

コンロンソウは北海道〜九州の山地谷沿いの湿地に生え、高さ3050cm葉は長柄がある奇数羽状複葉。小葉は57個、長楕円状披針形で長さ37a、葉の先がとがり、鋸歯がある、とてもシャープです。両面有毛であり。茎上部に短い総状花序をつけ、白色で直径710_のアブラナ科で4弁花。雄しべ6個。花期は56月。

駐車場に着くと左の沢にコンロンソウが沢山咲き、奥にニリンソウが咲き誇る、ここで水を溜め、利用されているようです。この沢は綺麗で清水の湧き出る場所、生育には適し、セリの花と葉によく似ているのでセリとドクゼリに似ている、しかし、コンロンソウは背丈や花はずっと大型です。アブラナ科で十文字の白い花が特徴。仲間にはマルバコンロンソウ等がある。

阿部様のお宅は駐車場の側の家らしいが、人の気配もなく、静かに車を走らせる、本当に有難うございます! 

HP:わたしの天気予報