禅頂行者の道
薬師岳(標高1420b)夕日岳(標高1526b)地蔵岳(標高1483b)唐梨子山(標高1351b)行者岳(標高1329b)
尾根はアカヤシオツツジの群落

2008419 () 晴れのち曇り

2005/5/8:アカヤシオツツジ
2016/5/6:薬師岳・夕日岳・地蔵岳

山岳修験の縦走路、今はヤシオツツジの咲き誇る尾根:

禅頂行者の道 薬師岳(標高1420b)・夕日岳(標高1526b)・地蔵岳(標高1483b)・唐梨子山(標高1351b)・行者岳(標高1329b)

 

雪が降った山の景色

自動的に生成された説明 

ロープウェー展望台  左:男体山                右:から華厳ノ滝

 

2008/4/19のアカヤシオを期待し出かける、2002/4/292005/5/8はアカヤシオが綺麗でした、その年の気候で見頃は左右されるが、シロヤシオの頃になると例年同じようです。

 

コース

 

つくば市自宅3:00=(国道408号)⇒真岡市=(国道352号)⇒4:30東武日光線新鹿沼駅(有料駐車場)5:35=(東武日光線)⇒6:05東武日光駅6:13=(東武バス)⇒6:45明智平―(0:15)→ロープウェー展望台7:00―(0:15)→送電線鉄塔7:15―(0:35)→展望台やぐら7:50―(0:05)→茶ノ木平・明智平分岐7:55―(0:05)→展望のピーク8:00―(0:05)→巨岩「篭石」8:05―(0:00)→沢源頭8:05―(0:20)→送電線鉄塔8:25―(0:10)→草木ダム「細尾雨量観測所」8:35―(0:05)→送電線下8:40―(0:05)→細尾峠8:45―(0:15)→手前のピーク9:00―(0:05)→沢源頭9:05―(0:05)→尾根道9:10―(0:10)→薬師肩9:20―(0:05)→9:25薬師岳山頂9:40―(0:05)→石祠9:45―(0:15)→1個目のピーク10:10―(0:05)→2個目のピーク10:15―(0:05)→3個目のピーク10:20―(0:20)→三ツ目(4個目のピーク)10:40―(0:15)→10:55夕日岳山頂11:10―(0:10)→三ツ目11:20―(0:15)→地蔵岳山頂11:35―(0:20)→ハガタテ平11:55―(0:20)→竜ノ宿12:15―(0:05)→唐梨子山山頂12:20―(0:30)→大岩岳12:50―(0:20)→手前のピーク13:10―(0:05)→金剛童子13:15―(0:10)→13:20行者岳山頂13:25―(0:05)→行者平13:30―(0:00)→沢源頭13:30―(0:10)→小なコブ(二個続く)13:40―(0:10)→3個目のコブ13:50―(0:05)→4個目のコブ13:55―(0:00)→大天狗之大神13:55―(0:00)→行者池13:55―(0:10)→舗装道路出合14:05―(0:05)→古峰ヶ原高原14:10―(0:30)→へつり地蔵14:30―(0:25)→地蔵岳登山口14:55―(0:15)→15:10古峰原神社バス停15:50=(鹿沼市リーバス)⇒新鹿沼駅前バス停(有料駐車場の前)

 

古峰原神社周辺のスミレ

 

東武日光線新栃木駅始発の電車を新鹿沼駅5:35発)で待つ、若い女性が一人乗ってくる、次の駅で二人、この電車は下今市駅始発5:59会津高原尾瀬口行きに接続して、男性客二人と私を残し、乗換えて行く。

早朝のバスで東武日光駅から6:13湯元温泉行き6:30中禅寺湖行き,6:59湯元温泉行きと続く、この時刻だと、バスに運転手さんの話ですと、「いろは坂の紅葉時期でも、渋滞なく奥日光に入れると言う。」

 

中禅寺湖から鹿沼市の古峯神社まで縦走するには新鹿沼駅に車を止めておくのが良い。明智平でバスを降り、ロープウェーの運行(現在工事中で425日まで運休している)は9:00から、バスの時刻は6:42でロープウーイの運電前、明智平バス停にはトイレと広い駐車場があって便利です。

 

ロープウェーの真下の荒れた登山道(保安道)を登る、くねくねと走る「いろは坂」の道路が眼下に見え、ここはツツジの花期「今年は5月連休明け10日頃だろう」にはアカヤシオツツジが咲き誇るところです。

 

いろは坂は片道通行で中禅寺湖方面からのバスは無いので明智平をバスで訪れる人は、次のバスを待つか、ロープウェーの展望台まで登って、送電線鉄塔から水平の散策道を経て中善寺温泉へと向かえばよい、新緑や紅葉の時期は素晴らしい。

 

バス停から徒歩約10分でロープウェーの展望台駅に着く、営業時間は9:00で登山者には遅すぎる、また今日は工事中でロープウェーは運休している。

 

遠望の筑波山 双耳峰

 

今日の登山は筑波山が綺麗に見えるロープウェー展望台駅からスタートすることになる。展望台は日光有数の展望地、右に男体山、正面に中禅寺湖、そして眼下に見える華厳ノ滝は日本の誇る世界の美景である、振向くと左の女峰山から日光市へと大きな風景が広がって、関東平野まで見え、今日は筑波山が良く見える。ここに水洗のトイレがあります。

 

ロープウェー展望台から数分でアカヤシオツツジの多い上の展望に着く、ロープウェーの展望台の方が広角の展望だが、ここからはアカヤシオツツジと華厳ノ滝が一枚の画に収めることができ、花期には朝暗いうちからカメラマンがやって来る人気のスポット、朝日が華厳ノ滝に差し込むと神秘的な光を発するからである。

 

アカヤシオツツジの群生斜面を下ると、笹の原である、左に明智平のレストハウスが見え、ジグザグに笹の斜面を登る、尾根に出ると大きな送電線鉄塔、ここに太くて大きなアカヤシオツツジがあって、男体山を背景に美しい光景なのだが一輪も咲いていない、まだまだ蕾みは小さい、前方に中禅寺湖方向に別の鉄塔が見えるが、この尾根道を少し進み、右に道を選んで進むとこの鉄塔の真下に着き、アカヤシオツツジの咲く斜面を下って中禅寺湖側に下ることができる。

 

その道を行かず、茶ノ木平方向に登る、広い道が真直ぐ伸びているが、ここは笹の斜面を登る、まもなくアカヤシオツツジの大群落、斜面はツツジの根で覆われるほど、この辺りも今年は510日頃に見頃だろう、一旦平坦になって残雪が深い、左に筑波山、右に中禅寺湖に男体山を眺め、雪を大きく避けながら進む、右側のツツジ斜面とギリギリの辺を選べば雪は少ない。

 

男体山が大きい

 

7:50 展望台の矢倉が現れる、男体山が正面にドーンと見え、眼下の華厳ノ滝は流れだす地点が見えるだけ、中禅寺湖は樹林で見え難い。明智平1.5`・茶ノ木平0.9`地点。

笹に囲まれた登山道、残雪が道を隠す、踏み跡は無く、雪の中に踏み込むとスッポリ埋まってしまう、茶ノ木平分岐に着くと平坦になって残雪はまったく無い(ここから古峯神社まで雪は全く無い)、このまま茶ノ木平経由、半月山、阿世潟峠と歩き、阿世潟に下っても面白い。

 

今日はここを左折する、背の低い笹が一段と登山道を隠す、大木に「細尾峠」の標識、すぐ展望の良いピークに出る、晴れていれば富士山の見える、急降下、8:00 直ぐ静かな稜線歩き、巨岩の上に石祠が祭られている、篭石と呼ばれる、ここのツツジの群落、再び急降下、右に沢源頭を見る。

 

前方には、これから向かう山々が見え、ツツジの多い登山道を下る、右に笹の斜面で飾られる半月山が見えてくる、中禅寺湖道路も見え駐車場の展望台もハッキリ。

 

斜面を下る

 

その半月山の先に赤城山方向の峰が見える、8:20 転がってしまいそうな急斜面を駆け下りる、飛出ると一個目の送電線鉄塔の真下、8:25 休憩に良い芝生。

 

この辺りのツツジはだいぶ蕾みが膨らんできた、のんびりできる尾根道、ツツジが多く花期に歩きたいところ、明智平から細尾峠間で一番気持ちの落ち着く所です。

 

茶ノ木平から半月山の稜線が高く美しい、紅葉の頃なら周辺の斜面は見事なものであろう。アンテナを付けられた小さな建物、草木ダム管理所「細尾雨量観測所」が建っている、8:35 。この辺り美林のカラマツ、そして二個目の送電線真下に着く。美しいカラマツ林が続く。ツツジも多く、細尾峠から細尾雨量観測所を過ぎ、一個目の送電線鉄塔まで登ってくればツツジを見ながらの尾根道散歩が楽しめる。

 

細尾峠から

 

8:45 細尾峠、駐車場は無さそう、足尾と日光を結ぶ国道122号から林道が上がってきているが、日光側から上がって来る人の方が多いようです。ここから篭石から下った分、薬師岳まで登り返すことになる(車が道端に停める)。

 

峠の名前通り、細い尾根が続く、ツツジが多い、大きな木一本が数日後に開きそうなだが他はまだまだ、小さいピークを越え、大きく右側が崩れ落ちた危険地帯を通過、足尾の山々が良く見え、茶ノ木平から半月山の稜線も高く見事。男体山と女峰山がまだまだ多くの雪を被って美しい。

 

急登を越え、薬師岳手前の小ピーク、ここからテープが山頂に向かっているが、しっかりした登山道を行く、大きく巻き道になってツツジの美しい谷に取付く、左右にツツジが多く、花期は素晴らしいところ、谷の奥まったところは沢源頭が二個続く、崩れており足元に注意、抜けると右にドーンと巨大な男体山が現れ歓喜の声が出るところ。

 

9:10 後はツツジの道を登ればカラマツ林の尾根道に飛出る、ここから薬師岳ノ肩まで真直ぐ尾根を登る、太いツツジの林です。10分の急登後、薬師岳ノ肩に着く、薬師岳はここから往復なので荷物の気になる時は置いてゆく、山頂まで5分だが、左の展望は素晴らしく、特に皇海山が美しい、黒檜岳(標高1976b)の山頂は雲の中、ここからは社山は半月山の後ろで見えない。

 

女峰山 まだまだ雪化粧

 

薬師岳山頂に到着 9:25 ご夫婦と娘さんらに出会う、彼らは細尾峠まで車で入り、古峯神社へ縦走すると言う。

 

男体山の山頂から取れそうで取れない雲、しかし山頂が見えるか見えないかの神秘的な姿は感動ものです、山頂から雲が取れるのは夕日岳で見えるかも知れない、女峰山は裾しか見えず、スッポリ雲に覆われている。

 

小さな祠 山岳信仰

 

9:40 夕日岳に向かう、展望を楽しみながら薬師岳ノ肩まで戻ると、稜線漫歩が続く、石祠がひっそり祭られている、ここから眺める皇海山は美しい。

 

最初のピークは巻く、ツツジの咲く頃はこのピークも越えて行きたいところ、巻道は斜面を横切るのでちょっと歩き難い、巻き終わると、キツイ登りがまっている、ここから5分間隔で三個のピークを越えて行く、行者の道は楽ではない、但しツツジが咲く頃に通過したら、素晴らしい花道になる、時期は5月中旬頃であろう。薬師岳から二つ目のピークは10:10に通過、三つ目は10:15に通過する。

 

ツツジの多いピークを下って行くとカラマツ林、左前方に夕日岳が見える、前回アカヤシオツツジの咲く時期に通過した時は夕日岳がピンク色に全山が染まっていました、鞍部を過ぎ登り切った所が三ツ目かと期待、岩のピークでまた下る、ツツジの多い鞍部に着き、岩場の尾根を登る、鼻先にツツジの枝があたりそう、まさにツツジの群落にドップリ漬かるようなところです、やや傾斜が緩み、登山道が広くなると三ツ目である、薬師岳から四つ目のピークにあたる。

 

夕日岳から男体山

 

横たわった丸太に腰を降ろし休憩 10:40 ツツジの林を下る、ちょっと吊尾根状で、鞍部から露岩帯、ここは中岩と呼ばれる、10:55 難なく夕日岳山頂に到着、男体山は待っていたかのように雲の中から全容を見せてくれる、今頃しか見られない雪化粧の雄大な姿に疲れは吹っ飛ぶ、この一枚の映像を見るために朝早く家を出てきたわけである、明智平からここまで見えなかった男体山の山頂を充分楽しみ夕日岳の山頂を後にする。

 

中岩を通過し、三ツ目に登り返す所で、家族三人に再会、11:20 三ツ目からしばらくなだらかな稜線が続く、そして11:35 急登を登り切ると道の左上に地蔵岳山頂の印が立っている、うっかりすると通過してしまいそうである、山頂ちょっと先に石祠「地蔵尊」、山頂全体が広場だが、展望は無い。

 

ツツジのトンネルを急降下、すぐに水平になるが、大きく右に曲がって、尾根から外れ、間違いかと思うほどトラバースして行く、トラバースの道は細い、不安になった頃、こんどは綱が張ってある枯れ沢を横切って、地蔵岳の尾根とは別の尾根に取付く、道は明確になり、真直ぐ急降下して、下り切った所が広いハガタテ平に降り立つ 11:55。ここは雑木林に囲まれた三差路、左は古峯神社へ、直進は古峰ヶ原方向である、前回は左折したが、今日は直進する。

 

地図を見ると次の唐梨子山、行者岳とも1350b前後、通過した地蔵岳は1483bで通過は楽勝気分、しかも地図にはゆるやかな稜線と記されているのだが!登山道は一変し踏み跡は薄い、だが迷うほどではなく、安心して歩ける、直ぐに急登になる、ここもツツジの山、半月山の影で明智平からずっと見えなかった社山が見えて、半月山から社山に向かう美しい稜線が見える、その奥の大きな山が黒檜岳(標高1976b)で中禅寺湖南側の最高峰である、男体山も見えるが木々の間から。

 

巨岩の平地

 

地蔵岳が大きくなって、平坦、そして下って行くと巨岩の平地、竜ノ宿と標識、薄暗いが岩に腰を降ろし休憩、12:15 この薄暗い土地から抜け出すような急登、まもなく唐梨子山に着く、12:20 ハガタテ平から30分ほどである。

 

平坦な道

 

平坦な湿った道になる、特に湿地帯といった感じでなく、水が湧き出ている感じ、どこまでも続くような、おだやかな稜線歩きになる、右に大きな崩れ後、苔に飾られた大きな岩が沢状の長い溝を作っている、美林のカラマツが現れる、カラマツの新芽は奇麗だろう、左はツツジの大群。

 

アラアラ!12:30 雨がポツポツ、早目に雨具を付けるのが良い、濡れてからでは遅い、小さなピークを越え、さらに次のキツイピークが大岩岳、特大の巨岩が有るわけではない、狭い通過点の山頂にすぎない。ただここもツツジだらけ。

 

直ぐに次の峰が見える、明智平からダケカンバは目に付かなかったが、ダケカンバ林になる、落葉がフカフカ!

 

祠が祭られ、一人で歩いていても守られる気分!

 

13:00 今度こそ行者岳と思ったが、なだらかになって、13:10 またピーク、下ると黒く美しい金剛童子 13:15

 

行者岳山頂

 

鞍部に下って今度こそ行者岳への登りだ、男体山から半月山、社山と続く峰々が素晴らしい、登り切って行者岳山頂に到着する 13:20 行き先を見ると凄い急坂、腰を降ろす。

 

せっかく登ったのに、次の工程が急降下は、登山では当たり前、でもここの急坂は、ちょっと他とは違ったイメージである、まったく岩や石の無い下りなのだ 13:25

 

登山は晴れていないとダメ!次回は晴れ、ツツジ満開を想う!

 

カラマツとツツジが続く、もー下りだけと期待、すぐ登りだ、ズミだろうか沢山伸びている、ここが行者平だ。今度は急降下、右側に沢が流れる、続いて小さなコブを二つ越え、美しい尾根道でここは楽しい、続いてコブを越え、さらにもー一つ越える、目の前に鳥居、大天狗之大神が祭られている、目の前に行者池(沼)、数台の駐車場、13:55

 

花期にはお花が咲きそう

 

車の跡があり、ここまで一般車でも入れる、石畳の林道を下ると直ぐに舗装道路に出合う、14:05 舗装道路を下れば右に古峰ヶ原高原が広がる、ここから井戸湿原まで5.5`前日光牧場は近い。

 

古峰ヶ原高原

 

また三枚石を経て古峯神社に下る道を見送る、14:10 古峯神社まで約4`のハイキングコースに入る。

 

新緑、紅葉時期に歩きたい!

 

舗装の道路を歩かなくて良い、14:20 大きな沢、この辺りは荒れ放題。

 

へつり地蔵

 

へつり地蔵では石畳の登山道で固く歩き難い、石畳の登山道は辛い、神社まで2.2`になって舗装道歩き、ここは杉林の中を真直ぐ降りる、林道カーブに従って歩くのは辛い、林の中に踏み跡がしっかり付いている、きっと距離は半分になったかと思う。

 

 
:ハナネコノメソウ 花猫の眼草 ユキノシタ科       右:エイザンスミレ 叡山菫 スミレ科

 

まもなく14:55 地蔵岳登山口、ここから10分で古峯神社バス停 15:10である、次の鹿沼市フリーバスは15:50発。バス停から二件目のお店に入るとストーブが炊かれ「どうぞ!寒かったでしょ!、、ごゆっくり」と迎えてくれる、てんぷらうどんが冷えた身体を温め、親切なもてなしが心を暖めてくれる、バスと電車を使っての縦走はこんな嬉しい事が有る。

 

旅館を出る頃には雨も止み、バスは4人の乗客を乗せ定刻、石裂山の北側の大芦川は釣り人、奇麗な川です、新鹿沼駅前で下車JR鹿沼駅まで運行されている、これだけ走って400円 鹿沼市のお陰です!有料駐車場は一日1000円、今度はツツジの見頃狙って、同じコースをまた歩いてみたい、ツツジの報告をお楽しみに

HP:わたしの天気予報