ポカポカ陽気、山にも春が!  春の訪れを訪ねて筑波山を歩きたい!
女体山(標高877b)男体山(標高871b) 男体山南側で崖崩れ、自然研究路の立身石・展望台間通行不可
                                 (薬王院・男の川コースは通行可能)
晴れが2,3日続くと霞が広がって展望は期待できず! まだ、裏側には残雪の跡が残っている
葉っぱのみのカタクリ、一輪のキクザキイチゲ、ユリワサビは見頃、咲き始めたアブラチャン・キブシ、花を膨らませたエンレイソウ、、。

 

日程:2014325日 (火)晴


春休み、女体山直下 下妻市の元気な子供達


コース

駐車場8:28―(0:01)→登山口(湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`の道標)8:29―(0:50)→ヒノキ説明版9:19―(0:50)→林道(三本松線)出合・湯袋峠分岐10:09―(0:01)→登山道取口10:10―(0:25)→四差路10:35―(0:15)→渡渉点10:50―(0:10)→巨岩群11:00―(0:11)→尾根道出合11:11―(0:00)→北斗岩11:11―(0:26)→11:37女体山山頂11:40―(0:20)→12:00立身石12:15―(0:03)→男体山・自然研究路分岐12;18―(0:03)→男体山山頂12:21―(0:09)→御幸ヶ原12:30―(0:12)→ロープウェイ・女体山・筑波高原キャンプ場分岐12:42―(0:13)→女体山0.5`・三本松線1.1`地点12:55―(0:10)→渡渉点入口1:05―(0:03)→筑波山1.5`地点・筑波高原キャンプ場1:08―(0:12)→三本松線1:20―(0:05)→林道(三本松線)出合・湯袋峠分岐1:25―(0:44)→登山口(湯袋峠1.1`・真壁駅4.1`の道標)2:09―(0:01)→2:10駐車場

徒歩:19,747

 


真壁駅は旧筑波鉄道

今日の登山口が有る所は旧筑波鉄道真壁駅4.1`・湯袋峠1.1`筑波連峰縦走ルートです、写真の道標が立っているが、草が茂ると見えなくなる、行き方は、つくば市方向から国道408号を走り、R14、筑波山入口を見送り、桜川市でR41に移って、薬王院入口、筑波高原キャンプ場入口を見送り、筑波山の裏が見え、田交差点、左:真壁中心街、右:湯袋峠、右折しR150に入る。民家を過ぎ、右に湧水を見て、中央に岩の有る2台程の駐車場に停める。この先に上曽への林道があり空き地にも停められる。

このコースは筑波山裏コースで一番ロングコース、人気が高い、道路から木製の橋を渡る、春・秋の草花が多いところ、足元にカンスゲが多い。


カンスゲ 寒萓 カヤツリグサ科

カンスゲは半日陰になる林縁・斜面などに生育し、早春に高さ2030a前後の花茎を立て、先に歯ブラシのような花をつけます、この後樹林帯に入り見られません。


ヤマイタチシダ(山鼬羊歯)オシダ科

ベニシダは次の写真、「ヤマイタチシダは一番下の下向き裂片がハの字になり葉身の先が細長い、鋸歯が目立たず縁が裏に巻きます」と霞ヶ浦環境科学センターの野外講座で教わる。
 葉柄基部に広披針形で淡褐色〜黒色の鱗片がつく。葉身は2回羽状浅裂〜全裂で、先端はしだいに細長くなる。最下羽片の後側第1小羽片は大きく無柄で、小羽片はわずかに裏側に巻く。羽片先端の辺縁は全縁。羽軸裏の鱗片は袋状。ソーラスはやや大型で、小羽片の中肋と辺縁の中間につく。


ベニシダ(紅羊歯)オシダ科

葉柄はわら色、若い時は紅紫色。葉柄基部に線状披針形、褐色〜黒褐色、全縁の鱗片がつく。葉身は2回羽状複葉で、先端はしだいに狭まる。最下羽片の下側第1小羽片は小さく無柄で浅裂、羽軸裏に基部が袋状の鱗片が密につく。最下羽片はやや下向きにつく。ソーラスは小羽片の中肋と辺縁の中間かやや中肋寄りにつき、包膜は紅紫色を帯びる。形、大きさに変化が多い。
 ベニシダとヤマイタチシダは並べると異なりが明確、また、今がヤマイタチシダの方が美しい、ベニシダは赤みを帯びる時期には美しい。美しい渓谷沿いに違ったシダ類が多いけど、植物観察は、ほどほどにしないと双耳の筑波山を歩けません。

登山道に入ると、二分、左が正規、右に林道が有り、入って見た、踏み跡は無いが赤いリボンがあるが、大きな沼地で切れる、沼にネコノメらしきものが生えているので踏み込むと、最初は靴で済んだが、片足が腰の辺りまでスボットはまり込み、ズボンは泥、カメラにも、、、。一瞬アマゾンの沼地を思い出す(笑)。


ツルネコノメソウ(蔓猫の目草)ユキノシタ科
足元は水、花の直径約5_

ハナネコノメを探すが見つからず、ツルネコノメソウと次のシロバナネコノメは苔が生える、岩に!水に浸かりそう。


シロバナネコノメ(白花猫の目)? ユキノシタ科

ヤマネコノメソウに比べ、花はまだ、茎に長い毛、シロバナネコノメの様です、花はハナネコノメに良く似ています、咲く頃にまた来て観たい。

正規の沢まで、雑木林の藪の二つのピークと沢を超える、途中、人か獣の通った道が有るが定かではない、ちょうどヒノキの説明版と関東ふれあいの道道標の間に出る。


シロバナエンレイソウ(白花延齢草) ユリ科

後数日で開花しそうなシロバナエンレイソウが続き、ユリワサビは今が一番美しい!


ユリワサビ(百合山葵)アブラナ科

トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)はキンポウゲ科で5弁化、セツブンソウ、ニリンソウ、ヒメイチゲも花弁が5枚、ユリワサビ4枚のアブラナ科でタネツケバナ、マルバコンロンソウも同じ。

沢脇の岩場にニリンソウがぎっしり、まだ一輪も花を見せてくれない、4月10日頃には咲き出すかな?


アズマイチゲ(東一華)キンポウゲ科

アズマイチゲの蕾、キクザキイチゲと共演、この辺りはニリンソウの方が遅い、サワガニの説明版が立ちベンチが置かれ腰を下ろす、枝の沢に入るとシロバナエンレイソウが群生する、開花は数日後!

サワガニの説明版から、藪の登山道、やがて杉林に入り、左右に沢が見え隠れ、杉林を抜けると木製の階段を過ぎ、斜面の左を登り、右に沢が見え、沢を横切って、今度は斜面の右を登り、沢が左、急な古道、とても雰囲気があり、つくば市側の登山道では味わえない、静寂に包まれて筑波山領域で一番好きな場所です。


ヤマネコノメソウ(山猫の目草)ユキノシタ科

ツルネコノメソウとは花が違うよで、ヤマネコノメソウ(山猫の目草)の様です、ネコノメソウはこれから通る三本松線に合流する沢に見られます!


ジュウモンジシダ(十文字羊歯)オシダ科

ジュウモンジシダは葉身は単羽状複葉の大きな頂羽片と、最下部に2回羽状した1対の側羽片からなるので、十字形に見える

 


沢の岩の一面に苔が生え、登山道の右斜面には四季、変化の植物が多い

古道の階段を登れば、L字に曲がって沢を横切り、左の高い位置に山が見え、沢から離れ、大木のヤマザクラやアカマツが混じる明るい雑木林を緩やかに登る、ここには丸太の階段があって、登り切ると再び杉林、林の縁に丸太の階段が置かれ、飛び出ると筑波高原キャンプ場と湯袋峠分岐、左は国民宿舎「つくばね」、右は筑波高原キャンプ場。帰りに筑波高原キャンプ場をへて下るので、左折し、約20,30b緩やかに下ると、右の雑木林に登山道取口がある、この道を登ると直ぐにカタクリの群生地、筑波山でも1,2を争う多さ、見頃は4月中旬で今日は葉っぱだ地上に無数に出て花期が楽しみです。


キクザキイチゲ(菊咲一華) キンポウゲ科 

キクザキイチゲが一輪でも咲いていないかと探しながら上に上に、、、足元に有りました、一輪! 


ミヤマウズラ(深山鶉)ラン科

キクザキイチゲが一輪でも咲いていたから、カタクリも咲いているかと探しましたが、この後下山まで蕾も花も見せてくれませんでした(他人の話ですが、自然研究路には蕾のカタクリを沢山見たそうです)。

登って行く、木道の縁にミヤマウズラ、登山者が気を付けても混雑すれば、踏まれてしまう位置です、無事に美しい花を付けてほしい、貴重な花です。

少し平らになって、T字路、右折し直ぐに四差路、右:筑波高原キャンプ場、直進:女体山、左:渡渉・巨岩群をへて北斗岩の分岐、左折、薄暗い樹林帯を小さな上下を繰り返すと、ガレ沢に出合、渡渉点、アズマイチゲが咲き、ニリンソウの大群落になる。


ツルマサキ(蔓柾)ニシキギ科

渡渉点を越え、反対の斜面を登る、ツルマサキが大木に絡み上に上に向かっている、直ぐにトラバース気味になって、この辺りのカタクリが一番大きな葉を広げている。


カタクリ(片栗) ユリ科

三毳山のカタクリは有名、筑波山頂カタクリの花まつりは第14回が4月1日から20日に開催される、裏筑波の筑波高原キャンプ場辺りの方が見応えは従分!撮影には自然研究路が目と鼻の前で咲くので良いですね!(現在通行止め)


巨岩群が続く

ちょっと平坦地点、目の前に巨岩群が現れ、ビックリ、岩の下にニリンソウが多く見られます、開花は2週間後?かも知れません。女体山からの藪道が降りてきて合流、登って大きな岩が祀られ、ここは常に綺麗にされている。登山道はガレ沢に出て樹林が美しく、古い石段が置かれ、周囲にはニリンソウの大群落です。ここも開花はまだ先。

笹に囲まれる登山道、数回ジグザグに登ると、北斗岩の手前に飛び出て、つつじヶ丘からの道で賑わっている、急な登りになって屏風岩の休憩所、大仏岩を見上げ、女体山への岩登りになる。

下妻市からやって来た元気な小学生と、時々展望を楽しみ、女体山に到着、一気に山頂は満席になる、数日続くポカポカ陽気は関東平野、霞ヶ浦、富士山、東京スカイツリーを隠し、子供たちも私達もちょっと残念。小学生らは御幸ヶ原で昼食後、同じ登山道でつつじヶ丘に戻るそうです。


女体山 (標高877b)

女体山から、小学生と同じ下妻市の女性と御幸ヶ原へ、ガマ石、セキレイ石をへて、御幸ヶ原へ降り、「紫峰杉を見ていますか?」「言いえ!行って見なす」と降りて行く、男体山に向かって右の自然研究路に入ろうとすると、男体山の南斜面が大きく崩れ通行不可、自然研究路の一周ルートはカタクリが咲きだす頃に通行できず残念。

では!男体山に向かって左の自然研究路に入る、立身石までは普通通り、素晴らしい展望!ご夫婦が飛来の蝶を撮影中。ここで昼食。


寒いのに良く見掛る蝶

立身岩から自然研究路に戻って、大きく下って、石段を再び登り詰めると、自然研究路と男体山分岐に侵入禁止の案内


崖崩れ(1


崖崩れ(2

崖崩れ(1)は自然研究路を押し流す土石流、(2)は自然研究路の上側、ちょっとの変化で再び落下!する。ここは男体山へ登山道を上がる、ここも安全かどうか?今年は記録的大雪で岩の間に雪解け水が浸み込んだのかな、見晴岩から石段を上がり左に東屋を見て、ブナやイヌブナ、マサキなどの木々が多く表筑波の自然を観察するところ、そして真上に男体山山頂、山頂から大きな岩壁にイワタバコが生える、ジメジメした箇所で(1)のように鞍部まで下って、登り返すところで、崖崩れはこの鞍部自然研究路で一番弱い箇所で心配していた場所です。

自然研究路と男体山分岐で、崩れの様子を見て、男体山に上がる、御幸ヶ原から直接登った人達は崖崩れに関係無い、女体山同様今日の展望は期待できない。


男体山は崖崩れの起こった斜面を除き、とても美しい所です!
早く、安心して男体山に登りたいですネ

一旦、御幸ヶ原に下ると、下妻市の小学生が用意してきたマットに座り、班ごとに分かれ中央に持ち寄ったおやつが山のように積まれて、ポカポカの春を満悦していた。

まだ、葉の見えないカタクリ園を右に見て、再び女体山とロープウェイ分岐の広場、富士山が見る展望なら何度登っても素晴らしい女体山の360°パノラマだが、ここから筑波高原キャンプ場へ下る、足元はジメジメ、この辺は雪が解けたばかり、凍結している、今年は記録的な積雪だったことを改めて思い出す、美しい樹林帯を下る、女体山0.5`・筑波高原キャンプ場1.1`地点は気持ちの良い所です。

山頂0.9`・筑波高原キャンプ場0.7`地点はY字路、ここは左の筑波高原キャンプ場へ、杉林を抜け、背の高い笹に囲まれた登山道を抜けると筑波山山頂1.5`の道標、ここが筑波高原キャンプ場の最高地点。

筑波高原キャンプ場は筑波山の表コースに無い、お花畑が広がります、春・夏・秋と筑波山を代表する花が咲きます、カタクリも花も山頂でカタクリまつりが有るが、花の多さ、触れ合いではこちらの方が一段上だ、今年も花期が楽しみです。

筑波高原キャンプ場には駐車場が多く、今日の数台でガラガラだが、カタクリの見頃時は満杯になる。

筑波高原キャンプ場には駐車場から林道に出て、左:真壁や筑波山梅林方向へ、右:国民宿舎「つくばね」に分かれる、ここは左へ、5,6分で通過した筑波高原キャンプ場と湯袋峠分岐に着く。

分岐から、下るだけ、杉林を降り、真壁駅17.6`・酒寄駅9.3`の関東ふれあいの道道標があり、美しい雑木林でクマシデ・カバノキの名札、ヤマザクラの大木のる、のんびりして行こう。

沢に出合うと美し渓谷が続く、表筑波のルートでは味わえない、私の友人達は「ミニ奥入瀬」と呼んでいる!

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