自然研究路を一周したあと,新名所の男女川源流・大杉を歩き植物観察。 筑波山自然観察会 |
日程:2012年8月4日 (土)晴
2014/3/16湧水探検隊 つくば市環境都市推進課
2016/11/26つくばの街並み景観 つくば市 まちずくり推進部都市計画課
左:自然観察会の期待が膨らむ
右:観光物産課観光振興係さん説明が続く
コース 湯袋峠側登山口5:30―(0:25)―>サワガニ説明坂のベンチ5:55―(0:30)―>湯袋峠・裏筑波野営場分岐6:25―(0:02)―>筑波高原キャンプ場6:27―(0:35)―>筑波山(御幸ヶ原1.1`)地点7:02―(0:16)―>Y字路7:08―(0:32)―>石場の休憩場7:40―(0:16)―>女体山・ロープウェイ分岐7:56―(0:01)―>7:57女体山山頂8:34―(0:26)―>9:00御幸ヶ原9:30「夏の筑波山で自然観察会」12:40(休憩)13:02筑波山ユースホテル下山口13:02―(0:22)―>深峰歩道登山口13:24―(0:22)―>女の川登山口13:46―(0:08)―>筑波高原キャンプ場13:54―(0:05)―>湯袋峠・裏筑波野営場分岐13:59―(0:20)―>サワガニ説明坂のベンチ14:19―(0:19)―>14:38湯袋峠側登山口 |
つくば市観光物産課 <内 容> 講師の方のお話を聞きながら,男体山自然研究路を一周したあと,筑波山の新名所である、紫峰杉(男女川源流・大杉)までハイキング。 <講 師> 茨城県自然博物館職員 小幡 和男 先生 <開催日時> 8月4日(土)18日 10時集合(9時40〜受付) <ご案内> 夏の筑波山で自然観察会を開催いたします。 ※両日とも参加したいけど、18日は予定があり、8日のみ、 新名所の男女川源流&巨大ブナと大杉「紫峰杉」推定樹齢800年の巨木
筑波山自然観察会の集合は9:40から、余裕を見て、登山道の湯袋峠側は、つくば市から岩瀬を経由し益子へ向かうR41、「田」(右に筑波山を眺め、足尾山・加波山が見えだす)交差点の右折しR150へ、民家を過ぎ、水場(筑波の水)を見て、右の藪に中に2台の駐車場(湯袋峠はこの先の数`の所)がある、今日は2台のエリアがガラガラ、準備をして歩き始める、湯袋峠方向に約10b進むと、車が入れない木の橋、手前の藪の中に標識が立っている。
木の橋を渡ると、藪が待っている、早朝なので下半身は梅雨に濡れる、でもここは四季を示す花が咲き乱れる。
この先ここに戻って来るまで、藪道はここしかないが、刈り込みが有ると植物は消える、難しいですね、直ぐに杉林入る。
タマアジサイ(玉紫陽花)が咲きだし、コアジサイ(小紫陽花)はすっかり咲き終わり、やがて沢を数回渡ります。ここは奥入瀬渓谷の様に大規模ではないが、真夏の暑さ時に歩けば涼しくなる所。
しばらく沢沿いの道を楽しむと、サワガニの看板のベンチ、休憩にはちょうど良い位置で早春はニリンソウの群生地。8月になるとニリンソウは消えてしまう。 この先でツル性の藪のトンネル、沢を離れ杉林に入る、薄暗い中を進むと杉林の縁に丸太の階段が現れ、続いて目の前に石段が現れ、古道の石段が続く、筑波山の表コースの御幸ヶ原・白雲橋・おたつ石コース等には無い美しい古道です。
古道の階段を登り切ると、赤くなったヤブデマル、タマアジサイの大きな株が現れ、傾斜が緩み、小沢を横切る。 ちっと峠の雰囲気、きのこ山方面が見え、右折、明るくなってサクラ、アカマツは見られ、ウリハダカエデには名札がつき、木段を緩やかに登り続けます。
大木のアカマツを過ぎると杉林に入る、17.6`真壁駅・9.3`酒寄駅、昔の標識である、再び丸太の階段を登ると、湯袋峠・裏筑波野営場分岐の標識、大木のアカシデが立派です。 裏筑波野営場が筑波高原キャンプ場で右方向に進み、林道を緩やかに下ると、見晴の良い曲がりを過ぎると、左前方に筑波高原キャンプ場が見えてくる。 筑波高原キャンプ場は1台の車、静かで無人、キャンプ場の中段の大きなベンチで休憩。
オカトラノオ、オトギリソウ、カントウヨメナ、コバギボウシなど沢山咲いている、日光連山方面、加波山方面の展望が広がってとても良い所です。 キャンプ場を登り切ると、御幸ヶ原1.1`に標識、背の高いササに囲まれ、やがて杉林、ちょっと薄暗いが、道が広く快適、下山にはY字の分岐、この先直登が続く。この辺りはカタクリが多く咲き誇るところです、今は見えません。
やがて、直登が終わり、右に曲がる、美しい樹林の道になり、山頂まで0.5`の標識があって左に回り込む。 この辺り大きな葉のアワブキが多い、葉は互生、写真のように縁に低い鋸歯、表面は無毛、裏面は褐色の毛がある、花期は6月円錐状の花序、小さな淡黄白色の花を多数つける、新芽は綺麗で最初は枝先から垂れ下がっている。余り通らない道だが来春は注意して歩いてみたい。 なおもジグザグに登る、美しい雑木林が続き、ササに囲まれる。
大きな石が左右に転がって、休憩ポイント、ちっと休み、続いて右に女の川からの登山道が合流、続いて左に下山道がある、登山道の幅が細くなって、周囲の木々が美しく茂り綺麗です。
コアカソは木の仲間、これはクサ(草)、糸毛のような花、茎や葉の柄が赤くよく目立ちます、観察会の途中でも見られます。 足元に可愛い花、葉は互生、木のアジサイは対生、隣に咲くヤマアジサイは対生で木である。
見に下った男の子「無いよ!」と引返す、すかさず、デジカメの写真を見せると「すごい!」と再び駆け降りる、 女体山は直ぐだが、花が現れ足止め、女体山を訪れた人がちっと下れば見るのに、2人の子供を連れたお母さんにお知えると早速見に下る、息子さんは大喜び、ここを通ったご夫婦も下って楽しんだ!
ヤマジノホトトギスを見に下った皆さんが戻る前に、石段を登って女体山、ここまで登る途中雨が降ったが山頂に来て青空が広がる、富士山や東京スカイツリーが見えませんが真夏の青空である。 登山を終えた後に仕事いう向かうと言う地元の青年は‘8月末は富士山に登る’のだそうです、大きな笑顔!。
まだ、筑波山自然観察会の集合時間にはまだ早いけれど、女体山を後にして御幸ヶ原へ下りまし。女体山御本尊の岩場、女体山山頂の岩場にヤマユリとシモツケが咲き美しい。
林の下に生えます。葉が 4 枚輪生すること, 右:ノリウツギ(糊空木)ユキノシタ科 小さな花、キヌタソウと観察会で先生が教えてくれる、非常に地味な花で、登山道の縁に生え、興味のない人は気づかない、例年同じ場所に生え続ける。女体山からセキレイ石の間にはウツギが多い、今回は綺麗な花を見せるのはノリウツギです。
ガマ石の坂を下って、せきれい茶屋近くの岩場にコバギボウシが数多く咲いている、今が盛りです。セキレイ石を見てどんどん下る。 ブナ林が美しい、下り切るとカタクリの群生地がブナ床に広がる、御幸ヶ原へ広い階段を下るが、階段の上部にミズナラとクマシデが並んで生えて、2本とも大木であり、クマシデ、イヌシデ、アカシデは筑波山の代表な樹木、ミズナラも同じく筑波山に多い樹木です。
漢方と言えば中国、日本古来の民間薬と言えばゲンノショウコです、 御幸ヶ原でゆっくりベンチに腰を降ろす、休憩、お手洗いの裏側が自然観察路になっている、ちっとブラブラ歩いてみると一輪のゲンノショウコが咲いている。 9:30筑波山自然観察会は係の人達により準備、筑波山ケーブルカー山頂駅の2階の御幸ヶ原休憩所に集合、参加者全員が沢山の資料と可愛い帽子を頂く。特に「四季の筑波山の花」ガイドブックは筑波山の四季の花が載って、素晴らしい贈り物の保存版である。 <以下:筑波山自然観察会の報告です>
右:新しいトイレの所に生いた植物の移転地 筑波山自然観察会の参加者は小学生を含め25人ほど、筑波山ケーブルカー山頂駅の2階御幸ヶ原休憩所、初めて上がって見るが写真も多く、展示物も多い、自由に入れます、ただ食事は禁止との事です! 表・裏筑波の各コースに雨を防ぐ東屋(自然研究路、迎場コースに有る)が少ない、自然では「母の胎内くぐる」(おたつ石・白雲橋コース)くらい、ここ御幸ヶ原休憩所は雨や風を防ぐ場所に使いたい、筑波山ケーブルカー山頂駅の2階なので知らない人は存在すら解らない、ガイドブックにも掲載されていない! 筑波山自然観察会は男体山を見て、右の自然研究路からスタートする。 新しいトイレが茨城県で建てたそうです、建設にあたり以前の敷地の植物を保護している、自然研究路入口右下のまだ小さなブナも移植したそうです、ブナの移植は難しいが茨城県自然博物館の小幡先生らの努力で成功したようです、右上の写真の草花は土をごっそりはがしそのまま移植、サラシナショウマ、ツクバネトリカブトなど成長てる。
移植のブナの横にクサギ(臭木)クマツヅラ科、続いてアブラチャン(油瀝青)クスノキ科の根元に咲く、小さなウバユリ。
さらに自然研究路を少し下るとアブラチャンの林に青い実、この実から油をとり使ったそうで、種子や樹皮に油が多く含み利用したらしい。クスノキの仲間は油が多いらしい。クスノキ科のクロモジは筑波山に多く、香りがよく爪楊枝に使わていますね。 ノリウツギの下に先生は立とまって、筑波山のアジアを説明、ヤマアジサイ、クサアジサイ、タマアジサイ。クサアジサイは草で葉が互生で他のアジサイと違うという、よくよく見るとヤマアジサイは対生でクサアジサイは互生である、自然観察は勉強になり面白い! 綺麗な樹皮のブナに実際に触る、この辺りのブナは樹齢100年。ブナは標高:700b辺りから分布、1000b以下の筑波山にまとまったブナが有り珍しいとのこと。 日本海と太平洋側では違いが見られ: 筑波山で2008〜2010年にかけ樹高2b以上のブナ・イヌブナを調べ、GSPにて記録、ブナ:7,073本、イヌブナ:1,649本、 筑波山で最大のブナは今日見学する紫峰杉の巨大ブナである、ブナ林の今後の保全に活かしてゆくことになる。 筑波山の四季を通しても登山の楽しみはブナ林の美しさとブナ林に生える草花ですネ。
写真の状態は雌、雄になったり雌になったり性変換をするそうです!
雌雄異株、雌花が熟すと羽根つきに似た実になる、
見逃してしまうほどの小花、花が何段にも塔のように付くことから、この名がついたらしい。 自然研究路は男体山を時計回りに回るのが正らしい、今日は逆回り、一番低い所が薬王院コース分岐で東屋と大石重ねがある、展望台(富士山が見える)を過ぎ、石段を登ると東屋が再び現れ、ここで小休止!昨日まで真夏、今日の観察会は運よく曇りちっと涼しいが昼時は水分補給が大事です。 先生のお話ですと、ここから少し植物の分布が変わり、常緑植物が多くなる。再び歩き出すと、先生が用意したかのように、アオキ・シキミ・ミヤマシキミが一か所に生えている、とても説明に便利な場所だ!シキミ・ミヤマシキミは有毒、神事にシキミは使うのに! ミヤマシキミはコアジサイと並んで良く生えている。
花序は丸く、コアジサイに似ている大きさ、実は赤く熟し綺麗ですが、有毒! 多摩川上流の奥多摩にあり、花の百名山にも選ばれている信仰の山、
葉がたばこの葉に似ているとか? キツネノボタンと並んで咲いている、根生葉は大根の葉に似ている、 この次は立身岩、自然研究路から石段を下り、立身岩の底を観察、自然研究路に戻って、今度は石段を上に登って再確認。この立身岩は昔、間宮林蔵が少年時代に祈願したところ、幕臣として名を成し、間宮海峡の発見につながったといわれ、出世のご利益があると人気のパワースポットに選ばれているが、立身岩の上からの展望は筑波山で一番と思っているが、御幸ヶ原から男体山に登るポイントに立身岩への道標が無いのに疑問です。
この辺のスズダケは枯れている、なんでもここ数年花が咲きどんどん枯れているとか?
ヒヨドリバナ 鵯花 キク科 アサギマダラの好きな花、
自然研究路の観察は無事に終了、今年の春にオープンの紫峰杉「男女川源流&大杉」を訪れる、新ルート開通を記念し、筑波山神社・筑波観光鉄道が,その大杉の名称を公募し、御幸ヶ原から入る入口に看板が建てられた。 この入口を1分ほど下ると!
下り切った所に男女川の源流と紫峰杉がある、筑波山の頂より流れる「男女川の源流」とその傍らに立つ「紫峰杉」です。源流の隣にそびえ立つこの巨大な杉の木は、高さ約40b、幹回り7b、推定樹齢800年。公募の結果、筑波山の雅称である紫峰の杉ということから名づけられたそうです。だが、御幸ヶ原を訪れても「紫峰杉」を見に下る人は少ない、そんな人に是非見せたいパワースポットです、つくば観光コンベンション協会などのパッフレット写真付きで紹介されている。 一方、筑波山神社境内の随神門近くに立つ大きな杉の木がある、推定樹齢800年と同じで、幹まわり9.8b、高さ32bの大杉は、見る者を圧倒させる不思議なパワーを感じさせます。 この2本の大杉の不思議なパワーを是非体感してください。同時に御幸ヶ原に戻る途中で筑波山一のブナも体験してください。
右:深峰歩道で下山 お別れです! 深峰歩道で下山、表のコースに比べ静です、筑波山売店の車が通るのかずいぶん荒れている、二人の男性を見掛ましたが何処かに消え、一人旅、樹林が続き、夏の日差しも少なくのんびり歩けます。
マタタビの実にはマタタビタマバエや、マタタビミタマカが卵を産みつけ、 右:ハナイカダ(花筏)ミズキ科 葉の中央に実をもっている、雌雄異株の雌株です、もーかなり黒くなり熟してきました。
女の川周辺に多いですね! 深峰歩道登山口に着き、御幸ヶ原を下る頃は曇り空、ここまで下って、一変して真夏、林道歩きはクラクラします、小蔭で休憩すしながら、一台の車も通りません。 桜川市真壁町へと下る林道を下り、途中で右折し筑波高原キャンプ場へ向かう林道に入る。 この入口で運転誤りの車輪が道を外している、お子さんの怪我はないようです、この辺は運転手の注意が必要です。男の川の駐車場が満杯の時は、引返すか、深峰歩道の駐車場は登りが面倒だし、狭いので筑波高原キャンプ場を使った方が安全です。 筑波高原キャンプ場から湯袋峠へ、誰にも合わず駐車場へ。 HP:わたしの天気予報 |