2016/3/8  筑波実験植物園散歩 今週のベスト3!:シナマンサク、クリスマスローズ、セツブンソウ/フクジュソウ/ユキワリイチゲ
2/24と同じベスト3!つくば蘭展:3/63/13

2016-003

日程:201638日 (水) 午後から晴れ 19°ポカポカ
お勧め:ヒメウズ


コブシ(辛夷) モクレン科
つくば市に多く、宝篋山のコブシは素晴らしい

今週のベスト3!

 
左:クリスマスローズ キンポウゲ科                          右:シナマンサク    マンサク科


オオミスミソウ (大三角草) キンポウゲ科
国上山・弥彦山・角田山:
ここ

 

以下、目についた植物です。

 
左:オウバイモドキ(黄梅擬)モクセイ科               右:オウバイ(黄梅)モクセイ科

オオバイとロウバイを間違う人がいるそうだが、ご覧の通り、綺麗な黄色!

 
左:クリスマスローズ                      右:ボケ(木瓜)バラ科

ボケって、本当に綺麗な赤、日本に自生するボケは、クサボケといわれる同属の植物で、ボケの原産地は中国大陸。

 
サンシュユ(山茱萸)ミズキ科

サンシュユは高さ315bになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は互生し長さ410aほどの楕円形で両面に毛がある。3月〜5月にかけ、若葉に先立って花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かないが、グミのような赤い実を珊瑚に例えて、「アキサンゴ」とも呼ばれ、とても美しい。

ヒメウズ

 
左:ヒメウズ(姫烏頭)キンポウゲ科                     右:オランダガラシ(和蘭辛子)アブラナ科

ヒメウズは地下茎は長楕円形の塊状となり、茎は高さ2035a、細くて軟毛があり、丈夫は分枝する。根出葉は多数、長柄があり、3出複葉、小葉は23中〜深裂し、さらに23浅裂、裂片は円頭、上面無毛、下面粉白で下部に軟毛がある。茎葉は少なく、上部のものほど葉柄が短い。枝の先に下向きの花をつける。花は小さく直径45_、萼片は長楕円形、長さ5_、白色で微紅、花弁は長さ2.5_、下部は筒となり、きわめて短い距がある。雄しべ914、雌しべ24。袋果は上向き、花柱を含めて長さ6_。種子は卵形、長さ1_、黒色、小さい横じわを密布する。花期は45月。筑波実験植物園では撮影に苦労する!。
筑波実験植物園のガイドによると:本州(関東地方以西)〜九州、朝鮮、中国に分布し、注意して見ると筑波実験植物園のあちこちに見られます、実験温室の裏手に大きな群落が有り、毎年咲いてくれる。

オランダガラシはヨーロッパ原産。軽井沢などで栽培されていたものが野生化し、全国に広がったと言う。清流中や水辺に群生する。茎の下部からひげ根をだし、葉は奇数羽状複葉。小葉は311個あり、卵形〜楕円形。花は白色。花期は46月。タネツケバナも奇数羽状複葉で小葉は317個、花は白色、花期は46月。

 
左:ロゼット                               右:フキノトウ(蕗の薹) キク科

フキノトウもロゼットも今頃が目に付く、ロゼットはセイヨウタンポポとオニノゲシ。

 
左:ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科               右:ワサビ(山葵)アブラナ科

ウグイスカグラはウグイスカズラと記述されることがあるが、つる性ではないので、正しくはウグイスカグラ(鶯神楽)。ウグイスの意味でこの時期ウグイスが鳴き始める、春なのに姿消す生き物で問題になっているが、自宅の周辺もウグイスカグラの姿もウグイスの声も少なくなっています。

ワサビは清流に生える多年草。山登りによく見かけ、とても新鮮、花期は35月。ユリワサビはここ☚クリックしてくださいね!

 
左:マルバマンサク(丸葉満作)マンサク科                右:ミヤマシキミ(深山樒) ミカン科

ミヤマシキミは筑波山の裏側に大きな群落がある、特に坊主山(男体山から薬王院に向かう山)の北斜面が見事です。

落葉広葉樹林に入ると、春の訪れを感じます。

 
タネツケバナ(種漬花)アブラナ科

ホトケソザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、オオイヌノフグリとタネツケバナが、散歩道に一番多く、田んぼの横に出るよ、タネツケバナが田んぼの中、縁と数が多いようです。アブラナ科タネツケバナ属で水田などの水辺に群生する雑草。茎の根本と下部に一回羽状複葉の葉をつける。花は茎の先端に穂状花序をなし、花弁は白、果実は棒状で上を向く。水田雑草としてもよく見られる。時に半ば水につかって育っている。育ちがよいものは小型のクレソンに似て見える。「七草がゆの」には、春の七草のナズナと間違えられる例もある、果実の形が違うので判別は難しくないが、特に毒はないし食べられるので間違えても実害はない。

ミチタネツケバナ(路種浸け花), アブラナ科ごく最近(1970年代とも言われます)に欧州から渡来し急速に日本各地に広がった外来種です。タネツケバナは2年草ですがミチタネツケバナは1年草です。そしてミチタネツケバナはやや乾いた場所に生育。同じく花は4弁花(十字花)で白色。奇数羽状複葉で小葉は小さく楕円形から円形です。タネツケバナとは異なり花期には根生葉(地際の葉)は残っています。果実は長さ2aほどの細長い棒状(長角果)で、果実は茎に沿って真っ直ぐに立つのが特徴です。タネツケバナでは、斜上させてから途中でほぼ直立させます。やや乾いた公園など、路傍などによく見ます。

コマツナなど、最近の暖かい日に花芽を伸ばし、日に日に春ですね!

 
左:ゴマギ(胡麻木)スイカズラ科                     右:ハチジョウキブシ八丈木五倍子) キブシ科

ゴマキは葉にゴマに似た香りがあるからだが、花はガマズミやサワフタギによく似ている。ガマズミやサワフタギは良く見かけるが自宅の近くには少ないようです。

ハチジョウキブシは八丈島のある伊豆諸島や小笠原列島に多いことから付いた名前、関東から九州にかけての海岸沿いの各地に自生。

 
オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)カバノキ科

ヤシャブシより葉が大きいのが名前の由来。主に東北から近畿までの太平洋沿岸に生育。雄花と雌花が同じ株に同居。小さいのが雌花。雌花序は、雄花序より上の側芽に1個づつつき、有柄。雌花には花被が無い。雌花序が雄花序より上部につくのがオオバヤシャブシの特徴。前年の果穂も木質化して残る。

 
左:シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科                 右:オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)オオバコ科

オオイヌノフグリの和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた。フグリとは陰嚢のことで、イヌノフグリの果実の形が雄犬の陰嚢に似ていることからこの名前が付いた。オオイヌノフグリの果実はハート型で、フグリに似てはいない(⌒▽⌒)。可愛い花で、一面オオイヌノフグリの群落は綺麗!

 
トサミズキ(土佐水木)マンサク科

トサミズキは高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などのやせ山に生える。筑波実験植物園では池の橋の横に植えられ、毎年綺麗に咲き、楽しみです。花がしぼんでも、花は摘まないことです、花の根元から新芽が出てきます、しぼんだからと花を摘んでしまうとこの新芽まで無くなってしまう。

 
左:ミツガシワ(三槲)ミツガシワ科             右:アセビ(馬酔木)ツツジ科

ミツガシワは湿原に多く、尾瀬に行けば!筑波実験植物園の池に密集する、花芽が出て、開花が待ちどうしい、、、早く尾瀬にも行きたいものです。京都市の深泥池や東京都練馬区の三宝寺池など暖帯の一部にも孤立的に自生している。これらは氷河期の生き残りと考えられ、これらを含む水生植物群落は天然記念物に指定されている。

アセビはツツジ科、アセビの花は蕾のまま越冬する、夏頃から小さな花芽をつけ、そのまま越冬する、そして花期は34月頃、今が見頃。

 
オオミスミソウ

 
ユキワリイチゲ

 筑波実験植物園の池

今日はつくば蘭展とあって、賑わうが、池を渡って、来られる人は少ない、、、、。

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