槍・穂高の展望台を登る、上高地散歩 |
日程 2006年11月3-5日
(金・土・日) 快晴(三日とも快晴)
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コース 第1日目:つくば市22:00=(国道354・125・17・407号)⇒関越自動車道東松山IC12:15=(関越自動車道・上信越自動車道)⇒佐久IC1:23=(国道152・254号)⇒上田市1:58=(国道254号三才山トンネル)⇒松本2:40=(国道158号)⇒3:30沢渡大橋バス停6:10=(相乗りタクシー1000円)⇒6:30上高地バスターミナル6:30―(0:15)―>明神6:45―(0:10)―>徳本峠入口・白沢出合6:55―(0:20)―>木の橋(枯れ沢)7:15―(0:05)―>木の橋(綺麗な沢)7:20―(0:15)―>ガレ沢出合7:35―(0:10)―>再び登山道7:45―(0:20)―>沢(ベンチ)8:05―(0:20)―>沢(小沢)8:25―(0:00)―>最後の水場8:25―(0:25)―>8:50徳本峠小屋9:15―(0:30)―>獅子岳9:45―(0:25)―>明神見晴10:10―(1:15)―>11:25大滝槍見台11:40―(1:05)―>明神見晴12:45―(0:40)―>獅子岳13:25―(0:20)―>13:45徳本峠小屋 第2日目:徳本峠小屋6:20―(0:10)―>分岐6:30―(0:35)―>スタジオジャンクション7:05―(0:25)―>7:30ジャンクションピーク7:35―(0:20)―>乗鞍岳・御嶽山展望7:50―(0:20)―>小沼8:10―(0:40)―>崩れ地横切る8:50―(0:30)―>上高地展望9:20―(0:40)―>10:10K110:15―(0:30)―>K210:40―(0:25)―>11:05霞沢岳山頂11:10―(0:25)―>K211:35―(0:10)―>11:45K112:20―(1:00)―>崩れ地横切る13:20―(0:40)―>小沼14:00―(0:45)―>14:45ジャンクションピーク15:00―(0:15)―>スタジオジャンクション15:15―(0:15)―>分岐15:30―(0:10)―>15:40徳本峠小屋 第3日目:徳本峠小屋6:05―(0:05)―>分岐6:10―(0:05)―>ダケカンバの林:美しい歩道6:15―(0:05)―>最後の水場6:20―(0:00)―>水場:展望6:20―(0:10)―>大木のダケカンバ:穂高&明神展望6:30―(0:15)―>ガレ場の沢6:45―(0:10)―>木の橋(綺麗な沢)6:55―(0:10)―>木の橋(枯れ沢)7:05―(0:15)―>白沢出合・明神館7:20―(0:10)―>明神橋7:30―(0:10)―>明神池7:40―(0:20)―>林道出合8:00―(0:05)―>河童橋2.2`・明神池1.1`地点8:05―(0:00)―>焼岳の見える梓川岸辺8:05―(0:35)―>岳沢8:40―(0:05)―>河童橋8:45―(0:05)―>8:50上高地バスセンター9:00=(松本電鉄)⇒9:25沢渡大橋バス停9:35 帰宅:沢渡大橋バス停=(国道158号)⇒松本=(国道158号)⇒アルプス公園入口10:30=(国道254号)⇒三才トンネル=(国道254号)⇒上田=(国道254・152号)⇒望月=(東部望月線)⇒小諸=(千曲ビューライン)⇒佐久IC=(上信越自動車道)⇒藤岡IC=(国道17号)⇒新町・玉村町=(国道354号)⇒古河=(国道354号)⇒16:30つくば市16:30 |
1日目:沢渡大橋バス停、6時バスのダイヤを確認、タクシーの運転手さん一人1000円(バスは往復1800円)、直ぐに3人集め出発する。まだ薄暗く回りの景色は解らない。 上高地バスターミナル、数台タクシーは登ってくるが静かな上高地だ、同乗した若い男性、一人は奥穂高岳、一人は槍ケ岳、足元が見える明るさになって、ちょっと寒い中を河童橋へ、先人は若いカップル「早すぎて、、」と照れる男性、何故照れたかはよく解らない、登山の場合早過ぎることは無い、彼らは明神まで散策とのことだ。
日は高い所から照らす、西穂高岳、明神岳が薄いピンク色に染まってくる、何時ものように明神への道を行けば問題は起きない、梓川を飾るカラマツの美しさに引かれ、梓川の川岸を行く、ピンクに染まる穂高連峰は神秘的である。気がつくとキャンプ場に入り込み沢を渡らないと明神への遊歩道に出られない、50bほど引返し、橋を渡る。 樹林の間から見える穂高・明神岳がどんどん赤く染まる、雄大、神秘的、カラマツの紅葉は人気だが見頃は先週、足元に多くの葉を落としている、やがて深い樹林から抜ける、六百沢を渡ってちょっと高台、梓川と穂高連峰がとても綺麗だ。人々はここの展望を横目で見過ごし早足で抜いて行く、穂高・槍を目指す場合はそうだろう、今日は徳本峠経由で大滝槍見台を往復し徳本峠小屋泊まりだ、時間は充分過ぎるほどある。
明神館の前に到着、明神橋方向からご夫婦、槍ケ岳に向う男性二人。白沢の手前の土手に登って見る、梓川から突き上げる明神岳、その回りを飾るカラマツ、美景である。 白沢を橋で渡ると徳本峠への道に入る、広い登山道は白沢を右に見て進む、樹林の美しいところ、木々の床のシダは濃い緑で魅力だ。何時の間にか黒沢に代わっている。 枝分かれのハルニレはすっかり葉を落とし、振向くと枝の向こうにピラミダルな明神岳の岩壁、岩峰群の光景は凄い。 徳本峠小屋の車が停まっている、道幅が狭まって、枯れた沢を橋で渡る、ここで許可車も進入不可。 樹林はシラカバ混じり、ちょっと明るい。足元は石がゴロゴロしてくる、そして美しい沢を立派な橋で渡る。夏なら沢に降り休憩したら良い。 霜の降りた橋を慎重に渡る、橋を渡るとまた雰囲気が変わり登山道らしくなってくる。 明神岳、どんどんその凄みを増してくる。いきなり黒沢の中心に導かれる、振向くと明神岳が奥穂高に抱かれているように見えている。その左に西穂高もその大きな姿を現す。 沢の中央を登り(1998年長雨と地震で崩壊のため道は沢を登ることになった)、再び沢を右に見下ろす登山道に導かれる、このまま上に続く黒沢を登るのかと思うとほっとする、この後徳本峠まで危険な所は全く無い。 峠を越える、歩道、ウエストンも歩いた古道、歴史の道。小さな沢を横切ると壊れかけたベンチ、穂高と明神というよりここまで登ると先ほどまで主役だった明神岳はすっかり奥穂高に吸収されたように見える、穂高連峰の大きさに驚かされる。 ベンチで展望を楽しみ休憩、今度は大木のダケカンバ、その手前が穂高連峰の展望に感動するところだ。その根を越えてゆく、再び小さな沢を横切る、ここのベンチは壊れ使えない、明神から一人だった、同年齢の男性が美しいスズを鳴らしながら追いつくが、出合う前にスズの音を止め「下にテントを張って、ちょっと写真写しに、、」とのこと。 数b登ると最後の水場、美味しい。
この最後の水場から徳本峠間の登山道は素晴らしい峠道、歩道である、大きなダケカンバと穂高連峰の光景は実に美しい。ゆっくりゆっくり味わいながら登りたい所です。 まもなく私達二人は徳本峠に飛出る、小屋番の叔父さんがさっそく信州側を指差して八ヶ岳を照会する「あれが赤岳ですよ、あの上から朝日が昇ります」とのことである。庭先には大木のダケカンバが一本横たわっている。
この小屋、中に入ってビックリ、実に機能的な造りになっている!外見とは大違いだ。二食一泊8,000円 二泊で16,000円プラス昼飯1,000円を払って宿泊手続きを済ませる。 夕食は18時、従がって往復約4時間の大滝槍見台に行くにはタップリ時間がある、彼は霞沢岳方向に行って写真を撮り下山と言うのでここでお別れ。
9:15 小屋の前で遠望だが八ヶ岳見える、明日の朝はこの八ヶ岳辺りから朝日が昇ると言う。大滝槍見台からの展望は凄いという、さっそく小屋裏に回って大滝へ向うことにする。
小屋裏側を緩やかに登る、美しい樹林に囲まれ登山道もしっかりしている、数日前だろうか人の足跡もあり、良く踏まれている。周囲は笹、笹の葉に今朝の雪が薄く積もっている、ダケカンバの落葉などで足元はフカフカとても柔らかい。
急坂になってピーク 9:45 この辺りイワカガミの群生地、大きな上下は無いが鞍部からピーク、その先の下り坂に明神見晴、樹林帯が切れ、明神見晴と言うより穂高連峰見晴である、なんと穂高連峰の奥に槍の穂先がツント見えている。10:20 この先大滝槍見台まで見えそうで見えない展望が続く、針葉樹林の向こうには穂高連峰が常に見えているのに。 しばらく、穂高連峰の美しい眺めに足を止める、ここから先も足元の柔らかい上下の少ない道が続く、少し登っては下る登山道は実に滑らか美しい。 10:40 やや大きなピーク、樹林帯が美しい、10:50 今度は急坂、ゆっくりゆっくり登って行く、倒れた木々が多くなる、今度は左に高いピークを巻いて行く、ちょっと道が不明だが、木に付けられた赤マークを頼ると迷う事は無い、大切な事は急がず赤マークを探せばよい。信州側をトラバース、だらだらした登りが続く、落葉でフカフカ、木葉のジュウタンの道が続く。11:05 少し下って枯れ沢に沿って登る、また小さなピーク。
樹林帯が密林に変わる、森林限界にはならず、登山道も平坦、これでは展望台が有るのだろうか?そしてまた下る、ぬかるみ、こんどは緩やかな登りが続き、ようやく目の前に「大きなやぐら」が見えてくる、11:25 徳本峠からちょうど2時間。大滝槍見台に到着。
真正面に穂高連峰、そして優雅な槍ケ岳、西岳、大天井岳そして常念岳、蝶ヶ岳と稜線が続く。やぐらに登る、高さは5b以上、直角の梯子、やぐらの上は数人で満席、誰も来ない、独り占めの展望台、やぐらの周囲は樹林帯に囲まれる。その樹林の中へ大滝山を目指し道が続いている、何時か近い内に蝶ヶ岳まで歩いてみたい中村新道である。11:40 ここに来て、お腹が空く、お腹が満腹になると急に眠気!
大展望のやぐらから降り、冷えた体を温めながら下る。帰りは意外と坂道で、こんなに登ったかなと驚く。振り返ると大滝槍見台の大きな山容に感動。 明神見晴まで数個のピークを登り返す、12:45 明神見晴に戻る。さっき通り過ぎた時以上に晴れ渡り気持ちの良い天候が続く。
明神見晴、徳本峠からまだ誰にも出合わない、大滝山方向を振向くと、常念岳(標高2857b)が主役で蝶ヶ岳(標高2677b)、大滝山(標高2615b)と続く、蝶ヶ岳から長塀尾根が徳沢に落ちている。
明神見晴から大きなピークを二つ、小さなピークは他に幾つもある。明神見晴からは展望は得られない、13:20 常念岳と蝶ヶ岳が再び見えてくる、そして三角点の有るピーク、イワカガミの群生地、その後さらに一個のピークを越えると木々の間に明日登るジャンクションピークが見えてきて、徳本峠小屋に降り立つ。13:45 大滝槍見台往復4時間半でした。 八ヶ岳方向は朝よりは雲が広がって、赤岳を確認することはできない。
徳本峠小屋、霞沢岳方向に45秒登れば、大展望。西穂高岳(標高2909b)、奥穂高岳(標高3190b)、前穂高岳(標高3090b)明神岳(標高2931b)がドーンと見え、よく見ると奥に北穂高岳(標高3106b)が覗いている。ここからは槍ケ岳は見えない、西穂高岳の稜線の先に笠ヶ岳(標高2897b)が可愛く覗いている。 今日は20人が泊まる、にぎやかになってきた、ほとんどの人は明日霞沢岳、5,6人のグループは蝶ヶ岳で一泊し上高地に下山、心変わりして大滝槍見台経由のコースに変えて蝶ヶ岳から徳沢に下る三重の女性(霞沢岳は今回二度目の挑戦だったが大滝槍見台からの私の槍ケ岳の写真を見てコース変更!)。霞沢岳には二人組の女性、国分寺からの熟年5人、単独男性が私を含め3人が向う。 明日も一泊するのは私だけ、5時に出て、その日の内に上高地を離れるとのこと、国分寺からの熟年らは上高地のホテルに泊まって焼岳に登って帰宅。 諏訪市からの男性が美味しいお酒をふるまう、話は遅くまで続く。 2日目:5時 霞沢岳への人々(私以外)は、予定通り出発して行く、朝食、今日は蝶ヶ岳ヒュッテに泊まる人と私だけが暖かい味噌汁をタップリ頂く。 6:00 10分前 八ヶ岳周辺が赤く染まる、赤岳の上辺りから朝日が昇るようだ、反対方向では、徳本峠から赤く染まった穂高連峰が見え、実に神秘的、感動ものである。
6:10 八ヶ岳の上に日の出、6:20 徳本峠小屋を発つ、45秒の展望台を経て小さなピークを越え、下った所に明神からの登山道が合流する。 ジャンクションピーク(標高2428b)へは約300bの登り、登山道はジグザグになっており助かるが、急登である。登るに従がって八ヶ岳方向の山々が雲海に浮き上がり綺麗な夜明けだ。右は迫力満点の穂高連峰、左は南アルプスの甲斐駒ケ岳が大きい、八ヶ岳も美しい稜線を見せてくれる。振向くと昨日の大滝山の山々、6:45。 信州の山々、浅間山、横手山、妙高山、、どれがどの山か、一番北側に高く見えるのが妙高山であろう。 7:00
ちょっと登山道の脇で休憩、ご夫婦が抜いて行く、まもなくスタジオジャンクション、穂高連峰が一番近くで見える展望所。 急登は続き、大滝山が良く見えると登山道は急に緩くなって、窪地を進むと樹林から抜けてジャンクションピークに到着。7:30 小屋からちょうど1時間。 標高2428b 晴れていれば富士山が見えるという、後で聞いたが5時に出発した人達は富士山をキャッチとのこと。でも穂高連峰が赤く染まるその瞬間は見ていない、五分五分か。先に着いていたご夫婦、先を急いで行く、何時の間にか見えなくなっている、ちょっと早すぎるようです。私はノンビリ右にコースを取って緩やかに下る。 八ヶ岳と南アルプスが素晴らしい、尾根に沿って緩やかに下る、ショウジョウバカマの群生が見られる、ちょっと湿地帯、枯れた流水路、二重山稜(ここにもショウジョウバカマが多い)、複雑で変化のある尾根道。 どんどん下ると、変、どうやら道を間違えた、20bほど登り引返す、ここは尾根から外れるといけない、枯れ沢、左に雪化粧の山、乗鞍岳である、その奥に御嶽山も大きい。 窪地を過ぎる、ここにもショウジョウバカマが多く花期は見事であろう。枯れた沢を横切って
8:05 さらに下る。小沼の淵を通過(標高2261b)、その先がコルで左右の展望が良い、右穂高、左御嶽山方向、休憩、徳本峠と霞沢岳の中間地点 8:20。 ここから急坂の登り、ジャンクションピークとほぼ同じ高度に、8:25 再び下る。谷から吹きあげる風が心地よく感じるところ、数個のピークを等間隔で越えて行く、穂高連峰の前に、六百山が割り込んでくる、次のピークに立つと霞沢岳の全容、右からK1、K2、山頂、付録のような標高2553bのピーク、K1を見上げると二人の姿が見える、まだまだ高く、遠い存在である。
大きく崩れた危険の地帯の上を横切る 8:50 コルのようなところ、ガレ場の急登、樹林に囲まれたピーク、穂高連峰が再び姿を現す、太いダケカンバが美しい斜面、美しい谷が左に、右眼下には上高地が見えてくる。ガレ場のトラバース、道はしっかりしており不安なところは無い。 鞍部から素晴らしい常念岳が印象的。K1に取付く、溝状に掘れた道、八ヶ岳の北に聳える蓼科山が三角錐で立派、足元は急坂に変わる、9:55 K1直下の垂直の登り、先行したご夫婦が立止まってこの先を断念し下山を決意、奥さんの体の調子が良くないとのこと。今回一番辛い急勾配の急斜面の5分間、4足をフルに使って登る、積雪があってアイゼンが欲しいところ。(何故K1? 霞沢岳の一つ目のピークでK1だと言う)
10:00 K1山頂に立つ。360度大パノラマ、焼岳、笠ヶ岳と人気の山がすぐそこに見える、そして遠望の御嶽山、その前に乗鞍岳が優雅な姿を見せている。 朝5時に出発した人々の顔に再会、早い人は山頂から既に戻ってくる、10:12 次のピークK2へ向う。昨日霞沢岳に登ると言った全ての人を確認、その最後に私が登る事になる。
急降下、中間点 10:25 左に蝶ヶ岳、常念岳、右に焼岳、眼下に上高地(帝国ホテルが見える)を見下ろしK2へ10:40。霞沢岳に向う、お花畑の広がるところ、最後はグルリ回り込み霞沢岳山頂に立つ。大展望とはこの様な眺めを言う。11:05
時の流れを忘れそう。
北アルプスの明峰(槍ケ岳が存在しないが)を始め、日本中部山岳の全ての山が覗いている、富士山、白山が見えないのがちょっと寂しいが中部の山では無い、変わって穂高連峰、乗鞍岳、焼岳、笠ヶ岳がその存在を示し見事である。
展望を楽しむ、私だけを残し人々は早足で下山して行く、上高地から今日出るには最終バスの時刻にバスターミナルに降りねばならず、ノンビリしては居られない。 K2を越え、焼岳の山頂付近の噴煙、眼下に大正池も見えている。 K1へ、国分寺の熟年組、彼らは上高地のホテル泊、小屋からのお弁当を頂く。体が冷える、ノンビリ展望を楽しみたい所だが、動かないと益々冷える、歩きながら展望を楽しむ事にする。 K1の直下の急降下、なりふりかまわず、落馬しないように慎重に下る、国分寺の熟年組はアイゼンをきちっと付け、ザイルも大活躍。 この難所を通過すると、左穂高連峰、右は深い谷と美しい信州の山々が見え稜線漫歩である。
小沼 14:00 乗鞍岳の展望ポイント
14:30 ジャンクションピーク 14:45 町並みが見える。
スタジオジャンクション 15:15 明神との分岐、明日霞沢岳を目指す二人の女性が散歩、ピークを越えると徳本峠穂高展望台。 今日は6人(男性3人、女性2人、私)、静かな小屋である、山の好きな人の世界が広がって、話はつきそうに無い。 男性3人は島々谷を登って来た、今年の集中豪雨で登山道はずたずた、リーダー「単独なら登れない、3人だから登れたね、、、」と楽しそう。まだ工事計画も決まらないと言う。 夜中、季節風だろうか、激しい風が吹き荒れた。朝方にはすっかり止み静かな夜明けだ。 3日目:徳本峠小屋は今月10日で閉めるそうだ、早朝5時 5人の人々は全員霞沢岳を目指して出かける、気を使って小屋では朝食を早めてくれた、日の出前6:05小屋を出る、明神まで下り、1時間、明神から河童橋まで2時間です。
下ると直ぐに霞沢岳と徳本峠分岐、大きなダケカンバが多い歩道は気持ちがよい、最後の水場と二つの沢を横切ると、やや登山道は荒れる、といっても安定し歩き難い状況ではない、二つの沢が合流し黒沢、この沢を左に見てどんどん下る。
6:30 巨大なダケカンバ、この数b下った曲がりが明神・穂高岳の展望のよい所だ。まもなく黒沢に入り、1,2分、大きな岩から眺める明神岳は印象的な美しさ、直ぐに登山道に戻る。 道も平坦になり、沢を美しい橋で渡ると、明神は近い、美しい樹林が続く、枯れ沢を渡ると、林道、許可車のみは入れる。
7:05 シラカバ混じりの明るい林、再び薄暗い樹林帯、時々木々の間から明神岳が圧巻である。7:25 明神、ここに来てようやく人の気配、明神池まで0.5`、明神橋、梓川が雄大に広がる。
明神池、神降池で拝観料400円、数人のカメラマンがカラマツに日のあたる光景を狙っている。一之池、二之池には明神岳が映し出される、一見の価値充分。猟の仕事と山案内として活躍した上条嘉門次(かもんじ)、嘉門次小屋、記念するレリーフも置かれている。この明神池は氷結しないことで知られており四季折々の風景を水面に映すのだそうです、このせいか渡り鳥のオシドリがこの池に四季を通じ暮らしているとのこと、今日も愛嬌を振りまいていました、水草ではイチョウバイカモが群生、珍しいとのこと、確認しました。
梓川を左に見て、梓川に沿って歩く、木道が置かれている、一般車は通行禁止の林道が合流するが、河童橋2.2`・明神池1.1`地点
8:05 で再び木道で今度は川原に下って行く、夜行でやって来た観光客に出会う、昨日上高地に泊まったという、ご夫婦の話ですと昨日はこの辺り霜で飾られたという、今日は暖かい。
川原に下りると、カラマツの紅葉、その奥に明峰焼岳が雄大である、川原から離れ美しい樹林を散策、孫を先頭に大家族がやってくる、気持ちのよい上高地、誰もが笑顔だ、美しい自然の光景は素晴らしい。 ワサビ沢、明神岳から流れ出す、8:25 霜のおりた木道は滑る、河童橋方向に向かう人は私だけ、「早いですね!」そんな掛け声が続く。
8:40
岳沢 このコースのクライマックスと言っていいだろう、岳沢は奥穂高岳に向っており、穂高連峰の水を集めて流れ出す、実に美しい光景を作り出す。
この時間河童橋にはまだ日が当らない、岳沢はちょっと早く日が差し込む、誰しも息をのむ美しさ、清流は穂高連峰の一滴の集り、見上げると巨大な岩壁、表現する言葉が無いとはこんな時に使うのだろう。ホテル白樺荘の前に出ると、梓川の流れと穂高連峰の景色が素晴らしい。
河童橋、まだ人は少ない 8:45 沢渡行きのバスは20分間隔、8:50発に乗る、バスから眺める大正池(標高1500b)には大勢の観光客、焼岳(標高2455b)の雄大さには驚かされる。
釜トンネルを抜けると、美しい紅葉が展開する、この辺りも来週には雪が降り、本格的な冬がやって来るのだろう。11月8日の夜は安房峠が雪と報道されている。
沢渡大橋バス停の駐車場 9:25着、9:35 スタート、紅葉狩りドライブになる、松本から上田へ、三才山トンネルの紅葉は真っ盛り、小諸の千曲ビューラインは高台を走るドライブコース、浅間山が雄大。
佐久ICから上信越自動車道に乗る、妙義山の紅葉は始まったばかり、美しい山々が続く、まだ午前中、午後には大渋滞のニュースになった藤岡ICはまだまだガラガラでした。 |
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