ツツジの話題に必ず出てくる 桧洞丸(ひのきぼらまる)犬越路と檜洞丸間は面白い 標高1,601b

日程 2001519日 (土) 晴れのち曇り 

犬越路から熊笹ノ峰間のヤシオツツジはすでに咲き終わり、替わってミツバツツが真っ盛り、まだつぼみも多くここ数日が見頃だ、また熊笹ノ峰手前の小さなピークにはシロヤシオが満開で素晴らしい、熊笹ノ峰から桧洞丸山頂周辺は全てつぼみで数日後開花だろう。

  

●コース

自宅2200=(車)=>1:40国道246号線:丹沢ヤビツ峠入口=(030)=>213清水橋=(030)=>233西丹沢自然教室440-030->510用水沢出合-115->650犬越路(いぬこえじ)-150->850熊笹ノ峰-040->929桧洞丸(ひのきぼらまる)940-015->テシロノ頭-100->1100石棚山-035->1120ヤブ沢ノ頭-050->1235箒沢公園橋バス停-015->1252西丹沢自然教室

国道246号線は新竜場で小田原方面と御殿場方面に分岐、この分岐は注意しないと小田原に向かってしまう。やがて、左したに小田原の町が広がる、国道246号線から東名高速道路の陸橋が見える、高さ大きく凄いの一言。国道246号線は山間を静かに走っている、酒匂川の河原が美しい「酒水の滝」(しゃすいのたき)を過ぎると、まもなく清水橋。清水橋を右折し、まず丹沢湖を目指し、丹沢湖から箒沢の西丹沢自然教室へ、教室の前に駐車場がある。西丹沢自然教室前の駐車場に車(3台止まっていた、下山時は手前の橋まで車道にあふれていた、早く来て良かった!)を止め仮眠し、隣に来た車の音で目がさめ、準備後出発、ここから犬越路手前の急坂で一人の青年に合うまでシカ56頭の他には出会わなかった。

最初の計画はゴーラ沢を登り、犬越路を経て下山の予定だったが、西丹沢自然教室から綺麗な沢に見せられたのか、また、いきなり車道に56頭のシカが現れてしまい、ゴーラ沢の登り口を無意識に見過ごし、犬越路登山口の用水沢出合まで来てしまった、ここには数台の車が止まって、この先のゲートは閉ざされている。

用水沢出合(白石沢へ用水沢が出合う所)で、犬越路への標識を確認し、沢沿いに緩やかに登って行くと、いきなり、ダムの前の階段を上り橋(用水沢公園橋)を渡り反対側へ、この辺は暗い雰囲気、手作りの花名札が幾つも置かれている、「イワタバコ」、、このお陰で楽しい沢歩きになる、今度は橋の無い沢を渡り、沢の左側に、主流に流れ込む沢に掛けられた橋(ところどころ壊れている)を何度か渡り、30分ほど歩くと広い河原に飛び出す、この辺は水量が多いときは道が不明になるかなと思いながら足跡を探して先に進む、気持ちの良い河原である。

やがて、沢と離れ山道に入る、ブナ林が美しい、一本太いブナが山道にある。

ガレ沢に沿う、用水沢の音が聞こえなくなると、小鳥の声が一段と大きくなる、山道はどんどん急になる、見晴らしは無い、一人の青年が下山してくる、○○沢(良く聞き取れなかったが熊木沢?:蛭ヶ岳の南側にある)から登り12時間歩いてきたという。

ブナ林から抜け笹道へ、桧洞丸が見えてくると、笹道は長くは続かず1,2分で犬越路(いぬこえじ)に着く、以後ここを何度も訪れることになる。ここ犬越路の見晴らしは抜群、大きなベンチに腰を下ろし休憩、避難小屋に立ち寄り日記を付ける、小屋は綺麗に整頓され気持ちがいい。一人の伯父さんが到着、大室山に向かったようです。犬越路から大室山へ約1時間半、桧洞丸へ約2時間。

桧洞丸へ向かって、尾根道を緩やかに登る、12本ミツバツツジが現れてくる、ちょっと下り再び登る、まもなく小さなピーク、犬越路トンネルへの標識が少し先に立っている。

 

ここを下り、再び登り坂になる手前右下にシロヤシオが満開、新緑の中に美しい、その後、ミツバツツジとシロヤシオの競演である、感嘆の声!!拍手喝采である、山道を覆うに枝を伸ばすシロヤシオとミツバツツジに囲まれ気持ちよいピーク(小コウゲ、大コウゲ)を幾つか越えます。このコースで、小コウゲ、大コウゲのピーク越えが楽しく、鎖のあり、展望も申し分ない(今日は霧の中)。

やがて長い岩場の登りになる、岩場には小さな名も知らないピンクの花(コイワザクラ)がひっそり咲いている。コイワザクラは蛭ガ岳や桧洞丸周辺に良く見かける花だそうです。

標高が高くなるに従いツツジは蕾になってくる、自然教室に掲示されていた、「シロヤシオは20日過ぎ」は納得、標高1,500メートルを越えるあたりは20日過ぎからさらに5月末頃まで遅れそうだ、ピークを下ると熊笹ノ峰で神ノ川方面から一人の男性が登ってくる。

熊笹ノ峰はベンチが置かれ明るいが、急に風が強くなり霧が深くなり見晴らしは無い。

今度は樹林帯の綺麗な場所で少し下りになるがたいしたことは無い、樹林帯から抜け開けた尾根道を登る、登りきった所はサクラの林、ヤマザクラ独特の赤みの葉に花は満開である。しばらく緩やかな道を行くと左の斜面にコバイケイソウの群落が突然現れる、凄い群落だ、「ふき」が混ざっている。ブナの大木も多い、足元にもコバイケイソウが現れる、また尾根道に出て、今度はあるきにくい登り、赤土の急坂。

上の方で人の声、若い女性がベンチで大きな荷物を整理中、「ここが山頂?」と聞くと「そうです、ここが桧洞丸ですね、」と答えてくれる、山頂は大木のツツジとブナ林に囲まれているツツジは咲いていない、そのかわりヤマザクラが満開

 

昨日ヤビツ峠から塔ノ岳を経て蛭ヶ岳の山荘に泊まり、ここまでやってきた登山者が多いらしい、何組ものグループが休憩、曇り空で少し寒いのですぐ下る事にする。

ツツジコースを予定していたが、荷物の整理中を終えた彼女「ツツジコースは登る人が多いし、テシロノ頭を経て箒沢に下るコースが静からしい」と言うので同行することにする、すぐ足の高い木道を進む、表丹沢と異なり団体さんが少なくその点は静かだった。

木道が切れたところで、ツツジコースと分かれる、テシロノ頭から石棚山間は新緑のブナ林で緩やかな登り降りが続くがとても静かで気分爽快の散歩気分です、途中ユーシンロッジへの分岐があり、ベンチもある。地図に石棚山稜とあり、ユーシンに下るルートは同角山稜と記される。

石棚山から少し下った所にベンチがあり休憩、登戸に住む青年も加わり、一度ピークに登り、今度はツツジの多いヤブ沢ノ頭、ここはツツジが満開、登ってくる登山者も多くなってきた、ヤブ沢ノ頭から下り、最後の登りでピークを越えると、坂は急を増し、一部歩き難い場所がある、たんたんと下り飽きた頃、沢に着く、冷たい水で顔を濡らす。

彼女の乗るバスは箒沢バス停1251発(自然教室1550発、新松田駅行き)、急ぐ必要も無いがのんびりはできない、沢の右側、樹林の道をゆるやかに下る、落ち葉が足に優しい、今回の登山も終わりに近い、同行の青年「、、終わりか、、、」と独り言、そんな雰囲気のツツジの旅でした。

まもなく、広い河原に出る、ダムの右側の梯子を3段降り、今度は反対の山道に、橋が見える、小さな橋を渡りバンガローが立ち並ぶ炊事場へ、さらに箒沢の大きな橋を渡るとバス停。

松戸の娘さん:山好きで、今回は蛭ヶ岳素泊まり(自炊したわけで、荷物は重い)、縦走が好きで山に泊まるのが好きらしい、連休を作っては山登り、縦走をしるから重い荷物を持つ、下山の足取りが軽く感心、自然の美しさにも敏感で素敵な女性。
 
登戸のお兄さん:山が好きで登戸に引っ越したという、確かに丹沢や奥多摩・奥秩父に行くには良い場所だ、なかなか休みが取れないのが悩みという、それでいて山男というよりごく普通の好青年。

バス停で二人と分かれ、西丹沢自然教室の駐車場に向かう、地図では35分とあるが、20分ほどで着く、朝とは違い、駐車場は満杯で車道にあふれていた。

次回檜洞丸を訪れるときは、西丹沢自然教室から間違えなくツツジコースに入り、ゴーラ沢を渡り山頂を訪れたい、山頂から熊笹ノ峰経由で犬越路、避難小屋の後ろを通過し、大室山(標高1,588メートル)へ、登った人の話では稜線はブナ・ブナの連続という、加入道山を経て白石峠を下る、登戸の青年は近く大室山を訪れるというが、私は何時か同じ時期、檜洞丸山頂で満開のツツジに逢いに再訪したいものです。

 

HP:わたしの天気予報