丹沢主稜縦走 丹沢の核心部を歩き富士山の良く見えるポイントを幾つか通過
花立 塔ノ岳標高1491b)日高ひったか 標高1461b)竜ガ馬場(標高1504b)
丹沢山(標高1567b)不動ノ峰(標高1614b) 棚沢ノ頭 鬼ヶ岳ノ頭(標高1608b)
蛭ヶ岳(標高1673b)ミカゲ沢ノ頭(標高1421b)臼ヶ岳(標高1460b)
桧洞丸(標高1601b)

 

日程 200831-2日 (土・日)       丹沢主脈縦走2003/12/28-29

 
左:蛭ヶ岳から 春の日差し、優しい富士山                                 右:桧洞丸から

コース

第一日目常磐線天王台駅4:39JR常磐線)⇒5:05北千住駅5:15(東京メトロ千代田線)⇒5:50小田急線代々木上原駅5:51(小田急)⇒6:57渋沢駅7:02(神奈川中央交通バス)⇒7:15大倉バス停7:20―(0:05)―>ロッジ峠7:25―(0:10)―>丹沢ベース7:35―(0:10)―>観音茶屋7:45―(0:05)―>大倉高原山ノ家分岐7:50―(0:15)―>大倉高原山ノ家「水場」8:05―(0:02)―>分岐8:07―(0:03)―>見晴茶屋8:10―(0:20)―>一本松8:30―(0:15)―>駒止茶屋8:45―(0:20)―>堀山ノ家9:05―(0:45)―>9:50花立山荘9:55―(0:05)―>花立10:00―(0:02)―>金令シ10:02―(0:23)―>10:25塔ノ岳10:50―(0:20)―>日高(標高1461b)11:10―(0:15)―>竜ヶ馬場11:25―(0:35)―>12:00丹沢山12:00―(0:15)―>12:15早戸川乗越「鞍部」12:25―(0:20)―>休憩舎12:45―(0:10)―>ピーク12:55―(0:05)―>不動ノ峰「蛭ヶ岳1.6`・丹沢山1.7`地点 」13:10―(0:25)―>鬼ヶ岩13:35―(0:25)―>14:00蛭ヶ岳蛭ヶ岳山荘 (Tel:090-2252-3203)

※ 渋沢駅発大倉バス停行き、始発から6:48,7:02,7:18、、、

第二日目蛭ヶ岳山荘・蛭ヶ岳6:55―(0:35)―>本ダルミ7:30―(0:10)―>ミカゲ沢ノ頭(標高1421b)7:40―(0:40)―>臼ヶ岳8:20―(0:10)―>8:30休憩に良い吊尾根8:35―(0:00)―>神ノ川乗越8:35―(0:40)―>ベンチ9:05―(0:15)―>金山谷乗越9:20―(0:05)―>桧洞丸取付き地点9:25―(0:45)―>青ヶ岳山荘10:10―(0:05)―>10:15桧洞丸10:20―(0:10)―>石棚山分岐10:30―(0:50)―>展望台11:20―(0:25)―>最後のベンチ11:45―(0:10)―>ゴーラ沢出合11:55―(0:20)―>ガレ場「畦ヶ丸が良く見える地点」12:15―(0:15)―>登山口12:30―(0:05)―>12:35西丹沢自然教室14:00=(富士急バス 玄倉経由)⇒15:20小田急線新松田駅15:35=(小田急線)⇒16:40代々木上原1:44⇒都心へ
※ 西丹沢自然教室発新松田行き、
午後は12:00,14:00,14:40,15:40,17:05,18:58

大倉尾根は丹沢の表コース、観音茶屋・見晴茶屋・堀山ノ家・花立山荘が有り、丹沢主稜線に立てば塔ノ岳には「尊仏山荘」、丹沢山には「みやま山荘」、蛭ヶ岳には「蛭ヶ岳山荘」が営業している。

特に通年営業の尊仏山荘蛭ヶ岳山荘は縦走には頼りなる、またこの二つの小屋は山頂にあって展望が庭先で得られるのも嬉しい、また観音茶屋は大倉バス停 (約20分)に近く、下山時ノンビリと一息つけるありがたい茶屋である。

蛭ヶ岳から厳しい縦走路を経て最後の桧洞丸へ急登を終え、山頂手前5分の位置にランプの山小屋「青ヶ岳山荘」が建っている、庭先は明るく、丹沢連峰の主脈が一望できます、この山荘は土日祝日年末年始に営業しているようです。

第一日目:大倉バス停を道路に沿って北へ、道端で野菜を売っている、そして鍋割山への道を分ける、鍋割山から雨山へと縦走するコースも面白い、またバカ尾根と呼ばれる大倉尾根を避け二俣へ回って訓練所尾根を登るのも悪くは無い。今日は大倉尾根を登る、先週は友人と塔ノ岳から一気に下っており、登山道の様子は記憶に新しい。二週続けてのバカ尾根笑わないでください!

 
大倉バス停から歩き出す

 バスから降り、準備を終え、7:20 車道北へ、そのまま車道に沿って左へ曲ると二俣経由鍋割山コースです、右に折れ、すぐ峠ロッジを右に見送り林道に入る、7:25 舗装された登山道が石畳へと変わる、丹沢ベースの庭先に丸太の椅子、ヤビツ峠から三ノ塔への稜線が庭先から見える 7:30 まだ10分、すでに汗ばむ。

 丹沢ベースから登山道は細くなり、まだ早朝で開店前の観音茶屋の前に出る、直ぐに左右に道が分岐、今日は左のコースを取る、7:50 散歩の男性が下ってくる「この先の小屋の展望は素晴らしい」と言う、大きく尾根を巻き、鍋割山方面の山々を見て、分岐から10分程で大倉高原山ノ家の庭先に飛出る、霞みで展望は良くないが、秦野から遠く江ノ島まで見えると言う。


コースには山小屋が多く、見晴茶屋を過ぎると急登、大倉尾根の始まり

 庭先には清水の水場、登山道は小屋から裏に回って行く、「丹沢唯一のキャンプ場」を確認する、尾根道を緩やかに下ってゆくと、さっき別れた登山道が右から合流する 807

 この合流点が雑事場平でしょうか、ここから見晴茶屋まではほぼ水平、茶屋の裏に回ると、目の前に急坂が見え、一歩一歩、階段を登る、辛い、一本松の道標を見て、なお登り切れば二つのベンチが待っている、8:30


ほっと一息

 雑木林で展望が無い、登山道も緩くなり、ベンチに腰を降ろさず先に進む、赤松、モミジ(植林)の並木道、やや坂になって駒止茶屋を通過 8:45 ここの展望は良くない。


この辺り冬山の風景は無い!

 再び平坦、富士山が見える所だが雲の中、右方向には二ノ塔、三ノ塔が連なって見え、美しい。ここの水平道は展望も良く、とても気分の良い所です、少し下って、尾根から外れ、左の斜面に入り登ると、堀山ノ家の横に着く、二俣40分の登山道が左に下っている、大きなベンチが置かれ、一休みしたい所 9:05 小草平


ここを過ぎると展望が開けてくる

 堀山ノ家の裏に登山道は続き、露岩の急坂、展望は良くなる、20分程急登すると、前方の高い位置に花立が見え、水平道になる、足元は雪が解け、ぬかる、直ぐに大倉尾根最高の急坂になる、晴れていれば富士山の大きな姿が見える所だ、右には丹沢表尾根の峰々と大山が見事、振向くと秦野の町並みが広がっている。


岩がゴロゴロ、辛い登り

石畳を敷いた丸太の階段を一歩一歩登る、登り切った所に、花立山荘が建っている、9:50 山荘の庭先はベンチが置かれ、登る人も下る人もベンチに腰を降ろす、大展望地点である。

 「富士山を見に来たのに!」と言うと、秦野男性二人が笑顔で「丹沢は二日とも晴れないことは無いよ!」と励ましてくれる、お兄さんが茨城に住んでおり「富士山が見たい」と何時も言っているそうです、丹沢連峰には富士山の良く見えるポイントが幾つもある。

  ここまで来れば、驚くような急坂は無い、10分で大倉尾根一番の展望台、花立に立つ、相模湾から伊豆半島、ドーンと広がる大パノラマ、進行方向には今日これから向かう丹沢山から蛭ヶ岳への稜線が見事な姿を見せている。

  
花立から金冷シ、塔ノ岳間は展望が良く

 
塔ノ岳が見えてくる

  緩やかに下って、ヤセ尾根の馬の背を通過する、ここは凍結しちっと危険、続いて金令シ分岐、鍋割山への道は左、樹林帯に囲まれ、積雪、先週と違って土が出ている、木段も今日は雪が解け表に出ている、その長い階段を登ると、まだまだ深い積雪の塔ノ岳山頂に到着する 10:25

  屈指の展望台、手前で見えていた富士山が見えないのは残念、箱根の山々も薄い、ただ明日訪れる予定の西丹沢の山並、今日これから向かう丹沢山から蛭ヶ岳への稜線は実に素晴らしい眺めです。
 
尊仏山荘に入り、先週のダイヤモンド富士に付いてお聞きする、「あー、見えたよ!大騒ぎ!奇跡だった」と笑顔で小屋の人々が話してくれる、話題はダイヤモンド富士!

 これから、先に行きますと告げると、「この先の崩れ地に気を付けて、、、、」とアドバイスされ「何にか有ったら戻ります」と、小屋を出る 10:50

 まず最初の下りは北側、雪はタップリと残っている、踏み跡も薄い、大木のツツジ(ここのシロヤシオツツジは咲いたら見事です)、鞍部は崩れ地、雪が解け階段が表に出ているので危険箇所を避けられるが、雪に埋まっていると危ない。

 今度は登り返す、11:10 日高(ひったか)のピーク、深い雪、太いブナ林、雪が無ければ林間散歩コースです、木道が二本に別れて先で合流する明るい広場を通過、斜面を登るとベンチが置かれる竜ヶ馬場、塔ノ岳が美しい。

 だらだら登り続け、再び木道、樹林帯を通過し、山頂直下の急登を登り切ればあっけなく、丹沢山山頂に出る、12:00 広い山頂である、みやま山荘が建つ、展望は樹林に囲まれ良くない。


向かう尾根

 みやま山荘の裏を右に行くと丹沢三ッ峰縦走路、反対のコースは塔ノ岳まで3.4`、左の林に入って行く、丹沢山まで足跡は明確だったが、急に薄くなる、明瞭な人の跡は無い。

 小さなピークに立つ、ここは丹沢山に無い好展望、従って丹沢山から戻る人もここまで入って欲しい、鍋割山周辺の稜線と箒杉沢の谷が目の前に広がる、まだ遠望だが蛭ヶ岳山荘が見えるから。

 このピークから急降下、「つるべ落とし」の急坂、足場も良くない、凍結、利用できる木々はフルに活用、ストックは握るところがT字になっているのが有利です、2月に入り2週連続で降った雪が残っている、谷の向こうには不動ノ峰が雄大に見え、西丹沢の山々が見事!

下り切ると 12:15 早戸川乗越と呼ばれる鞍部、とても細く狭いところ、吊尾根のようなところ。

その細いところを横切ると、吊尾根が続く、一人の男性に追いつく、吊尾根は短く、斜面を登る様になって、雪の無いところに腰を降ろし昼食にする。振向くと丹沢山から下った急な斜面が恐ろしく見える。


雪景色 1225

  12:25 見える上のピークに向かって急坂を登る、先行の男性の姿がピークに見える、時々足元に木道が出るが、積雪は深い、美しい雪化粧の斜面を登り切ると、小さな明るいピークに到着 12:35 蛭ヶ岳が美しい、蛭ヶ岳山荘もだいぶ大きく見えるようになる、背の低いバラが密生している、花期には奇麗な花を咲かせるのだろうか?と思いながら横切って、やや左にカーブし、深い雪の斜面を行くと休憩舎にぶつかる 12:45 塔ノ岳から丹沢山の稜線がどんどん遠くに感じられる、一歩一歩歩いてきた稜線である。


ここまで来ると蛭ヶ岳の領域  登って来て良かった!

 休憩舎といっても東屋のようなもので宿泊は不可、舎の中を横切って裏の傾斜を登る、風で吹かれ先行の踏み跡は消え頼れない、ピークに立つ 12:55 蛭ヶ岳すぐそこに見える。


蛭ヶ岳山荘の建つ蛭ヶ岳

 ゆるやかに登れば、丹沢山と蛭ヶ岳の中間に聳える不動ノ峰に到着、標高1614bと高く、丹沢では目の前に迫った蛭ヶ岳に次ぐ標高です 13:00。先行した男性はここで引返す? ここから先は私が今日最初の登山者になる。

 ここから鬼ヶ岩までの稜線は展望も良く気持ちの良い所ですが、今日は富士山が見えず寂しい、大きく下る、ちょっと足場の悪い崩れ地がある、鞍部から登り返し、棚沢ノ頭 13:10 「蛭ヶ岳1.6`・丹沢山1.7`地点」ブナ、イタヤカエデ、ヤマボウシ、ウツギなどの説明版。


鬼ヶ岩 晴れてきた 富士山が見えそう!

 まもなく鬼ヶ岩、鬼の様な巨岩 丹沢山2.5`・蛭ヶ岳0.9`地点 13:35 富士山が大きく見える所だが西丹沢の山々の向こうは雲です、丹沢山と蛭ヶ岳間には三箇所危険な急坂がある、一つは丹沢山から鞍部までのつるべ落し、二つ目は不動ノ峰から棚沢ノ頭との鞍部まで、そして最後の岩場がここだ、長い鎖が二本、ただ雪は解け意外と楽に通過する、足を滑らすと中ノ沢へ一直線である。


蛭ヶ岳山荘は雪の中

鞍部は中ノ沢乗越、細い尾根道を登る、雪が積もり足跡は尾根を外れたりして歩き難い、上に登るに従って雪が解け出し、土が出ている、前方に蛭ヶ岳山荘が見え、山頂直下の斜面は雪で足跡は消えている、雪の上に出た杭を頼りに登ると、山荘の脇に飛出る 山荘の前が蛭ヶ岳山頂14:00360度パノラマは素晴らしい、歩いてきた稜線が塔ノ岳から延々と続く、素晴らしいの一言、ここに立ってこそ感動する光景である。

小屋に入ると、到着一番乗り、ご主人の話ですと神ノ川から袖平山、姫次経由で三人が登ってくるとのこと、ご主人は青根(東野)から八丁坂ノ頭、姫次経由で蛭ヶ岳に登っている、従って神ノ川から袖平山間は心配とのことです、私も登ったことがあるが、風巻ノ頭辺りは辛い所です。

案内された寝室から正面に大室山と桧洞丸、その奥に富士山が見るところ、14:30 窓から外を眺めると富士山の姿が見事に見えてきた


14:45
明日は、快晴!

しっかり、登山靴を履き外に出る、大きなベンチが並び広い山頂は一人ではもったいない!右から八ヶ岳、続いて南アルプス、大菩薩、道志山塊、西丹沢の山々、箱根の山々、振向けば塔ノ岳から丹沢山へと続き、大きく折れ不動ノ峰へと続き、ここ蛭ヶ岳まで続く長い美しい稜線。


15:21  山荘の庭先は自慢の展望台

さらにドーンと富士山、真上から春の日差しを受け、優しい姿です。ベンチで大の字になって見上げる青空、そして山荘の西側へ回ると眼下に宮ヶ瀬湖、虹の大橋が見える。その向こうには関東平野が大きく広がっている。


タイヤモンド富士は過ぎ、でも神秘的!

日の入りは17:20頃とのと、太陽は17:10頃富士山山頂の高さに、そして長い裾野の端に17:30消えて行く、神秘的な光景は静かに暗闇に変わる。

夕食は神ノ川からの3人、単独の男性は自炊、日の入り後の17:30過ぎの夕食には私一人、予約客は後二人、ご主人と心配していると18:30連れの男女が到着、なんでも大倉バス停を9:30に出発だったと言う、遅くとも日の入りの前には着きたいものである。


夜景  腕がわるいのか?

蛭ヶ岳山荘の展望は富士山にプラスして夜景が上げられる、まるで丹沢連峰を周辺の町が囲むような夜景が広がっている、到着の遅かった女性もこの夜景には夢心地である。

聞くと、全員明日は西丹沢に抜けると言う、私もこのコースは初挑戦楽しみである、神ノ川組は桧洞丸から熊笹ノ峰経由で神ノ川に下ると言う。

消灯は20:00 神ノ川組み(女性二人、男性一人)、単独男性、連れ男女に私、計7人 布団に入る、明日の工程を思いながら。。。眠りにつく。

第二日目:朝の天気予報、今日は暖かいおだやかな陽気と言っている、丹沢連峰はどうだろうか?関東の日の出は6:10と放送している。

 
左:5:45  写真では感動が半減                              右:6:05                            

6:00 丹沢山の左奥が赤く染まってくる、富士山も薄化粧になる、南アルプスから八ヶ岳、金峰山の屏風のような峰々も赤く染まる、6:08 関東平野に広がる雲海の上に日が昇る。


6:20
山荘にも、日の出は差し込む

6:55蛭ヶ岳山荘を一番で出発する、富士山を真正面に眺めて、ご主人が何度も念を押すように「最初の下りは注意して!」と言う、岩の急斜面を下る、急斜面と言うより滑落する様な角度です、その上何時崩れ落ちるか油断のならない、雪の塊が足元に現れる。


急坂で始まる 踏み跡も薄い!

踏み跡はあるが薄い、自分で判断し雪の状況を判断しルートを確認し下ってゆく、富士山が桧洞丸の左奥に見え、右には南アルプス南部の山々を眺め、ようやく踊り場のような位置に立つ、蛭ヶ岳0.4`・臼ヶ岳1.6`地点、振向く余裕が、改めて蛭ヶ岳の大きな山容に感動する 7:10

くるっと回るようにコースを取って、さらに急降下を続ける、気の緩みは許されない、しかし、足元は明確で迷うことは無い、7:23 富士山の姿は前方の山に隠れる、はっきりした尾根道になって、ようやく本ダルミの鞍部 7:28

崩れ地、北斜面は深い雪、蛭ヶ岳が実に高く見え、大きく下ったことが判る、再び尾根道、カーブになった吊尾根、丹沢表尾根の展望台の花立が望め素晴らしい。


蛭ヶ岳には帰れないぞ!

広いピーク 7:40 ミカゲ沢ノ頭だろう、道標は無い、下って右に桧洞丸、左に蛭ヶ岳のよく見える鞍部、7:50 雪が無い広場に腰を降ろし休憩、これから向かう桧洞丸が魅力です。

ツツジの多い尾根を登って行く、人間の足跡より鹿の足跡に助けられる、鹿は外敵に対し安全コースを常に求め歩いている。8:10 再びピークでここも広い、しばらく樹林帯(ブナ林)の平坦部が続く、蛭ヶ岳が美しい。

大きなベンチの有る広いピーク、8:20 臼ヶ岳 桧洞丸への道標に「臼ヶ岳」と記されているだけ、蛭ヶ岳の展望はここも良い。


新緑・紅葉時に歩きたい

桧洞丸2.9K地点、大きく右に曲がって、深い雪の斜面をころがるように下る、お尻まで埋まるところがある、ここは樹林帯で北斜面、日陰である、これでもかと下る、吊尾根状に取付き鞍部になって雪が解けた芝生に腰を降ろす、休憩に良い、尾根道を下ると樹林が切れ、風巻ノ頭・袖平山・姫次が続く稜線の美しい展望、8:35 神ノ川乗越 ここは鞍部で左に下る登山道を見送る、雪の上に足跡がある、ユーシン沢へ下っているのだろうか?


神ノ川乗越辺り

神ノ川乗越から尾根道の急登が続く、ピーク(標高1344b)に着くと、蛭ヶ岳がツントと尖って見る、立派です。樹林帯を下ってゆくと、ベンチのある広場に着く、男性ガイド+4人の女性のパーティに出遭う。


臼ヶ岳1.4`

金山谷ノ頭の右斜面に着く、崩れ地でいやな所です、梯子が有っても雪が覆い通過は慎重、細い吊尾根、どうやらここが金山谷乗越だろう、展望は良い 9:20

乗越を離れると、雪も少なくなって明るくなる、9:25 いよいよ桧洞丸への急登が始まる、木の階段が続くが古いものだ、どんどん高度を上げると、蛭ヶ岳がどんどん見事な姿に見えてくる、そして蛭ヶ岳山頂から下った尾根がよく見える。

9:35 一旦傾斜がゆるむ、表丹沢の峰々が見えてくる、左には桧洞丸から続く同角ノ頭・大石山の峰々が美しい、尾根の左に出て、右に登る、再び広い尾根道になって、風巻ノ頭・袖平山・姫次の稜線が見事、大木のブナが立ち並び、気分の良い所です、表丹沢から蛭ヶ岳への峰々が迫り感動である。


桧洞丸山頂直下から蛭ヶ岳と丹沢連峰

10:08 青ヶ岳山荘の前を通過、庭先は大展望であり、ここに泊まって日の出を見たいものである。何度か桧洞丸を訪れているが山荘に立寄っておらず反省している、一度ツツジの頃訪れ一泊し富士山とツツジの競演を見たいものである。

山荘からノンビリ登って5分、積雪の広い桧洞丸山頂に到着、犬越路方向に向かうと大きな姿の富士山が見える、南アルプスから八ヶ岳の雪景色も見事。

 
桧洞丸から

半分雪の中の木道、大木のツツジ、10:30 石棚山稜分岐をつつじコースへ、ツツジ公園には大きな階段が有り、富士山が良く見える、シロヤシオツツジの花と富士の写真を狙えるところだが花期にはなかなか姿を現してくれない、今日は素晴らしい。


稜線は犬越路  奥が大室山

桧洞丸(標高1601b)から熊笹ノ峰(標高1523b)の稜線が凄い、稜線は犬越路へと大きく下って、ドーンと大室山に上がっている、その大室山が真右に見えるようになってもアイゼンは必要。

 
左:雪に埋まった木道                      右:富士山見えている

休憩に良い展望台に立寄る、富士山は頭が見えたが直ぐに雲にスッポリ、11:20 続いて小さな鞍部、小ピークに登って小さな広場、11:30。笹に囲まれ展望の無い登山道を下ると大きなベンチ 11:45

      
左:ここまで来ると雪はない!                              右:畦ヶ丸が良く見える

ここから急降下、鎖場を通過し、梯子を降りると、ゴーラ沢出合11:55 。鹿狩りの人々に出遭う、数10頭を確保するらしい。

明るい河原を横切って東沢に沿う、少し登り、後は水平道が長く続く、とても心地よい登山道です、左に大きな畦ヶ丸が見えてくる、そのさらに奥に道志の山々が優雅です。広い崩れ地があって、ここはさらに展望が良い、この辺り三叉の花が沢山咲いている、まもなく左に曲がって、急降下し細い沢が流れる谷底に下る、その沢を下れば12:15 ツツジコースの登山口に出る。

車は数10台停まっている西沢自然教室に着く、小田急線新松田駅行きのバスは14:00発、約1時間半後である、ノンビリと大きなベンチで休憩。

定刻にバスは発車(バスは13:00頃到着していた)、5人ほど乗り、箒沢公園から1人、玄倉バス停経由です、途中、大野山、高松山から下った団体登山らが乗って賑やかなバスになる。

新松田駅15:20着 この駅で5両連結されるけれど、満席でした。

ダイヤモンド富士先週 2008/2/23(塔ノ岳ではダイヤモンド富士が望める日、蛭ヶ岳は2/9、丹沢山は2/16、鍋割山は2/26、大山は3/2)丹沢表尾根を歩いていた、下山し都心に着き、交通機関がマヒしており、春一番が関東を吹きぬけたことを知る。ダイヤモンド富士を求め、登ってくる人が多く、2月上旬はこの大倉尾根は賑わうようです。

今回、尊仏山荘(3/1) に立寄った時、小屋でお聞きすると、問題の2/16の塔ノ岳からのダイヤモンド富士は奇跡的に見ることができ、尊仏山荘周辺は大騒ぎだったそうです。丹沢連峰はこの時期が富士山展望、一番の時かもしれない。

 このダイヤモンド富士の写真は尊仏山荘にも蛭ヶ岳山荘にも飾られ、美しく、神秘的な一枚です。

今回は大倉尾根(バカ尾根)を登って丹沢の核心部を歩くなら、一番短時間に登れるコース、約3時間で塔ノ岳に着く、ただ、ヤビツ峠から登るコースは塔ノ岳まで変化が多く面白い、特に行者ヶ岳周辺はご存知の通りですが、この大倉尾根はバス停からひたすら登るだけ、展望は観音茶屋辺りを過ぎると樹林帯から抜け展望も期待できるが日差しの強い日は背中に火鉢を背負った猛暑登山になり、冬場に登るのが良いし、空気も冬は澄み、富士山展望も優れている。

 

丹沢縦走と交通機関】今回は西丹沢自然教室に下山、小田急線新松田駅行きのバス便が良い、蛭ヶ岳から姫次・焼山経由で下山すると焼山バス停16:38発三ヶ木行き、焼山から鳥屋へ下ると鳥屋バス停15:41,16:41,17:41,18:41発橋本駅行き、また丹沢山から丹沢三ッ峰経由で宮ヶ湖へ下ると三叉路バス停(宮ヶ瀬始発)発本厚木駅行きが午後だけで12:50から毎時5019:50発まである、鍋割山から雨山・桧岳・秦野峠を経て、シダンゴ山を越えて寄へ下ると寄バス停発新松田行きが午後だけで12:25から19:10まで1時間に一本はある。蓑毛&ヤビツ峠・大倉バス停は丹沢表尾根縦走を参照してください。※バス時刻は2008/2/28現在の土日

  HP:わたしの天気予報