松田の早咲きサクラ 春一番に歩きたい富士山展望の山
高松山(標高801b)

西丹沢の前衛、古くから親しまれている古典的コースだそうです!

日程 200635日 (日)晴れ

 


高松山山頂直下から富士山を望む

高松山(標高801b)は大野山(標高723b)・不老山(標高928b)と並んで西丹沢前衛の山であり、富士山の良く見える山として人気が高い、小田急線新宿駅から約1時間20分ほどで新松田駅に着く、西丹沢行きのバス(富士急行バス)に乗れば10分ほどで、尺里の高松山入口バス停に着く、大野山の大野山登山口バス停、不老山の棚沢キャンプ場バス停も西丹沢行きで同じバスになる、西丹沢の山々(大室山・桧洞丸・畦ヶ丸)もこのバスである。

コース

小田急線新宿駅6:01=(小田急線)⇒7:17新松田駅7:23=(JR御殿場線)⇒7:30東山北駅―(0:10)―>高松山入口バス停(JAあしがら)7:40―(0:05)―>東名高速7:45―(0:01)―>7:46トイレ・尺里(ひさり)峠分岐7:50―(0:10)―>農道ゲイト8:00―(0:10)―>再び農道8:10―(0:10)―>農道終点8:20―(0:25)―>送電線鉄塔田代幹線369 8:45―(0:15)―>左に回りこむピーク9:00―(0:10)―>ビリ堂9:10―(0:25)―>高松山山頂まで5分の分岐9:35―(0:05)―>9:40展望の吊尾根9:50―(0:05)―>高松山山頂まで5分の分岐9:55―(0:05)―>10:00高松山山頂10:10―(0:05)―>丹沢連峰(蛭ヶ岳は見えない)が見える10:15―(0:05)―>右に下る10:20―(0:15)―>廃棄バス10:35―(0:02)―>第六天・尺里分岐10:37―(0:08)―>四差路・第六天(田代分岐)10:45―(0:05)―>高松山分校分岐10:55―(0:05)―>T字路(寄自然休養村・最明寺史跡公園)11:00―(0:05)―>四差路11:05―(0:02)―>11:07高松山分校11:13―(0:02)―>四差路に戻る11:15―(0:25)―>一個目のピーク11:35―(0:05)―>二個目のピーク11:40―(0:05)―>右下り、左登り分岐11:45―(0:15)―>最明寺(さいみょうじ)史跡公園12:00―(0:25)―>自然館分岐(大きく左に折れる)12:25―(0:05)―>自然館・JR松田駅/新松田駅分岐12:30―(0:30)―>13:00新松田駅

 

小田急線新宿駅発6:01に乗る、鶴巻温泉を過ぎる辺りから大山が美しく見えてくる、秦野に入ると大山〜丹沢連峰が広角に見えてくる。

右の高い位置に自然館が見え、新松田駅に到着7:17、走って改札口、西丹沢行きのバスは発車して行く、7:20発だと思うのだが?とっさの判断で、JR御殿場線7:23に飛び乗って東山北駅で下車、右に折れ一度下って直進、突き当りの車道を右折し、JR御殿場線の下を抜け国道246号に出る、ミカン畑には梅が満開、山北駅への道標(ここから富士山が見える)を見て、数分、高松山登山口バス停JAあしがらの前)がある、東山北駅から約10分。


梅畑を見ながら高度を上げる

梅が庭を飾る民家の間を過ぎて、東名高速道路の高架下で「上の台橋」を渡って左折、渡って右折、新築の綺麗なトイレの先で直進が尺里峠への道を見送り、ここは左折して高松山・ビリ堂に向かう、農道が東名高速に沿って登っている、梅・菜の花・スイセン・ミカンに飾られ早春のポカポカ陽気が背中を暖めてくれる。

舗装道路は歩き難い、左に箱根の山々、眼下には松田市が広がる、富士山が直ぐ見えるかと期待したが手前の山が隠している。くねくねと高い鉄塔を巻いて登って行く、車ゲート、ちょっと林に入り抜けると左に大野山辺りが大きく見えてくる。

この辺り壊れた小屋が幾つも現れる、しばらく平坦な杉林が続き、アオイの林になって、再び農道に飛出る。尺里バス停12分・ビリ堂1時間10分。

送電線が頭上を横切り、広大なミカン畑、作業小屋が50b間隔で幾つも現れ、梅が登山道を飾る。眼下に東名高速道路・国道246号の風景、背中方向には金時山と箱根の山々が美しい。


箱根の山々 金時山が立派

角を曲がると急に農道終点が終わる、8:20 高松山1時間半の地点。ここから本格的な登山道になり、薄暗い杉林に入って行く、あまり気分の良い所ではない、道もU字にえぐられている、ところが、その暗い気分を一気に明るくしてくれる物が現れる。

それは、ミズミズシイ赤い実を沢山付けたアオキ、なんだかミカン畑がアオキ畑に変わったような感じだ。竹林に変わるが、直ぐにアオキの林になる、左下に見えないが沢の音が聞こえ、送電線の下を通過して行くと左は藪、その向こうに真っ白に雪を被った富士山が大きく見えてくる、アオキはなお続き、富士山は手前の山に隠される。


アオキの群落が続く

送電線鉄塔田代幹線369の真下に到着、送電線が真直ぐ富士山に向っており、美しい姿を壊している。ビリ堂45分・高松山1時間5分・尺里50分の地点。

8:45 登山道は富士山側と反対に斜面に入り、長いトラバースの道となる、展望の無い杉林、美しい杉林、今年は花粉が少ないのも有り難い、周囲スッポリ杉に囲まれ、尺里1時間10分・ビリ堂10分・高松山40分地点 9:05

鹿の柵が現れ、ちょっと広いピークのような所を大きく左に曲がる、なお杉林で、登山道の上下にシダが現れる、一種類ではなく数種類以上、それぞれ名前があるだろう、珍しい光景。高松山にはタマノカンアオイという珍しい花も有るというが存在は解らない。

ようやく前方に高松山の山頂が見えてくると、直ぐにビリ堂 9:10 に到着、鞍部というか峠のような所で、大きなスギの下に2体の石仏、大小二対で頭の上に馬、馬頭観音である。

少し登ると再び富士山がスギの向こうに見えてくる、登山道は高松山の左斜面を巻いている、杉林が切れ富士山の写真と思いカメラを構えたが、富士山の替わりに愛鷹連邦が山間に美しい姿で見えている。沢の音が聞こえ、小鳥の声、ウグイスと数種類の鳴き声がする、小鳥の囀りを聞くと春である。杉林の急坂、ぬかって歩き難い、金時山が見えている。

登り切った所が高松山山頂5分の鞍部、ここは左に90度折れ秦野峠に向う、鹿柵に沿った藪に囲まれた細い登山道、鹿柵が90度右折、ここは杉林、足元には葉の縁が白い笹、右折し杉林を少し下り、小さな鞍部から露岩を登る、なんとそこは富士山の良く見える展望台、素晴らしい展望。


小さな展望台から富士山 手前が大野山

富士山の真上にポッカリと雲が浮かび、赤茶けた山頂の大野山、続いて不老山、その奥が三国山で飾られる。露岩の先に進むと、右に大山、丹沢山が雄大、ここからは蛭ヶ岳は見えない、さらに進んでみた、急降下になったので引き返すことに。

先ほどの山頂5分の鞍部に引き返す、防火線状に広く開けた尾根道(富士山は見えるが木々の間)を登り切ると高松山山頂に飛出る10:00。広く開け大勢で登っても充分な広さ、草の原でゴロリと寝ころぶ、富士山、箱根の山々、覗けば大菩薩連峰も視野に入る。お弁当を広げるには好適地。


山頂の草原から雄大な富士山

高松山山頂でのんびり、下山開始 10:10 第六天 45分の道標を確認し急降下、太い鎖が有るが使うほどではない、まもなく左右杉林に囲まれた防火線状の道、ほぼ平坦で展望は期待できないがプロムナードが続く、時々藪の向こうに、雪化粧の蛭ガ岳から雪化粧の丹沢山間の稜線が雄大に見える、その藪に入り込み、抜けると遮るものがない展望である。


雪景色の丹沢連峰の主峰

10:20 プロムナード気分は終わって、右に曲がって杉林の急降下、振向くと大きな富士山が木々の間に見えている、箱根の山々、金時山が印象的、古典的な人気のハイキングコース、良い気分である、だから山登りは止められない。

どんどん下るとアオキがビリ堂側と同じく、こちらでも多く現れる。こちらの方が本数は少ないが大木が多いようだ、日の当る量が多いからか。

10:35 第六天15分・尺里バス停1時間10分地点、左上に茶畑を見て、右に箱根の山々、まもなく右下に牛舎(回りに無数のカラス)が見え、四差路の飛出る、ここが第六天で丸太に縁取られた階段を登るお墓のような石仏が置かれる丘でアオキに囲まれる。

四差路は降りてきた高松山方面・田代方向(寄方面)・尺里バス停方向(高松山入口)・直進(この直進も高松山分校に通じている感じ)だが、右に折れ農道を尺里方向へ緩やかにノンビリと下る。

里山の雰囲気がただよい、大きく左に曲がり、目の下の道が戻るので、斜面を横切って下り降り短縮する。直ぐにT字路に着く。

高松山分校20分地点、右は尺里、分校方向に左折、広い道路は工事中、右に雄大な美しい富士山が姿を見せる。ポカポカ陽気、眼下に分校が見え、高松集落である。


美しい日本の山 富士山

再び四差路に出て、最明寺史跡公園は直進、右に折れ高松山分校に寄って行くことにする、広いグランド、高松山分校は古いが立派な校舎、近くの奥さんにお聞きすると、生徒は3人、先生も3人とか、奥さんの時代は8人だったそうです、女性に年齢を訪ねられないが私よりお若い方。


高松山分校 私の故郷の分校と同じ大きさ、でも広い庭が無かった

こどもたちが、グランドを走り回る様子が目に浮かびますね、四差路に戻る、クロッカスの大きな株、クッキリと開花、春を告げる。この交差点を分校から来て右折するところだが、真直ぐ続く広い道へ牛舎、珍しい人の訪問に驚き牛さんキョロキョロ、数分進むと行止まり、梅の花が綺麗に咲く民家の奥さんに最明寺史跡公園の道を尋ねると、「四差路に戻って、左へ少し登りです、何処にも寄らずに真直ぐ」と教えてくれる。

11:20 四差路に戻り、クロッカスを再び観賞し、緩やかに登る、高松集落を見下ろし、農家にぶつかり、T字路を左折し、山道に入る、直ぐに二分するが、教えてもらった通り直進、手持ちの地図も同じだ。

だいぶ藪になってちょっぴり迷子かと心配、前方に大山が見え、丹沢連峰を望み、振向くと高松山が優雅だ、傾斜が緩み、丹沢連峰が良く見えてくる、さらに傾斜が増し、ピークへ、緩やかに左に曲がると、11:43 登山道は二分、右の道から二人の女性ハイカーが「道を間違えた」と言いながら登って来る、左の上側を行くのが正しいようだ、しばらく平坦の広い道を行くとベンチと案内版が立っている、このベンチから最明寺史跡公園の池が見える。


最明寺史跡公園の池が見える

ここから緩やかに下ると左に登る道(松田山登り道?)を見送る、振向くと富士山が手前の山の上にちょっと頭を見せている。大木の桜並木(神奈川の花の名所100選)の下のベンチで休息中のハイカー。

最明寺史跡公園は桜に囲まれ、トイレとベンチ、中央の高い丘に石仏が祭られている。トイレの裏で右に下る道路、左に緩く登る道路に分かれる、ここは左折し自然館方向に向かう、自然館の方向から続々観光客・登山者(半々)らが登ってくる、最明寺林道を下るのみ、展望は杉林で良くない、下りだか舗装道路は辛い、右の林に登山道が下っているのが見えたが道標が無いので見送る、大きく右の曲がる、見送った登山道を下ればこの曲がり分短縮になったかも知れない。

まもなく自然館の道標が左を示す、東屋の手前を左折し林道から離れる、歩き難い急坂を下ってミカン畑を過ぎると再び広い農道に出る、左自然館、右新松田駅・JR松田駅の二分、遠くに自然館の丸い建物が見える、今日は自然館を見送って新松田駅・JR松田駅へと下る、ミカン畑、富士山は良く見え、雄大。道端に早咲き桜が植えられ綺麗だ


早咲き桜、奥に見えるのが自然館

どんどん下る、自然観が近くなってその回りの駐車場は満杯の様子が見える、ミカン畑が無くなって下り切ると、自然館からの道に合流、自然館から早咲きさくらのお花見客が大勢下ってくる

東名高速道路の下通り案内に導かれ、JR松田駅前に着く、ここから小田急線新松田駅にはなお、JRのホーム分歩いて街中を通りT字路で右折して行く。

JR松田駅入口から横切って小田急線側に抜けられると楽なのに、そして松田街はもっと発展したのでは?新松田駅からは車両が連結され、ゆっくり座れるのが嬉しい。

次の駅が渋沢駅、続いて秦野駅、まだ下山には早い時間帯、登山者の姿は見えない。ポカポカ陽気、子供連れの家族が楽しそうな早春である。

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