霞ヶ浦環境科学センターイベントin2015 霞ヶ浦自然観察会 第2回 |
日程:2015年4月25日 (土) 晴のち曇り
左:タブノキ(椨)クスノキ科
右:常陸川(常陸利根川)
常陸川水門常陸:茨城県神栖市に位置し、霞ヶ浦と利根川の合流点を仕切る水門。現地では、隣接する利根川河口堰と合わせ、逆水門と通称される。「1959年2月に着工し、約18億円の費用をかけて1963年5月に竣工した。」 竣工当時は日本最大の水門であり、霞ヶ浦の治水、利水、環境上重要な位置を占めている。また、道路が併設されており、近隣住民にとっては、橋としての役割も持つ。 今日は土浦から国道125号ですが、牛久・つくば市から国道408号、我孫子・取手から国道356号(利根水郷ライン)で真っ直ぐ銚子へ、途中国道51号を横切って佐原PAをへてJR成田線笹川駅、利根川大橋入口交差点、ここで左折すると黒部川・利根川・常陸利根川を渡る水門が現われるここが「常陸川水門」です。 今日は水門付近で湿性植物を観察する、現在はほぼ淡水の霞ヶ浦もこの辺りまで下流に来ると,現在でも海岸性の植物が見られます、講師は植物の観察会でおなじみの福田先生。常陸川水門周辺の多様な湿生植物と現在の霞ヶ浦に至る歴史を植物相の変遷から学びます。 (集合場所は霞ヶ浦環境科学センター、送迎バスはJR土浦駅南口)JR土浦駅9:30を出て国道125号を国道51号に入り道の駅「いたこ」で休憩、R50に入り、左:鰐川・右:外浪逆浦(そとなさかうら)を見て鰐川を渡って、国道124号に入り、11:25神之池緑地公園にて昼食後12:30、国道124号の西宝山交差点のファミリーマート店にバスを止め、12:40常陸川水門付近の湿性植物観察14:50、復路の往路と同じ、
16:40JR土浦駅(霞ヶ浦環境科学センターは終点)
神之池(ごうのいけ):一帯は神之池緑地公園として整備されており、神栖市民の憩いの場、また神栖市役所が公園に隣接している。かつては現在の7倍もの面積があったが、周辺の工業用地造成のために1969年に埋め立てられた。埋め立てられた地域は、現在の花王鹿島工場、DIC鹿島工場、JSP鹿島工場、三菱化学鹿島工場の一部などに相当する。 神之池緑地公園は楽しい施設が沢山あります。どの施設も市営のため、民間の施設から比べると数分の一の料金で利用できたり、無料だったりする。テニスコートやパターゴルフ場など特に人気です。そして1周4.4`の神之池はランニングや散歩コースなどに利用され、釣りをされている方もいます。各施設により、利用時間・休日・料金が異なるそうです、市民体育館、武道館、文化センター、レンタサイクル、パターゴルフ場、野球場、テニスコートなど。 今日は土曜日、大勢の家族ずれが楽しんでいました!
神之池の湖畔で昼食、天気予報通り気温が上がらず寒い、でもここ数日続く暖かさ、スズメノヤリが繁殖、そんな、草むらにマツバウンランは可愛い。
シュロガカヤツリグサはカヤツリグサの仲間で、湿地や水辺に育つ。アメリカ大陸原産のメリケンガヤツリ同様背丈が1bを超え、マダガスカル原産で日本には観葉植物として導入されたが、近畿以西で野生化し帰化が確認されている。名前はシュロの葉に似ることからとのこと、確かにシュロの葉のようです、またシュロガヤツリもシュロ同様寒さにもつよいようです。神之池の縁に沢山植えられている。調べてみると、シュロガヤツリは水質浄化に非常に適しているそうです。 コサギはダイサギ、チュウサギ、コサギの中では一番小さく、クチバシは年中黒くて、脚も黒いが足の指は黄色い。湖沼や河川のほとり水田など、ダイサギなどと同じような環境で年中見ることができる。ただ足が短いため水深の深い所にはあまりいない。水辺では他のサギが獲物をジッと待つことが多いのに対して、コサギは活発に歩き回っていることが多い。獲物を追って浅瀬をバシャバシャ疾走することもある。また片足を使って隠れた獲物を追い出して捕らえる行動は普通に見ます。4月婚姻モードで桃色のアイシャドウと靴でお洒落、繁殖期に入る頃には胸や背中以外にも頭の後ろに長い冠羽が2本生えてくる。目先(目とクチバシの間)や足の指には一時期、赤い婚姻色が出る。シャッターを押すタイミングが取りにくいほど良く動き回るので根負けしてしまう、長い冠羽がハッキリ分かりますね! 神之池緑地公園から昼食後バスで交通量の多い国道124号で西宝山交差点のファミリーマート店駐車場に移動、ここから徒歩で常陸川水門へ、霞ヶ浦(西浦)・北浦を結ぶ外浪逆浦から常陸川(常陸利根川)が流れ、守谷で鬼怒川・利根町で小貝川を合流した利根川が流れ、この水門を通過後、常盤川は利根川に合流し、利根川かもめ大橋有料道路、銚子大橋(国道124号)の下を流れ、銚子市と神栖市間を太平洋へと流れ出す。 建設当初、公式には常陸川水門の目的は ●この水門は少なくとも海から断絶することで、霞ヶ浦の生態系に対して多大な影響を与えたこと、その結果とくに漁業に対して大きな影響を与えたこと、また、常陸川水門の存在が霞ヶ浦の利水計画にとって大前提となっていることにより、水源開発によって霞ヶ浦の姿やその環境を大きく変えることとなる霞ヶ浦開発事業の足がかりになったという観点から、常陸川水門を批判する意見もあるそうです。 ●霞ヶ浦の昔は海、それもそれ程昔ではない。香取の海、流れ海などと呼ばれていた頃はとてつもなく広い内海だったそうです、江戸時代になり、江戸の街を水害から守るため、暴れ川であった利根川を江戸湾から銚子の方に流れを変える大事業が行われた。しかしその後も霞ヶ浦には海水が出入りする汽水湖となり、魚も海・川・湖などのすべての魚が豊富で、江戸の台所にも欠かせない魚の宝庫だった。 参加者は車の走る常盤川水門の狭い歩道を通り利根川・常陸川の中間へ、水門とワイルドダックカントリークラブの間(約2`)で湿性植物観察を行う。
観察の往路は常盤川沿い、復路は利根川沿い。
ウマゴヤシ(角馬肥し)もコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥し)どうようコメツブツメクサは帰化植物、ただ、水門近くで、川岸になると有りませんでした。
カスマグサは写真の様に花は枝先に1〜3個つき。実はカスマグサは4個、カラスノエンドウは5-6個、スズメノエンドウは2個。花ですが、カスマグサは1〜3つで、少し離れてつく、スズメノエンドウは1つの花茎に4つ前後付くことが多く、薄い紫色の小さな花がまとまって付くので、区別がつく。ただ、周囲にスズメノエンドウは有りませんでした。 オランダミミナグサは茎先に白い五弁花がまとまってつく。
日本在来のミミナグサよりも花柄が短いので、花が集まったように見える。全草が柔らかい毛に覆われている。柔らかな葉の形を鼠や猫の耳にたとえたのが名の由来である、ミミナグサは茎の色が暗い紫色を帯びる。
ブタナはヨーロッパ原産の帰化植物。フランスで「豚のサラダ」とよばれていたのが、日本は豚菜となってしまった。別名フタマタタンポポとかタンポポモドキ(蒲公英擬き)。タンポポに比べ、茎が長いこと以外はタンポポそっくり。草むらに中から長い茎の先に咲かせる花はタンポポ以上に綺麗です。 ノジシャは茎が何度も二股に分れて細く伸びるのが特徴。分岐のすぐ下に長さ1から5aの葉が対生、青紫色の花をつける。オミナエシとは植物体全体の姿が違うし、花期も違うが、花を拡大して見比べてみると、オミナエシの花とよく似ている。和名は、葉をサラダに利用し、野に生育しているのでノヂシャと付けられた。
チチコグサモドキは北アメリカから1900年代初め頃に渡来した外来種、この仲間は在来のチチコグサ、チチコグサモドキ、タチチチコグサ、ウラジロチチコグサ、ウスベニチチコグサなど外来種が多く渡来している。草丈20〜30aの1年草あるいは越年草です。ヘラ型の根生葉(ロゼット)の中心から花茎をほぼ直立させ、春から初夏にかけて茎の先の茎葉の腋や茎頂に多くの管状花からなる褐色の花をつけます。茎葉もヘラ型でわりと多くつけます。また、花の基部に3〜4枚ほどの細長い苞葉を放射状につける。市街地の小さな草地や荒地や芝草地などに生え、近年は見る機会が増えてきた。チチコグサは初夏から初秋にかけて茎頂に多くの管状花からなる褐色の花を、ほぼ球形につけます。花茎の途中に数枚の細長い葉をパラパラとつけます。また、花の基部に3〜4枚ほどの細長い苞葉を放射状につける。 ヘラオオバコに付く「ヘラ」の名前は、葉の形がヘラのように細長く先端が曲がることから。穂には小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。穂の周りに細い糸に支えられてつき、白い輪のように目立つのはおしべである。オオバコより大きく高いが、オオバコのような踏みつけ耐性はないから無闇に踏みつけない!
ヒメコバンソウはこの後、復路の利根川沿いに満開の花を付けた株を見つけた、写真の株は咲き始め。コバンソウの花穂は2〜3aと大きいが、このヒメコバンソウは5〜10_とずっと小さい、大勢で観察していると見つかるが、一人だと見逃してしまう。コバンソウと同じくヨーロッパ原産の帰化植物。 メマツヨイグサの仲間に、アレチマツヨイグサ(荒地待宵草)、オオマツヨイグサ(大宵待草)、コマツヨイグサ(小待宵草)、マツヨイグサ(待宵草)とある。メマツヨイグサは北米原産の帰化植物、秋に芽生えてロゼットで越冬し、初夏に開花・結実して枯死する。姿形はオオマツヨイグサとよく似ているが、オオマツヨイグサよりも花の大きさが小さいことから、メマツヨイグサの名前が付いた。このほか、荒れ地に生育する傾向が高いことから、アレチマツヨイグサの異名もある。花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花である。花粉は虫に運ばれやすいように、糸でつながっている。マツヨイグサの仲間の花を横から観察すると、花の下に長い茎のようなものがあり、その下側に種子が形成される果実の部分があることがわかる。果実の部分から上部は脱落するので、花弁と萼の下側の長い茎のように見える部分は花柄ではなく、子房と花弁などを連結するものであることがわかる。花の基本数は4であり、雌しべの柱頭は4つにわかれ、花弁・萼は4枚、雄しべは8本。
マコモの根を食べに白鳥が飛来してくる。白鳥の里(北浦湖畔)、マコモとヨシ、霞ヶ浦では、湖周全域に分布しますが、やや泥深いところを好む傾向があり、並んでヨシが生える。ヨシの葉には横に走るシワシワがある。
ノイバラとテリハノイバラは野生のバラ、葉に光沢があるのがテリハノイバラ。テリハノイバラは日本ではノイバラに次ぎ多い野生のバラである。花を比べてみとノイバラはわずかに赤みやクリーム色がかった花だが、このテリハノイバラは純白で、両方とも花が見事なので花期に常陸川水門を訪れたいものです。
ハンノキは雌雄同株、雌雄異花です、つまり同じ株に雄と雌花が別々に咲く。冬芽の雄花序は紫褐色を帯び、長さ4〜7a長く、枝先に2〜5個、垂れ下がる。開花すると黄色の葯が見え、黄色っぽくなる。雌花序は長さ3〜4_と小さく、雄花序より下部につく。写真のように、果穂は長さ1.5〜2aの卵状惰円形。果実は長さ3〜3.5_の堅果で不明瞭な翼がある。幹は紫褐色〜灰褐色、不規則に裂けて剥がれる。葉は互生し、葉柄が長いのが特徴で、葉身は卵状長楕円形、鋭尖頭、細鋸歯。葉の基部は広いくさび形。葉脈がはっきり見え、主脈は裏面に隆起する。側脈は9〜11対。写真を撮って気付くが鳥の巣!
アケビの仲間には、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類があり、葉で見分けられます。アケビは小葉5枚からなる掌状複葉で、小葉は楕円形で縁に鋸歯がありません。ミツバアケビは小葉が3枚で、縁に波状の大きな鋸歯があります。ゴヨウアケビは小葉が5枚ですが縁に鋸歯があり、アケビとミツバアケビの雑種と考えられています。3種類とも落葉性の蔓植物で、秋においしい実をつける。
ヒメコウゾの花期は4-5月、雌雄同株で、新枝の下部の葉腋に雄花序、上部の葉腋に雌花序をつける。雄花序は径1aほどの球状、雌花序は径4_ほどの球状で、雌花序には赤紫色の長さ5_ほどの糸状の花柱を多数つける。果期は7-8月で、径1.5aほどの赤熟した球状の集合果をつける。花を見つけると面白いのだが! ニシキギは秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、花の時期は目立たない! ハルガヤは今が真っ盛り、ヨーロッパ原産の帰化植物で明治時代に牧草として導入されたが、野生化し霞ヶ浦ではご覧の通り繁殖している。
オオフサモは侵略的外来種となっている。特定外来生物、日本の侵略的外来種ワースト100。多年生の抽水植物。雌雄異株でほとんどの株は雌株で、雄株は南アメリカ以外では確認されていない。雌株は白い柱頭を持った小さい花をつける。花は結実せず、ランナーを伸ばし、切れ藻から再生するなどして無性的に繁殖する。冬にも枯れずに越冬する。
タガラシは越年草、水田や用水路などに生える雑草で有毒植物である。キツネノボタンなどによく似ているが、マイクのように果実が細長くなるのが特徴。 コゴメイは比較的新しい外来植物で水辺に生えるカヤツリグサ科イグサ属の多年草で、関東〜近畿地方にかけて確認されている。イやホソイとよく似ているが、イやホソイの茎は中実で白い髄が詰まっているのに対し、コゴメイの髄は隙間がありはしご状になることで区別できる。今日探したが全てがコゴメイでした。
シロネは葉の付け根に小さな白い花を付け、背丈は1〜2bと大きい、花は葉の影に隠れて目立たない、春から秋と良く目立つ、シロネの実と紅葉は霞ヶ浦の湖岸を赤く染める草紅葉の一つになる、名前は根が白いことから(掘ったことは無いが?)という。 メドハギは秋になると霞ヶ浦湖畔などにこのメドハギが繁殖し、ハギに似た花を沢山付ける、枝のような茎を真直ぐに伸ばすので、木の仲間に見えるが、一年で枯れてしまう草の仲間だそうです、メドとは駅占いが使う棒で、茎を代用にしたことからで、名前のようにハギの仲間でマメ科である。とても柔らかそうで山菜かと思うが大きな誤り!
オオカワジシャはヨーロッパ、アジア原産の帰化植物、川岸、田の畦などに群生する、チシャとは中国名でレタスのこと。 チシャ(レタス)はキク科。オオカワジシャは多年草.全体が無毛、地中を横走する根茎から茎を直立し、高さ1bほどになる、葉は長楕円形〜被針形,へりに細かい鋸歯があるが不明瞭で全緑のようにも見える、無柄で対生、茎上部の葉では基部が心臓形で茎を抱く、花期には穂状花序を出し,径5_ほどの淡紫色〜白色の4深裂した花を多数つける、果実は球形,先端が凹み,長さ3_ほどの、果柄は上を向く。
オノエヤナギの枝はまっすぐに伸びる、葉は互生し、葉身は披針形または狭披針形で、表面が暗緑色で光沢があり、初め軟毛があるがのちに無毛、裏面は淡緑色で全体に伏毛がある、縁は波状の細鋸歯があり、裏側に巻く。雌雄異株、4月頃、展葉の前に花をつける。雄花序は、円柱形の尾状花序、短い柄があり、柄上に小葉が数枚つく、葯が濃紅色を帯びている。雌花序は、円柱形の尾状花序、子房は白色で短毛がある、柱頭は2裂し赤味を帯びる。実は刮ハ。熟すと2裂し白い綿毛につつまれる種子を出す。 タチヤナギは名前の通り樹形がまっすぐに立ち上がって見える。アカメヤナギは別マルバヤナギで葉は楕円形〜長楕円形、新葉は赤く、下面は紛白色、鋸歯は細かく先端は腺で終わる、霞ヶ浦ではアカメヤナギを何本も見つけたが、ここには無いようです。
シダレヤナギは中国原産で奈良時代に日本に渡来、別名イトヤナギ。枝のしなやかさが、おばけの話題にもこと欠かない。シダレヤナギの母種は古代バビロン原産のセイコヤナギなそうです。古い都市の街路樹としてよく用いられ、ヤナギと言えばシダレヤナギを指すことが多い、よく見るヤナギ並木などはシダレヤナギです。銀座の柳は、よく知られている。土浦の亀城公園に見事なヤナギもこれです。このシダレヤナギは雌雄別株、葉の展開と同時に開花する、果実はさく果、5月に成熟して裂開する、花期は3〜4月とのこと、ここに育った由来は? マルバグミは暖地の海岸近くに生え、枝はつる状に伸びる。グミの仲間は皆、葉や枝に銀色の鱗片がつく。
イヌドクサは本州〜九州。日当たりのよい水湿地、河川敷や堤防に生える。トクサに似るが、茎は3〜5mmと細く、時に分枝し、茎の下部の節から輪生する枝を出す。長さ1〜2cmの胞子嚢穂を茎の先端部につける。花期は4〜7月。
ノゲシの花期は春から秋で黄色のタンポポのような花が咲く、葉には鋭い刺があるが握っても、柔らかく痛くない、葉色は少し白っぽい緑で光沢はない、葉は茎を抱く。茎の高さは50-100a程で軟らかく中に空洞がある。同じような場所に生える、オニノゲシの葉には刺があり触ると痛い、葉色は濃い緑で光沢がある、葉の基部は半月状に茎を抱く。全体的にノゲシに比べると、少し大きく荒々しい感じがあり、名前に「鬼」が付く。アキノノゲシ(秋の野芥子)も同じキク科、花期は8〜12月、花は淡い黄色、直径2aほどで舌状花だけでできている、可憐な花、種子はタンポポの綿毛を小さくしたような形をしている、レタスの仲間で葉や茎を切ると白い液が出る(サニーレタスも茎を切ると白い液が流れ出る)。 フジは山地に生えて、咲くと良く目立ち、ヤマザクラが散って、主役になる。畑の近くの雑木林にも生え、今の季節に良く目立つ。水門付近のフジは捕まる高い木は無く、堤防に上をはっている、写真もフジは、流れ着いた枯れ木に上で、葉腋から長い総状花序を下垂して、蝶形の多数の花を付けている、色は通常は紫色。総状花序の典型で、花は基部の方から咲き始め、徐々に先端に移動する。長い房では、先端の花が盛りの頃、基部の花はすでに果実になりつつある。我が家の白いフジは咲きだしてから長い間楽しんでいる。
今は見逃してしまうガマ、夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつけると?と気づく、穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状である。穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。風媒花である。雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。雌花の結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。 側に、舟が浮かぶ、大きな魚がぴょんぴょん跳ねている、ここなら私でも釣れそうです!
ニガイチゴの花は短い枝の上につく。この枝には小さい葉がついており、枝先に1個か2個の花を上向きにつける。花弁は白色でやや細く、長さ10-12_。果実はいわゆるキイチゴの形で甘く食用になるが、小核に苦味があり苦苺と呼ばれる。木苺の仲間でモミジイチゴの花は下向き。
カジイチゴ、バライチゴなどは横向きだが、このニガイチゴは上向きに花を開く、まだ咲いておらず比較は無理! ムシクサは水田や川のそば、海岸に近い湿地などに生える、常陸川水門の環境も同じだ、今日の観察目標の目玉でもある、オオカワジシャに良く似ているように見えるが全く違うのだそうです。高さ10〜20aでニガイチゴの縁に生えていた。茎は無毛かまたはまばらに腺毛が生え、下部でまばらに枝分かれして斜上する。葉は下部では対生し、上部では互生し、長さ0.8〜2.5a、幅2〜5_の狭披針形または広線形で、先はやや鈍い。葉腋にわずかに淡紅色を帯びた白色の小さな花を1個つける。花柄はごく短く、1_ぐらいしかない。花冠は直径2〜3_で、ほとんど基部まで4裂し、2個の雄しべと雌しべ1個がある。子房は2個の球がくっついたような形をしていて、短い花柱がある。萼は葉状で長さ約4_と花より大きく、深く4裂し、裂片は先端があまりとがらない広披針形。さく果は長さ2〜3mm、幅3〜4mmで平たく、先端がへこんでハート形をしている。種子は平たい楕円形。花期は4〜5月。見つかると周囲に沢山生えている。虫草と一風変わった名前を持っている、調べてみると、ゾウムシの仲間が卵を産みつけ、これが成長すると果実の子房が肥大化して虫こぶを作るので、これが名前の由来になっているそうです、虫こぶができる野の花にはノブドウやシラヤマギク、アメリカネナシカズラ、ヨモギ他があるが、虫の名前が付いているのはこの花だけであるとのこと、ノブドウに虫こぶができてしまい奇麗な姿が失われる。ムシクサは一見タチイヌノフグリに似ている、同じゴマノハグサ科クワガタソウ属に属し、タチイヌノフグリ同様に小さな花を付け、しかもタチイヌノフグリの花が青色に対し、この花は白色で一層目立たず言われないと見逃してしまう。植物観察は「足で探す」が基本です。
ジシバリとオオジシバリの二種類があるが、ジシバリの葉は小さく、円形であるのに対し、オオジシバリは葉がヘラ形で全体に大きい。霞ヶ浦湖岸でも繁茂しているがオオジシバリでで、ジシバリは極めて少ない。
オナモミは果実に多数の棘(とげ)があるのでよく知られている。また同属のオオオナモミやイガオナモミなども果実が同じような形をしており、一般に混同されている。オオオナモミの葉は長い柄を持った五角形であるが、茎の上部には三角形に近いものも付く。以前にたくさんあったオナモミは全て三角形の葉であることで区別、葉の主脈は3本に分かれ、葉の基部はこの分かれた脈で終わっている。葉には微毛とともに脈上には棘状の毛が散生し、さわると著しくざらつく。 ヒゲナガスズメノチャヒキは小穂とそれから伸びる芒が長く髭のように見える、「茶挽き」とは茶臼でひいて抹茶にすることだが、 カラスムギの別名がチャヒキグサ(茶挽草)、ヨーロッパ原産の帰化植物で、日本には大正時代に渡来、近縁種に
ハマチャヒキ、コスズメノチャヒキがある。 オヘビイチゴは根元の葉が5枚、上に行くと1〜3枚という特徴がはっきりわかる、写真の左が上部、右が下部。ヘビイチゴと似ていて、大きいのでオヘビイチゴの名があるが、いくら待っても、赤い果実ができる事はない。同じバラ科の花ではあってもヘビイチゴ属ではなく、キジムシロ属の花である。ヘビイチゴの小葉が3枚に対し、オヘビイチゴの花は5枚であるので区別ができるし、花も茎の上部に集散状に付くので、慣れれば間違える事は無いと思う。茎は地面を這い、上部は起き上がり、しばしば群生する。キジムシロ属にはオヘビイチゴの他、キジムシロやミツバツチグリがあり、同時期に山野に咲くがどれもよく似て区別が難しい。キジムシロは全体の形を雉が座る筵(むしろ)に見立てて名付けられ、ミツバツチグリはツチグリに似て3つ葉であるので、ミツバツチグリの名がある。花だけ見ていても区別は付かないが、小葉の枚数を数えると、オヘビイチゴが5枚であるのに対し、ミツバツチグリは3枚で、キジムシロは5〜9枚の奇数羽状複葉となるので、葉をよく見れば区別が付くし、いずれも茎の上部に花が集散状に付くので、ヘビイチゴとも区別は可能である。
コバンソウは同属のヒメコバンソウとともに、春の終わり頃から初夏にかけて花を咲かせる。小判型の穂には毛が生え、茎葉の基部、葉耳の部分は赤紅色に染まっている。花が咲いていない時の方が小判らしい。 マルバアキグミは関東地方以西〜九州の海岸の岩場や砂浜に生える。アキグミの海岸形。葉は互生。葉身は長さ3〜7cm、幅2〜4cmの卵円形〜広楕円形。アキグミに比べて幅が広く、質は厚い。鱗状毛はアキグミより密生する。花期は4〜5月。
オギとススキ、ヨシとツルヨシは、それぞれよく似ている。葉が細く中央に白いすじがススキ、オギ。葉の幅が広く中央のすじが目だたないヨシ、ツルヨシ。ススキ、オギだが、株になるのがススキ、一本ずつがオギ、さらにススキとオギは、穂の形から葉の特徴や育成環境などがとてもよく似ていますが、穂の先端に細い毛である「ノギ」があるか無いかで確実に見分けられ、あるのがススキ、ススキに比べると水分が多い場所にオギが多い。 タブノキの高さは20b。太さも1bに達する。若い枝は緑色で、赤みを帯びる。芽は丸くふくらむ。
葉は枝先に集まる傾向があり、葉は倒卵形。革質で硬く、表面はつやがあって深緑、花期は4-6月。黄緑色であまり目立たない花を咲かせる。8-9月ごろ球形で黒い果実が熟す。果実は同じクスノキ科のアボカドに近い味がする。とくに海岸近くに多い。照葉樹林の代表的樹種のひとつで、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っている。
クワは雌雄別株 花期4〜5月、葉は互生、葉身は卵形で縁に粗鋸歯、葉先が尾状に尖る。雄株の雄花序は紐状に垂れ下がり、写真で両方見れ、枝先の方が雌花。
オニグルミは葉の開出とほぼ同時に開花する。雌雄同株で、雄花と雌花がある。雌花は、頂芽から穂状の花序を直立させる。褐毛を密生し、苞の中から、赤い花柱が出る。
写真右が雌花、左が雄花序で、前年の葉腋から垂れ下がる。長さは10〜30bで、多数の雄花が下向きに開く。
イヌコモチナデシコの茎は直立し、草丈は20-30aになる。葉は対生。春に淡紅色の花を咲かせる。コモチナデシコと非常によく似ており、見分けるのは極めて困難で、種子の模様でかろうじて区別できる。面白い花! ノミノツヅリはナデシコ科ノミノツヅリ属の越年草でハコベ属ではありません、草丈10〜25a程度。花期は4〜5月。ノミノフスマと名前は対のようですが、葉や花の感じは全く異なるので、見分けは容易、基本的に、ノミノフスマより小型です、ノミノフスマが春から秋まで咲き続けるのに対し、ノミノツヅリは春にしか咲きません。無毛のノミノフスマに対し、ノミノツヅリには全体に微かな毛があります。花はごく小さく、2〜5_ほど、素直な五弁花で、花弁は裂けていません、萼片の方が花弁より長い、撮すのは大変です!道端や草地に生育する。
マルバマンネングサは次ぎのコモチマンネングサに比べ環境の悪い、石垣の間なのに生え、小さい。 コモチマンネングサは花径4〜8_の黄色い花をつける。 花びらは4枚あり、中央に雌しべが5本ある。葉の特徴葉は肉厚でへら状をしており、向かい合って生える。
葉の脇にはムカゴをつけ、ムカゴで繁殖する。「万年草」は、強く枯れないというところからつけられた名である。。
常陸水門、連休中にでも出かけてみたいものです。 |